真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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住処に案内されて。


04:ガイア教徒のマンション

★★★(真月)

 

 

「ここがウチの家。まあ、リラックスしてくれたらいいから」

 

 ……おお。

 すごく大きなマンションだ。

 

 それが入らせてもらっての第一印象。

 

 私たちの京都の家も、結構良いマンションなんだけど。

 ここはそれ以上だった。

 

 ……聞けば、明氏はガイア教の最高幹部の13人に名を連ねる男性なので。

 その地位にいる人間は、これだけの待遇が当然のように与えられるんだってさ。

 

 うーん、特権階級……!

 

「……しばらく家を空けてたから、埃が積もってたらカンベンな」

 

 明氏が家に入るときにそう告げてきた。

 ああ……それを言ったら

 

 ウチの家もそうだよね。

 ……生きて任務を完了させて帰宅できたら。

 忍と一緒に大掃除しなきゃいけないね。

 

 間取りは9LDKでトイレ浴室は当然別。玄関からの廊下が蛸足状に部屋に繋がっている。9部屋のうち和室が2部屋。

 ……すっごいマンションだな。

 

 

 

「和室使ってないからこの和室で寝てね」

 

 夏子にそう言われた。

 通された和室は10畳くらいある。広い……

 私と夫で、部屋を見回して狼狽えていた。

 ウチと生活環境が違うぞ、これは……

 

「あのさ」

 

 去ろうとしている夏子に、私は言った。

 

「……何?」

 

 振り返り、応えてくれた。

 

「……ここの掃除、どうしてるの? ……お手伝いさん?」

 

 そこが気になった。

 我が家は私と旦那で分担して掃除してるけど。

 

 ここはどうしてるんだろう……?

 

 すると

 

「専業主婦してたときは、全部私がしてたけど、最近はそうも言ってられなくなったから、お手伝いさんを雇おうかとウチの人と相談中かな」

 

 腕を組んで、考えて。

 そんな返答を私は彼女から貰った。

 

 ……ハ、ハイクラス!

 それと。

 仮面ライダーと主婦の両立はやっぱ難しいのか……!

 

 

★★★(圭介)

 

 

「和室使ってないからお前さんはここで寝てくれ」

 

 家主の明氏に和室に通されて。

 ここで泊まれと言われた。

 

 ……これは……

 

 大破壊前でも……こんな部屋に通されたこと、ボクには無かった。

 これはすごいな……

 

 汚してしまったらどうしよう。

 ドキドキしてくる。

 

「布団は押し入れにあるから。自分で出してくれると嬉しい」

 

 そう言い残し、明氏は去っていった。

 

 一人、残された。

 そこで……

 

 ふと、思ってしまった。

 この場にミドリちゃんが生きていてくれたら、何を言ったのかな、って。

 

『すごいよ! ケースケ! こんな大きな部屋に泊まれるなんてすごいよね!』

 

 ……そんなことを言ったんだろうなぁ。

 ホント……生きていてくれたら。

 

 ボクはそんなもしもを想像して。

 ……ふと、酷く寂しくなった。

 

 

★★★(夏子)

 

 

 夕飯の準備に入ったんだけど。

 公務員夫婦の奥さんの方も手伝ってくれるということになった。

 

 正直、料理の腕には自信があったんだけど。

 ……この人、出来る。

 

 この人、見た目もレベル高いけど。

 料理の腕も超レベル高い……!

 

 完璧超人じゃん!

 

 私は戦慄した。

 

「……手際がすごく良いね」

 

 そう、思わず言ってしまうと。

 

「まあ、母に仕込まれたから」

 

 高校のときには中華料理のメジャーどころはイチから作れるようになってた、って。

 包丁で白菜を切りながら教えてくれた。

 

 ……話を聞いていくと。

 どうもこの人、お金持ちの家の娘だったらしい。

 

 ……ああ。

 なんとなく、納得。

 

 きっとこの人、遺伝子エリートで、高度な教育が出来る家の子なんだな。

 

「……家族は今どこに?」

 

 ちょっと聞きづらかったけど、訊いてみる。

 すると

 

「……地元で、生きていてくれると嬉しいんだけどさ。大破壊から物理的に帰れなかったから分かんないんだ」

 

 そう、ポツリといった感じで言ったんだ。どうも彼女ら夫婦は、大学で地方に出てるときに大破壊に遭って、そのまま地元に帰れなくなったらしい。

 ……そっか。

 

「家族構成は?」

 

「父母と、私。三人家族」

 

 ……あら。お金持ちなのに、一人っ子か。

 金銭的に余裕あるから、きっときょうだいがいるはずだと思ってたのに。

 

「きょうだい居ないんだ?」

 

「……子供が出来にくい体質だったというか、多分生殖的な相性が良くなかったんじゃないかな。両親仲は良かったけど」

 

 白菜を切り終わり、今度はしいたけの処理をはじめる。

 石突を取り、残ったかさを切る。

 

「だからまあ、私は子供一杯欲しいかな。折角、夫婦揃って特殊な国家公務員にもなれたんだし」

 

 ……叶うといいね。

 私はそう、心で付け加えた。




ヒロインの身の上話。
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