真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

175 / 211
時間は少し遡り


02:ガイア教徒との会議1

★★★(真月)

 

 

 足立との戦いが終わって。

 足立の家は私たちの上野の家になった。

 ケイスケくんにとっては、本宅だけど。

 

 そして次の日、13人幹部会でケイスケくんを紹介しようと連れて行く。

 そこでケイスケくんを幹部入りさせるために、足立を倒したことを告げたが、彼らは全く気にしなかった。

 

 ホント、弱い奴は徹底排除する人たちなんだな。

 ……まあ、そういう価値観に無理矢理合わせているのかもしれないけど。

 そうしないと、一貫性が無い組織だから。

 

 それでまあ、私たち夫婦と、ケイスケくんが指定の席につき。

 ガイア教団の最高幹部会がはじまった。

 

「それでは話し合いをしようか」

 

 議長役務めていると思われる神取氏が、そう発言をする。

 議題は「東京が日本から離れた際の各種取り決め」

 あとは「草薙の剣を如何に取り戻すか?」

 

 この2つ。

 

 ……と、その前に。

 

 私はずっと気になっていたことを解消しようとした。

 彼らなら知ってるかもしれないし。

 

「あの、その前にちょっと良いですか?」

 

「何だ? 長くなるなら後にしてくれると助かるのだが?」

 

 神取氏がそう私を一瞥して、暗に「くだらない話は後にしろ」って言ってくる。

 うん。もしかしたらそうかもしれない。

 

 けど。

 ちょっと、我侭にいかせてもらう。

 死活問題になるかもしれないしね。

 

「すみません。すぐ済むと思うので」

 

 そう言いつつ、カラン、と腰にずっと下げていた短剣を円卓の上に置いて見せる。

 

 ……私たちが倒した、かつての最高幹部・五味山の持っていたこの短剣を。

 なんか、刃が鎌みたいな形に歪んでいる妙な短剣。

 

 最高幹部の愛用武器だから、すごいものに違いないと思い、ずっと捨てずに持ってきたんだけど。

 どうなんだろうか?

 

 すると橘千晶が教えてくれた。

 

「あら、それはハルペーよ。五味山の愛用武器」

 

 ……ハルペー?

 あれですか? ヘルメス神の愛用武器っていう……

 

「ハルペーって、ヘルメスの……」

 

 私が思わずそういう声をあげると、橘千晶が

 

「そうそう。良く知ってるわね。あのハルペー」

 

 口元に指を当て、楽しそうなクスクス笑いを浮かべる。

 そして、楽し気にその剣の神力を教えてくれたよ。

 

「不死の者を殺害できる能力と、持つ者にヘルメスの俊敏性を与える武器よ」

 

 ……なるほど。

 後でヘラに確認して裏を取っておこうかな。

 

 ……橘千晶は、おそらくこういうときに嘘を吐いて私を困らせて喜ぶタイプの人間じゃ無いし。

 多分、本当のことを言ってるとは思うけど。

 念のために。一応。

 

「……もういいか? 議題にそろそろかかりたいのだが」

 

 おっと。

 神取さんがちょっと苛立ってる。

 

「すみませんでした。進めてください」

 

 頭を下げた。

 ……夫も一緒に。

 

 うう……ごめんなさい。

 私のせいで。

 

「では、はじめる。まずはー」

 

 会議が始まった。

 

 

 

「……ならば、国会図書館については、俺たちガイア教徒と新生日本国が共有するということでいいか?」

 

 桜井氏がそう確認して来た。

 それに関しては私は頷く。

 

 ……正直、東京を切り離すにあたって、この問題が一番大きいかなと思ってたんだよね。

 国会図書館。

 

 旧日本で一番大きな図書館。

 古文書もあるからね。国会図書館は。

 捨てられないよ。

 

 だから、これをなんとか使わせてもらうために、ガイア教徒と交渉しないといけない。

 それが必須の項目になるから。

 

 で、交渉なんだから。

 彼らにも何か見返りを与えてあげないといけないわけで。

 

 ……こっちの見返りとしては……

 

①日本復活後もガイア教徒と国交を持つ。

②国交を持つにあたり、いくつかのレジャー施設……海や山などの利用を認める。

 

 とりあえず、このへんで勘弁して貰った。

 ハッキリ言って、貰うものに関して考えたら、これはタダみたいな見返りの気がするけど。

 ②がね、女性陣と桃井さん、神代さんが賛成したんだよね。

 それが大きかったのかな?

 

 桃井さんチは一回、こっそり伊勢に遊びに来て。

 私たちに見つかって家族レジャーを潰されてるからね。

 できれば大手を振って遊びたいというのがあるんだろう。

 

 それに、新生日本の海は、全国的な結界の効果で、東京と違って悪魔が発生しないし。

 小さな子も安心して遊ばせられるからね。

 そういう意味でも、使用許可が下りるという環境は大きいかもしれない。

 

 ……なんてのは、ただの冗談で。

 

 本当はまあ、①があるから、他の要素はおいおい求めて行けばいい、と思ってるのかもしれないけど。

 

 話がまとまって来たので、私は後ろを振り返り

 

「……こういう感じに決まりました。許してくださいますか?」

 

 決定事項の許可を求めるために召喚しておいたイザナミ様に確認を取る。

 幼女姿のイザナミ様は、腕を組んで考えていて。

 

「……国会図書館が二度と使えなくなるのは絶対に不味いからのう……仕方あるまいて」

 

 しぶしぶ、了承。

 ……申し訳ありません。

 

 そう、私がイザナミ様に申し訳なさを感じていると。

 神取氏が話し合いを次の議題に移そうとしてきた。

 

「じゃあ次の議題だが……」

 

 その議題で、私は……冷静ではいられなくなった。

 

 それは、こういう議題だった。

 

「日本復活後の東京内残留日本人の処遇についてだ」




国会図書館は捨てられるわけがないよねぇ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。