真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

183 / 211
TDLは運を試す場所。
そして夢の国。


02:危ないやつら

★★★(圭介)

 

 

 入口の門を潜ると、中世ヨーロッパの街並み風の景色が広がっている。

 幻想の国だからね。東京ディスティニーランドは。

 

 佐上さんたちと違って、ボクは東京出身者だから、東京ディスティニーランドはわりと行った経験がある。

 おふたりは地方の人だからね。

 思い出の質が違うのかもしれないな。

 

 さっきからずっと二人で話し込んでいる。大事な思い出なんだろう。

 

「穢れの悪魔がいるのはシンデレラ城なんだよね?」

 

「そういう話ではあるんだが、シンデレラ城って入れるんだっけ?」

 

 ……入れるんだよね。

 まあ、入れるから

 

「入れないと悪魔が湧いてること分からないよ」

 

「確かにそうか」

 

 ……気づいてしまった。

 まあ、気づくよね。

 

 このふたりなら。

 

 なんてことを考えながら。

 自分の中学時代を思い出していた。

 

 ボクの中学時代は高校時代のような辛いことは無かったけど。

 当時、ひとり気になる友達がいた。

 パソコン関係に強くて、地頭がいい男子。

 名前は確かアツロウ。

 

 ……彼は今、何をやっているんだろうか?

 

 と。

 そんなことを考えながら歩き続けていたら、広場に出てきた。

 噴水がある。

 

 ここを通って、まっすぐ行くと城があり。

 そこがシンデレラ城。

 

 ……噴水は……止まってた。

 当然かもしれない。

 

 そのときだ。

 ボクは悪が接近してくることを感じ取った。

 

「敵が来てます!」

 

 だからボクはすぐに伝えた。

 他の人4人に緊張が走る。

 

「変身!」

 

「変身!」

 

 すぐさま、忍さんと桃井さんの奥さんが変身し、仮面ライダーになる。

 迸る緑色の光と蒼色の光。

 

 そのときだった。

 

「やぁ、ようこそ」

 

 カン高い声が聞こえてきた。

 

「グワッグワッグワッ」

 

 アヒルの鳴き声。

 

「ここはとってもロマンチックな街よ!」

 

 若い女性の声。

 

「妖獣じゃないよ……。仮に妖獣だとしても、妖獣という名の紳士だよ」

 

 そして変態っぽい声。

 

 ……4つの影が現れた。

 

 

★★★(真月)

 

 

 私は目を疑った。

 なんてことなの……!

 ディスティニーキャラが……悪魔化している!

 

「よく来たね! 悪魔が犇めく東京ディスティニーランドに!」

 

 甲高い声で話すネズミの獣人。

 どうみても……アレが悪魔化している。

 顔つきが全く愛らしくないけど。

 主食が人間ですと言っても全く不思議じゃない凶悪な面構え。

 白い手袋に、赤いズボンと青い上着。紳士っぽい服装だ。

 両手にそれぞれ曲刀を持ち、二刀流で武装している。

 

「グワッグワッグワッ……お前の運を試してやるグワッグワッ」

 

 ドゥルルル、という爆音を立てつつ。

 アヒルの獣人がそう宣う。

 衣装は水兵の服。帽子と、その上だけを着用している。

 色は紺色。

 こいつは……アレか。

 こいつは武器としてチェーンソーを装備している。

 その目には、愛嬌なんて欠片も無い。

 

「さぁ、死への旅へ出かけましょう!」

 

 若い女の声で話すネズミの獣人。

 これは女で、頭に赤いリボンを結んでいる。

 そして服装は赤いドレス。白い手袋をしていた。

 こいつは武器として杖を持っていた。

 ねじくれた樫の杖。

 これはアレだな……!

 

「今日お前の赤ちゃん部屋に、入ってやるぞフフ、フフフフフ」

 

 ……こいつがちょっと分からない。

 熊の獣人なんだけど……

 青いシャツを着ている。

 そして下半身は……何もない。

 

 なんも穿いてない……。

 

 で、アレが……

 ものすごいことになっている。

 

 そんな状態で、私のおなかを、いやらしい目で凝視している……!

 

 こいつ……おかしい……!

 

 思わず怯えてしまう。

 こいつに対する恐れは、命の危機とちょっと違う……!

 

 そんな私に、夫がサッと前に出てくれた。

 私はその後ろに隠れた。

 

「……色々な意味で危ない奴らだ」

 

 桃井明氏の言葉。

 全く同感。

 

 でも、怯えてばかりではいられない。

 私はアームターミナルを操作する。

 

 ……いや、しようとした……

 

 考えてしまったのだ。

 この熊獣人相手に、女性悪魔を呼びだすのはいくらなんでも良くないんじゃないのか? と。

 ヴァルキリーはまず呼べないよ。フツコも呼べない。ハリティーもダメ。ヘラもダメだろう。

 あいつに捕まったら何をされるか分からない。

 

 ……ダメだ。女としてそんなことはさせられない……!

 

 イザナミ様……? それは駄目だ! あまりにも恐れ多い……!

 

 じゃあ、マーラ……?

 それはそれで、絵面的に放送できない気がする……!

 

 ……呼べる悪魔が……無い!

 

「どうしよう忍……呼べる悪魔が……分からない」

 

「なんだって……?」

 

 私の言葉に、夫が困惑しているようだった。

 私からそんな言葉を聞くと思わなかったんだろう。

 

 ……ごめんなさい。

 

 すると

 

「分かった」

 

 夫がそう言って、熊獣人に向かおうとした。

 

 そのとき。

 

 熊獣人に、6本腕の牛頭巨人が襲い掛かっていった。

 あれは……軍神シユウ……!

 

 シユウは手に持った様々な武器……戦斧、盾、剣、槍、弓矢で熊獣人に攻撃を加える。

 シユウの戦斧や剣が熊獣人を斬り刻む。

 だが、斬った端から再生していく。

 

「……やっかいな相手だな……」

 

 明氏の言葉。

 私たちは動けない。

 

 そんな私たちに、彼は言った。

 

「熊とアヒルは俺たちに任せろ! ネズミ2匹はお前らがやれ!」

 

 その言葉で、私たちは覚醒する。

 

「分かった!」

 

 そして私たちは、迷いなくネズミ獣人の男女カプに突っ込んでいった。




屍鬼ゾンビマウス
屍鬼ゾンビマウスレディ
凶鳥デモンダック
妖獣デビルベアー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。