真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

187 / 211
効率厨は良くない。


06:先生の召喚

★★★(真月)

 

 

 この2体の水晶製の悪魔。

 どうしたものか。

 

 とりあえず、私は……

 

「ヘラ、男の方をお願い!」

 

「任せてくださいませ」

 

 ヘラに命じて、黒い男悪魔にぶん殴らせた。

 素早い足運びで、間合いを詰め、そして振り上げた拳を繰り出す。

 

 黒い悪魔は動かない。

 

 動かない悪魔に、ヘラの拳は直撃する。

 そのとき、パキィン、という甲高い金属音がした。

 

 次の瞬間、ヘラが高く跳躍し、黒い悪魔との距離を離す。

 そして狼狽えた声音でこう言った。

 

「……手ごたえが全くありませんわ……」

 

 ……物理無効か。

 

 それと同時に。

 桃井夫婦の旦那さんの方が、霊獣コウを呼び出していた。

 

 そして

 

「コウ、ファイアブレスだ!」

 

 緑色の女悪魔に霊獣コウが激しい火炎の息を吐きかける。

 

 だが……

 

 コウの吐き出した炎の息。

 それはまるで、女悪魔の身体に引き込まれるように消えていく。

 

 ……こっちは魔法吸収か。

 なんとなく、そんな気がする。

 

 そこで、私は考える。

 

 ……よし。

 

「アナタ、桃井さんの奥さんと一緒に、先に女悪魔を倒して」

 

 なんか、ちょっとだけお願いするのに抵抗があった。

 ……なんかウチの人を他所の女に取られた気がする。

 

 そして。

 

「その間に私と桃井さんの旦那さんとケイスケくんで、男悪魔を倒すから」

 

 ……この提案をしたときに、なんかものすごい罪悪感があった。

 なんだろう。この気持ち。

 

 

 

 戦い自体は楽勝だった。

 向こうの魔法が効かなくて物理が効く方は、夫と向こうの奥さんの究極合体魔法で一瞬で打ち倒し。

 

 こっちの物理が効かなくて魔法が効く方は、私とケイスケくん、そして向こうの旦那の仲魔の魔法とブレスで集中砲火して倒した。

 

 たやすい相手。

 だったんだけど……

 

 なんだか、倒した後。

 心にわだかまりみたいなものが残って。

 

 私は思わず夫の手を握り。

 

 向こうは向こうで、旦那が嫁を抱き締めていた。

 

 なんか……精神的にス〇ッピングした気がする……!

 ふ、夫婦〇換……!

 

 こ……こんなことをするんじゃなかった……!

 

 脳が破壊される……!

 効率ばかり追い求めて、とんでもないことをしてしまった……!

 

 思わず私は頭を抱えた。

 

「……真月さん、大丈夫ですか?」

 

 そんな私に、ケイスケくんが声を掛けてくれた。

 

「泣いてますよ?」

 

 ……え?

 思わず、私は自分の頬を拭う。

 

 ……確かに、濡れていた。

 

「真月」

 

 頭を抱える私を、夫が後ろから抱きしめてくれた。

 ……ごめんなさい……

 

 私、効率ばかり追い求めて、精神的にス〇ッピングしてしまった……!

 

 彼の手を私は、ギュッと握りしめた。

 

 

 

 事前に教えられた通り、私は浄化されたシンデレラ城の謁見の間で。

 魔法陣を描き、触媒を備えて……

 

「アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク、われとともにきたり、われととともに滅ぶべし」

 

「アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク、われとともにきたり、われととともに滅ぶべし」

 

 5人で手を合わせて、教えられた呪文を何回も唱えた。

 ……何の呪文か分からないんだけど、教えられたから。

 

 それを何回続けただろうか。

 

 ……変化があった。

 魔法陣が輝き出したのだ。

 

 おお……

 

「来るぞ……」

 

 桃井さんとこの旦那さんが警告する。

 私たちは祈りを捧げるのを終え、それを見守る。

 

 すると……

 

 魔法陣から光の柱が立ち上がり。

 それが消えると……

 

 そこには……

 

 ベレー帽を被った眼鏡の老人……

 誰でも1回は見たことがある、あの人がいた。

 

 それに対し

 

「手塚先生ですか……?」

 

 私の夫が聞く

 すると

 

「ええ……」

 

 その言葉を聞き、私は興奮が隠せなかった。




神様を前にして
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。