真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(真月)
この2体の水晶製の悪魔。
どうしたものか。
とりあえず、私は……
「ヘラ、男の方をお願い!」
「任せてくださいませ」
ヘラに命じて、黒い男悪魔にぶん殴らせた。
素早い足運びで、間合いを詰め、そして振り上げた拳を繰り出す。
黒い悪魔は動かない。
動かない悪魔に、ヘラの拳は直撃する。
そのとき、パキィン、という甲高い金属音がした。
次の瞬間、ヘラが高く跳躍し、黒い悪魔との距離を離す。
そして狼狽えた声音でこう言った。
「……手ごたえが全くありませんわ……」
……物理無効か。
それと同時に。
桃井夫婦の旦那さんの方が、霊獣コウを呼び出していた。
そして
「コウ、ファイアブレスだ!」
緑色の女悪魔に霊獣コウが激しい火炎の息を吐きかける。
だが……
コウの吐き出した炎の息。
それはまるで、女悪魔の身体に引き込まれるように消えていく。
……こっちは魔法吸収か。
なんとなく、そんな気がする。
そこで、私は考える。
……よし。
「アナタ、桃井さんの奥さんと一緒に、先に女悪魔を倒して」
なんか、ちょっとだけお願いするのに抵抗があった。
……なんかウチの人を他所の女に取られた気がする。
そして。
「その間に私と桃井さんの旦那さんとケイスケくんで、男悪魔を倒すから」
……この提案をしたときに、なんかものすごい罪悪感があった。
なんだろう。この気持ち。
戦い自体は楽勝だった。
向こうの魔法が効かなくて物理が効く方は、夫と向こうの奥さんの究極合体魔法で一瞬で打ち倒し。
こっちの物理が効かなくて魔法が効く方は、私とケイスケくん、そして向こうの旦那の仲魔の魔法とブレスで集中砲火して倒した。
たやすい相手。
だったんだけど……
なんだか、倒した後。
心にわだかまりみたいなものが残って。
私は思わず夫の手を握り。
向こうは向こうで、旦那が嫁を抱き締めていた。
なんか……精神的にス〇ッピングした気がする……!
ふ、夫婦〇換……!
こ……こんなことをするんじゃなかった……!
脳が破壊される……!
効率ばかり追い求めて、とんでもないことをしてしまった……!
思わず私は頭を抱えた。
「……真月さん、大丈夫ですか?」
そんな私に、ケイスケくんが声を掛けてくれた。
「泣いてますよ?」
……え?
思わず、私は自分の頬を拭う。
……確かに、濡れていた。
「真月」
頭を抱える私を、夫が後ろから抱きしめてくれた。
……ごめんなさい……
私、効率ばかり追い求めて、精神的にス〇ッピングしてしまった……!
彼の手を私は、ギュッと握りしめた。
事前に教えられた通り、私は浄化されたシンデレラ城の謁見の間で。
魔法陣を描き、触媒を備えて……
「アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク、われとともにきたり、われととともに滅ぶべし」
「アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク、われとともにきたり、われととともに滅ぶべし」
5人で手を合わせて、教えられた呪文を何回も唱えた。
……何の呪文か分からないんだけど、教えられたから。
それを何回続けただろうか。
……変化があった。
魔法陣が輝き出したのだ。
おお……
「来るぞ……」
桃井さんとこの旦那さんが警告する。
私たちは祈りを捧げるのを終え、それを見守る。
すると……
魔法陣から光の柱が立ち上がり。
それが消えると……
そこには……
ベレー帽を被った眼鏡の老人……
誰でも1回は見たことがある、あの人がいた。
それに対し
「手塚先生ですか……?」
私の夫が聞く
すると
「ええ……」
その言葉を聞き、私は興奮が隠せなかった。
神様を前にして