真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
01:ジーザスアーマー
★★★(クルセイダーロード)
緊急会議が始まった。
「だから言ったんですよ! 大変でも、取り返しがつかなくても、テレビを破壊するか、電源を落としておくべきだって!」
絶対にあの放送、東京中に届いてます!
テレビは渋谷と品川と新宿だけじゃないです! 池袋にもあるし、銀座にもある!
それに、昔と違って、著作権もありませんしね!
平気で「壊れずに残ってる携帯型録画装置で番組を撮影して他人に見せる」奴が居るはずです!
STOP! 映画泥棒は通じないんですよ!
焦ったテンプルナイトの1人がそう、叫び声で自分の意見を言う。
でも、今頃遅い。
私も後悔していた。
まさかこんな形でテレビを使って来るなんて……!
「どうします? 今から軍を編成して、すぐに攻めますか?」
別のテンプルナイトがそう発言。
だが……
「いや、それを狙っているのかもしれない。3日後ということ自体、嘘と言うか引っかけの可能性も……」
急拵えの我々の軍隊を、すでに準備を整えた軍で迎え撃って、叩き潰す気なのかもしれない。
遅すぎるのは論外だが、戦い方はしっかり詰めよう。
……さらに別のテンプルナイト。
もっともな発言だ。
「……そうだな……」
私も同意する。
皆の目が私に集中する。
私も覚悟を決めた。
この発言をする覚悟を。
「……魔王ラーヴァナは私が討つ。皆は他の連中を迎え撃ってくれ」
ざわっ。
空気が乱れる。
私の発言について、理解が追い付いていないのか、それとも勇気を感じたのか。
だから、続ける。
「私が変身せずに草薙の剣を振るって挑めば、私が魔王ラーヴァナに負ける要素はゼロだ」
何故なら、相手はこちらにダメージを与えることが不可能で、かつ私は相手を殺すことが出来る。
魔王ラーヴァナが他の悪魔に挑んだ場合と逆の構図だ。
だから絶対に負けない。戦いの最中に剣を奪われない限り。
ただ、懸念は……
あの女だ。
生贄の巫女。
佐上真月。
あの女の仲魔である、魔王マーラと天津神イザナミ。
この2つの悪魔が人間特攻であり、自分特攻だ。
マーラの催眠魔法は、私はきっと変身しないと耐えられない。
そしてイザナミの呪殺魔法は、喰らった場合は草薙の剣でも完全には止められないのだ。
……このうち、イザナミの魔法については対抗策がある……
「……すまないが、私はここで退出する。あとで決まったことをレポートに纏めてくれるだろうか?」
私は席を立つ。
会議は大事だが、今は時間が惜しい。
私の役割は決まっているのだ。ならば必ずしも私がここに居る必要は無い。
「クルセイダーロード様……?」
退出する私に、声を掛けてくる仲間のひとり。
私は礼儀として、これからやろうと考えていることを彼に言った。
「……ジーザスアーマーの封印を解く。男性用防具だが、主は差別をしない。私でも、胸にさらしを巻けば着装できるはずだ」
「え……? あのメシアのための鎧を、ですか……?」
驚きの声。
……思い上がりと取られても構わない。
私は、あの鎧を着装する資格を持っていると確信している。
そして……
あの鎧の高い聖属性。
イザナミのあの強力な……貫通属性を感じた呪殺魔法を、例外的に防げる可能性がある。
着ておくべきだ。
「……分かりました。決めたことは後でご報告致します」
会議室のドアを抜けるとき。
私の背中に、仲間たちの言葉が掛けられた。
それが私の勇気を高めた……
クルセイダーロードの考えは果たして正しいのだろうか?