真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(明)
「メシア教徒のやつらが攻めてきました!!」
斥候兵役の処刑ライダーたちが戻って来て報告してくる。
とうとう来たか。
「明さん」
俺の隣で、夏子が俺を見つめてそう呼び掛ける。
彼女は今、黒いインナーと白いロングコート状の衣服。
少し未来を感じるデザインの衣装を着ていた。
……別に戦闘服じゃあない。
単に、討ち死にしても恥ずかしくない衣装を、という視点で選んだだけだ。
今回、あいつらも本気で来るはずだからな。
魔王ラーヴァナが理想スペックで召喚され、品川に送り込まれたらどれほどの被害が出るか。
前の世界で言えば、射殺不能のヒグマ以上の怪物が、住宅地に入り込んでくるようなものだ。
危なすぎる、じゃあとても足りない。
ならば、住宅地に入ってくる前に仕留めなければ。
そういう発想になる。
だから絶対に本気で来る。
確実に。
「良く似合ってるよ。特製の死に装束」
……どういう誉め言葉だ。
すると彼女は
「ありがとうございます。あなた」
ニコリ、と笑う。
好きだ。
……だから、こんなことさせたくなかったのに。
「……ああ、やっぱ取り消し。全然似合って無いから」
そう、言い直す。
「酷いですよ。妻に」
なんか怒ってる。
「そんな実用性のない服が似合っててもしょうがないだろ」
そう、吐き捨てる。
「どうせ出番の無い服なんだし。あ~あ、無駄金使ったな」
言いながら、俺は仲魔を呼び出す。
軍神シユウと、霊獣コウ。
そして妖獣キュウキ。
武装した6本腕の牛頭魔人、宙を舞う緑色の狛犬、そして有翼の灰色の虎。
今回は俺も白兵戦で出る。
風神剣を抜いた。
「いくぞ……!」
「ええ……!」
傍の夏子がそう応える。
そして同時に
変身!
蒼い輝きの後、俺の嫁は仮面ライダーに変身した。
★★★(ドッペルゲンガー)
「いくぞ皆! 正義は我々にある!」
私は仲間たちに檄を飛ばす。
クルセイダーロード様はこれから単騎でラーヴァナに挑まれる。
だから、この軍の指揮を任された。
オオオオオオ!
テンプルナイト部隊が時の声をあげる。
機械の刃・プラズマソード。
それに機関銃などで武装している。
クルセイダー軍団。
全員出撃させた。
そして……
「……人間でありながらラーヴァナを召喚するだと……? 許せぬ。滅してくれる」
宙に浮く、怒りの表情を浮かべた人影。
4本腕。そして桃色の体色の半裸の美青年。
腰に布を1枚巻いているだけで、他は衣服を身に着けていない。
その他には、首飾りなど様々な装飾品を身に着けている。
インド神話体系の主神……魔神ヴィシュヌ。
ガイア教徒が魔王ラーヴァナを召喚しようとしている、と訴えかけて召喚契約を持ち掛けたら、応じてくれた。
そして……
「ラーヴァナを放っておくわけにはいきません。クルセイダーロードの覚悟に応え、この場は必ず我らで滅しましょう」
6枚の赤い翼を持つ、青い肌の金髪の天使。下半身が無く、足が無いことを飛翔することで補っている。
手には神聖な意匠の装飾がされた弓。
大天使ハニエル様。
……この軍団で、必ず悪魔たちを滅してやる!
★★★(忍)
来た……!
土煙が無数に迫って来る。
そしてすぐにガイア教徒VSメシア教徒の交戦が始まった。
俺たちも出て行かないと。
「いくぞ、真月」
「ええ、行きましょ! アナタ!」
俺たち夫婦は駆け出した。都庁に向かって。
走りながら、真月はアームターミナルを操作して。
魔王マーラを召喚した。
大きな唸り声を上げながら、俺たちのスピードに着いてくる魔王。
戦場の上空を、ひとつの人影が飛んでいくのが見えたから。
その人影は、都庁の窓を破り、内部に侵入する。
……あれがおそらくクルセイダーロード。
窓を破っての横入りだ。
それは分かっている。
あいつがどうやってラーヴァナの居所を探すのかは知らないが、ヤツがラーヴァナの居所に辿り着くまで。
その時間内に、俺たちがその現場に踏み込む。
それが勝利の鍵だ。
……絶対に、間に合わせる。
表と内、二面体制