真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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決戦開始


03:宗教戦争

★★★(明)

 

 

「メシア教徒のやつらが攻めてきました!!」

 

 斥候兵役の処刑ライダーたちが戻って来て報告してくる。

 とうとう来たか。

 

「明さん」

 

 俺の隣で、夏子が俺を見つめてそう呼び掛ける。

 

 彼女は今、黒いインナーと白いロングコート状の衣服。

 少し未来を感じるデザインの衣装を着ていた。

 

 ……別に戦闘服じゃあない。

 

 単に、討ち死にしても恥ずかしくない衣装を、という視点で選んだだけだ。

 今回、あいつらも本気で来るはずだからな。

 

 魔王ラーヴァナが理想スペックで召喚され、品川に送り込まれたらどれほどの被害が出るか。

 前の世界で言えば、射殺不能のヒグマ以上の怪物が、住宅地に入り込んでくるようなものだ。

 危なすぎる、じゃあとても足りない。

 

 ならば、住宅地に入ってくる前に仕留めなければ。

 そういう発想になる。

 

 だから絶対に本気で来る。

 確実に。

 

「良く似合ってるよ。特製の死に装束」

 

 ……どういう誉め言葉だ。

 

 すると彼女は

 

「ありがとうございます。あなた」

 

 ニコリ、と笑う。

 

 好きだ。

 

 ……だから、こんなことさせたくなかったのに。

 

「……ああ、やっぱ取り消し。全然似合って無いから」

 

 そう、言い直す。

 

「酷いですよ。妻に」

 

 なんか怒ってる。

 

「そんな実用性のない服が似合っててもしょうがないだろ」

 

 そう、吐き捨てる。

 

「どうせ出番の無い服なんだし。あ~あ、無駄金使ったな」

 

 言いながら、俺は仲魔を呼び出す。

 

 軍神シユウと、霊獣コウ。

 

 そして妖獣キュウキ。

 

 武装した6本腕の牛頭魔人、宙を舞う緑色の狛犬、そして有翼の灰色の虎。

 

 今回は俺も白兵戦で出る。

 風神剣を抜いた。

 

「いくぞ……!」

 

「ええ……!」

 

 傍の夏子がそう応える。

 そして同時に

 

 変身!

 

 蒼い輝きの後、俺の嫁は仮面ライダーに変身した。

 

 

★★★(ドッペルゲンガー)

 

 

「いくぞ皆! 正義は我々にある!」

 

 私は仲間たちに檄を飛ばす。

 クルセイダーロード様はこれから単騎でラーヴァナに挑まれる。

 だから、この軍の指揮を任された。

 

 オオオオオオ!

 

 テンプルナイト部隊が時の声をあげる。

 機械の刃・プラズマソード。

 それに機関銃などで武装している。

 

 クルセイダー軍団。

 全員出撃させた。

 

 そして……

 

「……人間でありながらラーヴァナを召喚するだと……? 許せぬ。滅してくれる」

 

 宙に浮く、怒りの表情を浮かべた人影。

 4本腕。そして桃色の体色の半裸の美青年。

 腰に布を1枚巻いているだけで、他は衣服を身に着けていない。

 その他には、首飾りなど様々な装飾品を身に着けている。

 

 インド神話体系の主神……魔神ヴィシュヌ。

 

 ガイア教徒が魔王ラーヴァナを召喚しようとしている、と訴えかけて召喚契約を持ち掛けたら、応じてくれた。

 

 そして……

 

「ラーヴァナを放っておくわけにはいきません。クルセイダーロードの覚悟に応え、この場は必ず我らで滅しましょう」

 

 6枚の赤い翼を持つ、青い肌の金髪の天使。下半身が無く、足が無いことを飛翔することで補っている。

 手には神聖な意匠の装飾がされた弓。

 

 大天使ハニエル様。

 

 ……この軍団で、必ず悪魔たちを滅してやる!

 

 

★★★(忍)

 

 

 来た……!

 

 土煙が無数に迫って来る。

 そしてすぐにガイア教徒VSメシア教徒の交戦が始まった。

 

 俺たちも出て行かないと。

 

「いくぞ、真月」

 

「ええ、行きましょ! アナタ!」

 

 俺たち夫婦は駆け出した。都庁に向かって。

 走りながら、真月はアームターミナルを操作して。

 

 魔王マーラを召喚した。

 

 大きな唸り声を上げながら、俺たちのスピードに着いてくる魔王。

 

 戦場の上空を、ひとつの人影が飛んでいくのが見えたから。

 その人影は、都庁の窓を破り、内部に侵入する。

 

 ……あれがおそらくクルセイダーロード。

 

 窓を破っての横入りだ。

 それは分かっている。

 

 あいつがどうやってラーヴァナの居所を探すのかは知らないが、ヤツがラーヴァナの居所に辿り着くまで。

 その時間内に、俺たちがその現場に踏み込む。

 

 それが勝利の鍵だ。

 

 ……絶対に、間に合わせる。




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