真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(クルセイダーロード)
悪魔特攻の魔王ラーヴァナ。
そして人間特攻の魔王マーラ。
この2つを用意し、私がどちらの姿になっても、対応できる態勢を整え、迎え撃とうと考えたのだろうが。
……残念だったな!
手はあるのだよ!
「変身ッ!」
私は天に草薙の剣を握った右手を突き出して、自らの姿を変える。
仮面ライダーサタンの姿に。
そして即座に背中の6枚の翼で羽ばたき、宙に舞いあがった。
高く……高く……!
マーラには念動力がある。
ヤツの射程の外に出る必要がある。
幸い、このホールは天井が破壊されている!
好都合だッ!
充分に距離を取れる!
……この辺が頃合いか……
充分な高さを稼いだ私は、眼下を見下ろす。
かなりの高さだ。
ここまで昇れば、念動力も届くまい。
……私は草薙の剣を腰の鞘に納刀する。
これから私がすることには、両手を使うからな……!
私の最大の魔法……
所謂「究極合体魔法」
メギドアーク・キャノン。
……これで、まずマーラを焼き尽くす。
そうすれば、私が人間体で戦うことに何の問題もなくなる。
そうすれば、あとはラーヴァナを倒すだけだ。
その後に、あの暫定政府の公務員たちを叩き殺してやる……!
見ていろ……! 邪悪な旧政府の犬どもめ……!
燃え上がる正義の怒りを両手に込め、魔力と共に、竜の顎のように組んだ両掌の中に蓄積していく。
……思い知れ!
マーラはあと10秒程度で吹き飛ぶッ!
そして次はラーヴァナ! その後はお前らだッ!
……?
……な……?
そのとき、私の頭が冷えた。
眼下で、あの公務員夫婦の夫……佐上忍がその背中の翼を広げ、こちらに向かって羽ばたき、高速飛翔してくる。
は……速いッ!
★★★(真月)
私たちの姿を見るなり即座に変身して、飛び立って行った仮面ライダーサタンを見送りながら
私は思った。
……そう来るよね。
分かってたよ。
……その技、八十稲羽市で見てるんだよね。
だから……事前にこの部屋の天井をブチ抜いておいたんだから!
「真月、行って来る」
「行ってらっしゃい」
行ってらっしゃいのキスでもしたいところだけど。
今の彼は変身してるからそれはできない。
仮面ライダーだもの。
代わりに渡す。
私の持ち物である、合体剣ハルぺーを。
……所持者にヘルメスの素早さを与える魔法の短剣……!
「こっちはいつでも行けるぞ」
魔王マーラがそう言って来た。
こいつにも働いてもらわないとね。
魔王マーラの念動力。
そして……
「じゃあ、頼むぞ真月ッ!」
彼が地を蹴り、翼を広げ、飛翔する。
「行けエエエエエエ!」
魔王マーラが彼の身体に念動力を働かせ、その飛翔速度をブーストさせた。
……あいつがあの究極合体魔法を使用するために必要と考えた距離……それを発射までの時間で飛び越える!
あの魔法の使用体勢に入っている間だけは、あいつは無敵じゃない!
何故なら草薙の剣を手放しているから!
だから、そこを狙うのよ!
……アナタ……信じてるからね。
私は夫の勝利を願いながら……
最後の行動を開始した。
最終決戦で連れていくメンバーに相応しい実力の魔王・マーラ。