真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(クルセイダーロード)
メギドアーク・キャノンのチャージタイムはまだ少しかかる。
だが、アイツの速度……
間に合うか……?
いっそのこと、今発射しても……
しかし、それで死ななかったら、反撃でやられる可能性があるぞ……?
この魔法を使用したら、少し脱力する反動があるからな。
流石に。
だったら……
引き付けられるだけ引き付けて、溜めた魔力で、まずアイツを倒す!
これだッ!
私はそういう肚を決めると、魔力の蓄積に専念する。
……浴びせてやる……最高のメギドアーク・キャノンを……!
佐上忍……!
佐上真月の夫……!
私が絶対に傷つかない身体であると知ってなお、妻を守ることを止めなかった男……!
何故お前たちはメシア教徒でもないくせに、幸せそうにしているッ!?
間違っている!
お前たちの幸せは間違っているッ!
ぐんぐん迫って来る佐上忍の姿。
あと数メートル……!
あと2メートル……!
そして
目の前に、来た。
今だッ!
両手で作った竜の顎。
それを開いて魔力解放の体勢を取り
気合を込めた言葉を発しようとしたとき
「メギドアーク……」
そのときだ。
タンッ!
私の6つある目のひとつが、爆ぜた。
激痛。
理解できなかった。
だが……
偶然だが、残った5つの眼で見てしまったのだ。
地上で……
所謂膝撃ちの姿勢……立膝で座って射撃する姿勢……で、スコープを覗きながらこちらにライフルを向ける女の姿を……!
佐上真月ィィィ!
最後の最後で、私の邪魔をしやがってえええええええええ!!
そんな距離でかッ!? ここから地上までどれだけあると思っているッ!?
ふざけるな! 許せない!
意味不明だッ!
そしてその理不尽に対する憤りで、私の魔法発射が数瞬遅れた。
そのせいで、佐上忍がほぼゼロ距離にまで近づいてくる!
反射的に、叫んだ。
「メギドアーク・キャノン!」
その瞬間。
激しい光の爆発が起こり。
それは……佐上忍を呑み込んだ。
★★★(真月)
「……アハハハハハッ!」
上空で、仮面ライダーサタンが哄笑していた。
あいつの究極合体魔法の余波で、魔力の霧のようなものが出来ている。
夫は呑み込まれた……ゼロ距離のあいつの究極合体魔法に。
「どうだ佐上真月ィィィィ!? 殺してやったぞお前の男をォォォ!」
あいつは抑えきれない興奮と、優越感か。
私にそう宣言する。
今、お前の夫は死んだのだ、と。
そして究極合体魔法の構えを解き、私を指差した。
「久々だよ! 異教徒を殺してここまでスッキリしたのは! 散々神に逆らって、私たちの邪魔をしてくれたなッ!? ただで死ねると思うなよ悪魔めッ!」
あいつの頭の中は、ここからさらにまたあの究極合体魔法を発射し、今度こそマーラを倒す。
それで自分の完全勝利の道筋が成立する。
……そんなところだろうか。
「地獄で再会させてやる! 楽しみにしていろッ! 永遠に一緒に居られるぞ! 何せ、地獄は永久に抜けられんからなッ!」
……それに私は
笑ってしまった。
おめでたいわね。
いい加減うっとおしい。
……よく、自分を見てみるといいよ。
あと……
そのとき。
霧の中から人影が飛び出して来た。
緑色の軽装鎧の仮面の戦士……
私の夫……仮面ライダーアモンが!
真月の狙撃シーン、ブラッシュアップ前のヒロインの見せ場の再使用ですわ。
私の中では会心の思い付きだったのね。