真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

205 / 211
安全な日本が帰って来て


04:里帰りと報告と

★★★(忍)

 

 

 昨日、神器を陛下に奉還して、その後すぐに結界の儀式が行われ。

 結果、今の日本領土は悪魔が出現しない土地になった。

 

 今、この国にいる悪魔は、悪魔使いと契約している仲魔しかいない。

 

 この効果は領海にまで及ぶそうだ。

 

 ……一瞬、大破壊前に領土問題で荒れてた地域はどうなんだろうか?

 それを考えたけど、ホントどうなんだろう?

 

 ライドウさんから軽く説明を受けたけど、どうやら「日本である」という縛りで結界を発動させているので……

 

 東京は相変わらず悪魔が出るそうだ。

 もう、あそこは日本じゃないからね。

 

 今後はどうなっていくのかねぇ。

 あそこ。

 

 ……東京国?

 いや……

 

 あそこ、ガイア教徒とメシア教徒で覇権争いしてるしな。

 国っていうのは何か違和感がある。まとまってないのに。

 

 でも、日本じゃない土地なのは間違いないわけだからなぁ……

 

 ……う~ん。

 あの国、ってのはどうかな?

 呼称で揉めたら、提案してみるか。

 

 なんて、バイクの運転しながら考えていたら。

 

「ねぇアナタ」

 

 後ろの席に2人乗り体勢で乗っている真月が、俺にそう呼び掛けてきた。

 ちなみに2人ともライダースーツ姿。

 色は黒。ヘルメットも黒だ。

 

「何?」

 

 そう返すと

 

「そろそろ着く頃よね?」

 

 それに対して

 

「ああ」

 

 そう、答えた。

 

 今、俺たちの実家に向かっている。

 かれこれ、4時間くらいバイクで。

 

 ……大破壊直後のことを思い出すな。これ。

 あのとき、自衛隊基地を目指してなければ、今のコレは無いんだよな、多分。

 真月は悪魔使いになれてないし、メシア教徒は草薙の剣を持ったまま。

 

 俺の予想では、真月が悪魔使いになったから、メシア教徒が良からぬ企みをしたんだとは思うんだけど。

 だからと言って、そうじゃない方が良かったとはとても思えない。

 絶対にこっちの方が良いだろ。

 

 あんな荒れた世界より、平穏な世界の方が絶対に良いんだよ。

 

 って……

 

 標識が、俺たちの故郷の街に着いたことを教えてくれる。

 

 あとちょっとだ……

 

 

 

 真月の家。

 真神家のお屋敷。

 

 見た目は洋館。

 相当デカイ。

 

 バイオハザードでも起きそうな感じ。

 そんなお屋敷。

 

「……お父様は大丈夫かしら」

 

 ちょっと不安そうだったので。

 

「大丈夫だろ。あの人も強い人だって親父言ってたし。純粋戦闘力じゃ無く、生き抜く力が強い人間だってさ」

 

 バイクを停めながら、そう返した。

 

 さて

 

「どうしようか? 呼び出しいけるかな?」

 

 インターホン……

 使えるかな?

 

 門を観察しながら、真月の意見を求めようとすると……

 

「おとうさまー! おかあさまー!」

 

 手でメガホンを作って、大声。

 

 すると

 

「真月か!?」

 

「真月!」

 

 ……玄関から、年配の男性と女性が出てきた。

 聞こえたんだ……

 

 真月の両親だ。

 

 

 

「よくぞ生きていてくれた! 良かった!」

 

 泣きこそしてないけど、感動に震えているようだ。

 この人が真月のお父さん。

 

 見た目は目つきが鋭い痩せぎすの男性。

 ただし、ガリガリってわけじゃない。研ぎ澄まされてるって感じ。

 髪の毛はバックに流している。長髪ではない。

 

「……無理かもしれないってあきらめていたのよ。良かった」

 

 そして真月のお母さん。

 ……息子は父親に顔が似るけど、娘は母親に似るよね。

 そういうことを実例として見せられるレベルで、真月に似てる。

 

 日本人形みたいな髪型に、クールな目つき。

 ただ、目元と手に年齢を感じるものがある。そんな感じ。

 

 で、お金持ちらしく、着物着てた。和服。

 こんな時代で。

 

 そして

 

 ……お母さんの方は、泣いてたな。

 

「ただいま帰りました。お父様、お母様」

 

 そう言って頭を下げる。

 俺も下げた。

 

 だってさ……

 この後……

 

 俺は真月のおなかをちらりと見て

 言おうと思ったことを言おうとしたら。

 

 先に

 

「いきなりですけど、私真神を辞めました。現在佐上姓。そして現在妊娠中です」

 

 お嫁さんは笑顔でそんなことを、実家の門の前で言いよった。

 ……いやまあ、それを言いに来たようなもんだけど。

 

 順序ってもんがさ……!

 

 

 

 大騒ぎになった。

 

 まあ、あの言い方じゃなあ。

 

「ちょっとジン……ああ、忍くんの父上を呼んでくる。家で待っていてくれ」

 

 そう言われて、待たされる。

 真月のお母さんと、真月と、俺。

 

「なんかもう……すみません」

 

 俺は真月のお母さん……いや、お義母さんに頭を下げた。

 すると

 

「いや、忍くんなら良いのよ」

 

 えらく上機嫌。

 どういうことなの?

 

「あなたなら真月を大事にしてくれると思うから良いのよ」

 

 ……はぁ。そうですか。

 照れ臭いので頭を掻いてしまった。

 

 ……で、1時間くらい待たされた。

 

 

 

 で、親父がやってきて。

 話題が話題なのか、母さんも付いて来た。

 

「忍!」

 

「ああ、久しぶり。母さん」

 

 そう答えると

 

「ちゃんと生活出来てたの!? アンタ家事ほとんどできてなかったでしょ!?」

 

 ……掃除はしてたでしょ。

 ご飯は作ってなかったけどさ。

 

 まあ、言い争う気がなかったのでスルーする。

 

「おばさま……いえ、お義母さま。今後ともヨロシクお願いします」

 

 なんか邪教の館で聞きそうな挨拶をする嫁さん。

 頭を下げる。

 

 すると……

 

「まあまあ! よくウチの息子を貰ってくれたわね! あなたならおばさん大歓迎よ!」

 

 ……もうね。真月はさ。

 中学の段階で、すでに「法律が許せば即入籍しても問題ない」レベルの関係性を、ウチの家族で築いていたから。

 

 抜かりないのよ。優秀だから。

 感心しか、無いよね。

 

「ジン! お前のところは別に技術だけ継げれば問題ないのでは無いのか!?」

 

「俺だって墓を守る人間欲しいわい!」

 

 ……で。

 向こうで父親たちが話し合いをしている。

 子供そっちのけで。

 

 議題は「生まれてくる子供の取り扱い問題」

 ……子供を養子にくれって言ってんのかね? お義父さん。

 まあ、旧家となるとその辺重要項目だろうし……

 

「お父様たち!」

 

 すると。

 真月が言い合いしてる父親たちに近寄って

 

「……私、子供ひとりで終わらせる気は毛頭ないし、限界まで産むつもりでいるから」

 

 そういう争いは止めて欲しいんですが。

 そう、言いに行った。

 

 ……ありがとうございます、としか言いようがないよね。

 これが本気喧嘩に発展したら嫌ってもんじゃないしさ。

 

 ホント、ありがたい。




順序が逆だ。思い切り
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。