真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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全国民の常識を改変


07:新国家へようこそ

★★★(とある池袋住民)

 

 

 池袋から高城様がいなくなって1カ月は経っただろうか。

 

 街は平穏そのものだ。

 比較的、という枕詞はつくがね。

 

 街は変わらず、物陰に潜んでいる野良悪魔だとか、強盗だとか。

 あとは自分に恨みを持つ誰かだとか。

 

 そういうのに気を配ることを怠らなければ、普通に生きていける。

 

 どこが普通だって?

 いや、これが普通なんだよ。俺たちの。

 

 ……思えば。

 大破壊が起きる前は、やれ税金が高いだの、結婚できないだの、やりがいのある仕事にありつけないだの、体重が重すぎるだの。

 今の状況と比較したら、くだらないことで文句ばっかり言ってた気がする。

 

 今更遅いけれど、戻れるものなら戻りたいわ。

 絶対、あっちの方がいいもんな。

 今よりは。

 

 もし、戻してくれるんなら、国粋主義者でもイエスマンでも、何でも好きなものになってやるよ。

 そういう気持ちが俺にはあった。

 

 

 そしてその日も、今日を生きていくために、他人の仕事を手伝おうと街を歩いていた。

 そのときだった。

 

 やたら馬鹿デカいトラックが、複数台、この池袋の街にやってきたんだ。

 最初は「ガイア教徒の奴隷狩りか!?」って思ったんだけど。

 

 中から降りてきたのは黒い軍服っぽい制服を着た複数の男女で。

 彼らは言ったんだ。

 

「東京の外に新政府が発足した。悪魔の出ない平和な世界だ。その新政府の日本人になりたい人間は受け入れる」

 

 ……本当か!? 耳を疑った。

 彼らは続けた。

 

「ただし、新生日本は以前の日本のように甘くはない。現在は余裕も無いので、国に従えない人間は容赦なく去ってもらう。抗議など一切受け付けない」

 

 そりゃそうだ!

 それぐらい俺でも分かる!

 いちいち個人の不平不満を聞いてる余裕なんかあるわけねえ!

 だから、早く!

 

「ただ、ガイア教徒のように理不尽でも無いし、メシア教徒のように不自由でもないことだけは保証する」

 

 うんうん!

 それだけで充分なんだよ!

 だから早く!

 

 そのときだ。

 

「私、〇〇人なんですけど、それでも受け入れてもらえマスか?」

 

 ……誰かがそんなことを言った。

 それに対して彼らは

 

「我々の政府に従うのであれば、元外国人だろうと新生日本人だ」

 

 そう返した。

 

 ……正直、大丈夫かと思った。

 

 〇〇人だぞ?

 元々日本人じゃないんだぞ?

 

 だけど、そんな疑問を投げかけて、抗議や不平の種と見做されてはたまらない。

 俺は黙って、彼らの指示に従い、トラックに乗った。

 

 

 だいぶ長いことトラックに揺られて。

 途中、ターミナルっていう変な機械を使った。

 

 これは転送装置で、一瞬で新政府の首都である京都近辺まで移動させてくれるらしい。

 スゲー装置があったんだなぁ。

 そこに、新政府の技術力やら国力を感じ、俺は嬉しくなった。

 

 そして京都に転移し。

 そこで、大きな建物に案内された。

 

「はい、次」

 

 戸籍登録。

 黒い制服姿の職員が、新生日本の日本人としての登録を、コンピューター入力でやってくれている。

 その行列が何列も出来ていた。

 ああ……マジなんだ。夢じゃ無いんだ……

 

 泣きそうになった。

 

「戸籍登録作業が終わったら、奥のホールで待機してね。そこで最後の説明があるから」

 

 ……なんだろう?

 でもま、国には逆らってはいけないもんな。

 俺は従ったよ。

 

 ホールに入ると。

 椅子も何もなくて。

 ただ、中央天井近くに宙吊りの台座みたいなものがあり。

 

 そこに誰かいた。

 

 そこに居たのは職員の制服姿の若い女。

 髪が長くて、遠目にも美人なのが分かった。

 何であんな場所に居るのか。

 

 そしてあとひとつは。

 悪魔が居たのだ。

 

 全体的なフォルムはチ〇ポに見えた。

 緑色のチ〇ポだ。

 

 ……俺は震えあがった。

 

「あれ、悪魔でしょう!?」

 

 怖かったので、思わず案内役の職員に質問する。

 

 すると

 

「救国の聖女真月様の仲魔だよ。真月様から直接にご説明がある。それまで大人しく立って待機だ」

 

 それだけ言ってどこかに行こうとする。

 到底納得できなかったので、呼び留めようと思ったが……

 

『国に従えない者は容赦なく去ってもらう』

 

 この言葉を思い出し、俺は言葉を飲み込んだ。

 

 ……だ、大丈夫だ!

 もし俺を殺すつもりなら、ここに来るまでにやってるに決まってる!

 

 

★★★(真月)

 

 

 確か皇居の一般参賀での宮殿前広場の収容人数が2万人だっけ?

 今の日本に人間が何人生き残ってるのかは知らないけど、何回やれば終わるのかなぁ……?

 

 まぁ、言い出した以上、やるしかないんだけど。

 

「まつきさまー! OKでーす!」

 

 職員からの声が聞こえてきた。

 満タンの合図。

 

 眼下を見下ろす。

 

 もう、密集。

 一昔前なら確実に問題になってる。

 

 うじゃうじゃうじゃ。

 

 ……よし。

 

 私は耳栓代わりのノイズキャンセリングヘッドホンを装着。

 そして、マーラに手でGoサインを出す。

 

 すると

 

「ワシの言葉は否定できない! ワシから目を離せない!」

 

 大音量。

 ビリビリビリと、こちらまで震える。

 

 ……まともに至近距離で聞いてたら、耳が持たないもんね。

 

 まあ、これでごく稀にいる意思の強い人間以外は催眠状態になっている。

 そこで私は拡声器を手に取った。

 

「はいはい。それでは大事なことを言いますねー。私のこれから言う事は疑いようのない絶対の真実ですー」

 

 うーん、何度も同じこと言うのはしんどいけど……

 

「まず神話や伝説の神や悪魔なんてこの世界には居ませんー。この世界に居る悪魔に見える生物はただの異次元の怪物ですー」

 

 やらなきゃなんないからね。これからの世界のために

 

「そして大破壊の根本原因は、悪堕ちした巨乳が年間3億件もの悪行を重ねたせいで、その積み重ねた業が次元の壁を壊してしまったせいでーす。これからの世界は巨乳の悪堕ちを何より防がないといけませんー。そして巨乳の悪堕ちを防ぐ一番の方法は、巨乳を結婚させることでーす」

 

 そして最後のひとつを

 

「最後に、私にここで出会ったことはあなたたちは忘れまーす。ここに集められたことを誰かに聞かれたら、国旗と国歌を教えられたと答えてくださーい」

 

 ……救国の聖女とか、大老とか。

 そういうの、要らないんだよね。

 だから、この指示は必須だった。

 

 私はなるべく静かに生きたいし。




まあ色々と。
とても書けない裏設定多いです。
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