真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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いきなり襲われて、パート2


第2章 生き残っていた希望
17代目との戦闘


★★★(忍)

 

 

 帝国陸軍軍人のコスプレ少年は、俺たちに向かって抜刀をして、こう言ったのだ。

 

 真月に、死ね、と。

 

 ……この少年も敵なのか?

 まさか、こいつも真月のマグネタイトを求めて?

 

 させてたまるか……!

 

「お前も俺の嫁さんの命を狙ってるのか」

 

「そうだ」

 

 少年は俺の言葉に悪びれずにそう返した。

 全く、何の疑問もないその口調。

 

 俺はそれに、やや憎々し気にこう言った。

 

「……お前は一体どんな悪魔を召喚するつもりで……」

 

 だが

 

「……違うな。誤解するな」

 

 表情をピクリとも動かさずに。

 少年はこう返してきたんだ。

 

 ……え?

 

 少年は俺のそんな顔を全く意に介さず、続ける。

 

「単に、佐上真月がメシア教団の手に落ちると困る。理由はそれだけだ」

 

 えっと……

 

 真月を生贄にするのが目的では無い?

 

「……じゃあ、敵じゃないのか?」

 

「敵だ。お前たちにとってはな」

 

 んん……?

 

 少年は続ける。

 

「どうした? 準備するがいい。待ってやるぞ」

 

 ……余裕の態度。

 よほど自信があるのだろうか?

 

 この少年、おそらく相当の実力者。

 それは分かる。

 

 けど……

 

「……あんた何者なんだ?」

 

 話がどうにも見えない。

 だから、確認しておきたかったんだ。

 

 すると、こう答えてきた。

 

「17代目葛葉ライドウ」

 

 17代目……?

 

 何だそれは……?

 

 俺は少し混乱する。

 ……聞いたことないぞ?

 

「知らなくても無理はない。こちらの世界で有名という話だからな」

 

 そうなのか

 

「さぁ準備しろ。存分にぶつかった末に打ち滅ぼされた方が諦めもつくだろう」

 

 ……油断を誘うとか、そういうのじゃない。

 この少年の態度は、本心だ。

 

 じゃあ……やるしかないのか。

 

 俺は構える。

 

 真月も、戦闘態勢に入った気がする。

 すでに、アームターミナルは装着済みか。

 

 ……気配で、真月が悪魔召喚を行ったことを俺は察知する。

 

 それを見て少年・ライドウは……

 

「先手は譲ってやる。……来るがいい」

 

 そう、言い放った。

 

 

 真月の仲魔・ヴァルキリーが突っ込む。

 俺がその後を追いかけていく。

 

 少年は、まだ魔獣の上に跨ったままで

 

 ヴァルキリーの空中からの大上段。

 それを少年は、刀で受け流しつつ

 

 魔獣の上より移動する。

 同時に魔獣も反対方向に滑り込む。

 

 ……なんて滑らかな体の使い方だ。

 俺は目を見張った。

 

 剣術と空手じゃ部類は違うけど、同じ武術には違いない。

 だからそこはわかるのよ。

 

 この少年、只者じゃない。

 

 少年は飛び退いた先で

 片膝を突きながら。

 

 手に持つ刀を振るった。

 こう、言いながら

 

「鬼神召喚」

 

 その言葉が終わるのと同時だった。

 少年の足元に魔法陣が出現し、そこから身の丈3メートルに迫ろうかという、巨大な鬼が出現する。

 

 俺は驚く。

 少年はアームターミナルを所持していない。

 なのに、何故悪魔召喚が可能なのか……?

 

 鬼は手に巨大戦斧を持っていて、吠えた。

 

「いけ、オオタケマル。飛んでるやつを打ち倒せ」

 

「御意」

 

 鬼が、オオタケマルが、ヴァルキリーに向かっていく。

 

 少年は召喚した仲魔に指示を出し終わると、俺に向き直って、突っ込んで来た。

 

 刀を下段で構えながら。

 

 ……あれは脇構え!

 

 俺は父親に「空手というものは、刀を持った侍相手に素手で勝つことを目標にしてるところあるからなぁ」と言われてきていた。

 だから稽古の一環で、剣術の技というものを学んでは来てるんだけど。

 

 脇構えは、自分の身体で刀身を隠し、その結果斬撃の効果範囲を見誤らせるための構えだ。

 だから主に待ちで使うことが多いとは聞いているんだけど……

 

 この少年は攻めで使ってきている。

 意図はなんだ!?

 

 俺は間合いを詰められてはいけないと思い、バックステップで逃げようとするが……

 

 少年の横薙ぎの斬撃が来る。

 それと同時だった

 

「龍王召喚」

 

 ……!

 そのとき、気づいた。

 少年の持ってる刀の束が、電子の明かりを放っていることを。

 

 ……多分、あれがコンピューターなんだ。

 で、刀の動きと音声で仲魔の召喚を行うのか……!

 

 そんなことを考えてしまったんだ。

 それがいけなかった。

 

 少年の召喚した龍王……

 それは、俺の背後に居たんだ。

 

 顔に痣のある、中世的な顔立ちをした和服の美少年。

 それが呼び出された龍王の姿だった。

 

「シュテンドウジ、そいつを拘束しろ」

 

「任せるがいい」

 

 シュテンドウジは己の髪を伸ばし、俺の身体を拘束していく。

 斬撃に気をとられていた俺は、それに対応することに一瞬遅れてしまった。

 

 くっ……!

 

 俺は自分の迂闊さを呪い、脱出策の考案に全力を注いだ。




酒呑童子って、八岐大蛇の子供らしいのよね。
だから龍王。
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