真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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ピンチだ


17代目との決着

★★★(忍)

 

 

「忍!」

 

 真月の声。

 悪い、ミスった……!

 

 ギリギリと締め上げてくる髪。

 ……確か龍王って言ったよな?

 

 なんでシュテンドウジが龍なんだ?

 鬼じゃなかったっけ……?

 

「そこで大人しくしていろ」

 

 少年はそう言った。

 どうやら、俺をどうこうするつもりはないらしい。

 

 ……少しも安心できなかったが。

 

 代わりに何をするのか。

 そんなこと、決まってる。

 

 くる、と少年は方向を変える。

 真月の方向に。

 

 ……させてたまるかよ!

 

 そう思ったが……

 拘束が強く、何もできない。

 

 くそっ!

 ここから抜け出さなきゃいけないのに……!

 

 ……そこで、ようやく俺は気づく。

 ここから抜け出す方法を。

 

 ……もう一回、あの姿になればいいんだ。

 あの姿……アモンの力を発揮できる、あの姿に。

 

 あの姿になれば、身体能力もスタミナも何もかも増える。

 ここから抜け出すことも多分可能だろう。

 

 ……でも、どうやって?

 

 ……ここで、思い出す。

 

 魔法は、声を出せ。

 声を出し、宣言するという縛りで、増強がかかり、効果が高まる。

 

 ……確か、そういうものだってアモンのやつ言ってたな。

 さっきはあんだけ煩かったのに、今はすっかり大人しいけど。

 

 だったら……

 

 あの姿になるのは、どう考えても魔法だ。

 普通じゃない。

 じゃあ、魔法と同じ方法でいいんじゃないか?

 

 ならば……

 

「へん……」

 

 変身、と言おうとした。

 そこで思ったんだ。

 

 ひょっとしたら、声だけでは足りないかもしれないだろ。

 声だけじゃ足りない……?

 他には……他に、増強を掛ける手段は……?

 

 ……そうだ、ポーズなんてどうだろう?

 

 よし……!

 

 これからは、腰の前で腕をクロスさせて……それで……

 

「変身!」

 

 同時に、俺の身体が緑色に輝いた。

 

 

★★★(真月)

 

 

 忍が拘束された!

 助けなきゃ!

 

 そう思っていたけど、縛られただけで何もされない。

 

 ……何もしないの!?

 

 私は驚いたけど、あの子。

 忍をそのままに、今度はこっちに来ようとしている。

 

 ……あくまで狙いは私なのか。

 

 そこで、それにようやく辿り着く。

 

「キヨヒメ、火炎攻撃! スセリビメ、氷結攻撃!」

 

 私の命令を受け、2体の仲魔はそれぞれ魔法攻撃をぶつけた。

 

「シャア!」

 

「貫け!」

 

 火炎の息と、氷の槍があの子を襲う。

 だけど、あの子は炎の息は転がって躱し、氷の槍は手に持った日本刀で弾き飛ばして無効化してしまった。

 全く、効いてない。

 

 ……私は思わず手の中のものを確認する。

 

 銃。

 これなら、どうだろう?

 

 でも……

 人に向かって銃を撃つなんて……!

 

 こっちが優位ならまだいい。

 急所を外せるもん。

 でも、相手が互角、もしくはそれ以上のときに手加減なんて出来ようはずも……!

 悩む。

 人の命を奪ったことが無い私は、それに恐れを抱いていた。

 

 ……そのときだった。

 

「変身!」

 

 気合の声。忍の声だ。

 同時に

 拘束されている忍が、緑色の光を放って輝いた。

 そして

 

「ウオオオオオオオオ!!」

 

 拘束を引き千切り、さっきの仮面ライダーの姿になって、あの子……17代目に飛び掛かっていった。

 

 驚く17代目。多分、拘束を打ち破るって思ってなかったんだろうね。

 二人はぶつかり、もつれ込んで、そのまま……

 

 忍が17代目に馬乗りになる姿勢になった。

 

 そこで、止まった。

 

「……どうした。追撃はせんのか?」

 

 馬乗りされている17代目は言う。

 絶好の追撃チャンスなのに。

 忍は何もしない。

 

「……俺たちは誰も殺したくないんだ」

 

 そう、忍は言う。

 ……それはそう。

 手は出来れば汚したくないよ。

 

 それが例え、自分たちの命を狙ってきた相手でも。

 

 だから、引いて欲しいんだ……

 

 そういう思いを込めて、私たちは伝えたんだ。

 

 すると

 

「フ……」

 

 17代目が笑い出して。

 こう言ったんだ。

 

「分かった。私の負けだ。……とりあえず退いてくれ」




変身ポーズの合理的説明回
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