真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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京都


俺たちのこれからの仕事

★★★(忍)

 

 

 京都に着いた。

 出口こそ、汚い廃ビルだったんだけど……

 

 暫定政府のある、京都御所の周辺まで連れて行ってもらうと……

 

 おお……

 

 なんという懐かしさ。

 そこには、文明人が居た。

 

 皆、綺麗な服を着て、風呂にも毎日入ってる雰囲気がある。

 そうだよ……俺たちもそうだったんだ……

 

「素敵……」

 

 真月は感激してまた、泣き出している。

 俺も泣きそうだった。

 

 17代目が歩きながら教えてくれる。

 

「ここは範囲が狭いながらも、結界を張って悪魔の侵入を防いでいる。だから電気とガスと水道の復活を成し遂げられた」

 

 ……マジか……!

 ここにはあるのか……健康で文化的な生活……。

 

 俺たち、公務員になって良かった……!

 このときばかりは、神に感謝した。

 そんな神は居ないのかもしれないけれど。

 

 

 

「さて」

 

 俺たちは、これから俺たちの職場になる京都御所に連れてこられた。

 京都御所の中、見たことはなかったんだけど……

 

 これ、絶対に違うよなぁ。

 そう、思わざるを得ない。

 

 ところどころに機械があって、掘り返した後もあるという。

 

 多分、そのままだと暫定政府に使えないから、改造したんだろう。

 何だかな、そういうこと、していいの? と思わないでも無いんだけど。

 

 そういうことも言ってられないんだろうな。

 

 御所の中を落ち着かなげに見渡している俺たちに、17代目は言った。

 

「君たちに今日からやってもらうことは、神器の守護だ」

 

 ……ん?

 思わず違和感を感じてしまう俺。

 

 手を上げた。

 

「何だ? 言ってみろ」

 

「17代目の主の警護では無く?」

 

 てっきり自分と同じ人を守れと言われるのかと思っていたんだが。

 

 すると17代目は面倒そうな顔で

 

「ライドウと呼べ。その呼び方はいい加減止めろ」

 

「えーと、じゃあライドウさん、何で……」

 

 そう、続けようとしたときだった。

 

「神器が欠けると即位ができなくなるから、ですよね?」

 

 真月が口を挟んだんだ。

 するとライドウさんは感心したように微笑み

 

「その通りだ。最近は、こういう基本的なことを知らない人間が増えてきたのは由々しきことだと思っていたんだがな」

 

 よくやった、とでも言いたげな感じで。

 俺はちょっと飲み込めなくて

 

「えっと、どういう意味?」

 

 聞いた。

 すると真月は

 

「陛下と神器、どっちかしか守れないなら、神器の方を守るのが日本人の在り方なの。理由は、陛下の即位に必要な三種の神器は代わりがないけど、陛下の方は別の人に即位してもらえば代わりがきくから、神器よりは重要じゃない、ってことよ」

 

 ……それはなかなか……すごい理由だな。

 納得はしたけど。

 

「ちなみに、守るのは本体ですか? 形代ですか?」

 

「本体だ」

 

 ……本体? 形代?

 

 気になったので聞いてみたら

 

 本体とは本物の神器で。

 形代とは神器の分身のことらしい。

 分身というと大仰だけど、ようはレプリカってことだ。

 

 よく「壇ノ浦に草薙の剣が沈んだ」って言われてるけど。

 沈んだのは形代であって、実は本体は沈んでいないそうな。

 

 ……こんなこと、学校で習わないから知らんわ。

 

「ふえ~本体を守るんですか~。責任重大だわ」

 

 真月、かなり興奮気味でそう言った。

 その言葉を受けたとき、ライドウさんの顔が曇った。

 

「……そのことだがな。ひとつ、恥ずべき事態になっている」

 

 そして絞り出すような声で、こう続けたんだ。

 

「今、御所にある剣は本体じゃない。形代だ」

 

 え~と……

 とすると、本体はどこに……?

 

 聞いたら

 

「メシア教徒が大破壊のときに熱田神宮から盗み出した。……奪われているんだ。これは実に恥ずべきことだ」

 

 憎々し気に。

 えええええええ?

 それは不味いでしょ!?

 

「だから取り返さなければならない。加えて……」

 

 ライドウさんは眼光鋭くこう続ける。

 

「……陛下と、三種の神器の本体が揃えば、日本の霊的守護が復活し、日本全土がこの京都御所周辺と同じ状態になる」

 

 だから、日本復活を夢見ることも可能になるんだ。

 そう、言ったんだ。

 

 なんて、夢のある言葉なのか。

 

「だから、よろしく頼む」

 

 ……分かりました!




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