真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
大破壊が起きたときの話になります。
※ゲーム発売当時の時代設定にしてません。2023年設定にしています。ご容赦を。
★★★(忍)
その日、俺は自分の目を疑った。
自衛隊の偉い人が、日本に対してクーデターを起こしたんだ。
彼は当時の総理大臣を暗殺し、国会を破壊した。
それで内閣消滅。
そして政治の実権を握った。
そして、全国放送を占拠して、何か演説をした。
内容は理解できなかった。
あまりにも突飛すぎて。
ガイアがどうだとか、神々がどうだとか。
イカれてるとしか思えない内容だった。
SNSを見ると「日本の歴史上、初めて天皇の承認を得ないで国を統治しようとしてる奴が出る」「こんなこと許してはいけない」って書き込みがあったよ。
俺もそう思ったが……
これから、どうなってしまうんだ?
それで頭がいっぱいになってた。
戒厳令、なんてものが現実で出てくるとは……
当時通ってた大学も、勿論講義どころじゃない。
休みだ。いや、休みって言っていいものか……?
俺がそこまで理解して、最初に気になったのは。
恋人の真月のことだった。
中学のときからずっと付き合ってる俺の恋人。
同じ道を歩むために、同じ大学にまで進んだ関係。
彼女も不安になってるに違いない。
そう思ったから、俺は自分の下宿から、彼女の住んでるマンションに向かったんだ。
彼女の家は裕福だから、彼女はセキュリティつきのマンションを買ってもらっていて。
俺はインターホンを押して、彼女に中に入れてもらった。
「忍」
部屋につくと、俺たちはまず抱き合った。
無事で良かった。その気持ちを確かめるために。
「真月、無事で良かったよ」
俺がそう言うと、彼女から少し不安げな表情が消えたような気がした。
「これからどうなってしまうんだろう?」
「……自衛隊も、全部が寝返ったわけないと思うから、鎮圧されるんじゃないのかな? ひょっとしたら、米軍が手助けしてくれるかも……?」
言いながら、無理筋かもしれないな、とも思ったけど。
だって、日本が侵略されたわけじゃないしな。
クーデターだから。
こういう場合、アメリカは日本を助ける義理があるのか……?
そう思ったから、それを口に出して。
ふたりでしばらく話し合った。
それに対して結論は出なかったけど、気持ちの整理というか、不安の解消にはなった気がする。
とりあえずは、それで落ち着くことが出来た。
……しかし。
自衛隊の人員で、国家転覆なんて出来てしまうんだな。
戦術ってすごいものなんだな、と。
俺は少し頭の片隅で、そんな能天気なことを考えていた。
それからもっと酷いことが起きるとも知らずに……
※五島のクーデターが成功したのは、彼自身が悪魔使いであり、加えて儀式で自身を超人化していたからです。
そしてアメリカはロウの勢力の傀儡になっており、助けるという発想が出ない状態になっています。