真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(真月)
シャツにジーパンという普段着の上にエプロン姿で。
私は魚を焼いていた。
一緒に野菜の煮物を作りながら。
……ここでの生活は天国だなぁ。
つくづくそう思う。
電気もガスも水道も使えるし。
食料だって値切る必要もない。
かなり、昔の生活に近い。
お金は公務員だから、普通に仕事してても入ってくるし。
拘束されるのは神器の守護に関してだから、公務員なのに副業し放題。
だって、神器が危ない日は事前に教えてもらえるから。
何なの?
天国なの?
そんなことを考えているうちに。
魚が焼けて、煮物が出来た。
「ご飯できたよ」
トレイに載せて料理をテーブルに運んでいくと。
忍が手紙を書いていた。
多分ガラ吉さん宛てだろう。
ここの生活が素晴らしいから、ガラ吉さんも来ないか? みたいな。
正直、それはありがたい気もする。
一緒に守護者メンバーになって貰えれば、心強いし。
「手紙は今じゃなくてもいいでしょ。さ、一緒に食べよ」
そう言うと、忍は手紙を引っ込めてテーブルを片付け始めてくれる。
そういうの、嬉しい。
おかずを並べ終え、炊飯ジャーに炊いている白ご飯をお茶碗によそう。
当然二人分。
それも並べて
「いただきます」
……まるで新婚夫婦みたい。
いや、夫婦なんだけど。
新婚らしい新婚生活送ってないので。私たち。
ずっと、ガラ吉さんのところで居候だったもんなあ。
ホント、嬉しいな。
「今日の煮物美味しいね」
忍が味について褒めてくれた。
嬉しい。
気分が良くなる。
「ありがと」
お礼を言う。
本当に幸せを感じる。
そうだ。
「手紙だけど、やっぱりガラ吉さん宛てなの?」
一応聞いとこう。
勘違いあるといけないし。
そしたら
「うん。まあ、これまでの経緯を」
そっか
そこで、ふと気になる。
「悪魔合体してしまったことは書くの? 面倒だと思うんだけど」
一応確認。
私としては、書かない方がいいと思うんだけども。
すると
「いや、書くのはやめとこうかな、って。人間やめました、って言うのはね、少しね」
だよねぇ。
……と、ここで。
ハッとした。
……あ、そっか。
忍、変身したら人間じゃなくて悪魔に近くなるって考えた方が良いんだな、って。
それはどういうことだ、と言うと……
「あのね、忍」
ここで私はいったん箸を置く。
忍の手も止まった。
「ちょっといい?」
「うん」
忍、私の話を聞くモード。
それを確認し、私は話し始めた。
「忍はさ、変身するとおそらく氷結属性に弱くなるよ。魔王アモンは炎の扱いに長けた悪魔なんでしょ? そういうときはその反対属性に弱くなりやすいの」
これは私の悪魔使いとしての意見。
でも、きっとこれは正しい。
だから言っておかないと。
「だからさ」
私は提案する。
その対策を。
忍は何も言わずに受け入れてくれた。
属性概念