真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
ガイア教徒の夫婦
★★★(夏子)
私の名前は桃井夏子。
22才の女。
今は、ガイア教団総本山の上野で、夫と3才の娘の三人で暮らしている。
私の夫の明さんは19才。
まだ未成年だ。
私が夫の子供を身籠ったときはまだ高校生だった。
卒業直前に、計画的に夫の子供を妊娠したのだ。
明さんもそのときまだ中学生。普通に親になれる年齢では無かった。
でも私はどうしても明さんの子供が欲しかったので、お願いして授けてもらったのだ。
そして大学1年で娘を出産し、私は愛の結晶を得た。
そして娘が1才になったとき。
大破壊が起きた。
まだ満足に喋れない娘を連れて、私はどうしようかと思ったけど。
明さんが道を示してくれた。
「夏子、一緒に来るんだ。お前と夏美と俺、夫婦と子供一家3人で暮らせる場所がある」
……それがガイア教団だったのだ。
ここなら実力さえあれば、誰でも良い待遇を受けられる。
実際、来てみて感動したのを今でも覚えている。
ここにはキチンとした生活設備がある。
電気もガスも使えるし、水道もあるんだ。
普通の部屋だった。
普通の生活がここにあった。
そしてそれを叶えてくれたのは……
私を娶ると決めたとき、夫には私と娘を必ず養ってやるって言われたけど。
有言実行してくれた。
惚れ直すしかなかった。
夫には悪魔使いとしての才能があって、その力でのし上がってくれた。
そして、私と娘に良い生活をさせてくれている。
……あなた。愛しています。
そう、私が夫への愛を再確認し、テーブルの席で物思いに耽っていると。
床で遊んでいた娘がクレヨンを弄りだしていることに気が付いた。
……いけない!
前に壁にクレヨンでいっぱいの落書きをされたことがあり、もう二度とゴメンだった。
消すのが大変だったんだよ!
私が「いたずらはさせない」とばかりに、クレヨン回収に全力を注いでいると。
「ただいま」
夫が帰って来た。
おっと!
出迎えに行きたいが、その前にクレヨンを全回収しないといけないので、そちらを優先した。
その結果。
「……出迎えてくれないと思ったら、そういうことだったんだね」
少し伸ばした髪の毛の、少年の人影が……
ああっ!
明さんが先に入って来てしまった!
すみません! もう少しなので!
大慌てでクレヨンを回収している私に、そっと近づいてきて、明さんは私を手伝ってくれた。
……明さん。
この人のこういう優しさに、私は心を奪われる。
恋に落ちたあのときのことを、また昨日のように思い出せてしまう……
明さんは素敵な人。
よく気が付くし、とても優秀だし。
顔つきだってその賢さが出てる感じで好き。
体型もスラっとしてて、わりと筋肉質で、好き。
それに中学のときから、やるときはやる人だったもんね。
大好き。
私はそっと、明さんにキスをした。
夫婦の愛の表現だ。
恋人時代からずっと、毎日やってる私たちの習慣。
唇が触れるだけのキスだけど、私たち夫婦の心が繋がったような気がする。
「……大好き」
私はこの言葉をこの人によく囁く。
私たち夫婦の絆は、特別でないといけないんだ。
だから、関係性の維持に手を抜くわけにはいかない。
私たちの愛は、私たちの手でしっかり守らないといけないんだ。
だから私は頑張ってる。
彼の愛を維持するために、愛の言葉の表現は欠かしていない。
身体の維持も手を抜いていない。
この人の前に立つときは、いつも化粧をしている。
手を抜いたせいで、この人の愛情を失うなんて絶対に嫌だもの。
クレヨンの回収を終わらせて、クレヨンを棚に直した後。
明さんは、椅子に座って娘の夏美を抱っこしながらこんなことを言った。
「ママ、いや……夏子。仕事が入った。京都に行くことになったよ」
「えっ」
少し驚く。
京都……遠いですね。
昔なら新幹線がありましたけど……
私がそのあたりのことを確認したら
「大丈夫だ。近場にターミナルがあると聞いてるから、それを使う」
……そうですか。
なら、そこは気にしなくていいのかな?
「まぁ、新婚旅行みたいなものだと思おう。俺たち夫婦の」
そう、明さんは私に微笑みながら言ってくれる。
明さん……
気持ちが抑えられなくなった私は、愛する夫に正面から抱き着いた。
膝の上の娘が挟まれる形。
娘は不思議そうにしている。
「楽しみですね……京都旅行」
そう、私は夫の耳元で囁いた。
この2人、実は別のエロ小説の主役だったりします。