真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(クルセイダーロード)
「クルセイダーロード!」
説法をしに、次の教会に向かおうと。
そう思っていた矢先。
いきなり、私は予定変更を強いられてしまった。
数人の、若いテンプルナイトが私に向かってやってきたのだ。
「何の用だ? 手短に言え」
テンプルナイトたちはざわついている。
何と情けない。
「落ち着いて早く話せ。私には時間が無い」
そこでようやく意味の通る話になる。
テンプルナイトのひとりが口を開いたのだ。
それはこういう内容だった。
「実は、外の空間を上野からやってきたガイア教徒の悪魔使いに占拠されており、品川内部へのテロ行為について危ぶまれております」
……なんだって?
★★★(ガイア教徒の悪魔使い)
へっ! メシア教の連中なんててぇしたことねぇぜ!
俺たち悪魔使い「真理王ブラザーズ」にかかれば、どんなヤツでもイチコロよ!
「兄さん……怖いね。僕たちの才能が」
弟の累次が、フフと冷たい笑いを浮かべながら、俺に話しかけてきた。
おうよ。
見て驚くがいい。
俺の仲魔たち……!
邪龍ラドン……ギリシャ神話のドラゴンの一種。
全身が巨大な口。動く顎といった形の異形の龍。
邪龍ヒュドラ……同じくギリシャ神話のドラゴン。
枝分かれした多数の首を持ち、猛毒を有する龍。
妖獣ネメアライオン……いかなる刃でも傷つけられない、緑色のライオン。
こいつもギリシャ神話出身。
……どうだ? 俺の仲魔たちは!?
そしてそして!
弟の仲魔はだなぁ……
死神モト……髑髏のデザインが成された兜を被った、赤黒い鎧姿の人影。
豊饒神バアルの対になる存在の、偉大な死神。
こんなスゲェ仲魔を引き連れた俺たちの前に、メシア教徒たちは次々と倒されていった。
俺たち、無敵無敵ィ!
今日がメシア教の終了日だ!
「ウオオオオオオオオ!」
雄叫びをあげた。
勝利の雄叫びだ。
なんだか力が湧いてくる気がする!
そんなときだった。
「……ああ汚らわしい異教徒どもよ」
誰かがやってきた。
それは……
鎧を……テンプルナイトの鎧を着込んだ一人の少女。
しかも、かなりの美少女だった。
髪の毛はまるで貴婦人のよう。
上野で見かけたら、最高クラスの男のオンナ、と評価されるのに。
その美少女は顏を顰めていた。
汚物を見る目だった。
「お前たちにもう未来は無い」
……なんだ?
ご挨拶だな。
こいつはあれか?
メスガキか?
……だったら、わからせてやらないとだなぁ~?
メスガキわからせ
旧世界では一般用語と化していたな。
ここでリアルで「わからせ」られるとは。
……俺は、俺たちはガイア教徒。
その教義は「強いことは正義」「強いことは美しい」「混沌は尊い。無秩序こそ至高」
各々が、己の理想を追求し、己のやりたいように生きる。
それこそが、それこそが人の在り方なんだッッ!
俺たちを前にして。
美少女は嫌悪感を浮かべた眼差しのままで。
スッ……と顔の前に右手を差し出し。
ギュッ、と握りしめて。
そこからバッ、と右手を腰だめに、左腕を斜めに構え、こう叫んだ。
「変身!」
次の瞬間。
美少女は発光し、白い光に包まれた……。
配管工とは一切関係ありません