真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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主張指令


第4章 海への旅行
海へのお使い


★★★(真月)

 

 

「え? 海に行けと?」

 

「そうだ」

 

 久々に、あの絶対私より年下なのに年長者扱いをさせられる少年、17代目葛葉ライドウさんがやってきた。

 で、言った。

 

 明後日、伊勢の海に行ってこい、って。

 ……何故、伊勢?

 

「伊勢で何をするんですか?」

 

「魚介類を取ってきて欲しい。まぁ、漁師はつけるから君らがやる必要は無いのだが」

 

 ……話が見えない。

 

 だから、聞いたよ。

 

「……一体なんのために? あと、神器の守護はしなくていいのですか?」

 

「京都結界維持のための儀式に使う神饌だ。無論、その間の神器の守護は私がする」

 

 神饌……あ、なるほど。

 それで大体分かってしまった。

 そっか。結界って神道が関わってたんだね。

 

「なるほど」

 

「え? 真月今ので分かったの!?」

 

 隣で忍が驚いていた。

 後で説明してあげようっと。

 

 多分、神様への捧げものだから、普段神器の守護役をしてる人間が取りに行く方が神様のウケもいいとか、そういう理由なんだろうね。

 この辺が神様相手をするときに面倒なところだと思う。

 

 ん、で。

 実際に漁をするのは漁師さん。

 私たちはただ付いていくだけ。

 

 ……海、だよなぁ。

 

 遊べるかなぁ……?

 

 ヲイ

 

 ……今、誰かヲイって言った?

 

 私たちの身にもなって欲しい。

 私たち、365日24時間、ずっと公務員なんだよ?

 たまに遊べるチャンス、しかも海遊びのチャンス来たらしたいじゃん!

 

 それの何が悪いの!

 

 

 

 家に帰って、持ち物の確認。

 

 水着が無いなぁ……

 

 まあ、当然だけど。

 今までそれどころじゃなかったしね。

 

 じゃあ、それは後で買いに行くとして……

 

 他に何を持っていくかというと……

 

 私は衣装箪笥をごそごそやって

 

 セーラー服(黒)

 

 を取り出した。

 

 これは、御所に来てから京都で買った。

 一着、1000マッカ。

 

 売ってたのよね……

 でさ

 

 最初に彼としたとき

 

「ホントは中学の時から抱きたかった」

 

 って言われたんだけど。

 それを汲んで、買って着てみたら

 

 それはもう、それはもう。

 

 大変なことになったので。

 

 これは持っていくしか無いわけですよ。

 雰囲気が変わるときっと楽しいよ!

 

 思わず、ニヤけてしまう。

 

 そんなことを考えていたら、ドアがノックされた。

 慌てて私はセーラー服を鞄に突っ込んで、ドアを開けた。

 

「何? 何の用?」

 

 外に居たのは当然彼。

 

 少し嬉しそうだった。

 何なのかな?

 

 そしてそれはすぐ、明らかになった。

 

「ガラ吉さんから手紙の返事が来た!」

 

 ……おお!

 

 私も顔が喜びに染まったと思う。

 ずっと連絡取れなくて。

 不義理だと思ってて、気になっていたんだよね。

 これは私たち夫婦の共通の問題。

 

「で、何て書いてるの? 見せて! いや、見ようよ!」

 

 忍の持ってる紙がそれなんだろう。

 私は彼を促してリビングに行って。

 

 そこで、手紙を確認した。

 

 そこにはこうあった。

 

 佐上忍、真月さん。

 無事で良かったよ。

 心配してたんだ。いつまで経っても戻ってこないから。

 しかし、すごい偶然だったね。

 ガイア教徒を倒しに行った帰り道に、政府の生き残りの人に出会って、そっちのプロになってしまうなんて。

 かなり充実した環境らしいね。良かったと思うよ。

 けど……折角のお誘いの件だけどさ。

 僕はちょっと遠慮しておきたいかな。

 何故なら、今の生活にそれなりに充実したものを感じてるんだ。

 ガス使えなくても電気はあるし。

 水道無くても精霊アクアンズがいるからさ、綺麗な水は飲めるんだよね。

 料理にもそれほど拘りないし。

 そんなことよりも、住み慣れた家を離れる方が僕は辛い。

 この家には手放せない資料が腐るほどあるからね。

 だからゴメン。

 ここから、君たちのことを応援しているから。

 どうか頑張ってね。

 

 ガラ吉。

 

「ガラ吉さん……」

 

 私たちはしんみりした気持ちになる。

 義理は果たしたと思ったけど……

 

 少し、寂しかった。




宮仕えは宮仕えで辛いことがある。
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