真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

75 / 211
京都に帰還して


戦わないと勝てない

★★★(真月)

 

 

「……本当にご苦労だった」

 

 京都御所に帰って来て。

 私たちは事の顛末をライドウさんに報告した。

 そしたら、驚かれてしまった。

 

 クルセイダーの親玉が襲ってくるってだけでも大変なのに。

 

 なりゆきで、魔王と天津神を仲魔にした。

 

 それもあの魔王マーラと、天津神イザナミか!

 

 ……ありえないことだ、そうだ。

 

 うん。私もそれはそう思う……。

 

 特別ボーナスを出す、って言われて。

 結構な額のお金を貰ってしまった。

 

 ……貯金しておこう、って言いたかったけど。

 

 私には、思うところがあった。

 

 

 

「ねぇ、忍」

 

 我が家で。

 ご飯もお風呂も皆済んで。

 

 後は寝るだけ。

 

 夫婦の寝室で、ベッドの上でパジャマで向かい合いながら。

 

 私は彼に話を切り出した。

 

「何?」

 

 そう、返事をしてくれる。

 それだけで、彼は私が何か重要な話をすることに気づいてくれているみたいだった。

 

 そう。

 私は、考えていることがあった。

 

 それは……

 

 私は、顔を上げる。

 

 上げて、彼の目を見て、言ったんだ。

 

「……東京に討って出よう」

 

 これは、真剣な気持ち。

 目標が定まったんだ。

 

 ……クルセイダーロードを倒さないと、私たちのゴールは無いっていう。

 

 そのクルセイダーロードは、東京の品川にいる。

 だったら、待っているだけではいつまでたっても私たちの平和はやってこない。

 

 こちらから出向いて、倒さなきゃ。

 

 だから……

 

 

★★★(忍)

 

 

 なんとなく、そういうことを言いそうな気がしていた。

 定まった明確な敵……クルセイダーロード。

 それに、手元に揃った魔王マーラ、天津神イザナミという強力なカード……。

 

 こうなったら、真月ならそれを言うだろう。

 それに関してはなんとなく予想がついていたんだ。

 

 じっと待って、不安定な毎日をただ送るより、討って出て、敵を殲滅する方を選ぶ。

 彼女はそういう女性だから。

 

 だけど……

 

 ひとつだけ、危惧していることがあった。

 それは……

 

 

★★★(真月)

 

 

「……失敗したら死ぬつもりだよな?」

 

 びくっ

 私は震えた。

 

 ……言われたくないことだったから。

 

 見抜かれている……

 

 彼は、続けた。

 

「……失敗して、連中の神の生贄になる末路を、ただ甘んじて受け入れるはずがない。それくらい、分かるよ」

 

 幼稚園の時からずっと一緒にいるんだし。

 そう、笑いながら言う彼。

 

 笑うところじゃないよ。そこ……

 

 と、言いつつ。

 私も笑ってしまった。

 

 すると

 

「……君のそういうところ、気高くて俺は好きだな」

 

 ぼっ。

 顔が赤くなる。

 

 それを自覚した。

 

 けれど……

 

「でも、そんなことさせたくないから、絶対にさせたくないから……」

 

 そう言って、彼は私を抱き締めた。

 その抱擁を、私は黙って受け入れる。

 

 彼は言った。

 

「そういう決断は、俺が死んだ後にしてくれよ?」

 

 ……私は、抱き締められながら……

 

 頷いた。

 

「それまでは……俺は必ず君を守る……必ず守る……」

 

 忍……

 

 私は、彼の背中に手を回した。

 そして、こう耳元で囁いた。

 

「……必ず、勝って二人で帰ろうね。あなた……」

 

 彼がその言葉に頷いてくれたことが、私にはとても心強かった。




次回から、東京攻略編が始まります。
魔王マーラと天津神イザナミを仲魔にしている悪魔使いが、イチから東京(大破壊2年後)を攻略していきます。お楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。