真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(忍)
結局。
俺はアームターミナルを扱えず、銃も扱えなかったため。
空手の技を磨くことにした。
……やってることが、あまり変わらない気がするが。
真月は実力を身に着けて。
その日、実地訓練をすることになった。
それは……
仲魔を1体作ってみることだった。
仲魔。
仲間ではなく、仲魔。
使い魔になった悪魔のことをこう呼ぶそうな。
「まぁ、頑張ってみるわ」
真月はやる気を出していた。
会話を成功させることによって、仲魔を作る。
簡単なようでいて、難しい。
相手は異界の生物なんだから。
ガラ吉さんの家を出て。
二人で山の中を歩いていると。
悪魔に出くわした。
三日月の頭を持つ、袋を背負った姿の悪魔。
小柄で、あまり強くなさそうだった。
……ちょうどいい気がする。
真月がこちらを見たので、頷いた。
行ってみよう。
「……あの」
真月は話しかけた。
「……なんだチミは。殺されたいの?」
悪魔はそう返してきた。
あまり友好的ではないらしい。
「いえ、ちょっとお話がしたいですけど」
「ボク、ひょっとして有名人?」
「いえ、知りません」
……上手くいくかなぁ?
「じゃあ何の用?」
「あなたと契約したいんです」
俺は見守ることしかできない。
「何の契約?」
「召喚に関する契約です」
「オトモダチ契約だね。分かったよ」
なんか具合が良さそうな気がする。
「う~んと、じゃあチミのこと、どんどん聞こうカナ。小さいときのこととか、よく夢みるよね。将来は何になりたかったの、チミ?」
悪魔からの雑談だ。
……真月、君はどう答える?
真月の答えは、明るかった。
「お嫁さんです!」
……おお。
それはちょっと……後方支援者としては照れ臭くもある。
何もそんなに嬉しそうに答えなくても……
しかし、だ。
それを受けての悪魔の答えがね……
「バカみたいな夢みてたね、チミ。ムリムリちゃんだね、チミ」
次の瞬間だった。
真月が、肩に担いでいた自動小銃を、流れるように構えて……
銃口を悪魔に突き付けた。
「……あ?」
……底冷えする声だった。
真月のこんな声を聞いたことは無かった。
俺には、真月の背中しか見えていない。
今彼女は、どんな表情を浮かべているんだろうか?
明らかに、空気が変わった。
「……ウォー、ウオリャー!!……どう、怖いでしょ、ボク」
返答がおかしい。
「……で、どうするの? 契約するの? しないの?」
真月の声はとても冷たかった。
そして……
「……するよ。すればいいんだよね?」
その答えが出たので
真月はアームターミナルを操作して、契約同意書を空中に映像で投影した。
内容は、魔界の上位悪魔の名のもとに、悪魔召喚契約を結ぶことを同意するもの。
破ると重いペナルティが課せられるらしい。
「さあ、ここの空白部分にあなたの真の名前をサインして」
「その前に、ちょっと、おみやげ欲しいナ」
……何だか、悪魔が震えている気がする。
「……言ってみなさい」
なんだか、少し面倒そうな口調で、真月。
すると悪魔は……
「チミのマグネタイトをネ、ほんの少し、吸わせて欲しいナ」
マグネタイト……
確か、ガラ吉さんの説明では、生物の血液中に豊富に含まれている、悪魔の実体化に必要なエネルギー、だっけ?
だから、昔から悪魔召喚で生贄が要求されてきたんだ、って話だったよな。
それが欲しいと?
「分かったから。ちょっと待っててね……」
そうして、アームターミナルの部品を少し弄ろうとしたら……
「あ、その機械のじゃなくてネ。正真正銘、チミのマグネタイト」
だから手を出して欲しい。だって。
……ちょっと図々しいんじゃありませんかね?
でもまあ、真月はそのくらいならと手を差し出して。
指先を、悪魔に握らせてみて。
次の瞬間だった。
「イェー、満足! ウォー、暴れたいっ!! ボク、もう大騒ぎ!」
マグネタイトの譲渡をした悪魔が、騒ぎ出したのだ。
何が何だか分からなかったが。
「チミのマグネタイト! とっても多い! すごく甘い! ボク、喜んで契約するよ!」
そして契約同意書の映像に、この悪魔の真の名のサインが行われ……
「ボクは、ザントマン。もうチミの仲魔」
そう言って、消えて行った……
真月はそれを確認後に、アームターミナルの中のデータを確かめたのか
「……名前がある! 忍! 私、契約できた! やったわ!」
大はしゃぎしていた。
良かったな、とは思うけど……
正直、ちょっと怖かった。
いや、別にいいんだけどね……
……ハーメルンでの公開は以上となります。
ここまでで興味を覚えていただいた方は、是非ピクシブの方を覗いてみてください。
そちらに続きを置いてあります。
文字数の関係上、2話分を1話にした回があり、続きは10話からとなります。
そして最後にこれは言っておかないと。
真月が最初に仲魔にした悪魔は、夜魔ザントマン。
口調はガイン君。人気の口調です。