真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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RTA開始して翌日。


04:新宿の支配者

★★★(真月)

 

 

 悔いはない。

 その日、朝起きたとき。

 私はそう思った。

 

 目覚めると私はベッドでシーツ1枚&すっぽんぽんで寝ていて。

 隣には私の旦那が、やっぱりシーツ1枚&すっぽんぽんで寝ていた。

 

 私は彼のことをじーっと見つめて。

 昨日のことを思い出し、私はおなかを撫でた。

 

 ……2日くらい生きてるんだっけ?

 条件が違うと最大5日だったかな?

 

 これで時間との戦いが避けられなくなった……

 それを、私は自覚した。

 

 そして

 

 ブラシで自分の髪を梳かし、下着を身に着け。

 そしてこの東京では普段着で通用するという「ハイレグアーマー」に着替える。

 

 ……ご飯は……ここ、ルームサービスなんかあるんだっけ?

 

 まあ、いいや。

 

「起きて、忍。朝だよ」

 

 そう呼びかけて、私は夫の肩を揺すった。

 

 

✭★★(忍)

 

 

「朝食は何を食べようか?」

 

 ……俺の隣で、俺の腕を取りながら、俺の嫁さんがそんなことを俺に聞いてきた。

 まぁ、昨日は色々あったけど。

 なんというか……

 

 悔いはない。

 

 これで、RTAか……

 

 そう、頭の片隅で考える。

 

 まあ、朝ごはんも重要だけど

 

「まずは、聞き込みだよな」

 

 それは昨日、合間合間で話し合ったんだ。

 この東京が正確には一体どういう状況なのか。

 それを知っておく必要、絶対にあると思うし。

 

 機嫌よく俺の腕に抱き着いていた真月も、それには

 

「そだね。ご飯のときも、話を聞けそうな人を探す気で居ようね」

 

 そう、同意してくれる。

 

 

 

「ここがいいかなぁ……?」

 

 蕎麦屋。

 見た感じ、昔の日雇い労働者向けの立ち食い蕎麦屋みたいな感じで。

 

 いっぱい、労働者風の人が来てるんだよね。

 食べさせてくれる蕎麦は、そんなにひどい内容に見えないし。

 それに……

 

「こういう人の話を聞いた方が、色々実態がわかりそうだしね」

 

 真月の言葉。

 俺もそれには同意する。

 

 で。

 

 蕎麦を二人で朝食代わりに食べながら、適当なおじさんを見繕って話を聞いた。

 

 こんな感じだった。

 

「この街は、オザワっていう悪魔使いの男が仕切ってるんだ」

 

「オザワは悪魔と取引して、ここの悪魔は人を襲ってこない。だから共存できるんだ」

 

「ここは悪魔は襲ってこないが、税金を払わないと逮捕される」

 

「オザワの要求してくる税金の額だとか手足の私設警察だとか。不満はあるけどさ……不満を言った人、連れていかれた後、別人みたいに大人しくなったりするんだよな」

 

「税金払うのが嫌で逃げようとしているのを私設警察に見つかると、射殺されるぞ」

 

「メシア教徒とガイア教徒が殺し合いをしてない理由? そりゃあ、街に教会と神殿を置いておきたいからじゃないの? 殺し合いの原因になる、ってなったら、オザワに殺されるからね」

 

「東京は今はあちこちミサイルの余波で通れない場所が出てる。どこまで行きたいの?」

 

「品川まで行きたいのか。だったらここからまず渋谷に行って……」

 

「渋谷までの道中の代々木の方にある森に、妖精たちが住み着いてる。不用意に入ると殺される可能性あるから気を付けた方が良いぜ」

 

 ……なるほど。

 大体の像が掴めてきた気がする。

 

 まず、オザワって男がこの街を仕切ってることと。

 オザワは街を仕切って、悪魔が襲ってこないようにして、その見返りに税金を徴収。税金が払えないと逮捕されてしまう。

 で、反乱分子を抑えるために、私設警察を組織してる。

 そして逃げ出すと処刑で、逆らったら逮捕されて何かされるみたいだ。

 

 そして、品川に行くためには、まず渋谷を目指した方がいい。

 

 ……よく分かった。

 

「オザワって男に会っておいた方が良くない?」

 

 話をまとめているとき。

 真月がそう、言ってきた。

 

 ……確かに。

 

 渋谷への正確な地図も、オザワって男が持ってそうだし。

 それに、支配者なら支配者としての情報を持ってるかもしれないし。

 

 会っておいて間違いは無しと思う。

 

 ……問題は、どうやって会うか、だ。

 話を聞く限り、危ない男みたいだし。

 いきなり「会ってくれ」って言っても無理そうだ。

 

 

 

 ……新宿のバーにやってきた。

 大破壊後の世界でも、こういうお洒落な店は存在するんだな。

 

 綺麗な店だった。

 チェック模様の床。

 小綺麗な照明……。

 

「いらっしゃいませ」

 

 ……バニーガールが接客に来たよ。

 こういう場所、バニーガールが来たりするの?

 

 よく知らんのだけど。

 

 で、バニーさんに注文しようとしたら

 

「……」

 

 真月にバーテンダーさんが客を相手してるカウンター席に連れていかれた……。

 強制連行……。

 

 

 

「私設警察の偉い人にいきなり会うのはできないか? だって?」

 

 バーテンダーの人はそう、何を言い出すんだ、みたいな声音で言ってきた。

 うん。正直しょうがないかもしれない。

 

 ……けれども。

 

「私たち、どうしてもオザワに会いたいんです」

 

 そう、真月が主張する。

 

「……うーん……」

 

 バーテンダーさん、悩んでる。

 ちょっと、申し訳なかった。

 

 やっぱ、難しいのかな?

 

 そんなときだった。

 

「邪魔するぜえええええ!!」

 

 粗野な声が店内に響く。

 何事? とそちらを見ると。

 

 綺麗にクリーニングされていると言い切れるような小綺麗な制服に身を包んだ4人組が、店内に入ってくるところだった。

 

 ……お?

 

「はわわ! ご苦労様です私設警察の警察官の皆様!」

 

 バーテンダーがいきなり背筋の伸び切った姿勢で挨拶。

 

 ……こいつらが……私設警察……!




私設警察の名言
「警察だあ! 怪しい奴オザワ様に逆らう奴は逮捕するぜぇ! 逃げた奴はその場で死刑だぁ」
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