真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

82 / 211
オザーさんのターンだ!


06:オザワという男

★★★(オザワ)

 

 

 俺はオザワ。

 新宿の王だ。

 

 俺は偉い。

 とても偉い。

 

 俺は無敵だ!

 

 何せ、日本神話にも出てくる有名な神である「国津神タケミナカタ様」を仲魔にしている悪魔使いだからな!

 

 ここまで来るのにどれだけの苦労があったか。

 

 最初は、五島とかいう自衛隊のオッサンに憧れたのが切っ掛けだ。

 

 何せ、あいつは強かった。

 喧嘩ではまるで歯が立たなかったし、何より「悪魔召喚」という、古代の秘法が使えた。

 そして、社会的な地位も高かった。

 

 こいつにさえついて行ければ、俺もビッグに……

 

 そのときの判断。

 今も間違っていなかったと思う。

 

 ヤツの手下になる過程で悪魔召喚を覚え、そこからどんどんのし上がっていった。

 トラブルもあったがね。

 

 アメリカからミサイルを撃たれるという、ね。

 あのときはマジ死ぬかと思ったぜ。

 

 ジッサイ、当時の手下はあのとき全滅したからな。

 あのバカども、ミサイルが落ちてきた場合、鉄筋コンクリートの建物内に逃げ込めば即死はしない、という基本事項を知らなかったからなぁ。

 まあ、俺が教えなかったんだけどな。

 別にあいつらがどうなろうとどうでも良かったし。

 

 そして大破壊を生き延びて。

 俺は力をつけるべく、色々な神社を回るようになった。

 

 ……強力な悪魔を仲魔にするためだ。

 

 神社には強力な悪魔が眠っている。

 いや、祀られているって言った方が良いのか?

 まあ、どうでもいいけど。

 

 俺は五島のオッサンから、そういう神々に声を届ける方法だけは覚えていたから、それに賭けたんだよ。

 

 そして、諏訪まで足を延ばした。最終的に。

 遠かったぜ。諏訪は。

 でもな。

 そこで、契約に成功したんだよ。国津神タケミナカタ様との。

 

 タケミナカタ様は俺だけに打ち明けてくれたんだ。

 俺の何が気に入ったのか知らんけどよ。

 

 自分は本当は諏訪から外に出たい、っていう欲望を。

 でも、諏訪から出ないという約束をした手前、自分から出ることが出来なくて。

 

 諏訪を出るには、召喚士に頼るしかないらしい。

 でも、自分のそんな本当の気持ちを知らず、どいつもこいつも、自分が一番の実力を発揮できるというだけで、ここ諏訪での召喚に拘る、と。

 

 自分が一番の実力を出せなくてもいい! 我は外に出たい!

 

 そういう思いで一杯だったみたいなんだ。だけど、俺が

 

「分かりましたタケミナカタ様! 俺は絶対にあなたを諏訪では使役しません! だから俺の仲魔になってください!」

 

 って言ったから、スゲエ喜んでくれた。

 

 そういう馴れ初めよ。俺とタケミナカタ様は。

 

 タケミナカタ様は諏訪でなくても十分強いから問題ない。

 だからこうして働いていただいている。

 

 さて

 

「そろそろいいぞ。尻を向けな」

 

「はい……」

 

 さっきまで俺のモノをしゃぶらせていた裸の女に、尻を向けさせた。

 

 ……こいつは税金が払えなくなった女だ。

 払えなくなった税金を、身体で払わせている。

 

 ちなみに顔がいいとかそういうのじゃあない。

 普通。

 特別好みとか、そういうのでもない。

 

 俺にとっては便所行くのと変わらんし。

 別にこだわってはいないのだけど。

 

 ああでも、元々旦那持ちってのは面白かったかな。

 そこくらいじゃね?

 

 まあ、とりあえず一回出しとくか。

 でないとおさまりがつかないしな。

 

 

 

 そうして。

 俺が気持ちよくなって一息ついたときだった。

 

 突如、手下が泡食って俺のオフィスに駆け込んで来たんだ。

 

「オザワ様!」

 

「ちっ、ノックくらいしろ!」

 

 慌ててパンツを履く。

 手下はそれをすまなさそうに見ては来るが、本題を切り出したくてうずうずしているのか。

 目で「まだですか?」と言ってくる。

 

 チイッ!

 

 パンツを履き、脱ぎ捨ててあったシャツを着る。

 そしてズボンを履きながら

 

「要件を言え! 服を着ながらでも聞くくらいはできるに決まってるだろ!」

 

 そう言ったら、ワケ分かんねえ事を言われた。

 

「私設警察の本部に殴り込みです!」

 

 ……は?

 この俺が組織した、私設警察に殴り込みだと?

 

 信じられなかった。

 そのレベルでこの俺に立てつくヤツがまだいるなんて。

 

 ぶつくさ陰口を叩いてるバカはたまにいるよ?

 でもそういう奴らは全自動で洗脳処理して放り出してるからね。

 

 そういう反乱反乱したのは久しぶり。

 

 で、思う。

 

 ……なんだそいつ。

 命、いらねえの?

 

 だけど、こいつらにとっては手に余る相手らしく

 

「殴りこんで来てるのは、凄腕の悪魔使いと格闘技の達人なんです! 私設警察の面々では全く歯が立ちませんオザワ様! どうか!」

 

 ペコペコ頭を下げてくるそいつ。

 

 ……ったくしょうがねぇなぁ。

 つかえねーやつら。

 

 そう、溜息を吐き。

 俺はデスクに置いてあった、悪魔召喚用の管をポケットにねじ込んだ。

 ……タケミナカタ様を入れてある管だ。




正史の設定とちょっと変えてます。
正史だとタケミナカタが入ったターミナルを拾ったんだっけ?

でも、タケミナカタとオザーさんの関係性をちょっと色づけたかったんです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。