真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
これで勝つる!(棒
★★★(オザワ)
俺の私設警察の本部に駆けつけた。
元々新宿警察署があった場所。
それを流用して、私設警察の本部にしたんだ。
……不良時代に散々世話になって、イラついてたからな。
ちょっとした復讐のつもりだ。
見ると、私設警察の本部のドアがひしゃげてて。
中から悲鳴と怒号が聞こえてくる。
……まだ終わってねぇ!
唯一危惧していたことは、俺が行くまでに全てが終わり、実行犯が逃げおおせてしまうことだ。
だったらイケるぜ!
俺は、管の蓋を開け、中に居るタケミナカタ様に出てもらった。
「……オザワよ。我に今日は何の用だ?」
管の中より、実体化したタケミナカタ様。
そのお姿は、弥生時代の衣装を着た角がある屈強な男。
筋肉達磨。
だけど、両腕が無い。
……神話では、両腕をタケミカズチに斬り落とされたということになっている。
そのせいだ。
タケミナカタ様はそのせいで両腕が無い。
だがその代わり、強力な念動力を持っていらっしゃるし。
強力な電撃魔法も持ってらっしゃる。
だから、腕が無くても無敵なんだ。
「タケミナカタ様。久々に俺に逆らうバカが出たんです。捕らえるのを手伝っていただけますか?」
仲魔だけど、礼儀がある。
俺とタケミナカタ様の間には。
それはタケミナカタ様も承知していて。
「任せるがいい。オザワよ」
そう言って、頷くタケミナカタ様。
そして俺は警察署に入っていく。
どこの誰だかわからねえが、ぶちのめしてやる。
覚悟しろ。
「そこまでだバカども!」
元署長室。現警察長官室。
俺は現場に辿り着いた。
そこには……
シュっとした体形の、一目で「ああこいつ、格闘技やってるな」って分かる男。
顔つきはまぁ、並みだけど、悪くは無いし、そして弱そうには見えなかった。
……こいつは、俺の手下・警察長官の胸倉をつかみ上げて何かを言っていたようだ。
あと
アームターミナルを身に着け、マントを身に着けたハイレグアーマーの女。
髪が長くて、見た目は清楚系っていうのかね?
まあ、金持ちの家で育った女なんだろうな、という雰囲気が見て取れる。
綺麗な女だ。ハッキリ言って美人。
……こいつは、男の隣で男と一緒に何か言ってたようだ。
そして最後の一人が
ピンクのワンピースを着た、ガキ。
年齢は一桁か?
髪の毛は肩にかかるくらいで、後ろに流すように、2つに分けて括っていた。
……ん?
前の2人はまあいい。分かる。
でも、最後のは何なんだ?
俺がそう、首を捻っていると。
ガキが、こっちにトコトコと、歩いてくる。
……オイ! ガキがなんでこんなところに居る!?
冗談じゃねえんだぞ?
……まさかこれ、悪戯じゃねえだろな?
……なんて。
思っていたんだ。
思って……いたんだよ!
ガキが拳を握り締めて、タケミナカタ様に近づき。
こう、言葉を発するまでは!
「喰らえ! 大雷!」
気合とともにガキの右ストレート。
そのストレートは……何故か黒い稲妻が伴われていて……
完璧に油断していたタケミナカタ様の腹に食い込む。
「グボォ!」
悶絶するタケミナカタ様。
……え?
何で、ガキのパンチが効いてるの?
「鳴雷!」
ガキの中段廻し蹴り。
これも黒く帯電していた。
これも深く食い込む。
ガキは蹴りを食い込ませた後、間合いを詰めて身を屈め
「これが若雷!」
帯電アッパー。
跳躍を伴った、だ。
それでタケミナカタ様の顎を捉える。
そして
「土雷!」
ジャンプした状態からの、両手を組み合わせた叩きつけ。
所謂ベ〇ータクラッシュ。
これも黒く帯電しており、タケミカズチ様の後頭部に叩き込まれる。
それを喰らって、タケミナカタ様は沈んだ。
「伏雷!」
着地したガキの追撃。
倒れたタケミナカタ様の頭部への容赦ない踏みつけ攻撃。
所謂ナスカハ〇パークラッシュ。
無論黒く帯電している。
そこまで喰らって。
タケミナカタ様の身体が……
マグネタイトに分解し始めた。
ええ……
マジか……
「……火雷、黒雷、析雷も出したかったよ……」
言って、不満そうにシャドーボクシングをはじめるガキ。
ええ……なんで……?
「……オ……オザワ様……!」
警察長官が情けなく俺に助けを求める。
ええと……
「え? あの人がオザワなの? ただのチンピラじゃん!」
女の方が驚いている。
……マズイ!
俺は判断が速い。
これが今まで生き延びられてきた理由だ。
すぐに回れ右をして、脱兎のごとくこの場を離れようとした。
だけど……
「待った」
肩を男に一瞬早く掴まれて。
俺は……
観念した。
諏訪から出なければ良かったのにね。