真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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遭遇


04:マウント合戦

★★★(メシア教徒の少女)

 

 

(わっ、綺麗な人)

 

 それが最初、私がその人を見たときの感想だった。

 そういえばあの人、女性を連れていた気がする。

 顔はよく見えなかったけど、その女性、こんなに綺麗な人だったのか。

 

 ……これは。

 ちょっと思う。

 

 この人、この男性のお姉さん?

 ……いや、そんなに齢は離れて無いか。

 顔に共通点が無い気もするし。

 

 じゃあやっぱり、この男性の恋人、だよね。

 何の目的か分からないけど、フラフラこの東京を旅しているのかな?

 二人で。

 

 それは……ダメだな。

 この人、多分私より年上だよね……?

 

 そんな若い時間を遊ぶことに、自分のために使うなんてダメでしょ。

 ちゃんと教えてあげなきゃ……

 

 そう、私は既婚者の先輩として考えて

 

「ちょっといいですか?」

 

 話しかけた。

 

「……なんでしょう?」

 

 女性が答える。

 

 私は友好的に聞こえるように

 

「ちょっとそこの喫茶店で話しませんか? お時間があるなら」

 

 笑顔でそう言ったんだ。

 

 

★★★(真月)

 

 

 ……なんかメシア教徒に喫茶店に連れてこられた。

 わりと綺麗な喫茶店。

 破壊前の雰囲気を色濃く残している感じ。

 

 落ち着いた雰囲気で、木製の上品なテーブルや、それに合わせた椅子が完全に風景として溶け込んでいる感じだ。

 

 で。

 

 私たち4人は、丸いテーブルを挟んで、4人で座っていた。

 こっちに私と忍、向こうにメシア教徒二人、という布陣。

 

 メシア教徒女がサッと動いて。

 

「おじさん、お茶を4人分お願いします」

 

「あいよ」

 

 ……コーヒーとかは無いんだ?

 まぁ、無いかもしれないな。

 

 そう思いながら、向こうのメンツを確認する私。

 

 見た目は二人とも悪くない。

 

 女の方は前髪ぱっつんのロングヘアで。

 目がくりくりしてて可愛いし。

 

 男の方は身長高くて、黒髪ショートの眼鏡男子。

 見た目は非常に知的。このまま東大通ってても違和感ない感じ。

 

 年齢はトントン?

 で、メシア教徒だから、多分この二人夫婦だな。

 

 だって、婚前交渉が犯罪だから。

 結婚前に交際は多分しないはず。

 

 男女が一緒に居るという事はそういうこと。

 

 お茶を注文して。

 ニコニコしながらメシア女

 

「おふたりは恋人ですか?」

 

 ……そんなことを訊いてくる。

 何を言っているのかな?

 

「いえ、夫婦です」

 

 言ってやった。

 決めつけんな。

 

 

★★★(メシア女)

 

 

 え……?

 結婚しているのに、何フラフラしてるの?

 ありえないと思う。

 

 遊んでる場合じゃ無くない?

 赤ちゃんは?

 

 普通はそうでしょ?

 私は毎日頑張ってるよ?

 

 こんなところで遊んでる場合じゃないよね。

 ……全く。これだから誤った教育を受けて、誤った考えを持つに至った異教徒の人は……!

 

 旧世界はそれで散々失敗してたよね確か! 聞いた話だけど!

 これは説教するべき。不信心の罪に問われちゃうよ!

 

「……何で夫婦でそれだけ若いのに、家を持って腰を落ち着けて生活しないのですか」

 

 まったく情けない……。

 自分のことしか考えて無いんだね。子供ですか。

 どうせ「いまはふたりがたのしいしー あかちゃんはまだいいかなー」なんて、頭悪い感じで、ひらがなで喋ってるんでしょ

 

「……えっと、理由があって旅をしてるんですけど」

 

 すると異教徒女は強張った笑顔でそう返してきた。

 

 

★★★(真月)

 

 この女……イカれてないけど……

 

 ムカツク……!

 

 なんというか、全面的に上から目線。

 説教して改心させてやろうという気持ちがビンビン伝わってくる。

 

 ……ちょっと、言ってやりたいことが出てきた。

 

「……結婚して何年目ですか?」

 

 勿論、笑顔で

 

「えっと、3か月目です」

 

 ……ふふん

 たった3か月で、この私に?

 

「……私、2年目です。交際期間入れたら、結婚17年かな?」

 

 メシア女、目を丸くしている。

 

 ……ざまぁ!

 

「失礼ですけど、3か月くらいしか結婚していないのに、一体結婚の何が分かるんですか?」

 

 ……言ってやった!

 

 

★★★(メシア女)

 

 

 3か月で何が分かるんだ? ですって?

 逆に問いたい! あなたに私たちの3か月の何が分かるのよ!

 

 こっちは神に選ばれた夫婦だ!

 一緒にすんなヴォケ!

 

 それにそれに!

 婚前交際はふしだらな行いなのに、婚前交際が長いことを誇るなんて!

 

 堕落してる!

 

 これだから異教徒は!

 

「……どうせこいつは自分にどれぐらい得があるか値踏みしての……」

 

 17ひく2だから……

 

「15年だったんですよね? 知ってるんですよ? あなたたちは打算で結婚するんですよね?」

 

 

★★★(真月)

 

 

 ……打算で結婚する……だと?

 そりゃ結婚を切り出したのは計算だったけど!

 これから先、生きていられるかどうかは分からないんだ、って思ってたからね!

 その前に忍のお嫁さんになりたかったんだ!

 

 それを打算だと!? 許せない!

 

「何っが打算だッ! 酷い侮辱! 取り消して!」

 

 ダンッ! とテーブルを叩いて立ち上がり。

 右手の人差し指を突き付けて続けた。

 

「へえ、打算じゃ無いんだ? そのわりには我侭放題だよね?」

 

 ……この女、本性を隠さなくなったな!

 冷笑を浮かべつつ、こう言ってきた。

 

「打算じゃないなら、その年齢で子供がいないのがおかしいのよ! どうせ、アタシまだ若いんだし、子供は産みたくないわ。いえ、むしろ子供なんて要らなくない? とか舐めたことを男性に要求しているんでしょう!」

 

 ……ああ?

 

 私が子供を作るのに躊躇しているの、全部お前らのせいなんだが?

 

 この女……!

 

 私はムカつきまくった。ムカついたせいで……

 

「やることやっとるわ!!」

 

 と、忍を指差して言ってしまった。

 

 ……すると

 

「なんて破廉恥な……」

 

 急に、眉を顰めた感じで、私の事を信じられないものを見る目で見てくる……。

 

 ぷちっ

 

 

★★★(忍)

 

 

 突然真月が席を立ち、メシア教徒の女の方に掴みかかろうとした。

 慌てて俺はその身体を後ろから抱き締め、押さえる。

 

「真月! 落ちつけ!」

 

「忍! あいつを殴らせて! 一度ボコボコにしてやる!」

 

 ……彼女は怒りのあまり涙を流しそうな勢いで、酷く血が上っていた……。




タオの性格が悪すぎる(ええんかい)
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