真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
渋谷の街の外では……
✭★★(処刑ライダー)
血が滾るぜ。
愛車であるそれぞれのバイクに跨ったまま、俺たちは興奮していた。
これから、俺たちは渋谷の街を襲撃する。
街の外を移動する集団を襲うのはこれまでだってやってきたが、街を丸ごとやるのは初めてだ。
「これはある意味屠城だ!」
俺たちの前でそう宣言するのは……
ガイア教徒最高幹部13人の一人、五味山葛夫さんだ。
五味山さんはまだ22才。
その若さでガイア教団最高幹部のひとりに上り詰めた人だ。
見た目はただの優男なのに。
黒髪のくせ毛、短い髪型、そして黒縁の眼鏡。
スリムで引き締まった体型。
一見すると、ただの好青年。
爽やかで、自信に満ち溢れている。
穏やかな紳士に見える。
だけど。
「ああ……葛夫……」
「葛夫……」
五味山さんは凄い。重ねて言う。
なんと、11人の嫁を持っているのだ。
……見るがいい……
11人の全裸で付き従う五味山さんの嫁たちの姿を!
あまりジロジロみると五味山さんに怒られるから詳細は伏せる!
「俺の伴侶たちも今宵の襲撃に滾っている!」
黒いコート姿で、雄々しく宣言する五味山さん。
彼は仁王立ちする。
その足元に、身重の妻たち。
……ああ。
五味山さんの姿こそ、俺たちガイア教徒の理想像だ……!
俺は感涙する。
五味山さんは、左腕に装着したアームターミナルを操作した。
呼び出されるのは……
「五味山召喚士! よく呼び出してくれたわね! 素晴らしいオトコ!」
鬼の角が生えた仮面を被った、純白の翼を背中に持つ全裸の女性。
騎獣として、深紅の大蛇に跨っている……
魔王アスタルテ。
「カオスの側に身を投じ戦う戦士よ! 我が力を貸そうぞ!」
でっぷり肥満した身体に、腹部についた巨大な口。
縦に裂けており牙と舌がついている。
巨大な体に見合わないほど小さい手足と、翼。
魔王アリオク。
カオスの陣営に手を貸す魔王で最高クラスの魔王を五味山さんが従えている。
何という尊い光景か。
「アスタルテ! アリオク! 俺たちであの生意気な街の住人に、自分たちの立場ってものを理解させるんだ!」
オオオオオオオオオオ!!
魔王と一緒に吼える俺たち。
「ショータイムだ!」
同時に俺たちは、バイクのエンジンをスタートさせた。
✭★★(テンプルナイト)
渋谷の街の平和を守るために、私たちは日夜働いている。
ここで優秀な働きを見せれば、品川のメシア教本部に行けるかもしれない。
品川はいい。
素晴らしい場所だ。
浄化の日以前の世界がそこにあるらしい。
電気もガスも水道も通った、文明社会。
神への忠誠を貫いた者だけが、そこに行くことが出来る。
それを胸に、私たちは日々を過ごしている。
真面目に日々を生き抜けば、必ず報われる日が来る。
それを信じて……
「お、おい!」
私が、渋谷周辺の悪魔の出現状況を報告書にまとめていたとき。
同僚のテンプルナイトが、見張り台の上で怯えた声をあげた。
「どうした!?」
私はすぐさま仲間に何があったのかを尋ねた。
「ものすごい数の処刑ライダーと……明らかに通常のレベルではない悪魔が2体、ここに攻めてきてる……!」
……なんだって?
五味山葛夫って、うちの屋根ゴミくんの名前なのよね。(まともな名前つけようや)
この屋根ゴミくんは、薄い本の屋根ゴミくんの最悪パターンです。(それで許されると思うなよ)