ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界   作:のうち

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第10話

ヴァレリーに送られ、自宅への帰路につながる表通りまで案内された奏は

自宅へと足を向けていた。

  エレナに謝る為、自分の意思を伝える為に、一歩、また一歩とあるいく。

 

  そんな時、周囲に警報が響きわたる。

 

 「ノイズ!」と周りを見ればノイズが数匹湧いてでいた。夜の人通りの少なさから、逃げるのには苦労はしなかった。シェルターのある方向に向けて走る。

 

  だが進行方向にノイズが現れる。

今にもノイズが奏を灰にしようとその手を振り上げる。

 

 「くそ!」もう駄目だと思ったその時、

「そこを動かない!」と奏の両脇を二発銃弾がかすめていった。そしてノイズは消滅した。

 そして銃弾が放たれた方をみると特異災害機動対策一課の装備を身につけた茶髪に金髪のメッシュの入った女性が二丁のコルトパイソンを持って立っていた。南部ミヤビ、彼女の名前を奏が知るのはもう少ししてからである。

 「あんた、今どうやってノイズを⁉︎」

 

 「ノイズは人を灰にする時だけは私たちの世界に波長を合わせて人の体に触れられるならその瞬間に武器で攻撃すれば生身の人間でもノイズに対しての対処はそう難しくないの。だから特異災害起動一課や自衛隊がノイズに少しでも対抗できているのよ。」ミヤビは奏の手をとる

 

  「とりあえず、ここは危険だから安全なところまで誘導するからついてきて」とミヤビは奏の手を引きながら走り出す。

 

 そして視点はノイズ警報が鳴った時間と同時刻、機動対策二課本部、

  

 「◯◯地区にノイズの反応を観測、ノイズは次第に数を広げているもようです。」

 

「エレナ副司令、奏ちゃんが!」と友里がモニターにノイズから逃げる奏の映像を出す。

 

 「・・・・・・・」とエレナは部屋を出ていこうとする。

 

 「まった。エレナさん、何処にいこうとしてる。」

 

 「司令、止めるな。私はあの子を助けに行かなければいけない。」

 

「今の貴女は零科にいた時とは違う。ノイズに対抗する手段を持ち合わせてはいない。もうすぐ翼も現場に到着する。」

 

 「問題ない。私には刀が有る。それにまだあの子には話しをしなければいけない事がたくさんある、何、責任は全て私が取る。懲戒免職だろうと投獄だろうと今宵の身勝手な行動の責任は私がとる。」

とエレナは部屋を出ていこうとする。

 

「エレナ」とレモンがエレナに向かって何かを投げる。キャッチしたそれを手の上で広げると見覚えのあるペンダントだった。

 

 「これは、レモンすまない。」とエレナは部屋を出る。

 

  「まったく、藤暁、翼に連絡を」

 

 格納庫のバイクに乗って現場に急行するのだった。

 

 エレナが現場に向かってから数分、ノイズが発生した現場では、現場に到着した翼が戦線に加わることによって今まで戦線を維持し続けた一課が退避を開始する。

 

 そしてその隊員達を庇いながら、ノイズを倒していく。

そんな時、弦十郎から通信が入る。

 

 『副司令がそちらに向かっている。見つけたらそれとなく援護をしてやってくれ。』とその言葉のあと、翼のはるか後方から、剣を振る音と歌が聞こえた。そしてその歌声と共に竜巻が起こる。

  

 

 「了解」(あれが師匠の歌、すごい!)

 

 そして視点はミヤビと共に退避を開始した奏を連れたミヤコに移る。

 

 「まったく。さっきから逃げても逃げてもノイズが」とミヤビはノイズに攻撃される瞬間を見極めて弾丸を叩き込んで消滅させていく。

  だが簡単にやっているように見えてこれをやるのは1人でやるにはかなり集中力を要する技術なのだ。これはそもそもが零科が解散となり、一課に配属するにあたって、シンフォギア以外の方法で1人でノイズを倒すことを主眼に置いてミヤビが長年の研究と経験の掛け合わせによって確立された技術だ。その為か他の人のために使いやすくなどということはすることは出来ず、この技術を確立したミヤコでさえ、それほど安定した挙動を出来るわけではないのを短時間とはいえ継続してすることが出来るようになったが、流石に予想をしているものより、数が多く、ミヤビが予想していたよりも早く、集中力の途切れがあるのを感じていた。

  

  そしてミヤビの放った弾丸が遂に外れてしまった。

 

  「しまった。」ミヤビと奏がノイズの攻撃を受けようとしたそのとき、スパンッ!と風を切る音が聞こえた。

 2人は顔を上げるとそこには

 

  「エレナ隊長!」

 

 奏side

 

 女の人(ミヤビ)に手を引かれながら、私はノイズから逃げている。

私の手を引く女の人は銃で応戦して、ノイズを倒していった。

 

 後から考えればなんでこの人が銃でノイズを倒せていたかは疑問に思っていなかったのは復讐の対象が目の前にいて守られながら、逃げるしかないという状況に心底、悔しさを感じていたからだろう。

 

 そして逃げていたが、等々ノイズに囲まれ、女の人が何回かノイズを撃退するも、女の人が銃を外してしまった。

 

  私は死んだと思った。とっさに目をつぶってしまった。

まぶたの裏に浮かぶのはノイズに殺された家族のこともそうだけど、だけど、あの部屋で一緒に食卓を囲む、翼とエレナさんの顔が浮かぶ。もう会えなくなるのか、ちくしょう、なんで

 

  ん、おかしいな。いつまで経っても、何も起きない、私が目を開けるとそこには赤い軍服に大剣を持っているエレナさんの姿があった。

 

  「エレナ隊長!」

 

   「エレナ、さん」

 

 「奏、どうやら大事ないようでよかった。言いたいことは山ほどあるが、今はそこで見ていろ。ミヤビ、奏を頼むぞ。」

 

  「了解です。隊長」とここでようやく、この女の人の名前がまだミヤビであると言うことが発覚した。

 

「奏、よく見ておけ!、我が名はエレナ!、エレナ・ゾンボルト !、悪を経つ剣なり!」

と高らかに名乗ると大剣を横に構え、歌を歌う。

そして歌と共に剣の峰の部分にブースターが展開、そして

 

 「奥義、竜巻斬艦刀!」と横薙ぎに剣を払うと剣を振る速さとブースターによる爆発的な加速が竜巻を生み出し風を極限にまで研ぎ澄まされた刃と変えて周囲のノイズを切り裂き、その斬撃の竜巻というべき一撃はノイズを全て一方的に蹂躙して見せた。

そしてエレナは普段のスーツ姿に戻る。

 

  「ミヤビ、済まなかったな。」

 

 「いえ、隊長こそご無事で何よりです。」

とミヤビさんは、エレナさんに敬礼する。どうやらこの2人知り合いみたいだ。

 

   「奏・・・・」

 

   「・・・エレナさん、私」

と言葉を紡ぎ出そうとした時、エレナさんに抱きしめられていた。

 

「奏、済まなかったな。私はお前を巻き込みたくないあまり、お前の気持ちを考えていなかった。こんなことでは私はお前の保護者としてあまりに情けない。すまない。・・・・すまない」と泣いている。

 

 「やめてくれよ。エレナさん私なんかの為に泣かないでくれよ。頼むよ。お願いだから」と泣かせてしまった普段の強いというこの人のイメージからあまりにもかけ離れていた光景に私は本当に情けなかった

 

なんでだよ。

私はあんたにあんなにひどいことを言ったのになんで

 

  「奏、よく生きていてくれた。」

 

    「エレナさん」

 

  「お前が奏者になろうと言うなら何も止めはしない。だが適合係数の低いお前が奏者となるにはこれから死んだ方がマシとも思えるような苦痛を味わうことになるやもしれぬ。辛い時は私、いや翼だって構わない。お前が肩を預けられる存在がいることは忘れないでほしい。」

  ああ、やっぱこの1ヶ月、で思ったんだけとやっぱりこの人には敵わないとしんそこ思ったのだった。




今回も、最後まで読んでくださり。ありがとうございました。
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