ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界 作:のうち
連行された場所は自分も通う学舎であるリディアン音楽院だった。
「何で学院に?」
夜の学院内に連れて行かれた響。
「あの・・・。ここ先生たちがいる中央棟ですよね?」
中央棟のエレベーターへ。
緒川さんが端末をセンサーに掲げると・・・エレベーターのドアが閉まり・・・。
「わっ!?」
謎の装置が出現!
「あの・・・これは?」
「さあ、危ないから捕まってください。」
「え・・・? 危ないって・・・。」
と聞こうとした瞬間にその理由を痛感する。
「どーーーーーーおおおおおお!!(どういうことですか?)」
エレベーターは物凄い速さで地下へ降りていきました。
「あ、あはは・・・。」
「愛想は無用よ。」
「う・・・。」
雰囲気がガラッと変わり、さらに謎の模様がある。
「これから向かうところに微笑みなど必要ないから。」
と言われていたのだが、クラッカーとラッパの音で迎えられました。
「ようこそ! 人類最後の砦、特異対策機動部二課へ!」
「・・・・へ?」
「・・・・。」
「あ、あはは・・・。」
「さあさあ、笑って笑って・・・お近づきの印にツーショット写真。」
「えぇっ?」
とそのいきなりの行動に驚く響
「い、嫌ですよぉ! 手錠をしたままの写真だなんて・・・きっと悲しい思い出として残っちゃいます。それに、初めて会う皆さんがどうして私の名前知ってるんですか?」
「我々二課の前身は大戦時に設立された特務機関なのでね。調査など、お手の物なのさ。」
(・・・・よく言う)弦十郎のその言葉にほんとうのことを知っているエレナは呆れる
「うん。」と了子は鞄を持って弦十郎の隣に立つ。
「あーっ! 私のカバン! 何が調査はお手の物ですかっ! カバンの中身勝手に調べたりなんかして・・・!」
「ふー・・・。緒川さん、お願いします。」
と翼が拘束を外すように頼む。
「はい。」
手錠を外してもらいました。
「あ、ありがとうございます・・・。」
「いえ、こちらこそ失礼しました。」
「では、改めて自己紹介だ。俺は風鳴弦十郎。ここの責任者をしている。」
「そして私は・・・デキる女と評判の櫻井了子。よろしくね。」
「デキる女その二、レモン・ブロウニングよ。よろしく。」
「マリオン・ラドムですわ。よろしく。」
「副司令のエレナ・ゾンボルトだ。」
「エクセレン・ブロウニングよ、レモン博士の妹なのよろしくね。」
「南部ミヤビだ、翼のマネージャーをしている。」
「天羽奏だ。よろしくな。」
と奏が響に握手を求め、手を差し出す。
「君をここへ呼んだのは他でもない。協力を要請したいことがあるのだ。」
「協力って・・・・あ!」
思い出される、あの謎の力・・・。
「教えてください。あれは一体何なんですか?」
「うん・・・あなたの質問に答えるためにも、二つばかりお願いがあるの。最初の一つは今日のことは誰にも内緒。」
「そしてもう一つは・・・とりあえず脱いでもらいましょっか。」
「え? だから、何でぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
とまたしても了子の突拍子もない発言に驚きを隠せない響なのであった。
二課の歓迎会を終えて、寮に帰ってきた響
「ただいま~・・・・。」
「響!? もう、こんな時間までどこに行ってたの?」
「ごめん・・・。」
「近くでまたノイズが現れたって、さっきもニュースで言ってたよ。」
「うん・・・。でも、もう大丈夫だから。」
『風鳴翼、移籍の可能性も?』
と領内の部屋にあるテレビからそんな言葉が聞こえてきた。
「え?」
『本日新曲を発表した風鳴翼さんに関する大きなニュースが舞い込んできました。』
「イギリスの大手レコード会社メトロミュージックより海外展開の打診があった模様です。その事について風鳴翼さんや同じユニットを組んでいた天羽奏さんの所属する。芸能プロダクションの代表取締役てまあるエレナ・ゾンボルト氏と共に、本日午後15時より記者会見がとり行われ・・・・』
とそのニュースを聞き、飛び起きる響
(え、エレナさんってさっき会ったあのエレナさんだよね。あの人、芸能事務所の社長だったんだ。)
「・・・・。」
未来の話は、寝転びながら聞いてたのに、翼の話題になると飛び起きる響に不満のご様子。
消灯時間になり、布団に入る2人
「あのね、未来・・・。」
と自分の親友に今日会ったことを話そうかと考え、口に出すが。
了子『今日のことは誰にも内緒。』
了子から言われた言葉が頭をよぎり、出掛かっていた言葉を飲み込む。
「私は、何でもなくない。」
「あ・・・。」
「響の帰りが遅いから本当に心配したんだよ。」
「ごめん・・・。でも、ありがとう。ちゃんと心配してくれるの未来だけだよ・・・。」
と響は寝返りを打って
「・・・?」
未来に抱きつく。
「わあっ!?」
「未来は暖かいなあ・・・。」
と響は未来の温もりを堪能する。
「ど、どうしたの、響。」
「小日向未来は私にとっての陽だまりなの。未来の傍が一番暖かいところで、私が絶対に帰ってくるところ。
これまでもそうだし、これからもそう・・・。」
未来の手に自分の手を重ねる響。
「あ、あのね、響・・・。私ね・・・。」
「すー・・・。」
「え?・・・もう、・・おやすみ、響。」
時を同じく、エレナ宅にて
シャワーを浴びる翼。
思い出されるのは、奏との厳しい修行の日々。
まだ奏がギアを纏えていた頃のことを思い出す。
『2人一緒なら何も怖くないな。』
『あ・・・。』
怒りに満ちた顔を浮かべる翼
「あのギアは、奏のものだ。」
翌日リディアン音楽院
放課後、響が帰り支度をしていると友人の安藤創世、寺島詩織、板場由美が話しかけてきた。
「ビッキー。これからフラワーに行ってみない?」
「フラワー?」
「駅前のお好み焼き屋さんです。美味しいと評判ですよ。」
「あ・・・今日は別の用事が入ってるんだ。」
「また呼び出し? あんたってばアニメみたいな生き様してるわね。」
「・・・。」
「仕方ない、じゃあまた今度誘ってあげるね。」
「それじゃあ。」
「まったねー。」
「はあ・・・私、呪われてるかも・・・。」
と現在の自分の、状況を省みてため息をついていると、教室のドアが開き、入って来たのは翼だった。
「え?」
「重要参考人として、再度本部まで同行してもらいます。」
ガチャン!再び、響の腕に手錠が掛けられる。
「な、なんでえええええええっ!?」
という響も無視され、響はニ課の本部へと連行されるのだった。
「それでは・・・先日のメディカルチェックの結果発表~♪
初体験の負荷は若干残ってるものの、体に異常はほぼ見られませんでした~♪」
「ほぼ、ですか・・・。」
「そうね。あなたが聞きたいのはこんなことじゃないものね。」
「教えてください。あの力のことを・・・。」
「ふむ。天羽々斬、翼の持つ第一号聖遺物だ。いや今は改修されて特機型だったか?」
「聖遺物?、特機?」
「聖遺物とは世界各地の伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶のこと、多くは遺跡から発掘されるんだけど、経年による破損が著しくて、
かつての力をそのまま秘めた物はホントに希少なの。それで特機っていうのはその聖遺物にさらに改良を加えて造られたシンフォギアのことよ。」
「この天羽々斬も刃の欠片のごく一部にすぎない。」
「欠片にほんの少し残った力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波動なの。そしてそれをアシストしてその波動を増幅する補助装置が取り付けられたのが特機型シンフォギアの特徴ってわけね。」
「特定振幅の波動・・・?」
「つまりは歌。歌の力によって聖遺物は起動するのだ。」
「歌・・・? そうだ、あの時も胸の奥から歌が浮かんできたんです。」
「うむ。」
「っ!」
「歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し・・・。鎧の形で再構成したものが、翼ちゃんや響ちゃんが身に纏うアンチ・ノイズ・プロテクター・・・、
シンフォギアなの。」
「だからとて、どんな歌、誰の歌にも聖遺物を起動させる力が備わってるわけではない!」
沈黙に包まれる場。
「聖遺物を起動させ、シンフォギアを纏う歌を歌えるわずかな人間を、我々は適合者と呼んでいる。それが翼であり、君であるのだ。」
「どう? あなたに目覚めた力について少しは理解してもらえたかしら?、質問はドシドシ受け付けるわよ。」
「あのっ!」
「どうぞ、響ちゃん。」
「全然わかりません・・・。」
「でしょうね。」
「だろうとも。」
「いきなりは難しすぎちゃいましたね。だとしたら、聖遺物からシンフォギアを作り出す唯一の技術・・・。
櫻井理論の提唱者が、このワタクシであることだけは覚えてくださいね。」
「はあ・・・。でも私はその聖遺物という物を持っていません。なのに何故?」
その疑問に対して了子が指を鳴らすと
ぴこーん!とコンソールが出てきてある画像を映し出す。
「お?」
とコンソールに映し出されたのはレントゲン写真だった。
心臓のあたりに何か影が見える。
「あっ。」
「これは何なのか、君にはわかるはずだ。」
「はい! 2年前の怪我です。あそこに私も居たんです。」
「っ!」と翼は2年前のライブのことを思い出し、あの時、エレナや奏と3人で守った子であることを確信する。
「心臓付近に複雑に食い込んでいるため、手術でも摘出不可能な無数の破片・・・。
調査の結果、この影はかつて奏ちゃんが身に纏っていた第3号聖遺物・・・、ガングニールの砕けた破片であることが判明しました。」
「っ!?」
その言葉に翼が驚愕の顔をつくる。
「っ・・・!」
了子によってもたらされた事実に激しく動揺した翼は退室してしまう。
弦十郎たちはその背中を黙って見送る。
「あのう・・・。」
「どうした?」
「この力のこと、やっぱり誰かに話しちゃいけないのでしょうか?」
「君がシンフォギアの力を持っていることが何者かに知られた場合、君の家族や友人、周りの人間に危害が及びかねない。命に関わる危険すらある。」
「命に・・・関わる・・・?」
響にとって誰よりも大切な存在、未来のことが頭に浮かぶ。
「あ・・・。」
「俺たちが守りたいものは機密などではない。人の命だ。
その為にも、この力のことは隠し通してもらえないだろうか。」
「あなたに秘められた力はそれだけ大きなものだということをわかってほしいの。」
「人類ではノイズに打ち勝てない。
人の身でノイズに触れることは、すなわち炭となって崩れることを意味する。
そしてまた、ダメージを与えることも不可能だ。
たった一つの例外があるとすれば、それはシンフォギアを纏った戦姫だけ。日本政府特異対策機動部二課として改めて協力を要請したい。立花響くん。君が宿したシンフォギアの力を対ノイズ戦の為に役立ててはくれないだろうか?」
「私の力で誰かを助けられるんですよね・・・?」
「うむ。」「うん。」
「わかりました!」
翼の前にきて響が手を差し出す。
「ん。」
「私、戦います。」
翼「・・・。」
「慣れない身ではありますが頑張ります。一緒に戦えればと思います。」
そう言って、響は手を差し出すと・・・、
翼は、目をそらす。
「あ、あの・・・一緒に、戦えれば、と・・・。」
ビーッ! ビーッ!とノイズ警報がなる。
「「っ!?」」
「ノイズの出現を確認!」
「本件は我々二課で預かることを一課に通達!」
「出現位置特定! 座標出ます!リディアンより距離200!」
「近いな、エレナさん、いや副司令は」
「はい、こちらでも警報がなったのを確認、ちょうど近くに来ているとのことで、そのままノイズに応戦するそうです。
「私も迎え撃ちます!」
と翼はそれを聞くと司令室を出て行く。
「あ・・・。」
それをみた響は追いかけようとするが
「待つんだ! 君はまだ・・・。」
弦十郎に呼び止められてしまう。
「私の力が誰かの助けになるんですよね?、シンフォギアの力でないとノイズと戦うことは出来ないんですよね?
だったら行きます!」
「危険を承知で誰かの為になんて、あの子、いい子ですね。」
「果たしてそうなのだろうか?」
「え?」
「翼のように幼い頃から戦士としての鍛錬を積んできたわけではない。ついこの間まで日常の中に身を置いていた少女が、
誰かの助けになるというだけで命を賭けた戦いに赴けるというのは、それは歪なことではないだろうか・・・?
そして昨日の件、響くんのギアのアウヴァッヘン波形の他に微弱に発せられていた謎のエネルギー、あれはいったい。」
「つまり、あの子もまた、私たちと同じ、こっち側ということね・・・。」
楽しそうに笑う響と未来の写真・・・。
その頃、ノイズの現れた現場では
『日本政府特異災害機動部よりお知らせします。』
『先程、特別警報が発令されました。』
『速やかに、最寄りのシェルター、または退避所へと避難してください。』
ノイズの前に佇む翼。
ノイズは溶けて、
一つになり・・・。
ノイズ
「ボエエエエエエッ!!」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
と詠唱を唱え、ギアを纏う。
特機型シンフォギア グルンガスト奏者 風鳴翼!
ノイズが体にくっついていた部品をはずし・・・、飛ばしてくる。
華麗に避ける翼、足のパーツが変形してブレードになる。
ノイズの放った部品がブーメランのように戻ってくるのを足のブレードで切り裂く。
翼の剣が巨大化。
「たあああああああっ!!」
とそこにノイズに蹴りを入れて響が現れる。
響の蹴りがノイズに炸裂!
「翼さん!」
「あはー!」
ノイズを撃破した響の笑顔をみて歯がみする
「・・・。はあああああっ!!」
計都羅號剣ノイズは真っ二つになり、消滅する。
「翼さーん!私、今は足手まといかもしれないけれど、一生懸命頑張ります!
だから、私と一緒に戦ってください!」
と響は決意表明の如くそう告げる。
「そうね。」
「あはっ!」
「あなたと私、戦いましょうか。」
「えっ⁉︎」
と翼は響に剣を向けるのだった。
設定
エレナ等、元零科のメンバーや緒川など一部の二課の職員達は表向きは翼やツヴァイウィングの所属する芸能事務所の職員ということになっており、エレナは芸能事務所の社長といことになっている。
原作開始時のライブの際、ツヴァイウィングにはエクセレンとミヤビがマネージャーとして付いていたが、歌手としての活動を引退してからはミヤビと緒川の2人で翼のマネージャーを行っていたがココ最近は緒川1人になるかもしれない。