ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界 作:のうち
エレナがノイズを倒しあと、二課に帰還しようとした時だった。本部につめていた奏から翼と響が戦っているという報告が入る。
「司令、少々荒っぽい方法で止めるが構わないか?」
念の為に弦十郎に確認をとり、エレナは行動に移るのだった。
エレナside end
響side
私、立花響は今、翼さんに剣を向けられている。
「貴女と私、戦いましょうか」
「えっ?、そういう意味じゃありません!、私と翼さんが力を合わせてって意味で・・・」
「そんなことはわかっているわ!」
「だったら、どうして・・?」
「私が貴女と戦いたいからよ。」
「え・・・?」
「私は貴女を受け入れられない。力を合わせて、共に戦うことなど、私は風鳴翼は許せるはずもない。さあ、貴女もアームド・ギアを構えなさい。」
「・・・」
「それは常在戦場の意志の体現。あなたが何者をも貫き通す
無双の一振り、ガングニールのシンフォギアを纏うのなら、その胸の覚悟を構えてごらんなさい。」
「覚悟なんて、アームドギアがなんなのかもわからない。
分からないことをさせようっていうなら、余計わからないじゃないですか⁉︎」
「なんの覚悟もなく、遊び半分でノコノコと戦場に立つ貴女を、私はガングニールの装者だとは認めない!」
翼の腕のパーツがパージされて、黄金の剣、計都羅号剣を形成しながら、上空へと上がっていく。
計都羅号剣・五黄殺!
とその一撃が響に向かおうとしたその時、2人の間に割って入るものがいた。
「ふん!」と翼の剣を一刀両断して見せたそのものは
「師匠!」
それは翼の剣の師匠、エレナ・ゾンボルトだった。彼女のギアである特機型シンフォギア、グルンガスト零式のアームドギアである零式斬艦刀は翼の全力を受け止めた影響なのか、ひび割れていた。
「何をしている翼、お前らしくもない。」
「・・・・」
「お前、泣いているのか?」
「泣いてなんかいません!・・涙なんて流していません。
風鳴翼は、その身を剣として鍛えてきた戦士です。だから・・・」
翼の涙に呼応するかのように雨が降り、まるで世界が泣いているようだと響は思った。
その一件から一月程たった。
奏は1ヶ月近く経っても翼と響の戦いの息が揃わないことに少しの不安を憶えていた。
「はぁー」
「どうしたの?、奏ちゃん、幸せ逃げてっちゃうわよ。」
「エクセ姉さん・・・、いや、翼と響、ぜんぜんそりが合わねえなって、まるで水と油だ。」
「まあ、纏っているギアがギアだしね。」
(でも、本当に響がああなったのは私のせいでもあるからな。だけどそう考えることってギアを纏えない私が考える資格があるのか。)
一方その頃、翼はエレナと鍛錬を行なっていた。
「翼、最近はなにか、鍛錬に集中できていないようだ。」
「師匠、それは・・・・・」
「お前が立花を認められずにいることは知っている。だが、」
「師匠、私は立花を認めることは出来ません。」
翼は退室した。
「翼・・・・」
響side
翼さんとのあの一件から一ヶ月、私はあの時のことを思い出していた。ここ一ヶ月はそのことばかり考えている。自分の目の前に置かれたまだ大分、余白が残ったレポート用紙があるのに、それに手をつける気にはならずに眠気が収まらない。
「響、寝たら間に合わないよ。」
「・・・うん。」
「そのレポートさえ提出すれば追試免除なんだからさ。」
ビリッ。消しゴムで消していたら破いてしまいました。
「だはー・・・。」とそれをみた途端眠気が
「だから、寝ちゃダメなんだって。」
「寝てないよ~・・・、起きてるよ~、ちょっと目を瞑ってるだけ。」
「最近なんか疲れてるみたいだけど・・・。」
「平気・・・へっちゃら・・・。」
「へっちゃらじゃないよ。」
「ふぁ・・・。」
とあくびを零していると響の携帯電話が鳴る。携帯を確認すると
「あ・・」
[二課で定例ミーティング
17時30分〜 ]
という内容の文が綴られていた。
「うへぇ・・・。」
「何、まさか朝と夜間違えてアラームセットした?」
「いや~、えっと・・・。」
「こんな時間に用事?」
「あははは・・・。」
「夜間外出とか門限とかは私で何とかするけれど・・・。」
「うん・・・ごめんね。」
「でも、こっちの方はなんとかしてよね。」と自分の端末の画面を見せてくる。
そこには近々、こと座流星群が見れるという記事が書かれていた。
「一緒に流れ星見ようって約束したの覚えてる?、山みたいにレポート抱えてちゃ、それも出来ないでしょう。」
「うん、何とかするから」と響は申し訳なさそうな顔をして未来にいう。
「もう・・・・、ほら、バンザイして」と未来は響の身支度を手伝う。
服を脱ぎながら響は言葉をこぼす。
「私、このままじゃダメだよね。」
「ん?」
「しっかりしないといけないよね・・・。今よりもきっと、ずっと、もっと・・・」
「・・・・?」と未来は響の発言に?を浮かべる。
「それじゃ、行ってきます。」と響は制服に着替えて
リディアンへと急ぐのだった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。