ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界   作:のうち

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第20話

「私だって守りたいものがあるんです!」

だけど翼さんは何も答えない。

 

「だからっ!」

翼さんは、会話をしようとしない。

 

「だから? んで、どうするんだよ?」

と聞き覚えのない声が聞き返してくる。

 

 声のした方を向くと、白い、何処かシンフォギアにも似た鎧を纏っている女性がいた。

 

「ネフシュタンの、鎧・・・。」

 

 同時刻、ニ課司令室

  

 「馬鹿な、司令、現場に急行する。ミヤビ、エクセレンいくぞ。」

 

 「「了解!」」

 

「俺も現場に同行する。なんとしても鎧を確保するんだ。」

弦十郎も加えた4人は出撃するのだった。

 

「へぇ・・・。ってことはアンタ、この鎧の出自を知ってんだ?」

 

や2年前、私の不始末で奪われたものを忘れるものか!何より、私の不手際で奪われた命を忘れるものか!」

 と翼は剣を構える。

 

謎の少女も武器を構える。

(奏が力を失った事件の原因と、奏が遺したガングニールのシンフォギア。)

 

(時を経て、再び揃って現れるという巡り合わせ!)

 

 (だがこの残酷は・・・私にとって心地いい!)

 

「やめてください翼さん!相手は人です! 同じ人間です!」

 

「「戦場で何をバカなことを!、あ・・・。」」

 

 「むしろ、あなたと気が合いそうね。」

 

「だったら仲良くじゃれあうかい?」

謎の少女は鞭を振り下ろす。翼は響を突き飛ばし、

避ける。

 

  「っ・・・!」

本命殺!、翼はもう一つの奥義を放つが塞がれてしまう。

 

本命殺を防ぎ、不敵な笑みを浮かべる、謎の少女。

 

翼の攻撃を次々と避けていく、謎の少女。

さらに受け止める。

 

 

「ふん。」

また受け止める

 

「あっ!?」

鞭で剣を弾かれ、まともに蹴りをくらってしまう。

 

 (これが、完全聖遺物のポテンシャル・・・!)

 

「ネフシュタンの力だなんて思わないでくれよな。」

吹き飛ばされる翼。

 

「あたしのてっぺんは、まだまだこんなもんじゃねーぞ!」

激しい攻防を繰り返す二人。

 

  「翼さん!」

 

「お呼びではないんだよ。こいつらでも相手してな。」

謎の少女は右手に持っていた武器を構えて発射する。

なんと! ノイズが出現!

 

  「ああっ!? ノイズが操られている!?、うぅっ・・・。」

逃げ出す響。

くちばし(?)から何かを吹き出すノイズ。

 

  「うわっ・・・!」

響はノイズに捕まってしまった!

 

   「そんな・・・・嘘っ!?」

剣を構えて突進!

 

  「その子にかまけて、私を忘れたか!?」

鎧の少女の隙だらけの足を払う。

 

  「っ!?」

 

そして間髪入れずに回し蹴り。避けられる。だかそのまま後ろ回し蹴り。

 

 「お高くとまるな!」

 

足を掴んで・・・。投げ飛ばす。

吹き飛ばされた・・・。と思ったら先回りした、謎の少女に顔を踏まれてしまう。

 

「のぼせ上がるな人気者。誰も彼もが構ってくれるなどと思うんじゃねえ!」

 

   「くっ・・・。」

 

「この場の主役だと勘違いしてるなら教えてやる。狙いは、はなっから、こいつを掻っ攫うことだ。」

 

   「えっ!?」

 

「鎧も仲間も、アンタには過ぎてるんじゃないのか?」

 

「あの時の悲劇を繰り返すものかと、私は誓った!」

 

 響と翼かネフシュタンの鎧を着るものと戦闘になっている。その頃、エレナ達も現場に向かっていた。

だが、いきなり、エレナ達の乗る車両が撃たれたのだ。

 

 車両が爆発する前に全員が脱出する。

 

 「何事だ。」

とエレナが上空を見上げるもそこには黒がいた黒と赤を主体としたカラーリングのシンフォギアを纏った奏者が上空からこちらに銃口を向けていた。

 「悪いがここを通す訳にはいかない。」

 

   「貴様、何者⁉︎」 

 

  「その答えは今、教えることはできないな。」

 

 「隊長、どうしますか?」

 

 「いや、ここは私がいく。あの形状の特機タイプは確かレモンのデータベースで見たことがある。だが、あれはいわばペーパープランの段階のもの、実用化や試験などの話は来ていなかったはずだ。それを実用化して我らの前にあらわれたならばあれはまだ未知数だ。」

 

 「それじゃあ、データベースのデータ抜かれてるってことよね。」

 

「うむ、敵の実力は未知数と言うことだ。司令、ミヤビ、エクセレン先に行け。ここは私がなんとかする。」

 

  「それを私がさせるとでも?」

 

 「全力で通させて貰うだけだ。」

 

 こちらに向けて銃を発射する。  

 

   エレナは詠唱を唱えて零式を纏う。

 

   「はやく、行け!」

 

  「すまない。」

 

    「隊長、後で必ず!」

 

 「ボス、絶対帰ってきてね。」

とエクセレンとミヤビの言葉に

 

 「まったく、あの2人は、さてそろそろこちらに来て話をしないか。」

 

 「話し合いの段階は行われることなくとうの昔に過ぎ去ったのだよ。」と銃を撃ってくるのをエレナは剣で全て両断する。

 

 (この射撃の仕方は、まさか⁉︎)

 

   「どうした。」

 

 (ここは少しでも多く、情報を引き出さねば)

 

 「それはヒュッケバインだな。」

 

 「流石は元零課の隊員だな。試験段階や開発プランに関しては詳しいな。」

 

 「ヒュッケバインはペーパープラン、そしてそれは私ですら知らぬ、凶鳥の眷属」

 

「これは所謂MKⅡだ。このヒュッケバインはレモン氏やラドム氏が設計した機体ではない。アメリカで造られた者だ。大事故を起こした1号機のデータを元に改良して造られたのさ。」   

 

 「ずいぶんとお喋りだな。ヴァレリー」

バイザー部分を解除して、顔を見せる。

 

「貴女だから、随分と情報をあげたの。エレナ、私の手伝いをしてくれないかしら」

 

  「ヴァレリー、お前は何を抱えている。」

 

「ごめんね。あの子たちを引き取るためなの。その為なら例え、貴女だろうと容赦はしない。」

 

 「・・・・あの子たち?」

 

「気にしないで、さあ、選びなさい。エレナ、私と来るか、戦うか。」

 

 「ヴァレリー、私はお前が何故、悪に加担するのかはわからん、だが私は悪を断つ剣、そして一組織に所属している。おいそれと自らの立場を手放す訳にはいかん。」

 

「そうか、残念だ。友であるお前と矛を交えることになるとは」

ヴァレリーとエレナは自らの胸の歌を歌い、戦い始める。

 

 その頃の司令室では

 

 「エレナ副司令とヒュッケバインMk-Ⅱと交戦を開始しました。」

 

   「レモン、どう言うこと?」

 

 「私にもわからないわ。ヒュッケバインはそもそもがペーパープランの特機型、日本にはこれを再現しうる資源や技術がないからお蔵入りになって私のデータバンクに入れた筈なんだけど」

 

 「そのデータバンクの閲覧権限があったのは私やレモン、了子に司令くらいですわね。」

 

 「そうなのよ。ヒュッケバインのデータを他に見せたことがあるのはエレナくらいなんだけど」

 

  「データの漏洩が?」

 

 「そんなわけないでしょう。ええでもどんなハッカーでもここを破るなんて無理なのよ。少なくとも外側からわ。」

 

 「ニ課の中に裏切り者がいると言うことですか。」

 

 「とりあえず、ここは見守りましょう。」

 

 「私はどうすりゃ・・・・」と自分の首にかけられたペンダントを握りしめる。

 




今回も最後までありがとうございました。
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