ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界   作:のうち

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第22話

ネフシュタンの鎧を纏った少女との戦いから翌日、ゼルマと弦十郎は

病院にて、医師から翼の容態についての説明を受けていた。

「かろうじて一命は取り留めました。ですが、容態が安定するまでは絶対安静。

予断を許されない状況です。」

 

「よろしくお願いします。」

 と医師におじぎをすると

「俺達は鎧の行方を追跡する。どんな手がかりも見落とすな!

エレナさん、その間、ニ課を開けることが多くなると思いますのでよろしくお願いします。」

 

「承知」

待合所で落ち込む響。

 

「お前が気に病む必要はない。翼が自ら望み、歌ったのだ。」

 

「エレナさん・・・。」

 

「知っていると思うが、以前の翼は奏とアーティストユニットを組んでいた・・。」

 

ツヴァイウィング、ですよね・・・。」

エレナは自販機で2人分のコーヒーを買って一つを響にわたす。

 

「今はお前の胸に残るガングニールのシンフォギア奏者だ。2年前のあの日、ノイズに襲撃され、大怪我を追ったお前を無事に安全な場所へおくり届ける為に別行動を取っていた奏は絶唱を解き放った。」

 

 「絶唱・・・。翼さんも言っていた・・・。」

 

ゼルマ「奏者への負荷を厭わず、シンフォギアの力を限界以上に撃ち放つ絶唱は、

ノイズの大群を一気に殲滅せしめはしたが、同時に奏の体をボロボロにした。それ以降、奏はリンカーを投与し、歌を歌えど、ギアが反応しなくなった。」

 

響「それは、私を救うためですか?」

ゼルマはコーヒーを一口。

 

「奏の奏者としての実質の引退。そしてツヴァイウィングは解散。一人になった翼は奏の抜けた穴を埋めるべく、がむしゃらに戦ってきた。

同じ世代の女の子がしてしかるべき恋愛や遊びも覚えず、

自分を殺し、一振りの剣として生きてきた。

そして今日、剣としての使命を果たすため死ぬことすら覚悟して歌を歌ったのだ。

あれはとても不器用だ。だがそれが、風鳴翼の生き方なのだ。」

 

「そんなの・・・ひどすぎます・・・。」

 

  「・・・。」

 

 「そして私は、翼さんのこと何にも知らずに、一緒に戦いたいだなんて・・・。

奏さんの代わりなるだなんて・・・・。」

 

「私も、ましてや奏も自分の代わりになってもらいたいだなどと思ってはいない。

そんなこと、誰も望んではいない。いや誰も望んではいけないのやもしれない。立花。私からの1つ、願いを聞いてもらえないか?」

 

  「え・・?」

 

「翼のこと、どうか嫌いにならないで欲しい。翼を世界で一人ぼっちになんてさせないでほしいのだ。」

 

「・・・・はい。」

と響はエレナからの願い必ず叶えると心に誓うのであった。




今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
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