ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界 作:のうち
リディアン音楽院では響は緒川からの着信が入っていた。
「はい・・・はい。えっ? 私がですか?」
「ちょっと手が離せないんですよ。お願い出来ますか?こんなこと頼めるの、響さんしか居なくて・・・。」
「はい、わかりました!あ・・・。それじゃ、失礼します。はーい。あれー未来、どうしたの?」
「うん。今日これから買い物に行くんだけど、響も行かない?」
「あ・・・。」
「その後にフラワーに寄って、ね?」
「ごめん・・・。たった今、用事が入っちゃって・・・。」
「そっか・・・。」
「せっかく未来が誘ってくれたのに、私呪われてるかも・・・。」
「ううん。わかった。じゃあ、また今度。」
「うん・・・。」
「気にしないで。私も図書室で借りたい本あるから今日はそっちにする。」
「ごめんね。」
とそれから響は翼の病室に赴き、翼といくらか話したあと病院を後にした。
そして、その帰り響はリディアンにネフシュタンの少女が向かっているとの連絡を受けるのだった。
一方、その頃寮へ帰る途中の未来は最近何かと付き合いの悪い親友の事に頭を悩ませていた。だが何度考えてもなかなかいい案は出てこない。そこで未来はある一つの選択肢をやるかやらないかで悩んでいました。
「うん。」
きちんと響と話そう、そう未来は決意しました。
「はい! わかりました! すぐに向かいます!」
とその矢先、目の前に意中の人物が視界に入り、未来は駆け出した。
「あ! 響ー!!」
「未来!?」
と自分に声を掛けて駆け寄って来る親友の姿に驚いていました。
「っ!!」
とその時、響は自分にむけられた明確な敵意を感じ、空を見上げると
「お前はあああっ!!」
クリスがムチを伸ばして攻撃してきます。
響は頭の中に浮かぶ不思議な直感に従い、攻撃避け
「!!」
再び、その直感が響を遅う。
「来ちゃダメだ!」
二人の間にムチが炸裂!2人の間の道路の舗装が砕ける。
「きゃああああ!!」
「っ!?」
「しまった! あいつの他にも居たのか!?」
とっさのことで未来のことが見えていなかったクリスは驚き
吹き飛ばされて倒れる未来、そこにクリスの攻撃で吹き飛んできた車が・・・。
「っ!?」
「くっ!?」
響はそのことに怒り、すぐさま詠唱を歌った。
「Balwisyall nescell gungnir tron」
ギアを纏い、一瞬で未来の前に移動し・・車を殴り飛ばす。
未来の前で響が変身してしまった・・・!。
「っ・・・!?」
その奇妙な現実に未来は驚く。
「響・・・?」
「・・・・ごめん。」
響は歌を歌いながら、クリスに向かい走る。
「・・・。」
クリスの前に立つ。
「どんくせえのがいっちょ前に挑発するつもりかよ!」
とクリスは鞭で響を攻撃するが、響は先程から妙に働く直感で攻撃を避けながら、攻撃をしていく。
「何で・・・響が・・・?」
戦う親友の姿に戸惑いが隠せない未来だった。
「響ちゃん、交戦に入りました!」
と本部では響とクリスの戦闘をモニターしていた。
「現在市街地を避けて移動中!」
「そのままトレースしつつ、映像記録照会!、ミヤコ、エクセレンは現場に急行!」
「もう出発しました。」
「旦那・・・・・、私も出る。」
「奏くん、だが君は今、ギアが」
「大丈夫よ。さっき、ちょっと同調テスト、いつもと違っていたそれもいい方によ。あの子を倒すにしろ、捉えるにしろ、響ちゃん1人では難しいのも確かだわ。」
「わかった。奏くん、危なくなったらすぐに退却するんだ。いいな。」
「了解!」と奏は司令室から出ていった。
クリスがムチで攻撃、それを響は避ける、
「くっ!」
「どんくせえのがやってくれる!」
「どんくさいなんて名前じゃない!」
「ん?」
「私は立花響、15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型!
身長は、こないだの測定では157センチ! 体重は・・・もう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助けで好きなものは、ご飯&ご飯!あと、彼氏居ない歴は年齢と同じ!」
「何をトチ狂ってやがるんだ、お前。」
クリスは響の突然の自己紹介にそうかえした。
「私たちはノイズと違って言葉が通じるんだからちゃんと話し合いたい!」
「何て悠長! この期に及んで!」
とクリスは攻撃をするが
「っ!」
避けられる。
(こいつ・・・!?)
クリスはもう一度攻撃をするがそれすらもまた避ける響。
(何が変わった・・・!?、覚悟か!)
「話し合おうよ! 私たちは戦っちゃいけないんだ!」
と響はクリスに歩み寄る。
「ちっ!」
「だって、言葉が通じていれば人間は・・・。」
「うるさいっ!!」
「っ!?」
「分かり合えるものかよ人間が! そんな風に出来ているものか!気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ!
わかっちゃいねえことをペラペラと口にするお前がぁーーー!!」
「っ・・・?」
「お前を引きずってこいと言われたが、もうそんなことはどうでもいい。お前をこの手で叩き潰す!!
今度こそお前の全てを踏みにじってやる!!」
とクリスは響に襲いかかる。
「私だってやられるわけには・・・!」
「うおおおおおおおっ!!ぶっ飛べ!!」
NIRVANA GEDON
必殺技を放つ。
「くぅっ!!」
響はそのエネルギーを両手で掴み、無力化しようとしたが
「持ってけ! ダブルだ!!」
さらにもう一発!、クリスの放った攻撃が響に直撃し、大爆発を起こした。
「「あぁっ!!」」
「ぬぅ・・・。」
「お前なんかが居るから・・・あたしはまた・・・。」
「っ!?」
響は生きていました!
それどころか、クリスの放ったエネルギー波をコントロールしようとしていました。
「はあああああああああっ!!」
しかし、エネルギーをコントロールしきれず、ダメージを受ける。
「あぁっ!」
「っ!?」
(これじゃダメだ・・・。翼さんのようにギアのエネルギーを固定できない。)
と考えていると響の籠手が少し、変化し始めた。
「この短期間にアームドギアまで手にしようっていうのか!?」
短期間の響の成長ぶりに焦りを覚えるクリス
(エネルギーがまだアームドギアで形成されないのなら・・・。その分のエネルギーをぶつければいいだけ!)
手にエネルギーを集約させようとしたとき
「させるかよ!!」
なんと! ムチを掴んで止めてしまう響。
「なんだと!?」
(雷を・・・、握りつぶすように・・・・!!)
鞭を思いっきり引っ張る。
「うわっ!?」
(最速で、最短で、まっすぐに、一直線に!胸の響を!この想いを!
伝える為にーーーーー!!!)
響の渾身の拳がクリスに炸裂!
「はあああああっ!!」
(バカな・・・! ネフシュタンの鎧が・・・!?)
「っ・・・、響・・・?」
響の無も無茶苦茶な戦い方に冷や汗を掻くクリス
クリス(なんて無理筋な力の使い方をしやがる・・・。この力・・・あの女の絶唱に匹敵しかねない。)
響の攻撃はネフシュタンの鎧を砕く。ネフシュタンの鎧が再生し始める。
(食い破られるまでに片を付けなければ・・・。)
クリスは響からの追撃が来ると思い、目を瞑り耐える覚悟を決めたが彼女の歌は聞こえるものの、一行に攻撃はやってこない。
「お前・・・バカにしてるのか!? 私を・・・!雪音クリスを!」
「そっか。クリスちゃんって言うんだ。」
その言葉にクリスはひどい怒りを覚えた。
「っ!?」
「ねえ、クリスちゃん。こんな戦いもう止めようよ。ノイズと違って、私たちは言葉を交わすことが出来る。
ちゃんと話をすればきっと分かり合えるはず!だって私たち、同じ人間だよ!」
「お前くせーんだよ。うそくせー!あおくせー!」
とクリスは響に殴りかかり、咄嗟に響もガードするが
パンチでガードをこじ開けられる。そして有無を言わさず回し蹴りに吹き飛ばされる響。
さらに追い打ちをかけようとするクリスは起き上がった響に飛び回し蹴り。
また倒れる響。
ネフシュタンの鎧が再生を続ける。
「くっ・・・。クリスちゃん・・・。」
「ぶっ飛べよ!アーマーパージだ!」
鎧を吹っ飛ばす。鎧の破片が飛び散り、響にあたる。
クリスは詠唱する。
「この歌って・・・。」
「見せてやる。イチイバルと凶鳥の力だ。」
本部のモニターには使われている聖遺物とギアの名前が映される。
「イチイバルだと!?」
「嘘でしょ、ヒュッケバイン⁉︎、それにあれは私も見たことがない。紅いヒュッケバイン 」
「アウフバッヘン波形、検知!」
「過去のデータと特機のデータバンクとも照合完了! コード・イチイバルで特機の方はこの前確認されたヒュッケバインと似通った反応がでてぃ
(失われた第2号聖遺物、それに本来ならペーパープランの特機タイプの発展型までもが、敵に渡っていたというのか・・・?)
「くっ・・・。クリスちゃん・・・私たちと同じ?」
「歌わせたな・・・!」
「えっ!?」
「あたしに歌を歌わせたな・・・!教えてやる・・・あたしは歌が大っ嫌いだ!!」
「歌が嫌い?」
手にしたライフルそこから5連続のビームの弾丸が、響に襲い掛かってくる。
何とか避ける響。立て続けに弾丸を発射するクリス。
響に避ける響。
しかし、逃げた先に回り込まれて飛び蹴りをくらってしまう。
吹き飛ばされる響。
ビームライフルが変形。ガトリング砲になる。左手にもガトリング砲。
腰部パーツが展開して、そこに積まれたミサイルが全発射される。
BILLION MAIDEN
必死に弾丸とミサイルの雨から逃げる響。
しかし、ミサイルの一発が響に向かって・・大爆発!
クリスの厚い弾幕により、響を封殺した、
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・。やったか!?」
と響はどうなったか、煙にまみれて見えない
「っ!!」煙が晴れると
そこには巨大な・・・。
「盾!?」
「いや・・、剣だ!」
「っ!?」
と今まで、見たことのない奏をみて少し、驚くが
「はっ! 、その鈍臭いのにギアを取られたと聞いていたが、足手まといを庇いに現れたか?」
「黙れ!」
クリス「何だと?」
奏「そして聞け!、我が名は奏、奏・A・ゾンボルト !、我は悪を断つ剣なり!」
「悪を断つ剣だ!、随分と大仰な名乗りだな。ッ!」とそう返そうとした、瞬間、クリスに実弾と
「風鳴司令!」
「奏くん、無理はするな。」
「おう!」
「奏さん・・・。」
や気づいたか、響、私も久々で十全でないんだ。力を貸してほしい。」
「は、はい!」
「うおりゃああああっ!!」
飛び降りながら銃弾を躱し、
着地と同時に斬る。後ろに下がって避けるクリス。
さらに斬る。また後ろに下がるクリス。
そこで銃撃。バク転しながら、クリスの頭の上を通り越して、空中で反転して、斬る。かろうじて避けるクリス。
その隙に剣の柄頭でクリスの銃を叩いて、よろめかせる。
その一瞬で後ろに回り込んで剣を突きつける。
クリス(この女、聞いてた話とは動きがまるで・・・。)
「奏さん、その子は!」
「わかっている。」
銃で剣を弾いて、反転しながら距離を取る二人。
互いに向き合う。
(刃を交える敵じゃないと信じたい。)
(それに、10年前に失われた第2号聖遺物のことやヒュッケバイン のこのをといたださねぇとな。)
「つああああっ!!」
クリスが銃を構えたその時、
上空にノイズが3体現れる。ノイズは錐揉み状になって落ちてきて・・・、クリスの銃を、叩き壊す。
「何っ!?」
最後の1体も・・・クリスに降り注ぐ。
「っ!!」
響は身を挺してクリスをかばう。
「響!」
倒れそうになった響をクリスが受け止める。
「お前、何やってんだよ!?」
「ごめん・・・クリスちゃんに当たりそうだったから、つい・・・。」
「っ!?、バカにして! 余計なお節介だ!」
「命じたことも出来ないなんて・・・。」
と何処からか女の声がする。
「っ!?」
クリスはその声のしたほうをみるてそこには森林を挟んだ展望台に金髪のサングラスをかけ、変わった杖を持っている女性がいた。
「あなたはどこまで私を失望させるのかしら・・・。」
「っ!!」(なっ!、一体いつから)
ソロモンの杖を持ったフィーネが居ました。
「フィーネ!」
(フィーネ・・・? 、確か音楽記号で終わり、だったか?随分と大それた名前だな。)
腕の中にいる響を見るクリス。
「う・・・。」
「こんな奴が居なくたって!」
響を放り投げる。それを奏がキャッチする。
「戦争の火種くらいあたし一人で消してやる!そうすれば、あんたの言うように人は呪いから解放されてバラバラになった世界は元に戻るんだろ!?」
「はー・・・。もうあなたに用はないわ。」
「えっ!?」
クリスはフィーネと呼ばれた女性のその言葉に驚愕の表情
「なんだよ、それ!」
フィーネの右手が光り始めると・・・、ネフシュタンの鎧が光輝き、フィーネの元に回収されていき、ソロモンの杖を構えるフィーネ。
ノイズが、召喚される。
「っ!!」
フィーネの呼び出したノイズが襲いかかってくる。
響を抱えたまま、ノイズを倒す奏。その間にフィーネは逃げていく。
「待てよっ!! フィーネ!!」
とクリスは母親に置いていかれた子供の如く、さけび
奏がノイズを倒している間に、クリスはフィーネを追いかけて行ってしまいました。
「反応ロスト。これ以上の追跡は不可能です。」
「こっちはビンゴです。」
モニターに表示されたのは、2年前の新聞。
ギア装着候補 雪音クリス。
「あの、少女だったのか・・・。」
「雪音クリス。現在16歳。2年前に行方知れずとなった過去に選抜されたギア装着候補の一人です。」
「・・・。」
その頃、未来は二課に保護されていました。
そして場所はリディアン地下、二課本部
(母さんが何のために戦ってきたのか、今なら少しわかるような気がする。
だけど、それを理解するのは正直怖い・・・。母さんの意志を悪を断つ剣としての使命を受け入れられるのだろうか?)
「翼が同じ風に悩んでるなら、あんまりガチガチだとポッキリだって。なんて言ってまた意地悪だなんて言われそうなもんだが。」
(だが今更、悩んだり所で、しょうがない、迷ったんなら母さんが昔言ってたように迷いがはれるまで剣を振ってみるのもいいかもな。)
とそんな物思いにふける奏だった。
そして医務室で響が了子の検査を受けていた。
「外傷は多かったものの、深刻なものは無くて助かったわ。」
「つまり、すっかり平気ってことですよね。」
「常軌を逸したエネルギー消費による・・・いわゆる過労ね。少し休めば、すぐにいつも通りに回復するわよ。」
「じゃあ、私・・・。」と荷物を持ち、家に帰ろうと立ち上がり、
歩こうとすると、よろめいてしまう響。
「あぁん、だから休息が必要なの。」
「私、呪われてるかも・・・。」
と響は未来のことが気にかかり、そんな言葉をおとす。
了子「ふー・・・。気になるの? お友達のこと。」
「は、はい・・・。」
「心配しなくても大丈夫よ。緒川くんたちから事情の説明を受けているはずだから。」
「そう、ですか・・・。」
「機密保護の説明を受けたら、すぐ解放されるわよ。」
と未来が心配いらないことを響に了子は説明した。
「はい・・・わかりました。」
そしてそれから数分後、司令室では弦十郎やミヤコ達が今回の敵について議論を交わしていた。
.ミヤコ「まさかイチイバル、ヒュッケバインまで敵の手に・・・。そしてギア装着候補者であった雪音クリス。」
「聖遺物を力に変えて戦う技術において我々の優位性は完全に失われてしまいましたね。」
「・・・。」
「敵の正体・・・。フィーネの目的は・・・?」
「深刻になるのはわかるけど、シンフォギアの奏者は二人とも健在。
頭を抱えるにはまだ早すぎるわよ。」
「 全く、無茶しやがって・・・。」
「わりわり、仲間のピンチにいてもたってもいられなくてよ。そんな時にいつまでも安全な所で見てるわけにはいかないよ。」
「え?」
「響は戦士としちゃ、まだまだ未熟さ。だけど、半人前ではあるが戦士に相違ないと確信してる。」
「奏さん・・・。」
「まだ全盛期にはほど遠いが、響の援護くらいなら戦場に立てるかもな。」
「私、頑張ります。」
と奏の言葉に響はやる気を見せるのだった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。