ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界 作:のうち
先日、響達からデートに誘われた翼は、待ち合わせ場所に響たちを待っていた。しかし待ち合わせの時間からは大分過ぎていた。
「あの子たちは何をやっているのよ・・・?」
と、腕時計を確認しながらひとり呟いていると
「はあ、はあ、すみません、翼さーん。」
「遅いわよ!」
「すみません。お察しのこととは思いますが、響のいつもの寝坊が原因でして・・・。」
「「あっ!?」」
と、そこで翼の恰好に少し驚く。
「時間がもったいないわ。急ぎましょう。」
「すっごい楽しみにしてた人みたいだ・・・。」
「誰かが遅刻した分を取り戻したいだけだ!!」
「「っ・・・!」」
「翼イヤーはなんとやら・・・。」
と三人はショッピングモールに向かい
可愛い雑貨屋。映画館、ソフトクリーム屋、服屋を見て回り翼のファンに見つかりそうになってしまって隠れ中。
そして、三人はモール内のゲームセンターにやってきた。
「翼さんご所望のヌイグルミは、この立花響が必ずや手に入れてみせます!」
UFOキャッチャーの前で響が豪語する、だが一回、二回、三回と失敗していく内に響も向きになり財布の中からどんどん百円玉が消えていくのだった。
「期待はしているが、たかが遊戯に少しつぎ込みすぎではないか?」
「きえええええっ!!」
「変な声出さないで。」
「きえっ!!、このUFOキャプチャー壊れてる!!私呪われてるかも・・・! どうせ壊れてるならこれ以上壊しても問題ないですよね!
シンフォギアを身に纏って・・・!」
「あ、こら! 平和的に解決しろ!」
「この怒りに身を任せればアームドギアだってー!!」
「大声で喚かないで! そんなに大声出したいのなら良いところに連れてってあげるから!」
とつれてこられたのはカラオケボックスだった。
「おぉ~~~~~!!すごい! 私たちってばすごい!トップアーティストと一緒にカラオケに来るなんて!」
「「ん?」」
「一度こういうの、やってみたかたったのよね。」
と翼が入れた曲はゴリゴリの演歌、恋の桶狭間
「渋い・・・。」
「くぅ~~~・・・かっこいい~!翼さーん!」
「二人とも、どうしてそんなに元気なんだ?」
「翼さんがへばりすぎなんですよ。」
「今日は慣れないことばかりだったから。」
「防人であるこの身は常に戦場にあったからな。本当に今日は知らない世界ばかりを見てきた気分だ。」
「そんなことはありません。」
響は翼の手を取って・・・。
「お、おい、立花何を・・・?」
柵の近くへ連れてくる。
「あ・・・・。」
「あそこが待ち合わせした公園です。
皆で一緒に遊んだ所も遊んでない所も全部翼さんが知ってる世界です。昨日まで翼さんが戦ってくれてから、今日に皆が暮らせている世界です。
だから、知らないなんて言わないでください。」
「っ・・・。」
『戦いの裏側とか、また違ったものがあるんじゃないかな?
私はそう考えてきたし、そいつを見てきた。』
いつだったか、奏と話たことをおもいだし、ふ、と笑う
「そうか・・・。これが奏の見てきた世界なんだな・・・。っ・・・。」
一方、同時刻、リディアン地下、二課試験演習場にて奏やミヤビ、エクセレン達は国の政府機関から、開発陣が世界各地に存在している先史文明時代の遺跡から出土した情報収集端末の解析により、造られたT-LINKシステムなるものの試験を行っていた。
「うーん、なんで起動しないんだよ。」
「やっぱり、奏も無理だったわね。」
「そもそもが得体のしれないシステム、我々のような後転的適合者ではどうしようもないのかもしれないわね。」
「あら、奏ちゃん、そろそろ時間じゃないかしら」
「あっ!、やべ、エクセ姐さんありがとう!」と奏は試験場から出ていった。
「なにか、あるの?」
「うーん、とあるライブにシークレットゲストとして参加することになったからそのリハーサルにね。」
「まさか、翼の!?」
「まあ、そこはオフレコってことで」とエクセレンははぐらかすために笑うのだった。
翌日、放課後、屋上にて翼から呼び出されていた。
「えっ!? 復帰ステージ!?」
「アーティストフェスが10日後に開催されるのだが、そこに急遽ねじ込んでもらったんだ。」
「なるほど。」
「倒れて中止になったライブの代わりというわけだな。」
「あっ。」
会場は、2年前のライブ会場でした。
「翼さん、ここって・・・。」
「立花にとっても辛い想い出のある会場だな。」
「ありがとうございます。翼さん。」
「えっ?」
「響?」
「どんなに辛くても過去は絶対に乗り越えていけます。そうですよね、翼さん。」
「・・・。そうありたいと、私も思っている。」
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。