ゼンガーみたいな立ち位置の女が生きるシンフォギア世界 作:のうち
フィーネの住む洋館
森の中に銃を持った男たちが、
潜んでいました。
そこにいた了子はなにかの作業をしている。
銃を持った男たちがドアの前を陣取る。
「っ!!」
窓からも銃を持った男たちが侵入してくる。
「なっ!?きゃあっ!!」
倒れる了子。
「手前勝手が過ぎたな。聖遺物に関するデータは我々が活用させてもらおう。」
「掠める準備が出来たら、あとは用無しってわけね。徹底しているわ・・・。」
どう見ても致命傷。
「ふん。」
了子は傷口に手を当て、その手が光り傷をいやす。
「あああああっ!それもわざと痕跡を残して立ち回るあたりが、品性下劣な米国政府いや、このイヤらしい手口はケネス・ギャレットあたりの仕業か。」
「くっ!」
「ブラックアートの深淵を、覗いてすらもいない青二才のアンクルサムが・・・。」
「撃てッ!」
血が飛び散る。
その頃、リディアン地下の二課本部開発室にてレモンとマリオンはつい最近になって二課のノイズ退治の際に現れた二機の凶鳥、ヒュッケバインについて話し合っていた。
「それで、マリオン、あの特機型ヒュッケバインについてどう思う?」
「そうですわね。特機型のほとんどがかつて、対ノイズ兵器として試作機が開発されたプロテクターユニット、パーソナルトルーパーをギアの外装に装着することによってギアの出力をあげるというのが概要ですが
おそらくはパーソナルトルーパー、ゲシュペンストの発展型として設計、開発が予定されていたものがシンフォギア技術の確立によって頓挫してしまったものを特機型開発の際にサルベージされたものを修正し、シンフォギアの改良型として組み込まれたものであると予想されます。」
「ええ、そのゲシュペンストは現在、国連にて試験運用されてるって噂があったけど、開発に伴ってモーションパターン作成のために召集された特殊部隊、特殊戦技教導隊に一時期在籍していたエレナのおかげでデータを開示してもらえたんだから」
「ええ、その当時、私はゲシュペンストを開発したマオ社の開発チームにいたのです。」
「・・・・・」
「そして、ゲシュペンストの開発がひと段落すると、そのノウハウを用いた新型PTの開発がマオ社では進められていましたの。」
「それが・・・ヒュッケバイン」
「その通りですわ。ヒュッケバインにはゲシュペンストの動力として使われた核融合ジェネレーターよりも出力の強いプラズマジェネレーターの搭載が予定されていました。ですが、突然、国連の上層部から、遺跡から発見されたLOT技術によって制作されたブラックホールエンジンの搭載した試験機としてヒュッケバインにそれを搭載するようにとの機密指令が下されたのです。
この基となったゲシュペンストの試作機と同様に三機のヒュッケバインが制作されていた内の2機にブラックホールエンジンが搭載され型式番号にⅬ、Rがつけられて区別され、私達はその搭載型Rをつかって運用試験を行っていたのですが、ある日の海上プラントでの起動実験にてブラックホールエンジンの暴走事故が起きてその海上プラントは壊滅的な被害を負ったの。ヒュッケバインプロジェクトはその責任を負わされる形で凍結になり、無事だった搭載型Lは封印となったのよ。」
「それじゃあ、特機型開発の時にヒュッケバインのデータのほとんどが閲覧不能だったのは」
「まあ、そういうことなのでしょうね。」
「でも、それなら、あの赤いヒュッケバインはいったい何なの?」
「わからないですわ。今回の騒動で確認された2機のヒュッケバインは私がマオ社にいたときにはなかったものですわ。それに黒いほうには丁寧に装着者のデータをロックする機能がつけられていた上に、バイザーで顔もよく判別することはかないませんでしたし」
「たしか、黒いほうの存在はエレナの戦闘データのログで存在が確認されていただけ、聖遺物の反応自体はあの黒いほうからは完治されなかったしね。」
「ですので、私、マオ社のほうに伺って、あのヒュッケバインについて聞いてみます。しばらく本部を離れますので奏者たちのギアの面倒はお願いしますわね。」
「ええ、了解。行ってらっしゃい。お土産楽しみにしてるわね。」
とその言葉を背にマリオン・ラドムは開発室から出ていくのだった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
今作でのPTなどのスパロボキャラの機体について、PTやアーマードモジュールに関しては、エレナ達が零課時代にテストしていたものがシンフォギアシステムが採用されたことにより、頓挫したもので選考に落ちたPTをマオ社が国連に売り込み、現在は少数ながらも運用されている。