魔入りました!入間くん if Episode of ポケットモンスター   作:MTHR

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 GREEN GREENSさんのアニポケ二次創作『彼方楽園のマルスプミラ』で、この小説とのコラボ回の後編が投稿されました。前編でも読めるようにしていますが、此方でもURLを載せておきます。
 GREEN GREENSさん、素敵なコラボのご提案、改めてありがとうございました。また機会があれば是非。

https://syosetu.org/novel/327100/39.html

 今回もまたオリジナルです。
 ダイアナとの対戦の後からオリジナルばっかり書いている事に今更ながら気付いた私ですが、特に改編したり主人公が介入してどうなるのかと考えると、中々思い浮かばないんですよね(カヌチャンの話は流石に書こうと思っております)。


51話 ストリート・コルサ

 くろむ&イルミのライブが大成功してから数日が経過した。

 空の旅を続けるブレイブアサギ号が高額報酬の大岩の撤去の依頼を受けて砂漠にたどり着き、依頼主のもとへやって来たが、子供のメグロコ達が泣いてしまうためショベル等の騒音と振動を止めるために暴れていたワルビアルとワルビルと止めるため、ワルビアル達と絆を結んだロイとホゲータが、ホゲータが覚えた新技“チャームボイス”によって止めることが出来たが、ワルビアル達の“りんしょう”により件の大岩が破壊された事で高額報酬がパーになった日の翌日。

 

「……ニャ、ニャオハ。私、変じゃないよね?変だと思われないよね?」

「ニャ~~(いつも通りだから気にしなくていいわよ)」

 

 リコは自室に設置された鏡の前で、その場でクルリと回転しながら自分の姿を確認した後、ベッドで昼寝をするニャオハに尋ねるが、ニャオハは面倒そうな表情になりながらも鳴き声をあげる。実際、服装はいつもと何の変わりもないのだからそう思うのも仕方ない。

 

「……よし!いくよニャオハ!」

「ニャー…」

 

 ニャオハを腕の中に抱え、フードにミブリムを入れ、リュックを背負ったリコはバァンッと音が轟きそうな勢いで扉を開けると、ツカツカと靴音を鳴らしながらある場所へと向かっていく。その姿はさながら死地へと向かう軍人のようだ。

 リコはモリーに頼まれてこれから食糧や生活用品を買うために町に向かうのであり、本来ならここまで気合いをいれたりする必要はないのだが、今日はいつもと少しだけ違うことがある。

 

 リコが展望室を出て展開されたウイングデッキに辿り着くと、リコの視界に白いスーツを着た少年の後ろ姿が入りパァッと笑顔を浮かべるが、すぐにその少年の向こうに誰かがいることに気付き、リコは声を出すことはせずに様子を伺う。

 

「ホゲータ、“チャームボイス”!」

「ホゲ~~!」

 

 向こう側にいた少年、ロイが指示を出すと、ホゲータはハートなどを纏った音波を放ち、その音波がラルトスに迫る。

 

「ラルトス、“テレポート”で後ろに!」

「ラッ!」

 

 そこへイルマが指示を出し、ラルトスは音波が直撃するよりも早くその場から姿を消し、次の瞬間にはホゲータの背後に現れた。

 

「後ろだホゲータ!“かえんほうしゃ”!」

「“テレポート”で上に!そのまま“れいとうパンチ”!」

「ラッ!」

「ホッ!?」

 

 振り返ったホゲータが炎を吐くが、ラルトスはその直前で瞬間移動を発動し、ホゲータの上空に現れると、重力によって落下する勢いをつけ、冷気を纏った手刀を幹竹割りのように振り下ろす。

 直撃したホゲータはフラフラと後退るが、すぐにブルブルと頭を振るって気を取り直した。

 

「威力が足りてないか……」

「ホゲータ、“じだんだ”!」

 

 ホゲータは地面を踏み鳴らし、フィールドの破片を一斉にラルトスへ飛ばす。

 

「ラルトス、“ねんりき”!」

「ラールッ!」

「ホゲゲゲゲーー!?」

 

 ラルトスがサイコパワーを操り、ピタリと動きを止めた破片はホゲータのもとへ返って行き、全てがホゲータの体に直撃した。

 効果抜群の地面技を食らちフィールドを転がったホゲータは、目を回して気絶していた。

 

「負けちゃったか~~」

「でも、白熱したバトルだったね。師匠のチルタリスと同じ“チャームボイス”を覚えたって言ってたけど、良い攻撃だったよ」

 

 ガックリと肩を落とすロイにイルマが手を差し出すと、ロイは「そうだね」と答えて握手を交わす。

 

(にしても、ラルトスに“れいとうパンチ”は上手く使いこなせないか。やっぱり、“れいとうパンチ”も“シャドーシュート”みたいに工夫して……)

 

 そんな中で、イルマは頭の中でラルトスが新たに習得した“れいとうパンチ”について考える。

 ラルトスが新たに習得した“れいとうパンチは強力で“ゆびをふる”のようなギャンブルにもならない技だが、ラルトスは腕力に秀でたポケモンでないため、高いダメージは望みにくい。進化系のエルレイドならば話は別かもしれないが、ラルトスの性別は♀でエルレイドに進化はしないため、“シャドークロー”を工夫して編み出した“シャドーシュート”のように“れいとうパンチ”をアレンジしてみようかと考える。

 

「それじゃあ、僕これから予定あるから」

 

 しかし、現時点ではなにも思い付かなかった為、イルマはロイにそう言ってから踵を返して歩きだそうとすると、展望室前にいるリコに気が付き、ラルトスやフクスロー達を連れてリコのもとに歩み寄った。

 

「あっ、リコ。そこにいたの?」

「い、イルマ……お待たせ」

「大丈夫。こっちこそ、バトルしてたから」

 

 緊張したように話すリコに笑顔で答えるイルマ。

 

「それじゃあ、行こう」

「うん」

 

 そう言って、イルマとリコは買い出しに向かっていった。

 

 

 

 

 

 何故イルマとリコが二人で買い物に出掛けることになったのかと言うと、話はくろむのライブが終わった後の夜まで遡る。

 くろむのライブを観る筈が何故か女装してライブで踊ってしまう事になり、その後の何やかんやあったことで予定していた帰宅時間を大幅に遅れてしまったイルマは、ブレイブアサギ号で待ち構えていたリコからお説教を受けていた。

 

『もう!何で10時に帰るって言ってたのにこんな時間に帰ってきたの!?』

『それは……その…その、ウォルターシティにアズ君とクララがいて、色々話をすることになって……』

『……最近、私と一緒にいることは少ないのに……』

 

 その呟きを聞き、イルマは咄嗟に声をあげた。

 

『そ、それなら!今度どこかに二人で出掛けない!?』

『!ホ、ホント!?約束だからね!』

 

 イルマの即興の提案に、リコは食い気味に承諾した。

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、イルマはモリーに買い出しを任されたので、ちょうど良い機会だとリコを誘ったのだ。

 イルマとしては、何故リコが自分と一緒にいないという事に不満を感じていたのか、その理由は最後までわからなかったが、色々考えた結果、船のメンバーの中でリコと一番付き合いが長いから久々に二人で話したいこともあるだろうと考えた。

 

『……そこまで分かんなら、何でリコの気持ちに気付かねーんだよイル坊は……』

「?何が……?」

 

 イルマの隣で、フクスローが頭痛を抑えるように頭に手を当て、その言葉が理解できても意味が理解できないイルマは首をかしげる。

 

「……イルマ、誰と話してるの?」

「えっ!?いやいや、何でもない!」

 

 訝しげな表情でイルマを見るリコに、イルマは慌てて誤魔化した。フクスローの言葉が理解できるのは、イルマと彼の手持ち間だけの秘密なのだ。

 

(はぁ、危ない危ない。言葉が分かるとは言え、フクスローとは公の場で会話するのは避けるべきだね。リン君もこんな気持ちだったんだろうな……)

 

 夢世界で手持ちのキルリアと話すことの出来る少年を思い出し、イルマは内心で苦笑い。かつてキルリアと会話していた彼を若干危ない人と認識していたが、いざ同じ立場に立ってみた事で彼もキルリアと話し始めた時はこんか感じ立ったのかなと思う。

 その時、イルマはある違和感を感じて眉をひそめる。 

 

(……あれ?そういえば、僕なんで夢として処理された出来事をここまで鮮明に覚えてるんだろう?リコの記憶は殆んど朧気だったのに。僕はそこまで夢を覚えるタイプじゃないのに……)

 

 あの時、イルマ達と並行世界に存在する者達を引き寄せた存在は、あの出来事を夢として処理されると言っていた。

 しかし、イルマはその夢を驚く程鮮明に覚えている。夢を忘れるタイプではないが、逆に夢をハッキリと覚えているタイプでもない筈だ。

 

「イルマ?」

「えっ!?あっ、何でもない!そ、それじゃあ、買い出しに行こう!」

「ふぇっ!?」

 

 再び幼馴染みから怪訝な表情を向けられ、一刻も早く話を変えようとしたイルマは、リコの手を握り、リコを連れて町の方に向かって駆け出す。

 リコは突然手を引っ張られたことに驚くが、直ぐにイルマに手を握られている事に気が付くと、一瞬で頬を赤くしながらイルマに連れていかれた。

 

「……ニャ~~?(私さ、時々イルマのあの行動ってわざとやってるんだと思うんだけど?)」

『……なにも言えんわ……』

 

 その光景を見ていたニャオハは彼の相棒であるフクスローにジト目を向け、普段なら面白がっていそうなフクスローは、今回ばかりは気まずそうに視線をそらした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一時間後、そうしてイルマとリコはモリーから頼まれた買い物を済ませ、2人は買い物を積めた袋を手にしながらブレイブアサギ号を停めている港へと向かっていた。

 

「思ったより早くすんだね」

「そうだね……」

「リコ、何かあったの?」

「えっ!?いや、なんでもない!」

 

 何だか元気がない様子のリコにイルマがどうしたのかと尋ねるも、リコは何でもないと慌てて答える。

 リコが元気がない理由は、イルマとの買い物の際に何もハプニングがなかったからだ。流石に、オリーヴァの森の時のアメリの様なエッチなハプニングはなくとも、多少なりともイルマと距離が縮まるような事とかが起きてほしかったのだが、本当に何もなかったのだ。買い物中に起きたことといえば、試食に飛び付こうとしたイルマの襟首を掴んで引き留めたくらいだ。

 

(どうせなら……もう少し二人きりで過ごしたかったな)

 

 ションボリと肩を落とすリコ。考えていることは恋する乙女そのものだが、これで無自覚なのだから恐ろしいものである。ニャオハに人の心を読める能力があれば大きく溜め息を吐いていただろう。

 一方で、リコの様子を見ていたイルマは、やはり何かあるのかもしれないと考え、何かリコを元気付けられるものはないかと辺りをキョロキョロと見てみると、ブレイブアサギ号を停めてある港から差程離れていない場所に喫茶店があることに気付いた。

 

「あのさっ、この先に喫茶店があるんだって。リコさえ良ければ、そこで休憩してから船に帰らない?」

「!う、うん!」

 

 イルマの提案に、肩を落としていたリコはパァッと表情を明るくして頷いた。

 

 2人は荷物を抱えたまま喫茶店に入り、店員に案内されて窓際の席に座り、メニューに目を通していくと、後ろの席から別の客達の会話が聞こえた。

 

「お前これ見た?」

「あっ、知ってる!くろむちゃんのライブに現れた謎のアイドルだよな。俺イルミって子がタイプかな~」

「!」

 

 先日のくろむのライブに乱入した“イルミと愉快な仲間達”の映像を見て盛り上がっている会話が耳に入り、イルミちゃん(イルマ)はビクッと肩を震わせる。

 リコはその様子に疑問を持ち、イルマの背後の席の会話を聞き取る。

 

「くろむのライブに乱入した三人組……凄い人気だよね。羨ましいなぁ、私ライブに行けなかったから」

「そ、そうだね……」

 

 まさか、「自分があの三人組の一人なんです」と言える筈がないイルマは、赤くなった顔をメニューで隠しながら答えるが、リコは何処か真剣そうな表情で会話を続ける。

 

「そう言えばさ、この青い髪をしたイルミちゃんって子が連れてるポケモン、フクスローに色違いのラルトスとイーブイ……極め付きにオーガポン。全部、イルマの連れてるポケモンと同じだよね」

「!!」

 

 イルマの心臓の音が跳び跳ねる。

 

「色違いのラルトスとイーブイは兎も角、オーガポンがそう何体もいるとは思えない。つまり、これは間違いなくイルマのオーガポン。つまり……」

「えっと、その……」

 

 イルマが答えに迷い、最悪の回答に顔を青くする。もしもあの女装がバレたら、これから自分に女装の趣味があるなんて誤解されかねない。

 

「──イルマは、イルミちゃんと友達なんだよね!」

「……へっ?」

 

 イルマは、間抜けな表情で間抜けた声を出す。

 そんなイルマの様子に気付かず、熱が入った様子のリコは暑く語り始める。

 

「くろむちゃんのVIPって、抽選でくろむちゃんとお話が出来るって聞いたから、そこでイルミちゃんと仲良くなったんだよね!お話しできるだけじゃなくて、手持ちポケモンをライブに出場させてもらえるなんてスゴすぎるよ!……あっ、勿論、この事は内緒にしておくからね!」

「そ、そうだね……」

「くふぅ……」

「ぽにぃ……」

「ぶい……」

「……ラル」

 

 テンションが上がってきたのか、熱く語り出すが、その反面情報漏洩がしないようにと声を出すリコ。しかし、口にする内容は全てが的はずれなため、イルマとポケモン達はひきつった笑みを浮かべるが、その勘違いはありがたいのでそう言うことにしておく。

 

「にしても、リコってイルミ……ちゃんの事知ってたんだ?ネットニュースにも取り上げられたとは言え、ぐるみんに夢中だと思ってたから」

「そ、それは勿論、ぐるみんの事だって大好きだよ。でも、イルミちゃんも可愛いし、パフォーマンスもダンスも歌もスゴかったらから、早速私、イルミちゃんのファンクラブに登録しちゃったんだ」

「か、かわいい……」

 

 リコが言っているのはアイドル・イルミちゃんの事でありイルマに向けていっているわけではないが、イルミちゃんはイルマである。彼女がそのつもりがないとは言え、幼馴染みから「可愛い」という言葉に、イルマは心の底でガックリと肩を落とす。

 すると、ふとあることを思い出したイルマはリコに話しかけた。

 

「……あのさ、リコ。話は変わるんだけど、僕に何か不満があるの?」

「えっ?」

 

 突然の質問に、リコは目を丸くする。

 

「何か最近、リコは僕に怒ること多かったし。それって何か僕に不満があるんでしょ?情けない話だけど、理由を考えても分かんなくて……」

「いや、それは……その……」

 

 イルマの質問に、リコはしどろもどろになってしまう。目を離した隙に女の子の知り合いをドンドン作っていくことが気に入らないなんて事も無自覚なのだから。

 その時、イルマとリコの席に喫茶店の店員が歩み寄ってきた。

 

「すみません、お客様……。そろそろご注文を……」

「あっ、すみません!じゃあ取り敢えずここからこのまでケーキを全部……」

「ぜ、全部!?」

 

 注文を促され、イルマはメニューに書かれているケーキを全て注文するというとんでもないオーダーに店員を驚かせながら、リコに視線を寄越して「リコはどうする?」と無言で尋ねる。その視線の意味を性格に読み取ったリコだが、先程の質問にしどろもどろしていたせいで冷静な判断力が出来ず、リコはメニューの内容をよく見ずに適当にメニューの写真を指差した。

 

「そっ、その、私は適当にこれで良いです!」

「え?リコ、それって……」

「かしこまりました」

 

 イルマはリコが指差したメニューを見て何かに気付いたらしく声をかけようとするが、オーダーを受け入れた店員は席から離れていってしまった。

 

「リコ、良かったの?今頼んだやつ……」

「えっ?何が?」

 

 イルマが気まずそうに尋ね、リコが自分が何を注文してしまったのかを確認するためにメニューに視線を落とそうとすると、リコが注文したものが運ばれてきた。

 

「お待たせしました。こちら『カップル専用 ラブラブトロピカルジュース』です」

 

 リコの前に乗せられたドリンクは、ソーサー型のシャンパングラスに縁に様々なフルーツやアイスといったトッピングが乗せられ、更には2本のストローを捻り合わせてハート型にした所謂カップルストローがさされたものだった。

 その品に、リコは呆然とそのドリンクを見つめ、イルマは非常に言いにくそうな表情で口を開いた。

 

「それ……カップルにお勧めのドリンクだったから……」

「………」

 

 イルマの言葉に、リコは何も言葉を発することが出来ずに黙り込む。

 

「……それ僕が飲むから、リコは別の注文したら?」

「……そうする……」

 

 彼の提案に、リコは顔を真っ赤にして俯きながらイルマにグラスを渡そうとすると、リコの後ろの席に座る客の会話がリコの耳に入ってきた。

 

「あの子、あれ一人で飲む気かしら?」

「逆に目立つわよね……」

「ッ!!?」

 

 その言葉を聞いたリコは、ピタッとグラスを渡そうとした手を止め、グラスに手を掛けていたイルマはその行為に疑問を持つ。

 

「えっと……リコ?」

「……むよ」

「え?何て?」

「──飲むよ。二人一緒に」

「えぇっ!?」

 

 その言葉を聞き、イルマは顔を数秒前のリコのように真っ赤にして慌てる。

 

「わ、悪いとは思ってるけど……私が注文したものだし、お願い。協力して!」

「わ、分かった……」

 

 イルマにとって弱い言葉「お願い」を出されたことで、幼馴染みの頼みということもあってイルマはグラスをお互いの中間地点に置き、イルマとリコはハート型に捻られたストローに顔を寄せる。

 

(ううぅ、顔が近い……イルマが悪目立ちしないようにしようとつい勢いで言っちゃったけど、私とんでもないことしてるんじゃ……!?)

(間近でみると、リコって睫毛長いしいい匂いする……って、ダメダメダメ!変なこと考えないようにしないと……)

 

 ストローの長さゆえに、ものすごく近くにやってきたお互いの顔を見て、イルマとリコは内心でパニック状態になっている。

 少ししてから、「ええい、ままよ!!」と心の中で叫んだ2人はストローに口をつけ、ジュースを吸い上げていく。しかし、イルマとリコは目前にあるお互いの顔の近さに、お湯が沸かせるのではないかと思う程に顔を真っ赤にして頭から湯気を吹き出して、心臓の音も耳に押し当てられているのではないかと思う程に高鳴っており、味なんてほとんど分からなかった。

 

 3分後、イルマからメニューにあるケーキ全てというありがたいオーダーを受け取った店員は、ワゴンに乗せられたケーキを運んでイルマとリコが座っている席にたどり着くと、空になったグラスを間に挟んで机に突っ伏しながら、頭から湯気を吹き出しているイルマとリコに驚きつつ、注文されたメニューをテーブルに並べる。

 

「お、お待たせしました。此方、当店のケーキ全てでございます」

「……すみません、追加でコーヒー下さい。ブラックで」

「私も……」

「かしこまりました……」

 

 店員は直ぐ様厨房に戻っていき、2人は一分後に運ばれてきたブラックコーヒーをがぶ飲みした。

 不思議と、苦く感じなかったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、テーブルに出されたケーキを手品のような速度で食し会計を済ませた後、ブレイブアサギ号を目指して歩いていた。

 しかし、イルマとリコはお互いに顔を赤くしており、互いに顔を見ようとしなかった。理由は言わずもがな、リコが誤って注文したカップルストローのジュースである。

 

(うぅ~…気まず過ぎる。イルマの顔が見れない……その場のノリに身を任せすぎたぁ~!)

(心臓がドキドキバクバク…そんな言葉じゃ形容できない……)

 

 未だに羞恥心が拭えない2人は、そのまま無言で歩き続けていると、イルマは通りかかった路地裏の方角から啜り泣きのような声を捉えた。

 イルマは途端に足を止め、泣き声が聞こえる方を覗き込んでみると、そこには4~5歳ほどの小さな女の子が、その路地裏で踞って泣いていた。

 

「イルマ……?」

「君、どうしたの?お母さんと一緒じゃないの?」

 

 イルマは荷物を一度地面に置いてからしゃがみこんでその女の子に何があったのかを尋ね、リコは荷物を抱えながら路地裏を覗き込む。

 女の子は、ポロポロと涙を溢し、手に持った手紙を見せながら説明する。

 

「グスッ……今日ね、大切なお友だちが船で遠くに行くの……。だからお手紙を渡してあげるって約束したんだけど、字が上手く書けなくて……お手紙、もう間に合わないよ……」

 

 彼女が持つ手紙には、「とおくに行ってもトモダチだよ!」と書かれており、それを見たイルマその少女の肩にポンと手に置いた。

 

「そのお手紙、僕が届けてもいいかな?」

「えっ、いいの!?」

「大丈夫、絶対に届ける。約束だ」

 

 イルマは女の子から手紙と、懐から取り出した一枚の写真を受け取る。写真には女の子と、ヤンチャそうな少年が写っており、この少年が届けたい相手なのだと理解する。

 

「よし……リコ、先に船に戻って荷物を運んでおいて。僕はこの手紙を届けてくる」

「今の話を聞いて、放ってはおけないよ。私も手紙を届けに行く」

 

 買った荷物もあるためリコを先に帰らせようと促すイルマだが、イルマに負けず劣らずのお人好しのリコもこの手紙を友達のもとへ届けたいと主張する。

 

「それじゃあ……オーガポン、この荷物を船には込んでおいてくれる?」

「ぽにっ!」

 

 オーガポンは大量の買い物袋を受け取り、それを抱えながら船を停めている港に向けて走り出していった。

 

「船の出港まで後10分もない……よし、急いで港に行こう」

「うん!」

 

 イルマはスマホロトムで船の出港時間を調べ、手紙と写真を帽子の内側に納めると、リコに声をかけて共に走り出す。

 

 イルマとリコは港に向かって走り、やがて大きな水路がある道へと出てくる。港まではこの水路に沿って走れば件の少年が乗る船の港へとたどり着くだろうが、それなりに走らなければ間に合わない。

 しかしその時、イルマ達にとっての不幸が降りかかる。

 

「ヤミッ!」

「えっ?」

 

 突如飛来した何かが、イルマの頭から白い帽子を剥ぎ取った。

 イルマとリコが慌てて空を見上げてみると、そこには帽子を被っているかのような形状の頭部をした黒いカラスのようなポケモン【ヤミカラス】が、イルマの帽子を咥えて、バサバサと飛び去っていく姿が見えた。

 

「ヤミカラスぅっ!?」

「待ってええええ!!」

 

 イルマはジャケットを外して、リコと一緒にヤミカラスを追いかけて追いかけて、港とは違う方向に向かって走り出す。しかし、ヤミカラスは止まる気配はなく、ドンドンと距離が遠ざかっていく。

 

「仕方ない……ニャオハ、“このは”!」

「ニャーー!」

 

 そこで、ニャオハは膨大な葉の嵐を飛ばしてヤミカラスを狙うが、ヤミカラスはヒラリと方向転換し、それを回避する。

 

「だったらフクスロー、飛び上がって帽子を取り返して!」

「くふぅ!」

 

 フクスローは翼を広げて飛び上がり、上空のヤミカラスを追いかける。背後から迫ってくるフクスローに気付いたヤミカラスは、振り返った瞬間、翼から怪しげな光を放つ球体を複数生成してフクスローに投げ付けた。

 

「ヤミッ!」

「くふっ!?」

「フクスロー!?」

 

 ヤミカラスの“あやしいひかり”が炸裂し、混乱状態に陥ったフクスローはあっちへこっちへフラフラと飛んだ後、地面に墜落する。

 フクスローが落下していく地点は水路の真ん中であり、イルマが顔を青くして、ラルトスに“ねんりき”の発動を呼び掛けようとした時……

 

「ぽにおーーっ!」

 

バッシャーーン!

 

「「ッ!?」」

 

 水路から、聞き覚えのある鳴き声と共に何かが水飛沫を上げながら飛び出してきたかと思うと、魚らしき影の上に乗るその存在が体から蔓を射出し、落下するフクスローをキャッチした。イルマ達は、その水飛沫を浴びながら、空中にいる飛び出してきた存在を見てみる。

 

「ぽにお~」

「オーガポン!……っと、なにそのポケモン!?」

「あのポケモンは……」

 

『ミガルーサ。きりはなしポケモン。みず・エスパータイプ。高い再生能力を持つ。 体の贅肉を捨てて身軽になり、獲物に突撃する』

 

 それは、銀色に輝くボディと紫色の半透明の鰭が特徴の魚ポケモン【ミガルーサ】の背中に乗ったオーガポンであった。

 オーガポンはブレイブアサギ号に買い物袋を届けた後、イルマ達のもとへと走る途中に、水路を泳いでいたミガルーサを発見し、ミガルーサをぶん殴って手懐け……もとい、説得をして、水路を移動しながらイルマ達を探してくれていたのだ。

 

「がおっ、ぽにおっ!」

「乗れって言ってるの?」

「よし、リコ。ここは水路からヤミカラスを追おう!」

 

 イーブイとラルトスを肩に乗せたイルマとニャオハを肩に乗せたリコは互いに手を繋いで歩道から飛び出し、ミガルーサの背中にサーフボードのように降り立つ。

 

「ぽにっ!ぽにぽにぃっ!」

「ミガーーーー!」

 

 イルマがフクスローをボールに戻したのを見たオーガポンの指示を聞き、ミガルーサは一気に加速して水路を突き進んでいく。

 

「うわっ!?」

「きゃあっ!?」

 

 その背中に載っていたイルマとリコは、ミガルーサの急発進に思わずバランスを崩しそうになってしまうが、イルマは持ち前の身体能力で何とか踏みと止まり、リコはそんなイルマの背中にしがみつくことで振り落とされるのを堪える。

 

 2人と1体を乗せたミガルーサは、ヤミカラスを追いかけて水路を突き進んでいくと、やがてミガルーサの速度がヤミカラスに追い付き始める。

 

「それで、どうやって帽子を取り返すの!?」

「イーブイの“スピードスター”なら確実に当てられるけど……それだと帽子の中身を傷付けちゃいそうだし……」

 

 問題は、どうやってヤミカラスから帽子を取り返すか。

 イーブイの十八番“スピードスター”なら、必中の技ゆえにヤミカラスを狙うことは出来るだろうが、それではヤミカラスが咥えている帽子の中にはいった手紙と写真も傷付けてしまう可能性がある。

 

「それなら、ニャオハの“このは”を“スピードスター”に纏わせられない!?」

「!その手があった……イーブイ、“スピードスター”!」

「ニャオハ、“このは”!」

「ぶいぃっ!」

「ニャーー!」

 

 二人の肩の上に乗っていたイーブイとニャオハがお互いの得意技を放つと、ニャオハの“このは”が、ヤミカラスに向かっていくイーブイの“スピードスター”を覆い、碧の葉を纏った星の弾幕がヤミカラスに命中した。

 

「ヤミッ!?」

 

 不意打ちを受けたヤミカラスは、悲鳴を上げて吹っ飛ばされ、咥えていた帽子を離した。

 そのまま帽子は風に煽られてユラユラと落下していったが、その瞬間オーガポンが“つるのムチ”を発動させて帽子を掴み取った。

 

「ぽにおっ!」

「ありがとう、オーガポン。よし、このまま港まで行こう!」

「うん!」

 

 イルマがオーガポンから帽子を受け取って被り直すと、ミガルーサは水路を猛スピードで突き進んでいく。

 

「リコ、振り落とされないようにしっかり捕まって!」

「…ッ、わ、分かった!///」

 

 イルマはミガルーサの背中から振り落とされないようにバランスを取りながら背中にいるリコに呼び掛け、リコは自分が今イルマの背中に抱きついていることをようやく自覚して一気に顔を赤くするが、それでも振り落とされないようにイルマの腰に抱きついた。

 

 それから5分間、イルマ達を乗せたミガルーサは水路を突き進んでいくと、ブレイブアサギ号が停めてある港とは反対方向にある港に辿り着くと、港からは大きなフェリーが出港しており、イルマ達とはかなりの距離があった。

 すると、イルマの目に、船の後ろの欄干に、身を乗りだして「船止めろ~~!!」と叫び、親に注意されている少年が映った。帽子の内側にある写真を撮り出して確認すると、間違いなく件の男の子であった。

 

「あの子だ、間違いない……」

「でも、どうするの?ミガルーサで追い付いても高さが足りないよ?」

 

 そう話している間にも、船の上にいる少年に手紙を届ける術がない。ラルトスの“テレポート”も、突然チケットも無しに船に乗り込んだら無断乗船だ。

 せめて飛べれば……と考えたところで、イルマの頭にある考えが浮かんだ。

 

「……そっか、飛べばいいんだ

「?」

 

 イルマの突拍子もない言葉に、リコ達は全員揃って首を傾げる。

 しかしイルマは気にした様子はなく、足元のミガルーサに声をかける。

 

「ミガルーサ、君って“アクアジェット”みたいな高速移動が出来る技って覚えてる?」

「ミガ」

「出来るみたい……リコ、ミブリムって“ねんりき”が使えたよね?それで海を一瞬だけ持ち上げらる?」

「えっ?そ、そんなことは流石に……」

「ミッ!」

 

 リコのフードの中のミブリムが声を上げる。「出来る」という肯定の意味の鳴き声だ。

 

「よし……ラルトス、僕の合図で“れいとうパンチ”を使って。一か八か…やってみよう」

「ラルッ!」

「ミガルーサ、“アクアジェット”!」

「ミガーーーー!!」

 

 イルマの指示を聞き、ミガルーサは全身に水流を纏わせて、ジェットスキーのような速度で飛び出した。

 

「ひゃあああああっ!!?」

 

 背中に乗るイルマは帽子が飛ばされないように頭を抑え、もう片方の腕で“つるのムチ”でミガルーサにしがみつくオーガポンを掴んでバランスを取り、リコはより一層イルマの腰に回す腕の力を強くする。

 

「ミブリム、“ねんりき”お願い!」

「ミッ、ミ~~!」

 

 その瞬間、ミブリムはサイコパワーを集中させて海面の水を操ると、海水がゴゴゴッという音を立てながら盛り上がる。

 

「ラルトス、“れいとうパンチ”!」

「ラッ!」

 

 そこへミガルーサの背から飛び出したラルトスが冷気を纏わせた手で盛り上がった海面に触れると、海はたちまち氷に包まれ、擬似的な氷解が出来上がる。

 

「ミガルーサ、そのままお願い!」

「な、なんか嫌な予感が……」

 

 イルマの言葉を聞き、始めてあった時にうっかり爆弾に火を着けて壁を爆破した時のように、イルマは時々メチャクチャな事をやらかす事をよく知るリコは嫌な予感を感じた瞬間、“アクアジェット”で進み続けるミガルーサは、水を纏い、イルマ達を乗せたまま、氷の上を駆け上がった。

 

ギュンッ!!

 

「……!!」

「ひょえぇええええっ!!?」

 

 そのまま、ミガルーサ達は勢いよく氷の上を登り、空へと飛び上がった。

 

 イルマが襲いくるGに堪え、リコが悲鳴を上げるなか、イルマ達の高度はフェリーの高さを越え、イルマは真下に、踞って泣いている男の子の姿が見えた。

 

「リコ、手紙!」

「う、うん!お届け物です!!」

 

 リコはイルマの帽子の内側に手を伸ばし、取り出した手紙を下に向けて投げ付けた。

 投げられた手紙はヒラヒラと高度を下げ、ピンポイントに船の上にいる少年の足元に落ち、それに気付いた少年はその手紙を拾い上げ、その中身に目を通して表情を明るくした。

 

「手紙きた!」

「え!?いつのまに!?」

 

 困惑する母親と喜びを露にして跳び跳ねる少年を見ながら、イルマは安堵の表情を浮かべる。

 

「ふぅ、間に合ってよかった……」

「うん。でもイルマ、私達今落下してる最中なんだけど着地とk──」

 

ザッパァアアアアアンッ!!!

 

 その時、フェリーから左に20m程離れた地点で、大きな音と共に3つの水柱が立ち上った。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~、さっぱりした」

「イルマ、トロッゴンのお陰でスーツはもう乾いてるよ」

 

 その後、ミガルーサは海を泳いで何処かへと去って行き、イルマとリコはラルトスの“テレポート”によりブレイブアサギ号へと戻ると、海水に濡れた服を洗濯し、機関室のトロッゴンの熱で乾かしている間に風呂に入って磯臭い体を洗ったイルマとリコは、入浴の間に乾いた普段着を着込み、船の甲板で話をしていた。

 

「……色々あったけど、あの時の約束はこれではたせたかな?」

「約束?」

 

 イルマの言葉にリコは首をかしげるが、その反応を予想していたように、イルマはクスクスと笑いながら口を開いた。

 

「ほら、セキエイ学園でアズ君とアンちゃんを見送った時、約束してたでしょ?何処かに遊びに行こうって。あの後何故かリコが気絶しちゃったけど」

「そ、そういえば……でも、よく覚えてたね」

「リコとの約束を忘れたことはないよ」

「ッ!?」

 

 言われてみれば、そんなこともあった。あの時は嬉しさと恥ずかしさの余り気絶してしまった事でリコは半ば忘れかけていたのによく覚えていたなと問うと、イルマは恥ずかしげもなく大胆な台詞を言ってのけ、とたんにリコは顔を赤くする。

 なお、フクスロー達はその様子を見て、フクスローは笑い、ニャオハ達は揃って頭を抱える。

 

「……にしても、この船に乗ってからそんなに長くない筈なのに、色んな事があったよね」

「……うん。セキエイ学園にいた頃は、こんな大冒険をするなんて予想だにしてなかった」

 

 そこでイルマは、海風に髪を靡かせながら感慨深そうに呟き、リコは青い海を眺めながらその言葉に同意する。

 

「リコも変わったよね。前は自分の意見を出すの苦手そうだったのに、随分積極的になったよね。……ちょっとよく分からない理由で怒るようにもなったけど」

「そ、それはイルマが女の子の知り合いばっかり作って……いや、何でもない!」

 

 リコがこの冒険の中で大きく成長している事を感じているイルマだが、その分なぜだかよく分からない理由でリコが怒るようになってお説教される様にもなったことに遠い目をし、それを指摘され、自分の気持ちを自覚してはおらずとも女の子の知り合いを作りまくってるイルマに嫉妬しているとは言えずにしどろもどろになって視線を右往左往させるリコ。

 

「……でも、僕は今のリコの方が好きかな」

「ふぇっ!?」

「昔より素敵な表情(かお)するようになったし、生き生きしてる。魅力的になったよね」

 

 目を優しげに細めてそう語るイルマに、リコは顔を一気に赤くしてしまう。

 

「情けない話だけど、リコが何で僕に怒ってるのかが分かんない。でも、僕にして欲しいことがあったらいつでも言って。僕に出来ることなら何でもするから」

「なっ、なんでも……」

 

 特大の核爆弾に、リコの頭の中はピンク色でモザイクやらがかかりそうな妄想で埋め尽くされ、羞恥心の余りリコは目を回しそうになる。

 

『お、おいっ、流石に落ち着けニャオハ!』

「ニャーー!ニャオハーー!(離してフクスロー!今度という今度はあの無自覚ハーレム野郎を泣くまで引っ掻かないと気が済まないのよ!)」

「ぶいっ!ぶいぶい!(あれでも悪気ないですから!全部自覚してないでやってますから!)」

「ニャーー!(余計にタチが悪いわよ!)」

「ラルルゥ~……(よく分かんないけど落ち着いて~……)」

「ぽにおー!(暴力はダメだべ!)」

 

 その後ろでは、イルマの無自覚ぶりに業を煮やしたニャオハが爪を展開してイルマに斬りかかろうとし、イルマに非があると分かってはいるが流石に不味いと思ったフクスローとイーブイ、そして理由が分かっていないが何か危なそうだと感じたラルトスとオーガポンの4体がニャオハを引き留める。

 

 そんな背後でカオスが繰り広げられる中、暫く羞恥心で顔を赤くしてフラフラしていたリコは、ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、イルマの服の裾を掴んで口を開いた。

 

「それなら……」

「?」

「ッ、それなら!もう一度、私と一緒に町に行ってきてくれる?」

 

 耳まで真っ赤になりながらも真っ直ぐに、潤んだ瞳を向けるリコの顔を見て、イルマは思わず頬を赤くして、心臓の高鳴りに戸惑い、プイッとそっぽを向きながら口を開いた。

 

「そ、それは勿論……」

「あ、ありがとう……それじゃあ、行こう。フリードが今日は好きに過ごしていいって言ってたし……」

 

 リコはイルマの手を掴み、再び町の方へと歩き出す。

 イルマは未だに高鳴っている心臓の鼓動の意味が分からず、されるがままにリコに連れていかれた。キレたニャオハや彼女を宥めていたフクスロー達は、リコとイルマが船から離れていくことに気付き、慌てて二人を追いかけた。

 

 




~カップルストロー~
 元ネタはぼくたちは勉強ができない100話『黄昏に氷の華は[x]と舞う』で桐須真冬と唯我成幸のシーンのオマージュ。


~手紙を届ける話~
 元ネタは習慣少年チャンピオン6月20日号で出張掲載された魔入間の公式スピンオフ魔入りました!入間くん if Episode of 魔フィアの『アクア・コルサ!』から。


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