闇堕ちタンクくんの光堕ち   作:傘葉

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クロスオーバータグ、新タグ追加しました。
ただ本当に小ネタ要素くらいですので、この後のストーリー展開に関わることはほぼありません。そこをご承知で読んでいただくと幸いです。



今回独自設定、解釈多めです。
でもこれくらいしないと、バランス取れないんですよね。
エボルトもベルナージュも強すぎー!


バディ結成

「それで、結局ここはどこなんですか?」

「貴様の心象風景………言い換えるなら心の中だ。それに私が貴様の記憶の中から、ちょうど良さそうな背景を持ってきてアレンジを加えた」

 

 要するに、俺の記憶を元に再現された島田邸といったところか。通りで落ち着く訳だ。このまま、ここに住み着きたいくらいには気に入った。

 

 

「「戦車式 しつけの方法・お料理方法・おかたづけ方」それに「戦車クッキング」に「ほんとうにあった恐い戦車」……戦車道というやつか。そちらの世界では随分と一般的なようだな」

 

 

 ベルナージュが、応接室の本棚に置いてある本を手に取り、呟く。確かにここは、お義母様の私物が多く置かれているが、戦車を題材にした本が多いのは、おそらくうちが異常なだけだろう。しかし……。

 

 

「あれ?なんで戦車道のこと知ってるんです?こっちの世界にはそんなのなかったような……」

「言ったはずだ、貴様の記憶を見たと」

「えっ?………じゃあ、もしかしてあんなことや、こんなことも?」

「中々に興味深かったな」

 

 

 この王妃様マジかよ。

プライバシーの侵害とかで訴えられねぇかな。いや、そもそも火星人に地球の法律を適用出来るのだろうか?

 

 

「落ち込んでいるところ悪いが、先ほどの話は聞いてたか?」

「ああ、火星を滅ぼした地球外生命体エボルト。そいつが石動惣一に憑依していて、今度は地球を滅ぼそうとしている?でしたっけ」

「そうだ。そして、本題はここからだ。

島田千華、私と手を組め」

「なぜ俺なんです?あなたは今、石動美空の身体の中にいるはず、それなのに………」

 

 

 ベルナージュは一度言葉に詰まる。だが、目を見開くと驚くべき事実を言い放った。

 

 

 

 

「………このまま力を使い続ければ、石動美空という人間は、いずれ消滅する」

 

 

 

「………どういうことですか?」

「……私たちかつての火星の民は、地球人とは比べものにならないほどの力を所有していた。貴様たちから見れば、神の力と言えるほどにな。

 しかしそんな力をいきなり、普通の地球人の体で行使すればどうなると思う?」

 

 

 俺もスカイウォールの一件で、彼女の実力の一旦を目撃している。あれは間違いなく、人智を超えた力と言うにふさわしいものだ。しかし、彼女はその件といい、今回といいビルドたちのピンチギリギリまで、あの力を使おうとはしなかった。あれほど強大な力なら、最初から使っておけばいいものなのに……いや、まさか………

 

 

「なにか制限がある、ということですか?」

「ああ、そうだ。私はかつての戦いの影響で、力のほとんどを失っている。だがその状態でも、下手に力を行使すれば、器である美空がその負荷に耐えられず、消滅する可能性があった………。

そこで私は、あえて自身の意識を無くし、度々美空に力を貸すことでその可能性を減らしてきた」

「でもそれだけじゃ、誤魔化しが効かない状態になってきたと…」

 

 

 ベルナージュは、左腕にはまったバングルをさする。その表情は一見すると、相変わらずの無表情だが、その中には子を心配する親のような、慈愛の感情が混ざっていた。

 

 

「スカイウォールの一件、そして今回の出来事。私の自我が表に出てきたことで、僅かではあるが、私と美空の意識が混同し始めた」

「それは……」

「ああ、このまま放置すれば石動美空の自我は消滅。最悪の場合、私と美空との融合だけでなく、私の力もその融合のプロセスへと使われることになる。そうなれば、二度とこの力を使うことも出来なくなり、二人仲良く共倒れだ。それを回避するためにも、お前に力を貸してほしい」

「そんなこと、……俺に何が出来るって言うんですか?」

 

 

 今までの話を聞いた限り、今の俺に出来ることなんて何もない。精神や自我など、そんなものは専門外だ。しかしそれはこの人も承知のはず、その上で俺にこうしてコンタクトをとってきた。ならば俺自身は気付いていないが、俺にしか出来ないこと……一体何を?

 

 

 

 

 

 

「私の力の一部を貴様に譲渡する」

 

 

 

 

 

「……はい?」

 

 

「何だ、聞こえなかったのか?もう一度言うぞ私の────」

「いや聞こえてます。聞こえてるから!

えっ、何、さっき地球人の体じゃ耐えられないって言ってたばかりなのに…」

 

 

 つい敬語やめちゃったじゃん!いやでもこんくらい許してよ、許してくれるよね?ベルナージュさん

流石に、それくらい驚くだろ普通。もしかして俺に生贄になれとか言ってる?

 

 

「そうだ、()()()()()()()()ならばな」

「普通の?」

「自分では気づいていないかもしれないが、お前は並行世界からこちらの世界に来る際、あらゆる超常の力の影響を受けている。

 人間の醜く果てなき欲望、宇宙から降り注ぐ神秘のエネルギー、未知の新型ウイルス………それらのエネルギーを一度に身体に受けたことで、お前はある種の特異体質を手に入れた」

「特異体質……」

「そうだ。今私がここにいることが、その最大の証拠とも言えるからな」

 

 

 

 あー、なんかこっちに来る前の最後の記憶にあるな。確か同じ顔のサイボーグみたいな人と、めっちゃハイテンションなおじさん。おぼろげにしか覚えてないが、メダルやスイッチ、バグスターナンタラがどうとか言ってたな。

 この場合、あの人たちのお陰?と言うのが正しいのだろうか。

 

 

「その力を利用すれば、私とお前の意識が混ざることなく、一つの肉体で共存出来る。そして、力の温存も……それでどうする?島田千華

 ここまで言っておいて何だが、最終的な判断を下すのはお前だ。お前が拒むならば、無理に行う必要は─────」

「引き受けますよ。そう言うことなら喜んで」

 

 

 そんなの決まっている即答だ。

 拒む?そんな選択、最初から無い。むしろこんな機会を与えてくれたことに感謝したいくらいだ

 

 

「………いいのか?これ以上進めば、今よりも過酷な戦いへ身を投じることになるのだぞ?」

「でも、俺にしか出来ないことなんでしょ?俺がここで逃げたら、石動美空が犠牲になることになる。自分のせいで誰かが傷付くのは、どうにも胸糞悪いんでね」

 

 

 そうだ。彼女、石動美空はファウストの支配下で、恐怖に耐えながらも必死に戦ってきた。正義の為だと信じボトルを浄化し、

 その結果国内の戦争に発展、挙句の果てに自我が消滅?どうにも納得できない結末だ。

 それに比べれば、今頃俺一人がこの程度のリスクを背負うこと、苦痛でも何でもない。

 それに………

 

 

「記憶の無くなってたこの数ヶ月、いろんな人が傷付くところを見てきた、何人も何人も。ある人は泣き叫びながら、ある人は大切な人の身を案じながら、ある人は笑いながら、みんな死んでいった。

でも、死ぬ時はみんな、『生きたい』そう顔に書いてあったんだ。

 

………分かってる、分かってるんだ。そうなった一因は俺にある。俺がライダーシステムを使って破壊行為を行った結果、犠牲者が出た。記憶が無くなってからとか、洗脳されてたからとか、全部言い訳にしかならないってことも」

 

 

 そうだ、僕のせいで人が死んだんだ。それが今頃どうやったところで、亡くなった人たちが蘇る訳じゃない。本当にロクデナシだ。

 なのに、赤羽さんも黄羽さんもこんな人間を最後まで心配してくれた。自分の目先の命よりも、他人である自分をだ。だったら、僕が何をすべきかは、決まってる。

 

 

「これから先、一人でも多くの人が幸せになれるようにこの力を使いたい。それが正しいのかどうかは、正直わからない。でも俺がやるべきことだと、そう感じるんだ」

「そうか……くくっ、これは予想以上だ。では手始めにこれを預けよう」

 

 

 左手を突き出したベルナージュから、またしても黄金の光が溢れ出した。一度彼女の周りに展開したそれは、やがて俺の前に集まり、一つのアイテムへとその姿を変化させる。

 ビルドドライバーと同型の形状、しかしそのメインカラーは血のように濃いレッドで、その他の装飾も豪華、いやここまでいくと謎に不気味と感じるような外見をしていた。

 

「これは?」

「エボルドライバー、エボルトが真の力を発揮するのに必要なアイテム、それを模倣したものだ。  

………あまり気分は乗らなかったがな。これを使って一仕事やって欲しい」

 

 

 交渉成立、まずは反撃への第一歩と言ったところか。

 

 

「じゃあ、改めてよろしくベルナージュ」

「……いきなり呼び捨てか」

「あ、すいません。つい熱が乗っちゃって、やっぱり力を貸してもらう訳だし、ここは………」

「構わん、それに敬語もいい。その代わり、私も好きに呼ばせてもらうぞ」

「………そう言うことなら、良いですry…………良いよベルナージュ」

 

 

 敬語使いそうになった途端、急に目付き鋭くなるの怖いんですけど………

 

 

「これで私とお前は死ぬまで一緒……俗な言い方をすれば相棒と言う奴になった。

とりあえず今はここまでだ。あとは任せたぞ

……………千華」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 カフェnascitaの地下にある戦兎たち仮面ライダーたちの隠れ家。普段は、外部からの人間が入ることはなく、たまに実験の影響で爆発が起こったりはするが、基本的には安全であるこの場所は、現在そんな普段の空気を、微塵も感じさせないほどの大惨事に見舞われていた。

 

 

「どう言うつもりだ……」

 

 

 床に散らばり破損している実験器具や資料の数々。

 

 

「何でこんなことをした!」

 

 

 無数の弾痕が残り,正常に稼働するかどうかわからない、中央の浄化装置。

 

 

「答えろ!」

 

 

 そして、この空間の中央で向かい合う二人の男、一人は右手に持つ銃の銃口をもう片方の眉間へと。もう一人はフルボトルの握った拳を銃を持った男の顔面スレスレで寸止めしている。

 

 緊迫した状況の中、周りにて状況を見守っていた戦兎たち四人は、フルボトルを握る男、猿渡一海そしてもう一人の男のがどういった行動をとるのか、見守ることしか出来ずにいた。

 

 

 

 

「また裏切るのか、千華!」




・オリ主
ベルさんと相棒契約交わした。
最上の作ったコアメダル、アストロスイッチ、バグスターウイルスのパワーに当てられて、妙に強くなってた。
これからのベルナージュとは、イマジンズとかバイスみたいに会話していく予定。

・ベルナージュ
めちゃくちゃ改変された人
いい感じに新しい憑依先を見つけた。美空の時みたいに器の心配しなくてもいいから、めっちゃテンション上がってる。
オリ主と契約したのには今話での理由以外に、ジオウの時のディケイドみたいに、予備として力を残しておくという理由もあった。

・エボルト
かつての宿敵にお気に入りの人間を連れ去られ、勝手に正体バラされ、仲間に引き込まれ、挙句ドライバーを無断コピーされた人。
 現在、連れ去り以外の事実を本人は知らないが、バレた場合ガチギレして本気で襲ってくる。






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