IS 少女の怨嗟と憎悪による復讐 作:来亜
気づいたらわたしはベッドの上にいた。わたしは、いつのまに寝てしまったの?ふと、わたしは鏡を見た。・・・いつものわたしがうつっていた。わたしと違う動作をしていない。
どこか安心した気持ちになった。わたしは制服に着替え部屋を出た。
教室
「今日はみなさんに大切なお知らせがあります。実は、転校生が二人来ます!」
「「「「ええええええええええ!!!!!!」」」」
鈴が来たばかりなのにまた転校生?しかも二人。かくいうわたしもそうなのだが。
「では、入ってきてください。」
「失礼します。」
「・・・・・。」
転校生とおぼしき生徒らが入ってきた。
一人は金髪で髪を首の後ろで束ね、中世的な顔だちをした生徒だった。
「はじめまして。フランスから来ました。シャルル・デュノアです。これからよろしくおねがいします。」
「お、男?」
「はい。この学園にもぼくと同じ方がいるっ聞いて・・・」
この展開は・・・。
「「「「きゃああああああああああ!!!!!!!」」」」」
「男子!二人目の男子よ!!!」
「すごいわ!!!」
「しかも織斑君とは違うタイプな感じ!」
「金髪の美少年だわ!」
事前に耳栓をしといてよかった。それにしてもなぜ2人目が?それらしい情報は一切聞いていない。2人目が見つかったら騒ぎになるはず。それと、デュノアというのも気になる。あそこに息子がいたの?
「静かにしろ!!まだおわってないぞ。」
織斑千冬が一喝するとすぐに静まり返る。
もう一人を見ると、先ほどの騒ぎに微動だにせずにいた。鈴より小柄で長い銀髪をしており、なにより特徴的なのは、左目につけた眼帯だった。
「自己紹介をしろ、ラウラ。」
「はい、教官。」
こちらもいわくつきだった。あの転校生は織斑千冬を教官と呼んだ。織斑千冬は一時ドイツ軍にいたのを聞いたことがある。ということはあの転校生はドイツ軍時代の織斑千冬の教え子ということになる。
「私は教官ではない。ここでは織斑先生と呼べ。」
「了解しました。」
転校生は顔を向きなおし、自己紹介した。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
・・・・・・・・・・・・
「あ、あの、以上・・ですか?」
「以上だ。」
あいさつを終えると。
「貴様が・・・!」
織斑一夏のまえにきて・・・。
パン!
「!?」
「認めない。貴様があの人の弟など、認めるものか。」
なにか遺恨があるの?そう思ってみていたら・・・
『おもしろそうな奴だな』
「!?」
頭の中に声が聞こえた。いったい何が? まさか・・・昨日の?
「ボーデヴィッヒ、さっさと席につけ。」
「はっ。」
織斑千冬が言うとボーデヴィッヒは素直に指定された席に座った。
「今日は2組と合同でISの模擬戦闘を行う。各員は着替えて第2アリーナに集合。解散!」
織斑千冬が言うと生徒は早々に準備を始める。
「織斑。おまえはデュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう。」
織斑一夏はデュノアのことを押し付けられて、デュノアと共に更衣室へ向かった。
アリーナ
「では、本日より格闘および射撃の実践訓練を実施する。」
「「「「はい!!」」」」
合同授業だからか。生徒たちは張り切って返事をした。実践慣れしている一部の生徒はいつもの感じだが。おそらく、ようやく授業でISを動かせることに高揚してるのかもしれない。
「それでは、実際に戦闘を実演してもらう。鳳!オルコット!前に出ろ。」
「ったく、もう・・なんであたしが・・・。」
「こういうのは、あまり気乗りしませんわ・・。」
専用機持ちはけだるそうに前に出た。それを見た織斑千冬が彼女たちに耳打ちをすると・・
「ここはやはり、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットの出番ですわね!」
「まぁ、ちょうどいいわ。専用機持ちの力を改めて見せるいい機会だわ。」
二人とも完全に乗せられていた。さしずめ織斑一夏にいいところを見せられるぞ。と吹き込んだんでしょう。
「織斑先生、なんて言ったんだろう。」
「おれがしるかよ。」
「・・・・。」
当の本人がこれなら、あの二人は不憫ね。
「それで、誰が相手になりますの?わたくしは鈴さんが相手でもけっこうでしてよ。」
「それは、こっちの台詞よ。返り討ちにしてあげるわ。」
二人はすでにやる気だ。
「あわてるな、馬鹿共が。おまえたちの相手は・・・」
キイイイン
「ああーーー!!ど、どいてくださーーーい!!!!」
空気を切る音と同時に叫び声が聞こえた。上を向くと山田先生が急接近してきた。
わたしは周りより早くその場を離れた。織斑一夏はその場を動けずに・・・・
ドオオオオオオオオオン!!!!
そのまま激突した。織斑一夏はかろうじてISを展開していたので怪我がないように思えたが、問題はそこではなかった。織斑一夏が山田先生に覆いかぶさり胸をもみしだいていた。
「え!?あ、いや、その・・・・」
「お、織斑君。そんな、困ります・・・・。こんな、公衆の面前で・・。もっと、人目をはばかったとこでなら、その・・////。」
すると、織斑一夏の真横数cmをレーザーが横切った。
「あらぁ・・・。残念。はずしてしまいましたわ。」
見るとセシリアがスターライトmk-Ⅲをかまえていた。
ガキィン!
今度は何かがぶつかりあう音がした。鈴が青龍刀を連結させて、それを投擲した。
ドンッ!ドンッ!
ところがそれは織斑一夏にはとどかずはじかれた。見ると山田先生が展開したライフルによってそれははじかれていた。それにしても、あの体勢から撃ち落とすとは・・・。ここの教員なだけある。顔つきも普段のようなおっとりした感じではなく、真剣な顔つきだった。
「山田先生は元日本代表候補生だ。あの程度の射撃は造作もない。」
「そんな・・。それでも代表には至りませんでしたし。」
山田先生はいつもの雰囲気に戻っていた。
「さぁ、二人とも始めろ。」
「え?でも、山田先生一人だけですよ?」
「ほんとに、大丈夫なんですの?」
「安心しろ。今のおまえたちでは勝てん。」
その言葉に腹が立ったのか、二人とも目に闘志を燃やしてた。
「わかりましたわ!」
「手加減しないわよ!」
「それでは、はじめ!」
動いたのは同時だった。セシリアは距離を取り、鈴は接近戦をしかけようと距離を縮める。
山田先生は一定の距離を保ち牽制しながら、二人の攻防に対処する。
セシリアはビットを使い変則的な射撃をする。山田先生は冷静にビットの動きを分析してこれを回避する。鈴は衝撃砲を発射するがこれも防がれる。
山田先生が攻撃を始めた。セシリアに無数の銃弾を放った。セシリアはこれをよける。
しかしよけた先には、深追いしすぎた鈴がいて、これと衝突。山田先生はこの隙を逃さず、ランチャーでとどめを刺した。二人は一緒になって落ちていった。
「わ、わたくしが・・こんな・・。」
「ちょっとあんたねぇ・・なにおかしいほど誘い込まれてるのよ・・・!」
「鈴さんだって、深追いしすぎてるのにきづかないんですか・・!」
「う~~~!」
「ぐ~~~!」
二人は互いのミスを押し付け合っていた。どちらも最初から誘い込まれていたのに。
だが山田先生は強い。冗談を抜いて。これで山田先生のイメージが変わるのでは?
「これで教員の実力は理解しただろう以後敬意をはらうように。」
このあと専用機持ちを筆頭にグループに分かれてISの実習を行った。