IS 少女の怨嗟と憎悪による復讐 作:来亜
とうとう代表決定戦がはじまった。
最初はわたしと・・・
「神崎、おまえはオルコットと戦ってもらう。準備をしろ。」
「・・・はい。」
わたしは、専用機を取り出した。
「・・ミラーマスター。」
わたしは機体を展開した。
「・・・準備ができました。発進の許可を。」
「いいだろう、出ろ。」
「・・了解、ミラーマスター神崎幽発進する。」
わたしは機体と共に外へ出た。
アリーナへ出るとすでにセシリア・オルコットはいた。
「・・・・・」
「わたくしは、全力であなたを倒しに行きますわ。」
「・・それは結構。」
「なら、これ以上の問答は不要ですわね!」
セシリアが先に仕掛けた。
手動のライフルでわたしを狙い撃つ。わたしはそれを回避する。
「ブル-ティアーズ・・・」
たしか遠距離狙撃型の機体、ならば
わたしはカードデッキから一枚カードを取り出しライドバイザーへセットした。
『ソードベント』
わたしはドラグセイバーを手に取りさらにもう一枚カードをセットした。
『アクセルベント』
そしてわたしは一瞬で懐に入り斬りつけた。
「ああっ!」
セシリアはなにが起きたかわからなかっただろう。
先ほどまで距離があった相手がいきなり懐に入ってきたのだから。
セシリアはすぐに態勢を整えて下がった。
「くっ、行きなさい!」
そういうとブルーティアーズのパーツが解放された。
「あれは・・ビット。」
ブルーティアーズの第三世代兵装、ビットだった。
ビットは誘導兵器ともいわれオールレンジ攻撃が可能な兵装。熟練すると偏向射撃(フレキシブル)という技術を修得できる。しかしビットは高い空間認識能力や、高い集中力を要求される。
偏向射撃(フレキシブル)は修得していないと見た・・・だが技術は高い。
「考え事をしている暇は、ありませんわよ!!」
セシリアはビットを駆使して弾幕をつくる。
「くっ!」
わたしとしたことが・・・まずはあのビットをかたづけないと
わたしは攻撃を数発くらいながらもカードをセットした。
『コピーベント』
セシリアのライフルをコピーしてビットを2つ撃ち落とした。
そのあとセシリアに3、4発当ててやった。
「なっ!?」
そんな!?あれは、スターライトM‐kⅢ!?なぜわたくしの武装が?
わたくしは驚愕した。神崎さんが・・彼女がわたくしとまったく同じ武装をつかってきた。
彼女の専用機のデータは見ましたがあんな性能は知らなかった。
たしか単一仕様能力(ワンオフアビリティ―)は「アドベントカード」と言った。
あのベルトからカードを取り出して、左手についた器具にカードをいれて武装を展開する。
ということは、あのベルトには、わたくしの武装をコピーするカードか何かが?
わたくしは機体の性能は見ましたが、あのカードの全容は知らない。
それに、相手は仮にも国家代表・・・わたくしのビットを慣れない武装で一気に撃ち落とし、ここまでやってのけたその能力。認めたくありませんが、さすがですわ。
だけどわたくしは、代表候補生。
「たとえ国家代表が相手でも負けるつもりはありませんわ!」
わたくしは反撃の姿勢をとった。
「これが・・・IS。」
おれは感嘆としていた。どちらも1歩もゆずらないような戦いにおれはそれしか言えなかった
こんな戦闘を次におれがすると思うと」・・・
「一夏、どうした?」
箒の言葉におれははっとする。
「いや、なんでもない。」
おれは最後までこの戦いを見届けることにした。
覚悟を決めたようね・・・
わたしはさとった。
セシリアはビットを展開してわたしにビームを放ってきた。
わたしは迎え撃とうとしたが、ライフルを撃ち抜かれてライフルはそのまま爆散し、わたしもダメージを受けた。
「・・・・」
『スイングベント』
わたしはエビルウィップをとりセシリアにふるった。
エビルウィップの不規則な動きにセシリアは蹂躙されていた。
「くっ!また珍妙なものを・・!」
わたしはエビルウィップをセシリアの体に巻きつけ電流をながした。
「あああああああああ!!!!!」
電流を浴びるセシリアは悲鳴をあげた。
わたしはさらに一枚カードをセットした。
『シュートベント』
ギガキャノンを装備して狙いを定めた。
「くっ、この!」
セシリアはエビルウィップをほどき、ビットを撃ってきた。いまのでシールドエネルギーはかなり減ったはず。
『ガードベント』
ギガアーマーでビットを防いだ。相手はビットを使っていて動けない。
「・・・これでおわり。」
わたしはギガキャノンでセシリアを撃った。直撃してシールドエネルギーは0になった。
『そこまで。勝者、神崎幽』
私は判定を下した。結果は神崎の勝利で終わったが・・・
だが、あの機体は何だ?あのような第3世代型見たことなかった。カードを使って武装を展開するなど・・・トルコはいつの間にあんなISをつくったんだ?
「山田先生・・・。」
「はい?」
「神崎のISについて、なにかこころあたりは?」
私は山田君に聞いた。しかし返答は・・・
「すいません・・・わたしにはなんとも・・」
「そうか・・・」
「ですが。こんな噂を聞いたことがあるんです。」
「?・・聞こう。」
「何年か前になんですけど、トルコの国家代表のISは日本人が設計したらしいという噂です。あくまで噂ですけど。」
それは初耳だな。あとで調べてみるか。
「わたくしは、負けましたのね・・・」
セシリアは言った。
「・・・そう。これが現実、これが、力の違い。」
わたしは言い放った。
「さすがは国家代表ですわね・・・。」
「・・・それは、皮肉?」
「いいえ、ちがいます。ただの賛辞です。」
「・・・・」
「なぜ、あなたはそんな悲しそうな顔をするのですか?」
「・・何を言っているの?」
「戦っている時も、時折そんな顔をしてましたよ。あなた。」
「・・・勝手なことを・・・!」
わたしはそう吐き捨ててピットへもどっていった。
「織斑、準備をしろ。」
「わ、わかりました。」
おれは言われるがままに準備をした。すると幽がもどってきた。頭をおさえながら。
「・・・織斑先生、頭が痛いのでわたしは次の戦いは棄権します。代表になっても辞退します。それと、部屋に戻ってもいいですか?」
「・・・わかった。先に戻っていろ。」
「・・失礼します。」
そういうと幽は去っていった。
部屋にもどったわたしは、さきほどの言葉を思い返していた。
『なぜそんな悲しそうな顔をしているんですか?』
わたしはその言葉が頭から離れなかった。
ガン!!
わたしは壁をおもいきり蹴りつけた。