IS 少女の怨嗟と憎悪による復讐   作:来亜

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第七話

朝、ホームルーム

 

「それでは、クラス代表は織斑君に決定です。織斑君、おめでとうございます!」

 

「は、はぁ。」

おれにはわけがわからなかった。なんでおれがクラス代表なんだ?

 

「山田先生、何でおれがクラス代表なんですか?」

 

おれは山田先生に問いかけた。

「そ、それは神崎さんと・・」

 

「こんのわたくしが辞退したからですわ。」

 

「え?」

 

「勝負には負けましたけど、それは当然のことですわ。ですがわたくしも怒りすぎて悪かったですし、ここは一夏さんに譲ることにしましたの。」

 

「じゃあ、何で幽は辞退したんだ?」

 

「・・・興味ないから」

 

なるほど、何を言ってもむだというわけか。

 

「織斑、やるからには職務をまっとうしろ。」

 

 

ほらな?もう逃げられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド

 

 

「では、これよりISの基本的な飛行操縦の実践をしてもらう。織斑、オルコット、神崎、飛んでみろ。」

 

「わかりましたわ。」

 

「・・・はい。」

 

「わ、わかりました。」

 

 

わたしたち専用機持ちは、機体を展開する。

わたしとセシリアはすぐに展開したが織斑一夏はもたついていた。

 

「はやくしろ。熟練したIS操縦者は展開に1秒もかからないぞ。」

 

 

「えっと・・・こい!白式!」

 

ようやく展開した。

 

「よし、飛べ。」

 

 

わたしは飛翔した。セシリアも後から続く。最後に織斑一夏もきた。しかし速度が遅い。

まだ慣れていないからか?

 

 

「何をしている。スペック上、白式の方がだぞ。」

 

織斑千冬に言われるも、わからないといった顔だ

 

「角錐を前に浮かべるイメージだっけ?う~ん。」

 

「一夏さん、イメージはしょせんイメージ、あまり固執せず、自分のやりやりやすい方法を模索するほうが建設的でしてよ?」

 

「でも、そう言われても空を飛ぶ感覚自体わからないからなぁ。これ、なんで浮いてるんだ?」

 

「も、もしよろしければ、放課後わたくしとふたりっきりで、」

 

「?」

 

「一夏!!いつまでそんなとこにいる!さっさと降りてこい!」

 

通信回線からどなり声がした。

 

地上を見ると、篠ノ之箒が山田先生からインカムを取り上げていた。インカムを取られて山田先生はおろおろしている。

 

 

「織斑、オルコット、神崎。急降下と完全停止をやってみろ。地表10cmで完全停止しろ。神崎は5cmだ。」

 

わたしだけ近い。国家代表ならこれくらいやって見せろということか。

 

「・・・はい。」

 

わたしはそういうと急降下をはじめた。

 

目標は5cm・・・ここか?

わたしは自分で確認した5cmで停止した。

 

「ちょうど5cm。さすがだな。」

 

織斑千冬がそう言うと、セシリアも降りてきた。ぴったり10cmで。

 

織斑一夏は・・・・

 

「うわあああああああ!!!!」

 

 

急停止できず地面に激突した。半径数メートルの穴をつくっていた、

 

 

「一夏!」

「織斑君!」

山田先生達は織斑一夏のもとにむかった。

 

「いってー、死ぬかと思った。」あたりまえだがけがはないようだ。

 

「情けないぞ。私が教えたことを覚えていないのか。」

 

篠ノ之箒は織斑一夏に言う。すると、

 

「一夏さん!」

 

セシリアが織斑一夏に駆け寄った。

 

「だいじょうぶですか?」

 

朝からセシリアの様子がおかしい、どういうつもりなの?

 

気づいたら篠ノ之箒とにらみ合っているし。

 

・・・なるほど、先日の代表決定戦でなにかあったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

私は校舎にいた。日も落ちてきたし、そろそろ帰ろうかという時に、

 

「ねぇ、ちょっといい?」

 

「・・・?」

声をかけられ、振り向くと小柄な女子がいた。

 

「ここの受付、どこにあるかわからない?」

 

「・・・この先を左に曲がってそこをまっすぐ。」

 

「そう。ありがと!」

 

そう言うとさっさと行ってしまった。

 

「・・・・」

 

わたしは部屋へ戻るとした。

 

 

 

そういえばクラス代表就任祝いということで食堂でパーティーを開くといっていた。

 

わたしは興味ないのでいかないが。

 

 

「・・・・・」

 

わたしは部屋で就寝の準備をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

朝はこの話題で持ちきりだった。

 

「ねぇ、聞いた?2組のクラス代表が変わったんだって。」

 

「知ってる。たしか中国からきた転校生が、クラス代表になったんだよね。」

 

「中国から?この時期にか?」

 

「このわたくしの存在をいまさらながらに危ぶんでの転校かしら?」

 

「どんなやつなんだろう、強いのかな?」

 

「でも、専用機をもっているクラスはここと4組だけだから、クラス対抗戦は余裕でしょ。」

 

ひとそれぞれ思うことは異なった。

 

「幽はどう思う?」

 

織斑一夏に話を振られた。

 

「・・・外国からくるなら、代表候補生なんじゃ?」

 

 

 

「その人の言う通りよ。」

 

入口から声がした。

 

 

「それから、2組のクラス代表も専用機持ちになったの。そう簡単に優勝はさせないんだから。」

 

 

それは、昨日受付をさがしていた。女子だった。

 

「鈴?おまえ、鈴か?」

 

織斑一夏が彼女の名前らしきものを言う。

 

「そうよ。中国代表候補生、鳳鈴音よ!今日は宣戦布告にきたわけよ!」

 

びしっとゆびをさして言ってきた。

クラスメイトはざわつくが、織斑一夏は・・・・

 

「鈴、おまえ、なにかっこつけてるんだ?ぜんぜんにあってないぞ?」

 

失礼極まりなかった。

 

「んな!?なんてこというのよ!あんたは!」

失礼なことを言われ鳳は怒る。後ろにいる存在に気づかずに。

 

ゴン!

 

「いった~。な、何?あっ!」

鳳は頭を殴られうしろをふりむきその存在に気付いた。

 

「ホームルームの時間になる。自分のクラスにもどれ。」

 

「ち、千冬さん・・・」

 

「織斑先生と呼べ。通路をふさぐな、さっさとどけ。」

 

「すいません。・・・一夏、あとでくるから、にげないでよね。」

彼女は自分のクラスに戻ったようだ。

 

 

 

 

 

 

昼休み 食堂

 

「びっくりだな。まさかおまえが2組の転校生だったとはな。」

 

織斑一夏は、鳳と話していた。後ろの2人は不機嫌MAXだったが。

わたしは注文したパスタを受け取り席をさがした。

 

「それで、いつ代表候補生になったんだよ。」

 

「あんたこそ、ニュースで見てびっくりしたわ。」

 

わたしは二人が話している様子を遠巻きに見ていた。その様子を不機嫌そうに見ていた者もいるが。

 

「入試の時にISを動かしたんでしょ?どうしてそんなことになったのよ?」

 

「どうしてっていわれてもなぁ。試験会場が市立の多目的ホールだったんだよ。そこで迷って、気づいたらISがある部屋に着いたんだ。興味本位でISに触ったら動いちまって。それで、この学園に入れられたということだ。」

 

「ふ~ん。」

 

そんなことが・・・・。わたしは若干おどろいた。するとさっきから不機嫌な2人はしびれをきらしたのか、織斑一夏と鳳のもとへ向かっていった。

 

「一夏!そろそろ説明しろ。」

 

「そうですわ!まさかこちらの方とつ、つつつきあっていらっしゃるのですか?」

 

「え!?べ、べつにあたしはそんな・・・」

 

「そうだぞ。鈴はただの幼馴染だ。」

 

そう言うと鳳は少し不機嫌な顔になる。

 

「幼馴染?」

 

「そうか、箒とは入れ違いで転校してきたんだっけな。こっちは篠ノ之箒。ほら、前に言ってた。箒はファースト幼馴染で、鈴はセカンド幼馴染ってとこだ。」

 

「ふ~ん、そうなんだ。これからよろしくね。」

 

「ああ、こちらこそな。」

 

ふたりは内心煮えたぎっているだろう。絶対に負けるものかと。

 

蚊帳の外になっていたセシリアは、

 

「こほん。わたくしはイギリス代表候補生のセシリア・オルコットですわ。」

 

沈黙を破り自己紹介するも、

 

「誰?」

 

「知らないのですか!?イギリス代表候補生の、このわたくしを!?」

 

「ごめん。あたし余所の国のこととか興味ないから。」

 

「なんですって!?」

あしらわれてしまった。

 

「で、あんたはなんなの?」

 

ん?

 

「あんたよ。昨日会ったじゃない。」

 

わたしか・・・?わたしは立ち上がり彼女に近づいた。

 

「・・・なに?」

 

「なにじゃないわよ。昨日は名前聞けなかったでしょ。」

 

言ってなかったか。

 

「・・・神崎幽。」

 

「幽ね。あたしは鳳鈴音、よろしく。」

 

「・・・よろしく、鳳。」

 

「鈴でいいわよ。一夏もそう呼んでるし。」

 

「・・・わかったわ。」

 

そういうと鳳・・いや鈴は、織斑一夏とはなしはじめた。

 

「ねぇ一夏。あんたクラス代表なんだって?」

 

「まあ、そうだけどな、一応。」

 

「だったら、あたしが放課後ISの操縦、見てあげようか?」

 

「いいのか?そりゃ、助かる。」

 

鈴ははなしをもちかけるも・・・

 

「一夏に教えるのは私の役目だ。」 「だいたいあなたは2組でしょう。なんであなたが。」

 

「あたしは一夏とはなしてんの。外野はだまってなさいよ。」

 

「あなたこそ、後からきて、なにをずけずけと。」

 

「べつにあとからじゃないわよ。あたしのほうが付き合い長いし。」

 

「それを言うなら私のほうがはやいぞ。」

 

「・・・・・」

 

わたしはただこの修羅場を見てるしかなかった。

 

 

 

 

 

放課後 

 

わたしたちはアリーナに来ていた。どういうわけかわたしも来ることになってしまった。

どうやら篠ノ之箒は訓練機の打鉄を借りてきたようだ。セシリアはそれが納得いかないようだった。

 

「篠ノ之さんどういうおつもりですの?」

 

「訓練機の使用許可をとったんだ。これを使って特訓する。さあ、いくぞ!一夏!」

 

「お待ちなさい!一夏さんのお相手を務めるのは、このわたくしでしてよ。」

 

こうなることは薄々と気づいていた。しかたないので・・・・

 

「・・・・」

 

「幽?」

 

わたしはミラーマスターを展開した。

 

「なっ!神崎さんも参加するんですか?」

 

「神崎。これは私と一夏の特訓だ。」

 

「・・クラス対抗戦は多対1じゃない。それにこのほうがちょうどいいでしょう。」

 

「う・・・」

 

「ぐ・・・」

 

「参加してくれるのか?ありがとな、幽。」

 

「・・・」

 

『ストライクベント』

 

わたしはシザースピンチを装着した。

 

「こうなればやるしかありませんわ。篠ノ之さん、あなたは一夏さんのお相手を。神崎さんはわたくしがひきうけますわ。」

 

「おまえ・・・」

 

「あなたが神崎さんの相手をするのは無理ですわ。ここはわたくしが・・・」

 

「わかった。まかせるぞ。」

 

自分の特訓じゃないのに無駄に気合がはいっていた2人だった。ちなみにわたしは時折援護するだけで、2対1の状況をつくらせない以外なにもしなかったので2人とも肩すかしをくらったような感じでいた。そんな感じで特訓はおわった。

 

「今日はこのへんにしましょう。一夏さん、また後ほど。」

 

「・・・・」

わたしとセシリアは先に帰った。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・」

わたしは部屋にいた。シャワーも済ませ、これから寝ようとしたときに、

 

コンコン

 

だれだ?この時間に。たずねるやつなどいないのだが。

とりあえず扉をあけるとそこには・・・

「・・・・」

鈴がいた。目を腫らして。

 

「・・・・どうしたの。」

 

「一夏が・・・・おぼえて・・・なかった・・・」

 

「・・入って。」

 

わたしは鈴を部屋に入れた。

 

 

「おいしい・・・。」

 

わたしは鈴に紅茶をいれた。どうやら好評だった。

 

「・・・それで、なにがあったの?」

 

わたしは鈴に話を聞いた。

 

 

 

 

こういうことだった。小学校のころ自分の料理がうまくなったら毎日あたしの酢豚を食べてください。と織斑一夏に言ったところ、どうやら勘違いしてただ飯を作ってくれるのかとおもっていたらしくそれでけんかになったということだった。つまり・・・

 

「・・・プロポーズをただ飯と勘違いされたのね。」

 

「な、な!?プププ、プププププ、プロポーズなんかじゃ!」

 

「・・・なるほど。」

 

「ううう・・・でもすこし気が楽になったわ、ありがと。紅茶おいしかったわよ。」

 

「・・・飲みに来たければ、またくればいい。」

 

「ありがと、おやすみ。」

 

「・・・おやすみなさい。」

 

鈴は自室へかえっていった。

 

そのあとわたしはすぐに眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

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