IS 少女の怨嗟と憎悪による復讐   作:来亜

9 / 28
第8話

今日はクラス対抗戦だ。

わたしたちはピットにいた。

 

「初戦から鈴が相手か。」

 

そうだ。織斑一夏の相手は鈴だった。

 

「・・・鈴の機体は近接戦闘型。セシリアのときとは勝手がちがう。」

「そうですわ。しかもあいては第三世代型、当然第三世代型兵器を搭載してますわ。」

「一夏、私達との特訓を活かすんだ。」

 

かける言葉はひとそれぞれだった。

 

「わかった。 行ってくる。」

 

そう言うと、織斑一夏はピットから出撃していった。

 

 

 

 

 

ピットを出ると、そこにはもう鈴がいた。

「覚悟はできたかしら?一夏。いまから謝るのなら、手加減して痛めつけてあげる。」

「べつにそんなのいるかよ。本気で来いよ。」

「後悔してもしらないわよ。」

『それでは、両者、試合を開始してください。』

 

試合が始まった。

 

「うおおおおおおお!!!!」

「はあああああああ!!!!」

ギィン!!!

 

雪片二型と巨大な青龍刀がぶつかる。このぶつかりあいでわかった。

かなり強い・・・・。代表候補生なだけあるな。

 

いったんおれたちは離れた。

 

「やるじゃない、初撃をふせぐなんて。言うだけあるわね。」

「まだだ、おれはこんなもんじゃないぜ。」

「そう?けどいつまでもつかしら?」

 

鈴は青龍刀をもう一本出してきて、こちらにむかってきた。

 

「はあああああ!!!」

「く!」

 

おれは押されながらも、鈴の攻撃をさばいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしたちはピットのモニタールームで戦闘を見ていた。

「一夏・・」

「ああもう、特訓の成果をいかしきれていませんわ。」

「・・・・」

 

状況は織斑一夏が不利だった。相手は代表候補生、やはり経験の差が大きかった。

しかも鈴はまだ第三世代兵器を使っていない。まともにやりあっていてはまず織斑一夏に勝機はない。だが、不意をつければ別。白式の武器は1発あてれば勝ちは見えてくる。不意をつければのはなしだが・・・

 

わたしはもうしばらく観戦を続けた。

 

 

 

 

 

 

「くううう!」

おれはまだ鈴に押されていた。鈴は青龍刀を連結させて、器用に回し襲いかかってきた。

まずい、このままじゃジリ貧だ。下がらないと・・・・。

おれはいったん距離をとった。

「甘いわよ!」

 

鈴の専用機の浮いてるパーツが開き、なにかが発射された。その瞬間おれに強い衝撃がきて、吹き飛ばされた。

いったいなんだ!?鈴を見るとわらっていた。目はわらっていなかったが。

「いまのはジャブだからね。」

これからが本番ということか!くそ!おれはまた強い衝撃に吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

「い、いまのはなんだ?」

篠ノ之箒がおどろいた様子で言った。

 

「・・・衝撃砲。」

衝撃砲 空間に圧力をかけてそれを発射する兵器。衝撃砲は砲身と砲弾が見えないのが厄介なところで、しかも射角を一定に保つことができる。第三世代型兵器でもこれはエネルギーもそんなに消費しないし、威力も低くはない。

 

「・・・このままでは負けることは必須。」

「たしかに、この状況を打破しなければ、負けてしまいますわ。」

「一夏・・・」

篠ノ之箒は心配そうに見てた。

 

 

 

 

 

「よくかわすじゃない。みえてないのに。」

おれは少し追いつめられていた。鈴があの衝撃砲をどんどん撃ってくるから。鈴の視線や浮遊するパーツの角度を読んで、なんとかかわしているが、このままじゃまずい。

・・・ええい!しっかりするんだ。おれにはまだ・・・この剣と、あれが残っている!

 

「鈴、本気でいくぞ。」

「はぁ?そんなのあたりまえじゃない。格の違いを見せつけてあげるわよ!」

 

おれは鈴をひきつけた。鈴は衝撃砲を連射してきた。それをかわしながらおれはそのときを待った。

瞬時加速(イグニッション・ブースト) 千冬姉が教えてくれた秘策。チャンスは1度・・・

そして・・・

「うおおおおおおおお!!!!」

「え!?」

おれは鈴に急速で特攻したその瞬間。

 

 

ドガァァァァァァァァァァァン!!

 

 

光が横切ったと思ったら急に爆発した。

 

「なんだ・・・?」

「なに・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、こちら側でも確認していた。アリーナのシールドバリアーが突き破られて爆発が起きていた。

 

「システム破損、高エネルギー体が遮断シールドを貫通しました!」

「試合中止!織斑、鳳!すぐにその場から退避しろ!」

 

「・・・・・」

『クリアーベント』

 

わたしはミラーマスターを部分展開して姿を透明にした。

 

「あら?先生。神崎さんがいませんわ?」

「ええ!?そんな・・どこにいっちゃったんですか!?」

「い、いつのまに。」

「・・・・・・」

わたしは気にせずピットの出口へ向かっていった。

 

 

 

 

 

「なんだ、いったいなにが?」

「一夏、試合は中止よ。すぐピットに戻って。」

 

白式からも警告がでていた。所属不明のISがおれを狙ってる?

「一夏、なにしてるの。はやく!」

「おまえはどうするんだよ。」

「あたしが時間を稼ぐ。その間にあんたが・・・。」

どうやら鈴のやつ、時間稼ぎをして先におれを逃がすつもりだ。だが、そんなのはおれ自身がゆるさない。

「何言ってんだ。女の子1人残してにげられるかよ。」

「そんなこと言ったって、あんたはあたしより弱いでしょ!」

 

そ、それを言われたら返す言葉もない。だけど、

「今、背を向ければたぶん、後ろから撃たれる。でも、二人がかりならなんとかなるはずだ」

「根拠は?って聞くだけ無駄よね。そのことば。なら、学園の先生達が来るまであたしたちがこいつの相手をするわよ。」

鈴も決めたようだな。よしいくぞ。

 

「きたわよ!」

敵が攻撃を開始した。熱線が発射されアリーナの壁に穴をあけた。

 

「ビーム兵器か。セシリアのより威力は高いな。」

「あたったらただじゃすまないわ。あの威力。」

当然だ。アリーナの遮断シールドを突き抜けるくらいだ。だが、

「当たんなきゃいいだけだろ。あんなの。」

「軽口たたいてるあんたが一番当たりそうなんだけど・・・」

またきた!ビームが連続で放たれる。一発が重いからあたるわけにはいかない。おれたちはなんとかよけた。すると敵機のISが姿を現した。

「なんなんだこいつ・・・これでもISなのか?」

その姿は異形だった。つま先までのびた巨大な腕と肩にビーム砲が左右に2門ついていて、顔は赤いセンサーみたいのが複数ついていて、全身を隙間なく、黒い装甲でおおわれていた。

 

「おまえ、なにものだ?」

「・・・・・・・」

返事がない。そいつはなにも答えなかった。

 

『織斑君!鳳さん!はやくそこから離脱してください!!すぐに先生達がISで制圧にむかいます!』

「いや、観客席にはまだ人がいるはずです。全員が避難し終わるまでおれたちはひきません。」

『そ、それはそうですけど、あなたたちにもしものことがあったら!!』

「うおっ!」

話している場合じゃなさそうだ。謎のISがこちらに向かってきた。こちらに突進したかと思えば、振り向きざまにビームを掃射してきた。おれたちはそれをかわした。

 

「一夏。あたしが援護するわ。」

「え?」

「どうせ武器はそれしかないんでしょ?」

よくわかってるな。

「わかった。たのむ!」

おれは敵につっこみ、鈴は衝撃砲で援護した。

 

 

 

 

わたしはアリーナに入れるところをさがしてた。どこも扉がしまっていて入れる場所がない。

どこかにないのか?観客席のほうは・・・だめだな。あそこは避難する生徒でいっぱいだし。

しかたない。わたしはきた道をもどりながら進入路をさがした。     

 

 

 

「はああああ!!!」

おれは雪片二型で攻撃するも、敵になんなくかわされてしまう。

「なにやってるの一夏!これで4回目じゃない。ちゃんとねらいなさいよ!」

「ねらってるよ。あいつ・・・」

くそっ、鈴がせっかく隙をつくるも、おれの実力不足のせいで攻撃があたらない。

それにシールドエネルギーも残りわずかだ。バリアー無効化攻撃は一発勝負だな。それでも敵は間髪いれずビームを撃ってくる。それにしても、あいつの動き、変だ。

 

「なあ鈴。あいつの動きおかしくないか?」

おれは鈴に問いかけた。

「どういう意味よ?」

 

鈴はわからないといった顔だ。

「やけに機械じみてるというか、なんというか。」

「ISは機械よ。なにを言ってるの?」

「そもそもほんとに人が乗っているのか?あれ。」

「はあ?ISは人が乗らないと動かないじゃない。」

たしかにそうだけど、おれは腑に落ちなかった。実際に、

 

「おれたちがこうして話している時は、攻撃してこないだろ?」

「たしかにそうだけど・・・でも、無人機のISなんてありえない。だって・・・。」

おれは鈴に相談を持ちかけた。

 

「なぁ、もし仮にも、仮にもあれが無人機なら。」

「なによ。ありえないけど無人機なら勝機があんの?」

「ああ。人が乗っていないなら、全力で攻撃ができる。やりすぎる心配もない。」

「全力で?そもそも攻撃が当たらないじゃない。」

「ああ。次は当てる。澪落白夜で、敵を倒す。」

そう言うと鈴は納得した顔になって

 

「言い切ったわね。じゃあ、あれを無人機として相手をしよっか。」

鈴は青龍刀を構えた。

 

「それで、なにをするの?」

鈴はおれの指示を待った。鈴はどうやらおれに託すみたいだ。ならばそれに応えるまで。

 

「おれが合図したらあいつに衝撃砲を撃ってくれ。」

「いいけど、あたらないわよ?」

「それでいい。とにかくたのむ。」

よし、作戦は決まった。だがそのときだった。

 

「一夏!!!」

だれかの声がした。声がした方には箒がいた。というかなんであんなところに?

箒はつづけた。

 

「男なら、そのぐらいの敵に勝たずしてどうする!」

まずい!あいつが箒に狙いを定めた。うでのビーム砲にはビームが収束されている。

そのときだった。

 

 

 

 

『シュートベント』

突然、砲弾がISに直撃してISはたまらず吹き飛んだ。

砲弾が発射されてきた方向を見ると、そこには幽がいた。

 

 

 

 

わたしはミラーマスターを展開してギガランチャーを放った。どうやらタイミングがよかったらしい。どうやって進入しようかと思ってたら都合よく穴があいてる場所があったのでそこを覗いたら織斑一夏たちがドンパチやってたのが見えた。わたしはそこで隙ができるまでそこで待っていたということ。さてと目標は正体不明のIS。排除を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定