ポケットモンスター 〜New Generation〜   作:なかムー

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 皆さま、知っている方はおはこんにちは!知らない方ははじめまして!なかムーです。

 主にBanG Dream!やD4DJ、デュエマを執筆してるのですが、今回のアニポケが面白すぎて執筆してしまった……。

 投稿日の今日は有料DLCである【碧の仮面】の配信日なので、それのお膳立て……とは行かなくても、一緒に楽しめたら幸いなので読んで下さい。

 それでは、どうぞ!

 ※ちなみに本作品は、他作者様である咲野 皐月様のオリキャラも出演致しますのでご協力の程、よろしくお願い致します。


第1話

 ポケットモンスター。縮めてポケモン。

 

 この星の不思議な不思議な生き物。 森に、空に、海に、そして、町の中。世界の至る所でその姿を見る事が出来る。

 

 人とポケモンは、様々な絆を結びこの世界で暮らしている。そしてポケモンの数だけの夢があり、ポケモンの数だけの冒険が待っている──。

 


 

 「…………。」

 

 カントー地方のとある場所のと一室。外は晴れているが、部屋の中は電気が消えているため暗く感じる。そんな中、一人の少年が熟睡していた。それも部屋のベッド…ではなくロッキングチェアに座りながらである。彼の膝の上には一冊の本が置いてあって、しかも閉じて置いてるのではなく途中まで読んでた形跡があった。どうやら読書をしている最中に寝落ちしたようだ。そして少年は今も起きる事なくそのまま熟睡していた。

 

 しかし、彼が座っているロッキングチェアの側にあるサイドテーブルにあるスマホが鳴り出した。

 

 ちなみにこのスマホは『スマホロトム』と言って、ロトムというポケモンがスマホの中に入り込んでポケモントレーナーを多方面で手助けしている。従来のスマホの機能はもちろん、ポケモン図鑑も内蔵されていて今ではポケモントレーナーにとっては生活必需品となっている。

 

 もちろんスマホロトムの着信音で目が覚めた彼は、一度伸びをした後サイドテーブルのスマホロトムを手に取って電話に出るのであった。

 

 「はい…はい……分かった、今から合流する」

 

 電話を終えた彼は即座に身支度を終えて、部屋にクローゼットからいつも着ているロングコートを羽織り部屋から出た。

 

 「おはようございます、キョウスケさん」

 「ピカピ」

 

 ちょうどそこに左手に何かを包んだ風呂敷を携えているグレーのロングヘアを一部を軽く編み込んでいる碧眼の少女と、彼女の足元には全身が黄色の体に頬に丸い赤のほっぺた、ギザギザな尻尾が特徴のポケモン…ピカチュウがキョウスケと呼ばれた少年と鉢合わせた。

 

 ちなみにこのピカチュウは、よく見かけるピカチュウと違い、船の船長の被っているような帽子を被っていた。このピカチュウは『キャプテンピカチュウ』…通称『キャップ』と呼ばれているのである。

 

 「おはよう。チカ、キャップ。悪いが俺は今からフリード達のもとに行かなければならない」

 「話は聞いてます。全く……突然予定を変更するものですから此方としては大変ですよ」

 

 キョウスケはチカと呼ばれた少女に朝の挨拶をした後、キャップに目線を合わせて挨拶をした。ちなみにこのチカはキョウスケと同年代のポケモントレーナーである。

 

 しかしその傍ら、チカは突然の予定変更に右手に腰を当てて溜め息をついた。

 

 それもそうである、キョウスケはパルデア地方に訪れた経験があるため、もう一人もパルデア地方に多少の土地勘があるので、その人物と一緒に依頼人と交渉するためパルデア地方まで出向するのであった。

 

 しかし依頼人は知り合いであったため交渉もスムーズに終わり、あとは万が一のために、全員がパルデアに来るまで待機も兼ねた依頼人の警護にあたる予定であった。だが……

 

 『すまない、こっちはかなり梃子摺ってる。どちらか一人でいいから至急カントーまで戻って来てくれ』

 

 ……という理由でリーダー直々にカントー地方に戻るよう言われたため、急遽キョウスケは『自分がカントーに行く』と言って、船を手配してカントーに戻ってきたのが昨日までの話である。

 

 そしてチカは何かを思い出したのか、左手に握っていた風呂敷をキョウスケに差し出した。

 

 「あと……これはマードックさんから預かってる貴方の朝ご飯です。移動中に食べて下さいとの事です。 それと移動する時は()()()で待機しているサツキのカイリューに乗って下さい」

 「ありがとう、早速行ってくる」

 

 そうしてキョウスケはチカから朝ご飯が入っている風呂敷を受け取ってから船を出た。

 

 ちなみにキョウスケやチカがいるのは《ブレイブアサギ号》という飛行船である。この二人以外にも乗船してるメンバーがいるのだが、それはまた別の話である。

 

 そして船の外には小さい羽根が生えたずんぐりした体型に二足歩行のドラゴンに似たポケモン…カイリューが座って待っていた。ちなみにこのカイリューは二人の手持ちじゃないのは言うまでもなく、此処にはいないメンバーのパートナーポケモンである。

 

 「お待たせカイリュー、早速みんなの元へ案内してくれ」

 「バウ!」

 

 キョウスケはすぐさまカイリューに乗せるよう頼んだ。するとカイリューは『任せろ』と言わんばかりに、背中に乗るようジェスチャーした。そしてキョウスケは一瞥してからカイリューの背中に乗った。キョウスケが乗った事を確認したカイリューはすぐさま宙に浮かんでそのまま空を飛んで集合場所に向かうのであった──。

 


 

 此処、セキエイ学園。

 

 カントー地方に設立された全寮制の学園。敷地は校庭をバトルフィールドと兼用しているためかかなり広い。あとは制服着用の他に、新入生は当然ポケモンを持ってないため、入学前に予めオンラインによる面談をしてから学園側が用意したポケモンが贈られるといった体制である。

 

 しかしそんなセキエイ学園であるが、そこから少しだけ離れた場所で待機している学生とは縁遠い集団がいた。

 

 それもそのはず、集団の殆どは成人していて、ゴーグルにフライトジャケットを着た男性、明るめの茶髪にオレンジのグラデーションのツナギを着た女性、変わった剃り込みを入れた大柄の男性、看護服と黒タイツに赤いジャケットを羽織ったピンク髪の女性、緑の衣服を身に纏った老人……と特徴もバラバラで、しかも学生と一番年齢が近いのが、一人の黒髪の少年だけである。

 

 「しかし一人の少女を捜すなんてまた無茶な事を……」

 

 黒髪の少年がスマホロトムを見ながら愚痴を呟いた。その画面には黒髪のセミロングに青色のインナーカラー、水色の瞳の少女が写っていた。

 

 「でも俺たちは捜さないといけない」

 「それは分かってるけど、数は多いぞ。しらみ潰しに捜す気か?」

 

 集団の中にいた男性が決意に満ちた表情で迷いがなかった。ちなみにこの男性の特徴は白髪にゴーグルを掛けていてフライトジャケットを着用していた。しかし集団の中にいた変わった剃り込みを入れた大柄の男性が数の多さについて指摘してきた。

 

 「大丈夫、キョウスケが此方に向かっているって連絡があった。もうすぐで着くから、そこから人海戦術に持ち込んで捜す事にするさ…おっと、噂をすれば何とやらだ」

 

 白髪の男性が言い切る前に途中で話を止めた。男性の目線の先にはキョウスケとその後ろにはカイリューが控えていた。

 

 「お疲れ、キョウスケ。アンタが来てくれて助かったよ」

 「モリー…俺からしたら溜まったもんじゃあないけどね」

 

 集団の内の一人のピンク髪…モリーがキョウスケの背中を叩きながら歓迎していた。

 

 「それとマードック、朝メシ美味かったよ。ごちそうさん」

 「そのくらい問題ないぞ。むしろ俺にとっては褒め言葉だ」

 

 そしてマードックと呼ばれた大柄の男を見たキョウスケは先程の朝ご飯の件でお礼を言った。するとマードックは笑みを浮かべながらキョウスケの頭をガシガシと撫でた

 

 「それとサツキ、カイリューありがとう」

 「このくらいなんて事ないよ。キョウスケだって移動用のポケモンを待ち合わせてないから無理もないよ」

 

 次にキョウスケは黒髪の少年に、彼のポケモンであるカイリューを手配してくれた事に対してお礼を言った。ちなみにこの黒髪の少年はサツキと言い、キョウスケやチカとは同年代の少年である。

 

 そんなサツキは満更ではないようで軽く笑みを浮かべた。そしてモンスターボールを取り出しカイリューをボールの中に戻した。

 

 「それとフリード、アンタ宛にパルデアに待機してるユウナさんから伝言がある」

 「俺に伝言?」

 

 そしてキョウスケはフリードと呼ばれた白髪の男性に話があると言って、彼の方に振り向く。一方のフリードは首を傾げて頭に疑問符を浮かべていた。

 

 「……『次会ったらじっくりとお説教しますので、覚悟して下さいね?』だとさ。」

 

 その一言でフリードは固まった。それを見ていた此処にいる全員が『(終わったな……)』と心の中で口を揃えて呟いた。

 

 「ま、まぁ…キョウスケも合流した事だし、早く仕事に取り掛かるか‼︎」

 「(逃げたな(ね)……。)」

 

 この話を一旦保留にしたフリードは冷や汗を掻きながら話の本題に入るよう促した。一方の全員はフリードの無理矢理な話題転換に呆れていた。

 

 しかし、このままこのやりとりをしても時間が過ぎるだけなので、全員がフリードの意見に従って円を作るように円陣を組んだ。その後は全員がグータッチをして上下にハンドサインをして、各々が持ち場に向かった。

 

 彼らはライジングボルテッカーズ、フリードが率いている『ポケモンの謎、世界の謎を解き明かすこと』をモットーにしてる冒険集団である。

 


 

 捜索が始まって数時間後、その間は学園内に生徒に気づかれないように侵入したり、最寄りのバス停で張り込みをしたりしたが、肝心の目的が果たされてなかった。その一方でキョウスケはバス停のベンチに座りながら張り込みと同時にスマホロトムを操作していた。

 

 「目的の子の名前はリコ、今年からセキエイ学園に入学した新入生。出身はパルデア地方で今現在は学園の寮生活を送っていると……」

 

 キョウスケは事前にスマホロトムに送られてきた目的の人物の情報を読み上げていた。ちなみにこの情報は、依頼人である目的の少女…リコの母親から提供された物(簡潔ではあるが。)で、全員宛に送られてきたものであった。

 

 「どうだ、見つかったか?」

 

 目的の少女…リコが見つからないキョウスケであったが、そこにミックスオレ2本を手に持ったフリードが姿を出した。そのうち1本をキョウスケに渡して自分はそのまま彼の隣に座った。

 

 「全然だよ。ヒットすらしないさ」

 「そうか。まあでも仕方ない、そこは地道にやろう」

 「でも時間はそんなに取れないぞ?」

 

 キョウスケは張り込みの報告をフリードにした。それに対してフリードは仕方ないと割り切っているようで、彼はそのままミックスオレを一口飲んだ。キョウスケも一息入れて渡されたミックスオレを口に含んだ。

 

 「しかしルッカ先生の娘さんを保護ねぇ……。あの人『娘いる』って話は聞いた事あるけど、詳しい事は言ってなかったぞ?」

 「ルッカ先生も多忙だから必要最低限な事くらいしか伝える暇もなかったんだろ。なんせお袋さんの世話と教師の仕事を両立してるから無理もないさ」

 「そうだといいんだがな……」

 

 キョウスケとフリードが見張りも兼ねた雑談を暫くしていると、1台のバスが到着した。二人は『リコはいるか?』と内心考えていたが二人の思いは叶わず、別の二人の女子生徒が談笑しながらバスを降りただけであった。

 

 しかし女子生徒のうちの一人がハンカチを落とした。しかも両手には何故か荷物を持っていたのと談笑に夢中になっていたからか、ハンカチを落とした事に気づいていないようだ。

 

 それを見たキョウスケはすぐさまハンカチを拾ってから女子生徒達を追いかけて、声を掛けた。

 

 「……君、ハンカチ、落としたよ」

 「えっ……? あ、ホントだ。ありがとうございます」

 「このくらいどうって事ないさ」

 

 女子生徒に声を掛けたキョウスケはハンカチを落とした女子に差し出した。女子もハンカチを落とした事をキョウスケに声を掛けられるまで気づいてないようで、お礼を彼に言ってハンカチを受け取った。

 

 「しかし、君たちその荷物はどうしたの?見た所転校生ってわけでもなさそうだし……」

 「もうすぐセキエイ学園は大型連休に入るんです。そのため実家にいる家族にお土産を買ってきたんですよ」

 

 このままの流れでリコの事を聞いてもよかったが、後に怪しまれる事を考慮して遠回しに質問してから本題に入ろうとまずは一目見て気になった事を通して、何気ない世間話から入った。

 

 するとハンカチを落とした女子生徒から『大型連休』という想定外な言葉が出た。

 

 「なるほど……なら君たちも実家に?」

 「はい。 あ、でも生徒全員が実家に帰るって限らないですよ。中には帰らずに寮に残ってる生徒もいますので」

 

 これはチャンスだと感じたキョウスケは更に怪しまれない程度に話を深掘りした。女子生徒もキョウスケの話に疑問を抱いてなかったようで、そのまま彼の質問に答えた。

 

 「そうか。それじゃあ用事があるから此処で失礼するよ。大型連休、楽しんでね」

 「分かりました、ありがとうございます!」

 

 キョウスケも女子生徒から充分に情報を得られたのか、それ以上何も聞かずにその場を後にした。キョウスケが去った後女子生徒達は『あの人、カッコよくなかった?』『ウンウン、ウチの生徒じゃ無かったね?もしかして旅してるポケモントレーナーかな?』と会話しながら学園の寮に戻って行った。

 

 「……フリード、リコに会う最善の策を思いついた」

 「ホントか⁉︎」

 「嗚呼。まずはだな……」

 

 一旦フリードと合流したキョウスケは、彼にリコと接触方法を提示した。そしてそのまま耳打ちして、フリードは相槌を打ちながらキョウスケの話を聞いた。

 

 「……よし、それに賭けよう!キョウスケ!皆んなにブレイブアサギ号に戻るよう伝えてくれ!あとさっきの事も皆んなに伝えてくれ!」

 「そう言うだろうと思って、もうチャットで連絡済みだ」

 「ナイスだ!なら早く戻るか!」

 「了解した」

 

 キョウスケの話を聞き終えたフリードはすぐさま彼に指示を出した。そのキョウスケもフリードの言う事を予想してたのか、スマホロトムを既に取り出して捜索にあたっている全員にこの事をチャットで伝えたのであった。そして二人は拠点であるブレイブアサギ号に戻ってすぐさま作戦会議を始める事となった────。




 まずはこの作品を読んでいただき、ありがとうございます。こんな拙作読んでくれるだけでも感謝感激です。

 今回は、新アニポケの1話である【はじまりのペンダント 前編】で、オリ主オリキャラ含めたライジングボルテッカーズがリコを保護するにあたってどう動いていたか想像してみました。その為、中途半端な結果になったけど、次回は【はじまりのペンダント 前編】の終盤ら辺から始めようと思います。

 あと、原作主人公であるリコは名前と写真だけの登場となってしまいました。リコは次回登場致しますので、楽しみに待っていただけたら幸いです。

 あと今作は、今回登場したキョウスケとサツキくんのダブル主人公という形で話を進めていきます。ちなみに今回の話で、サツキくんのパートナーポケモンがカイリューである事が判明しました。キョウスケのパートナーポケモンは次回以降登場致しますので楽しみにしてください。

 ちなみに此処から更に手持ちが最大6匹になりますので、手持ちにどんなポケモンなのか想像しながら読んでいただくと楽しさ倍増になるかと思います。

 それと『咲野 皐月』様から許可を頂きまして、皐月さんのオリキャラである主人公の内の1人のサツキくんとチカさんも今回登場しました。ちなみにもう一人のオリキャラのユウナさんは名前だけの登場となりました。彼女は一行がパルデアに到着したらちゃんと登場しますので楽しみお待ち下さい。またその際には詳しいキャラ紹介を活動報告欄で行いますのでご理解のほどよろしくお願いします。

 それでは、また出会いにお会いしましょう。それでは次回もお楽しみに。

 あとは高評価、お気に入り登録もよろしくお願いします。

スカーレット・バイオレットには未登場のポケモンをテラスタルさせても……

  • 断然OK!だってアニポケだもの!
  • ダメ。パワーバランス崩れるおそれがある。
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