ポケットモンスター 〜New Generation〜 作:なかムー
最近のアニポケの予告を見るとラクア到着するようですが、『ヤベ、リコロイ終わっちゃうのか…?』って不安をよぎっちゃいます(苦笑)
ですが本作はちゃんと最後までやり遂げるのでその点はご安心ください。
それでは、本編をどうぞ。
「レックウザ…?」
「しかも黒いですね…」
「まさかレックウザをお目にかかるとはね…」
突然の黒いレックウザの登場によりこの場にいる全員はただ圧倒されるしかなかった。
「サツキ。貴方は見た事ありますか?」
「過去に一度だけあるけど、身体の色が違う。黒い色のレックウザは文献で目に通した程度でしか見た事ない。チカは?」
「残念ながら私は図鑑で目にした程度です」
サツキとチカは黒いレックウザに警戒をしつつお互いぎ持っているレックウザの情報共有を図った。
「次から次へと驚かせてくれる…!」
「ハッハッハッハッハッハ!なんだぁ、最高じゃねぇか!」
突然の出来事が連れに連なったのかアメジオであるが、それとは逆にベリルはそれを面白がるように見ていた。
リコはロトムスマホに内蔵されているポケモン図鑑でレックウザの生態を確認するも、黒いレックウザは怒号とも捉える咆哮を上げていた。
「レックウザ、怒っているのかな…?」
黒いレックウザを見たリコが思っている印象がコレである。先程から咆哮を上げて唸り声を上げるの繰り返しをしており、黙る印象は無かった。
そんな折、フリードはリザードンに指示を出してデスカーンを一蹴すると、リザードンに乗ってリコ達の元へと駆けつけた。
「リコ!ロイ!」
「フリードさん!」
「一体、何が起きてる⁉︎」
「分かんないよ…このボールから出てきたんだ」
「確か空っぽの筈だろ⁉︎」
「そうなんだけど…それ以上は分かんない」
ロイが『いにしえのモンスターボール』を手に取りながらそう言った。しかしサツキは昨日ロイが話した事に対して矛盾を指摘するも、ロイ本人はこれ以上何も知らないのは事実であった。
しかし黒いレックウザは咆哮を上げると、口から光球を上空に向けて撃ち放った。その光球は隕石のように地面に向けた…『りゅうせいぐん』が撃ち放たられたのだ。
その『りゅうせいぐん』は砂浜の至る所に無差別に降り注いだ。ブレイブアサギ号やリコやロイ、サツキ達にも当たる勢いであった。しかしその一つがキョウスケとアメジオに向かって直撃、その周囲に砂埃と、何故か雪が舞い散った。
「キョウスケ!」
「「アメジオ様!」」
サツキ達は勿論、ジルとコニアは声を上げた。しかし砂埃が収まると、キョウスケもアメジオは無事であった。何故なら、2人の目の前にアローラキュウコンが2人…というよりキョウスケの盾になるように立ち、いつのまにか『オーロラベール』が張られていたのだ。
「アローラキュウコンの『オーロラベール』はお前が…?」
「いや、俺の指示じゃなく
まさかポケモンが勝手にボールから飛び出してワザまで撃つなど、アメジオには想像がつきにくかった。しかしそれと同時に雪が降るという違和感まで抱いたが、それはアローラキュウコンの特性である『ゆきふらし』のおかげと落ち着いたのだ。
「何はともあれ
「それはどうも。それにまだ決着が着いてないからこんな所で命を落とす真似はしたくないさ」
「フン」
立場的な事もあるのか、アメジオは素直では無いが、自身と相棒のソウブレイズを助けてくれた事に対して助けてくれたキョウスケに感謝した。
それと同時にジルとコニアがエアームドに乗りながらアメジオの元に駆け寄った。
「アメジオ様!」
「このままじゃあ…!」
「……撤退だ!」
このままではマズイと判断したのか、悔しそうにしながらも撤退の指示を出す他なかった。確かに今の状況は自身が想定外の出来事が立て続けに起きたためそう決断するしかなかったのだ。
「キョウスケ、覚えておけ!この借りは必ず返す。その時まで首を洗って待ってい「オイオイアメジオちゃんよぉ。それはないんじゃないの?」なんだと…?」
キョウスケに遠回しの再戦の約束を交わそうとするも、途中でベリルが話に割り込んできた。
「此処はあのレックウザを俺らでとっ捕まえて戦力にしちまえば早い話だ」
「ベリル様っ⁉︎」
「流石にそれは我々の戦力では無理です‼︎」
なんとベリルは無謀にも、黒いレックウザの捕獲を敢行しようとするのだ。流石にそれは今の戦力的にも不可能に近いとジルとコニアに咎められた。
「だからどうした!そのくらいの忠告で俺は止まらねぇぞ!ドドゲザン、『ハサミギロチン』!ゴルーグ、『れいとうパンチ』!」
しかし2人に制止されながらも、ベリルは聞く耳持たずで黒いレックウザに立ち向かった。しかし、ドドゲザンとゴルーグの攻撃は当たらずに終わり、それどころか黒いレックウザが撃ち放った『りゅうのはどう』に直撃して砂浜に打ちつけられた。
2体は、ベリルの最高戦力なだけあって戦闘不能には陥っていなかったが、ダメージが大きかったのか少し苦しそうにしていた。
「マズイです、ベリル様!」
「……チィッ、仕方ねぇ。アメジオちゃんよぉ、此処はお前さんに従わせてもらうぜ!」
これ以上ポケモン達に戦わせるいかないと判断したベリルはゴルーグ以外をモンスターボールに戻した。その直後、ゴルーグがベリルに手を差し伸べた。ベリルはゴルーグの掌に飛び乗ると、ゴルーグは自身の肩に彼を乗せてそのまま飛び去った。
アメジオはソウブレイズをモンスターボールに戻すと、今度はアーマーガアのモンスターボールを取り出して、アーマーガアをボールから出した。そしてアーマーガアの背中に乗ると、既にエアームドに乗っていたジルとコニアと共にその場から飛び去るのであった。
「レックウザ!この中に戻れ!」
「ロイさん、危険です!早く戻って下さい!」
一方で、ロイは『いにしえのモンスターボール』を黒いレックウザに掲げてボールに戻す事を試みるも、当然ながら効果は皆無で、危険だからチカに戻るよう言われた。
しかしその瞬間、黒いレックウザはまた咆哮を上げるとまた『りゅうせいぐん』を上空目掛けて撃ち放った。
「マズイな…サツキ、チカ。ニンフィアとサーナイトを出して応戦は出来るか?」
「流石に『りゅうせいぐん』の量と速さが従来のポケモンとは違いすぎる…少し厳しいかも」
「私も同じです」
フリードにそう尋ねられたサツキとチカがそう答えると、リコとロイの表情が曇った。ポケモンバトルの強いサツキやチカがそう答えたとなったら助からない可能性が浮上してきたのだ。
黒いレックウザが撃ち放った『りゅうせいぐん』は徐々に、徐々に…先程と同じ高さまで上って行った。先程と同じ『りゅうせいぐん』が降り注ぐ、そう直感した全員は目を瞑った。
しかし……
何処からともなく現れた赤紫色のエネルギーを収束させた三日月型の光刃が『りゅうせいぐん』に向けて撃ち放たれた。そして光刃が『りゅうせいぐん』とぶつかると、大きた衝撃音を出してお互いが消滅しあった。しかしただ消滅したわけではなかった。
「えっ、えっ?何⁉︎『りゅうせいぐん』はどうなったのっ…⁉︎」
「ねぇ、アレ見て!」
その衝撃音で全員が目を開けたのだが、『りゅうせいぐん』が消滅した直後であった。リコは驚きを隠さなかったが、ロイは何かに気づいて空に指を差した。その先には、空間が刃物のようなもので切り裂かれていた。
そして次の瞬間、空間から腕が出てくると、そこから這い出るようにポケモンが出てきた。その姿は、背中から翼のような鰭を生やし二本足で立っており、身体の色合いも
「あのポケモンって…」
「パルキアか!」
「パルキアって…シンオウ地方に伝わる伝説のポケモン⁉︎」
パルキアの名前を聞いたリコとロイは驚く他なかった。パルキアの話が伝わっているのはシンオウ地方に対して此処はカントー地方、全く共通する事が見受けられないのだ。
パルキアが砂浜に着地すると、キョウスケは何故かパルキアの元に歩き出した。
「キョウスケ⁉︎」
「危険ですよ⁉︎」
そんなキョウスケの行動に対してリコとロイは驚きながらも彼を制止しようとするも、サツキに止められた。
「大丈夫だ。キョウスケを信じてみろ」
サツキにそう諭された2人はただ黙って見守った。パルキアは此方に歩いて来るキョウスケの姿を確認すると、立ち塞がった。そして自身の右腕を構えた。すると、右腕を大きく振りかぶってキョウスケに攻撃しようとした。
しかし、腕はキョウスケに当たる寸前で何故か寸止めをした。すると、今度は右手をキョウスケの足元に差し出した。パルキアの意図に気づいたキョウスケは右手の上に飛び乗った。そして、キョウスケを自身と同じ目線に合わせるよう対面するのであった。
「久しぶりだな……パルキア」
『ガギャギャァッ!!!』
キョウスケにそう声を掛けられたパルキアは、喜びのあまり声を上げながら彼に頬擦りをし始めた。神々しい外見のポケモンが、今や愛玩ポケモンと同じくらいの対応をしているシュールな光景であった。
「あのパルキア…なんで?」
何故パルキアがあのような行動を取り始めたのかリコとロイは頭がついていけてないのか殆ど放心状態に近かった。
しかしフリードやサツキ、チカは『そういえば…』と言わんばかりに呆れていたのだ。そしてサツキはロイ、チカはリコの肩に置きながらこう耳打ちをした。
「あのパルキアはな…」
「キョウスケのポケモン、なんだ」
「「………えっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎」」
そう告げられるとリコとロイは驚くしなかったのである。
「そうだったんですか、キョウスケさん!」
「僕たち初耳だよ!」
「「「言ってなかったか?」」」
「言ってませんでした?」
そんな驚きを隠せないリコ達に対しキョウスケ達は何故かフリードがよく使う台詞で返すのであった。しかもフリードは当然であるが、サツキやチカ達がやるとシュールに見えるのであった。
だが次の瞬間、置いてけぼりを食らったと勘違いした黒いレックウザはパルキアに向かって咆哮を上げた。パルキアもキョウスケを一旦砂浜に降ろして身体を浮遊させると、黒いレックウザに向かって咆哮で返すのであった。
しかし…
黒いレックウザから少し離れた所に、青い歯車が何故か空中に現れたのだ。しかもその歯車は時計に使われているような意匠であるが、黒いレックウザやパルキアと同じくらいの大きさであった。
何か何かと驚くも、青い歯車は突然ヒビが走り始めた。そして歯車が砕け散ると、一匹のポケモンが姿を現した。
そのポケモンは、全体が深い藍色で、胸部には
「ディアルガか」
「ディアルガ⁉︎」
「ディアルガって、昨日サツキが話してた伝説のポケモン⁉︎」
ディアルガの名を聞いたリコは驚くも、ロイは目を輝かせながらサツキに尋ねてきた。勿論サツキは無言で首を縦に頷いた。
ちなみに余談だが、何故パルキアはキョウスケのポケモンだと知らなくて、ディアルガはサツキのポケモンである事を知っているのかというと、昨日キョウスケがロイに直接話をしようとしたが、急に連絡が入ったのと、ロイもそろそろ帰る時間なのと相まって、翌日話する事になっていたのだった。しかしそれも杞憂に終わったが。
「ディアルガ、久しぶりだな」
『グギュグバァッ!!!』
突然の出来事であるが、再会が出来た事に越した事ないのか、サツキは喜んでディアルガとの再会を喜んだ。ディアルガも、先程のキョウスケのパルキアと同じくサツキに頬擦りするのであった。
「アレが伝説のポケモン…」
「話には聞いていたが、なんか拍子抜けするな…」
リコは自身が思っていたよりも全然違かったのか呆れていた。フリードも以前本人達から話で聞いた事はあるが、実際目の当たりするのは初めてのようで苦笑いしていた。
「…ディアルガ、再会を喜ぶのは後にしよう。まずはあの黒いレックウザをどうにかする」
事態が事態のため、サツキは気持ちの切り替えを兼ねてか一度ディアルガを諭した。ディアルガもサツキに言われて一度身体を浮遊させた後に周囲を見渡すと、彼の言った通り黒いレックウザの姿が確認できた。
しかし、その際にパルキアも視界に入ったのか、無意識に対抗心が同時に秘めるのであったが、今はそんな事をしてる場合では無いので、堪えながらパルキアの隣に並んだ。
黒いレックウザは分が悪かったのか一度上空へと上昇していった。此処で一同は立ち去ったのかと疑ったが、そうではなかった。上空へ昇り切った黒いレックウザは、そのままパルキアとディアルガ目掛けて急速降下するのであった。
それに対しパルキアは肩の結晶体が光り、腕に赤紫色のエネルギーを収束させ、腕を振り下ろして三日月型の光刃を、ディアルガは腰の部分を一度巨大化させた後、口にエネルギーを収束させ、紺色のビーム状の光線を黒いレックウザに向けて放った。
「アレは『ガリョウテンセイ』に『あくうせつだん』、『ときのほうこう』…それぞれの伝説のポケモンだけが使うと言われているワザだ」
フリードは伝説のポケモン達が放ったワザを見ながら呆然としていた。話を聞いた事があるとはいえ、実際に目の当たりにするのとではワケが違うからだ。
それぞれが放ったワザが衝突した後、衝撃の影響で辺りに爆風が舞い散った。煙が収まると、そこには黒いレックウザはいた。2体の伝説のポケモンのワザを正面から受けるも平然としているので周りは驚きを隠せなかった。
また来るのかと2体は身構えるが、黒いレックウザは急に静かになり、パルキアとディアルガ、キョウスケとサツキを暫く見つめていた。その後、リコ達に一瞬視線を向けると、咆哮を上げながら空高く去って行った。
「なんだったんだ、一体…」
「分かりません。ですが、見逃してもらえた…って解釈した方がよろしいでしょうか?」
チカにそう言われると、全員安堵の表情を浮かべた。安心したのか、ロイは砂浜に寝そべった。
「たくさん、冒険しちゃったな…」
手に持っている『いにしえのモンスターボール』を見つめながらそう呟いたら。しかし、何かが視線に入ったのか、急に起き上がった。
「ア、アレっ‼︎」
ロイが何かを見つけたのか、起き上がって指を差した。するとその先には、今度はディアルガとパルキアが対峙していた。先程とは打って変わって、緊迫した状況であった。それも、どちらかが動けば争いになる…まさに一触即発な状態であった。
「な、なんであの2体は睨み合ってるんですかっ⁉︎」
「あの2体は時間と空間を司る伝説のポケモン…それに加えてお互いが相対している関係でもあるんだ」
フリードの説明を聞いたロイとリコは絶句するしかなかった。しかしこのままだと2体の伝説のポケモンは諍いから段々と争いにかわり、この島や船を危惧し始めた。
「止めろ、ディアルガ。お前の気持ちは分かるが、此処で争うのは無意味だろ?」
「よせ、パルキア。仮にディアルガとここで一戦おっ始めても、誰も喜ばない」
しかしサツキはディアルガを、キョウスケはパルキアを諭すように止めてきた。2体はお互いを見る。確かに2人の言う通り、此処で自分達が争えば被害は尋常ではない、と。そう考えを改めた2体はもう争いを起こす気が無いのか砂浜に着陸すると、その場で座り込むのであった。
「これでは
ディアルガとパルキア、それらを対応するサツキとキョウスケを見ていたチカは呆れながらため息をついた。仮にも神に近い2体だが、親に怒られていた子供と大差無いからか、そう感じざるを得なかった。
「しかし黒いレックウザか…」
一方、そんな事をよそにフリードは先程の黒いレックウザについて考え事をしていた。突如ボールの中から黒いレックウザが出たら驚くのも無理は無い。
「サツキから聞いたんだが…確かそのボールは昔、お前の祖父さん…長老が拾ったって言ったよな?」
「うん、そうだよ。じいちゃんがそう言ってた」
「それならそのボールについて知っている事を一度聞いてみよう。今の俺達じゃ分からない事だらけだ」
確かにフリードの言う通り、『いにしえのモンスターボール』について知っているのはロイのお祖父さんくらいしかいないのだから。
「えっ、あの頭固そうな長老がロイの祖父さんなの?」
「そうだ。俺もさっき知ったばかりだけどな」
昨日長老と初めて会ったキョウスケは、此処でロイの祖父である事を初めて知るのであった。
「とにかく話を聞きに行くとしよう。ロイ、また案内を頼む。チカ、リコ。2人は俺と一緒に来てくれ。キョウスケとサツキはこの周囲の警戒を頼む」
「「「了解(しました)」」」
フリードにそう指示を出すとキョウスケとサツキは各々のポケモンを出して周囲の警戒に当たった。その時、ディアルガとパルキアも参加したのは驚きだが、また【エクスプローラーズ】の襲撃や黒いレックウザが戻って来る事も懸念したので、敢えてそうするのであった。
そしてフリード達も、一度長老に話を聞くために村に向かうのであった。
まずは最新話の読了とお気に入り登録をしてくれた皆様、ありがとうございます。こんな拙作にお付き合いいただいた事に感謝感激です。
まず今回登場した伝説のポケモンはディアルガとパルキアとなります。実は今回、執筆中にポケポケの新弾でこの2体のパックが出た事の影響か、結構筆が進んだのはここだけの話です(笑)
しかし実際書いてたらなんか神の威厳が…(苦笑) ただのトレーナーと手持ちのポケモンの関係になっちゃいました……だけどちゃんとやる時はやるタイプなのでご安心ください。
本作の次回の投稿予定日は未定ですが、4月を予定しております。なお、予定としましては…次回でロイを【ライジング・ボルテッカーズ】に正式加入させて『見つけたよ、ホゲータ』の話を終わらせたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに。
スカーレット・バイオレットには未登場のポケモンをテラスタルさせても……
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断然OK!だってアニポケだもの!
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ダメ。パワーバランス崩れるおそれがある。