ポケットモンスター 〜New Generation〜 作:なかムー
まずは半年も更新してなくてすみません……。此処最近はBanG Dream!をメインに執筆してました……。
今回はアニメでいうところの『はじまりのペンダント 後編』から始まります。
それでは、本編をどうぞ。
「(な、何……何が起きてるのっ⁉︎)」
リコは流れ弾として飛んで来た『サイコカッター』の直撃を悟ったが、突如自分とニャオハを包み込むバリアに戸惑いを隠せなかった。
しかしそれ以上に驚いたのは、
そのポケモンが目を開けるとリコと目が合い、お互いが見つめ合い、リコの傍らにいたニャオハもポケモンの事をまじまじと見つめていた。
だがそれも束の間、バリアは消えてポケモンは光に包まれると同時にペンダントに戻った。リコは慌ててペンダントを掴むも、ニャオハと一緒に落下していった。
「キャー────────!!!」
このまま地面に激突する事を覚悟したリコは目を瞑ったが、暫く経っても地面に落ちた感覚がしなかった事に違和感を覚えたようで目を開いた。
するとそこにはゲッコウガがいて、リコはお姫様抱っこされていたのだった。どうやらバリアが消えたと同時にゲッコウガが瞬時にリコ達の落下地点まで移動して無事にキャッチしていたのだった。
リコ達の無事を確認したゲッコウガは安堵するように頷くと、そのままその場から自分の真上に跳躍した。ゲッコウガが跳んだ先にはカイリューが控えており、ゲッコウガはそのままカイリューの背中に跳び乗った。
「2人とも、随分と無茶したもんだ」
「ご、ごめんなさい……(それ、私がいつもニャオハに言ってるやつです……)」
そこにいつのまにかリザードンに乗ったフリードも駆けつけた。ゲッコウガの到着が間に合わなかった時の保険か、バトルを中断して此方に来たようだ。
しかしその時、奇しくもフリードに言われたその一言はリコがいつもニャオハに言っている事であるが、当人はその事を知る由も無い。
「だが、その度胸は気に入った」
先程のリコとニャオハの行為を咎めるフリードだが、それをフォローするように笑みを浮かべながら2人を讃えた。
ちょうどその時、時計台の時刻が7時を差したと同時に鐘の音が鳴り響いた。
「悪りぃな!勝負は次の機会だ。 キョウスケ、サツキ。目的は達成した、ここは退くぞ!」
「「了解」」
フリードは黒スーツの3人組─特に白と黒のツートンカラーの髪の少年にそう告げると、キョウスケとサツキにここから去るよう促した。それを受けた2人はエアームドとのバトルを中断して、キョウスケはハッサムをモンスターボールに戻してサツキと一緒にサザンドラに飛び乗った。
2人の出発の準備を終えた事を確認したフリードはリザードンに指示を出してこの場を後にするのだった。その後ろにキョウスケらが乗ってるサザンドラとリコ達を
「あの輝き…ペンダント……」
キョウスケやサツキ達が飛び去った方角を暫く眺めていた白と黒のツートンカラーの髪の少年は呟きながら考え事をしていた。ペンダントが光り出すという想定外の事が起きたので多少戸惑いを感じたようだ。
「アメジオ様、如何しますか?」
女性が少年…アメジオに声を掛けてきた。少し考え出して、アメジオはソウブレイズをモンスターボールに戻した。
「……追うぞ」
「ハッ‼︎」
しかしアメジオも此処で見逃すほど甘くはないようで、2人に追うよう指示を出した。3人はブレスレット型の機械に手を合わせると紫色の光に包まれて今着ている黒のスーツから戦闘服へと早替わりした。
その後、2人は先程までバトルに出していたエアームドの背中に飛び乗り、アメジオはモンスターボールから体が光沢のある濃い藍色のカラスに似た大型の鳥ポケモン…アーマーガアを出すと、すぐさま背中に乗ってキョウスケ達を追いかけるのであった。
セキエイ学園で謎の3人組に襲撃されたが何とか危機を脱した一行だが、ゲッコウガに未だお姫様抱っこされていたリコはペンダントを手に取って見つめていた。その傍らにはニャオハも心配そうに見つめていた。
「(さっきのは、気のせい……? なんか、雰囲気に流されちゃったけど…って、この状況可笑しいよ!助けてもらったけど、あの人たち誰⁉︎大体、何処行くの⁉︎)」
今の現状をマズイと感じたリコは今自分を連れ出している人達が何者かすら理解出来ぬまま不安になっていた。
「そういえばフリード、僕らこの子になんも説明してないけどどうするの?」
「下手したら俺らこの子に誘拐犯と勘違いされても可笑しくないレベルだからな」
サツキとキョウスケはリコに何も説明していない事をフリードに指摘した。傍らから見たら3人がリコを誘拐しているとしか思われても仕方がない事である。
「あれ?言ってなかったっけ?」
「「言ってなかっただろ」」
しかしフリードも説明したと言い張るが、2人に即座に否定された。この時2人は『もし他のメンバーに追及されたら即座にフリードを売ろう』と心中に誓った。
「あのっ、すみません!私、もうここでいいんで降ろしてください!」
そんな最中、リコは3人を信じきれていないからか自分を此処で降ろすよう要求してきた。
「あー、それなら心配なさんな。此方の不手際で説明してなかったからアレだけど、この辺で適当に降ろすより
「そこに着いたら詳しい説明をするからそれまで辛抱してくれないかな?」
しかしキョウスケは、この辺で降ろして追っ手に捕まるよりかは安心できる所に連れて行くと言って、サツキからはそこでこれまでの詳細を教えると促された。
「安心できる場所…?それって何処に「着いたぞ」…って、何アレっ⁉︎」
疑心を抱いていたリコはそこが何処か尋ねようとしたが、そこをフリードに遮られてしまった。するとリコの前方に巨大な飛行船─ブレイブアサギ号を発見して驚愕の声を上げて、ニャオハと一緒に開いた口が塞がらなかった。
「あぁ。俺たちの船、ブレイブアサギ号だ!」
「さっき俺が言った安心できる所があそこな」
キョウスケの説明を受けて、先程彼が言っていた安心できる所というのはあそこなのだろうとリコは驚きながらも概ね納得していた。ブレイブアサギ号の目の前でフリードは自分のスマホロトムを取り出して仲間に連絡を取っていた。
「戻ったぞ。ウィングデッキ展開!」
フリードが仲間にそう指示を出すと、ブレイブアサギ号の翼部分が折り畳まれてバトルフィールドに変形するのだった。
「とうちゃーく!」
リザードンがバトルフィールドに着陸すると、カイリューとサザンドラも後に続くように着陸した。着陸すると、ゲッコウガはカイリューから降りて、お姫様抱っこをしているリコを優しく降ろすのであった。
「ありがとう。ゲッコウガ、カイリュー」
「コウガ」
「バウ!」
リコがゲッコウガとカイリューにお礼を言うと、2匹は当然と言わんばかりに返事をした。
「お帰り」
「随分
着陸してまもなくして、船内からチカとマードック、モリーが現れた。2人の足元には、仲間と思われる4足歩行の犬型のポケモン…イワンコもいた。そしてフリードとマードックは、グータッチをして手を上下にする。
「初めまして、貴女がリコさんですね?」
「は、はい……。でも、どうして私のこと……?というか、皆さんは一体……?」
「まさか……」
チカがリコの事を確認するために尋ねた。しかし、彼女の口から想定外の言葉を聞くとモリーは目を閉じて眉間に手を当てた。
「アンタ、この子に何も説明してないんじゃ⁉︎」
モリーはリコに何も説明していない事をフリードに追及した。
「すまない。チカ、モリー。僕らは追っ手を警戒してたから説明出来なかった」
「責任追及なら手持ち無沙汰だったフリードにしてくれ」
「お前ら!俺を売るなっ!」
そこに追い討ちを掛けるようにキョウスケとサツキは申し訳無さそうに目を閉じながらフリードを指差して彼に責任を押し付けた。事実、フリードは普段から報連相がガサツだったり説明不足な部分もあるが、彼らもその部分は認知しているので責められても不思議ではなかった。
「お前のそういう所が……」
「説明の一つはしないと彼女が不安がりますよ……」
2人の報告を聞いたマードック達を筆頭にフリードに説教を始めた。フリードも言い訳が思いつかなかったようで、これにはたじろぐしかなかった。
「(この人、フリードって言うんだ……)」
「すまないね。僕たちが何も説明してないばかりに……」
リコが此処でやっとフリードの名前を知るが、それを尻目にサツキは彼女の肩にポンと手を置いて説明不足に対して謝罪した。
「確か貴方はサツキさん、其方がキョウスケさん…で合ってますよね?」
「アレ?俺ら自己紹介すらしてないぞ?」
「さっき学校でお互いがそう呼んでたのでそれが名前かと……」
『彼女、それなりに頭は回るのね……』と内心思いながらもキョウスケとサツキはまだ話が終わってないフリード達を一度見て終わる気配が無いと感じたからか、リコに今までの経緯を話そうとした。
「ホゲ〜!」
「パモパモ!」
しかし、このタイミングで船内から2匹のポケモンがやってきた。1匹は体が赤色のワニに似た小型のポケモンで、もう1匹はオレンジ色の体でずんぐりむっくりとしたネズミに似た小型のポケモンであった。そのうちの1匹である赤色のポケモンはリザードンを見て喜んでいた。
「ホゲータ、パモまで!」
2匹を見たリコは真っ先に反応した。それもそのはず、赤色のポケモン─ホゲータとオレンジ色のポケモン─パモはリコの生まれ故郷であるパルデア地方のポケモンであるため、馴染み深いのだ。
「どうして、パルデア地方の子たちが此処に?」
「あぁ、そいつらか。旅してる間に棲みついちまったんだ」
「パルデアのポケモン達だけではありませんよ?」
チカが後ろを指差すと、飛行船にはミミズクのような茶色のポケモン─ヨルノズク、笠で覆われたポケモン─ユキワラシ、赤い甲羅とそこから出る首と4本の足が特徴のポケモン─ツボツボが確認できた。
「(ポケモンたちが、みんなこんな風にリラックスしてるならこの人たち、悪い人じゃないのかも……)」
飛行船にいるポケモンの姿を見たリコは先程まで抱いていた警戒心も完全にとはいかないが薄れてきた。
「自己紹介が遅くなった。私はモリーだ」
「私はチカです。以後お見知り置きを」
「俺はマードック。そしてアイツが、相棒のイワンコだ」
此処で漸く船員達がリコに自己紹介を始めた。マードックが自己紹介している最中にイワンコの方を向くと、イワンコとニャオハが仲良くじゃれあっていた。それにつられてホゲータとパモもじゃれあいに加わる。
「それじゃあ俺らも改めて…俺はキョウスケ。コイツは相棒のゲッコウガ」
「僕はサツキ。このカイリューとサザンドラは僕のポケモン達だ」
名前は知っているけど、全員が自己紹介をしたからかキョウスケとサツキよ改めてリコに自己紹介をする。無事(?)リコに自己紹介を終えたが、当のリコはまだ警戒心は解けていないままであった。
「あのっ!すみません…」
しかし自分は何も知らないので置いてけぼりだと感じたリコは意を決して何故こうなったのか事情を聞こうとした。
しかし、このタイミングでフリードからアラーム音が鳴り始めた。音はスマホロトムのようで、フリードは何があったかすぐ確かめた。
「1…2…3……まさかさっきの……!」
「なに…?」
どうやら警戒ともいえるアラーム音に3という数字、フリードとキョウスケ、サツキにとっては考えられる事が何かすぐに理解していた。
「操舵室に行く、船を出すぞ。キョウスケ、ヨルノズクと一緒に周囲の警戒を頼む。奴らはまだ諦めちゃいない」
最悪な事態にならないようフリードは船内に戻る最中にキョウスケに指示を出していた。キョウスケもフリードの言う事は理解できているため、すぐさま行動に移した。
「フリード、奴らってなんだ?学校で何があった?」
「詳しい話はサツキとキョウスケから聞いてくれ。マードックは下を見てくれ。サツキはオリオのサポートのために機関室に、モリーとチカはポケモン達とその子を頼む」
その後もフリードはサツキ達に指示を出した。普段はそそっかしい一面はあるけど、それと同時に判断力や指揮系統が優れていると感じるリコであった。
「分かった」
「了解しました」
それに対してマードック達はフリードの指示に従う事となった。サツキもカイリューとサザンドラをモンスターボールに戻して行動を開始した。その時モリーは誰かとスマホロトムで連絡を取っていた。
「進路に嵐が発生してるって、オリオがテンパってるけど?」
どうやら仲間と連絡を取っていたようで、船の進行方向に嵐が来るとの報告を受けたようだ。
「何とかする。行くぞ、リザードン」
フリードが指示を出し終えるとそれぞれが自分の役割を果たすために行動を開始した。リコも現状出来る事が何も無いため、大人しく従う事となった。
リコを一度展望室に案内して、エレベーターでキョウスケ以外を安全な場所まで避難するため待つ事となった(ちなみにフリードとマードックとサツキは先に乗っていった)。その際、キョウスケはウィングデッキに誰もいない事を確認すると、侵入される可能性を減らすために、(気休め程度である)がウィングデッキを折り畳もうと電源に手を延ばすが……
「停電⁉︎」
「ちっ、こんな時に限って……」
しかしタイミング悪く停電が発生した。しかもそれと同時に周囲の見張りをしていたヨルノズクの鳴き声が全員の耳に入った。キョウスケは電源をモリーに任せて望遠鏡で飛行船付近を見渡した。すると真後ろに先程学園で見かけた3人組がひこうポケモンに乗って此方に向かっているのが視界に入った。
「《エクスプローラーズ》のお出ましか」
「《エクスプローラーズ》だって⁉︎」
「それはホントですか⁉︎」
キョウスケからの報告で驚きの声が上がった。モリーはすぐさまスマホロトムで仲間と連絡を取り合い、チカはキョウスケから望遠鏡を借りて見ると、後方から此方に向かって来る3人組の姿が確認できた。
「あの…エクスプローラーズって……?」
「詳しい説明をする時間がないから簡潔に言うと…少なくとも俺らの味方ではないという事だ」
しかしリコはエクスプローラーズなる組織について聞き覚えすらないためキョウスケに尋ねるが、緊急事態も相まってか、彼からは簡単な説明しかされなかった。
「……皆んな、よく聞いて。今からあの雷雨に向かって突っ込むよ」
「えぇっ⁉︎」
すると此処で、モリーの口から(リコにとっては)とんでもない事が告げられた。
「随分と無茶をしますね……」
「それは今更だろ?でなきゃ冒険なんてやってない」
「それもそうですね」
一方でキョウスケとチカはフリードに対して呆れるも、慣れているからか既に割り切っているようで、はははと笑いあっていた。
「(この人たち、とても豪快です……)」
キョウスケ達のやりとりを見て置いてけぼりを食らっていると感じているリコであるが、飛行船は行き先を変える事なく前方の雷雲へと突入した。
展望室の窓には雷雲しか映っておらず、窓には大量の雨水が張り付いていた。飛行船内が安定したのを確認したキョウスケはチカにリコを任せて、身の安全を考慮しつつ望遠鏡で後方を確認していた。
「マズイ、奴ら船を盾にして風を躱してきたぞ」
「なんと。執念深いですね……」
しかし、キョウスケの目には追跡を諦めずいつのまにかウィングデッキのバリアに攻撃する飛行ポケモンと背中に乗る3人組の姿が目に映った。チカもその執念深さには呆気をとられていた。
「モリー、電源はどうだ?」
「駄目、完全に死んでるよ」
こうなればウィングデッキを畳んで侵入を防ごうとしたが、先程の停電で電源に異常が無いかモリーが確認していた最中であるのを思い出した。その後電源の確認を取ったが、モリーの口からは残酷な一言が返ってきた。
『分かった……キョウスケ、モリーと一緒に手動でウィングデッキを畳んでくれないか?』
「了解し『バリンッ‼︎』…すまない、間に合わなかったようだ」
この時モリーはフリードに電話をしながら電源の確認をしていたため、モリーの報告を受けたフリードはすぐさまキョウスケ達に指示を出すが、その時バリアが破られる音が聞こえた。全員が音の聞こえた方を確認すると、エクスプローラーズの3人が予想外の早さでウィングデッキに侵入してきたのだ。
「…フリード、此処は俺が迎撃する」
「アンタ、それは無茶「今この場にいる中で奴らの情報を多く持ってるのは俺だ。だから対処法なら幾らかあるよ」」
此処でキョウスケは対抗策として出したのが、自分がエクスプローラーズの迎撃であった。流石のモリーもキョウスケを引き止めるが、逆に彼に牽制される。
確かに学校でエクスプローラーズと交戦し、相手の実力を把握しているのはキョウスケとフリード、サツキの3人である。しかしサツキは機関室に、フリードも操舵室で舵の操作をしてるため、すぐに行動出来るのは消去法でキョウスケしかいないのであった。
『……分かった、俺も後から来る。此処はキョウスケに任せる』
「しょうがない。だけど後で仕事手伝ってもらうから覚悟しなよ?」
「……了解。チカ、モリーと一緒にリコを頼むよ」
「分かりました」
キョウスケの指摘を正論と捉えたのか、フリードとモリーは渋々キョウスケを送り出す事にした。キョウスケもゲッコウガに何やら一言言ってから一緒に展望室を出てウィングデッキに向かうのであった。
「(あれ、ちょっと待って……!この展開、ペンダントを巡って追い回されてるなんて私……私………物語のヒロインですかぁ〜⁉︎)」
「リコさん、大丈夫でしょうか……?」
「この数時間で色々あったんだ。混乱するのも無理はないよ」
一同はウィングデッキまで降りて行くキョウスケを見ている黙って見る事しか出来なかったが、この時リコは振り回されている現状に顔を赤く染めながら目を回していた。その様子を間近で見ていたチカとモリーはそんなリコを心配そうにしていたのは言うまでもなかった────。
まずは感想、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!
次回の更新は未定ですが……予告をしますと、今回の続きからで、キョウスケとアメジオとのバトルをお送りします。
それでは、次回をお楽しみに。
スカーレット・バイオレットには未登場のポケモンをテラスタルさせても……
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断然OK!だってアニポケだもの!
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ダメ。パワーバランス崩れるおそれがある。