ポケットモンスター 〜New Generation〜 作:なかムー
今日から放送される、新章【レックウザ ライジング】がどんな内容か楽しみながら執筆してました。キタカミの里は個人的に好きだから見てみたいばかりです。あとはブルーベリー学園も出てくれたらもう文句はありませんね。
それと後書きに今後の話について変更点ごありますので、最後までお読みいただくようお願いします。
それでは、本編をどうぞ。
サツキとリコがロイと邂逅している同時刻、キョウスケとフリードは島の村のとある一軒家を訪れていた。フリード曰く『世話になった爺さん』というのがこの島の長老のようで、その人物が住んでいる家に訪れているのだ。
そして船の材料の調達の手伝いの交渉をしているのだが……
「久しぶりに調査かと思ったら、風船の材料とは…自分でなんとかせぃ!」
いかにも頭の硬そうな老人…もとい長老に見事断られてしまった。
「ま、まぁ…そのくらいお願いします。その代わりに俺らも何かお手伝いしま「結構だ」ですよねー……」
キョウスケも必死に頼み込むもその願いは届かず、長老は聞く耳を持たなかった。
「全く…
「悪かったよ。それから…博士ってのはやめてくれ」
長老もフリードの事はある程度熟知しているのか、彼のらしくない事を指摘しながら愚痴に近い説教しようするも、フリードは引き下がると同時に『博士』という肩書きに不服を申し立てた。
しかしそんな最中、村人が1人慌てながら長老の家に駆けつけてきた。
「長老、大変だ! 森の方で暴れているポケモンがいるらしいっ!」
「なにぃ⁉︎」
緊急事態のようで、何故かポケモン達が暴れている事を報告に来たようだ。普段は森のポケモンは暴れないのは知っているためか、長老は驚きを隠せなかった。
「俺達が見にいこう。行くぞキョウスケ」
「了解」
フリードも暴れている原因がなんなのか調べるため、自分から行くと買って出た。キョウスケも一大事と判断してか、フリードと共に森に向かうのであった。
そして時同じく……
「なるほど…ロイがホゲータを見つけたのはそういう経緯だったか」
海岸で身を寄せ合っているサツキとリコとロイは自己紹介を終えた後は、何故ロイとホゲータが共に行動をしているのか聞かされていたのだ。
曰く『森で歌っている
「そうだったか…何はともあれホゲータを助けてくれてありがとう」
事情を知ったサツキはロイに頭を下げてお礼を伝えた。
「へぇ。コイツ、ホゲータって言うんだ!ホゲータって顔してるっ!」
「(それ、どんな顔だよ……)」
そんなロイだが、ホゲータの名前は今この場で初めて知ったようでそんな事を口走るも、サツキは呆れながら心中でツッコミを入れるのであった。
「あなた、この島の人?」
「ああっ!じいちゃんたちとずっとここに住んでる!」
リコにそう尋ねられると、ロイは自分の背負ってるリュックからとある物を取り出してそんな事を言った。ロイがリュックから取り出して手に取ったのは、モンスターボールにも見えるアンティークなデザインの球体であった。
「それはなんだ?」
「ぼくのお宝。『いにしえのモンスターボール』って呼んでんだ!」
「ほう。しかし見た事も聞いた事もないな…」
サツキはロイの手に持っている『いにしえのモンスターボール』をマジマジと見ながらそんな事を呟いた。
「ずっと昔のもんじゃないかってじいちゃんに聞いたら、「そうかもな」って」
ロイはいにしえのモンスターボールを指で回しながら語り出した。サツキも、色んな地方で旅をしていたからモンスターボールの種類の知識にはある程度のノウハウはあるが、『いにしえのモンスターボール』については初めて見たのか、ロイの語りを聞きながらマジマジと見るのをやめなかった。
「中に、どんなポケモンがいるの?」
リコも興味があるようで、不意にそんな事を聞き出した。
「いやー……実はさ、じいちゃんがすごい昔に拾ったもので、開きもしないし中身多分空っぽ。僕、トレーナーに憧れてるんだ!ただのトレーナーじゃなくて、小さい頃じいちゃんに聞かせてもらった『いにしえの冒険者』みたいなトレーナーに!」
「(なるほど……おそらく昔に流れ着いた物だろう。だけど年代はどのくらいなんだ?ザッと見ても100年はあるけど……)」
ロイの語りを聞いたサツキは、聞かされただけの知識である程度の推測を立てた。しかし『いにしえのモンスターボール』についてはまだ知らない事だらけで未知数なのは明白なのは確かだ。
「サツキさん。『いにしえの冒険者』について何か知ってますか?」
「いや。僕も聞いた事ないな……その『いにしえの冒険者』ってのはどんな人物なんだ?」
そんな時、リコに不意にロイの口から出た『いにしえの冒険者』なる人物について尋ねた。しかしサツキも存在自体初耳のようで何も知らないので、1番詳しいであろうロイに尋ねた。
「伝説のポケモンたちに挑戦し、世界をめぐって旅を続け、いつか誰も知らない場所でポケモンたちとお宝を目指す…そんな冒険者、かな!」
サツキはロイの話を聞いて『いにしえの冒険者』の話とは関係は無いけど、自身の経験してきた旅と何処か酷似していると感じた。
「そうか。その『いにしえの冒険者』とは似て通ずるところはあるな……実を言うと、僕も伝説のポケモンには何度か遭遇した事はあるし、心を通わせて仲間になってるポケモンもいる。僕の友達も、色んな地方で旅をして伝説のポケモンと心を通わせて仲間にしたって聞いた事がある」
「伝説のポケモンを仲間にっ⁉︎その話詳しく聞きたい!」
リコはサツキの話を聞いて驚愕するしかなかった。何故なら、以前自分がよく見ている動画配信者の動画で伝説のポケモンについての解説をしているのを思い出したのだ。その時に伝説のポケモンと会える確率は限りなく低いと言うからそんなものだと思っていたのだ。
だけど目の前のサツキはその限りなく低い確率で伝説のポケモンと会って、しかも仲間にしているのだ。ただただ驚くしかなかった。
しかし一方のロイは興味があるのか目を輝かせながらサツキに問いただしていた。
「いいぞ。でも一応プライバシーもあるから僕の話だけになるけど。まずはシンオウ地方って場所で…『バタバタッ‼︎』…ってこんな時に!」
サツキが自身の話を語ろうとしたその時、タイミング悪く森のポケモン達が現れたのだ。しかも先程と変わらず怒り心頭のままであった。
「やむを得ない…ルカリオ、連続で『はどうだん』!」
此処で捕まるわけにはいかないので、サツキはルカリオに指示を出して波導の玉をポケモン達に向けて連続で発射した。しかし隙を突いたビードルとキャタピーは『いとをはく』でリコとロイ、ニャオハとホゲータを拘束した。
「しまった!今助けに『ストライクっ!』…クッ!」
拘束されたリコ達を助けようとするも、ストライクのカマの矛先がリコ達に向けられていた。どうやら変な動きをすれば助かる保証はない…そう物語っていた。
「……ルカリオ、此処は無駄な抵抗はやめよう」
ルカリオに追撃の指示を出すのをやめたサツキは大人しく両手を挙げて降参の意思表示をした。それに続いてルカリオも両手を挙げるしかなかった。
その後はストライク達に「着いて来い」と言わんばかりに顎で指されまので両手を挙げた状態で大人しく着いて行くしかなかった。リコ達も糸で縛られた状態でポケモン達に引き摺られるしかなかった。
そして連行される3人と3匹が到着したのは、きのみの食べカスが散らばった大きな木の下の前であった。
「あれ、ここって…」
「きのみの食べカス…さっき通ったところだな」
「ここ、ストライクの食糧庫なんだ」
ロイのその一言を聞いたサツキは何故この場所にきのみの食べカスが散らばっていたのか納得した。自分の推測が正しければ、ホゲータがストライクの食糧庫とは知らずにきのみを食べ尽くした……と。そしてこの場所を思い出したのかホゲータは頭の触覚に反応があった。
「ホゲータ、お前やっぱり食べたんだろ……?」
「ホンゲ〜……」
「それでストライク達は怒ってるのか」
その後はリコは許しを乞おうと謝り倒すも、ストライク達は怒りで興奮が抑えきれてなかったのか聞く耳を持たなかった。……と、その時彼らの上空から何かが横切った。
「リザードン⁉︎」
「それに、ドラパルトか…」
そこにキョウスケとフリード、キャップとゲッコウガがやってきた。それに伴い、リザードンとドラパルトも着地した。しかしそれでもストライク達の怒りは収まっていなかった。
「リコ、サツキ!なんでこんなところに…アッ!」
「なるほど……どうやらかなり興奮して此方の言葉に聞く耳すらないようだな」
その場を見たキョウスケとフリードは即座に状況を把握するも、リザードンが一歩前へ出た。
「いや、お前の炎は流石にマズイだろ」
「此処でリザードンの炎はサツキやリコ達が巻き添えを喰うかもしれないからな」
フリードとキョウスケにそう諭されるとリザードンは大人しくフリード達の後ろに下がった。
「俺達でなんとかするぞ」
「了解。フリード、この場合に対していい方法がある」
リザードンが無理となると残るは自分達とリザードン以外のポケモンでどうにかするしかない。しかしキョウスケに提案があるのかフリードに何か耳打ちした。
「……分かった。頼むぞ、キャップ!」
「ゲッコウガ、ドラパルト。お前達に任せる」
「よし、GO!」
そう言ってキャップが走り出した。それに伴いゲッコウガとドラパルトも着いてくるのであった。しかしキョウスケとフリードはキャップ達とは逆方向に走り出した。
キャタピーとビードルが『いとをはく』で応戦するも、3匹はスピードが早いのか難なく躱された。そしてその周りを漂うようにキャップはジャンプや軽い身のこなしで、ドラパルトは間を縫うように糸やポケモン達の攻撃を躱していった。
ポケモン達がキャップ達に気を取られている隙にゲッコウガはリコ達の元へやってきて、水のクナイで拘束されいてる糸を切り払うと同時に『早く逃げろ』と言わんばかりにジェスチャーをする。それを受けたサツキはリコ達を連れてリザードンの元へ避難した。
そしてゲッコウガとルカリオもキャップ達に助太刀に入ってポケモン達の猛攻を相手にした。そして暫くすると、ストライク達は糸に絡まって身動きが取れない状態になった。
「計算通り。あとは仕上げといこうか」
ちょうどその時、フリード達が戻ってきた。しかも2人の腕の中にはきのみがあった。そのきのみをポケモン達の口に素早く入れていくのであった。すると、怒っていたポケモン達は段々と落ち着いて行くのであった。
「よし」
事態の収集に成功した事に伴い、キャップはフリードの肩に乗るのであった。
「色々と、ありがとうございます。キャップ」
事態が収まって暫くすると、リコはキャップの目線に合わせてお礼を伝えた。キャップもそれに応じて返事をした。
「よかったな、無事で」
「はい!すごいです!僕、初めて見ました!興奮してるポケモン達を、あんな方法で落ち着かせるなんて!」
「まあ、アレは周りに合わせて対処法を考えただけだ。大した事じゃないさ」
ロイはフリードとキョウスケのポケモン達の対処法を見て感激していた。しかしキョウスケからしたら大した事じゃないとただ返すだけであった。
「しかしサツキ、お前がいながらあんな事になるとは……」
「アレは仕方ない。元を正せばホゲータがストライク達のきのみを食べ尽くしたから此方に非はあるさ」
そしてキョウスケは呆れながらサツキを咎めるも、当のサツキは頭に手を抱えてそんな事を口から溢した。それを聞いたキョウスケはホゲータを一度見てサツキを見てため息をつきながら「悪い」と言うと、サツキは「大丈夫だ」と言って返した。
「あとただのトレーナーじゃないですよね?もしかして、ポケモン博士ですかっ⁉︎」
「そんなところかな。フリードだ」
「ロイです!」
しかしロイはそんな事は気にせず、フリードをポケモン博士ではないか尋ねた。するとフリードは隠す気はないようで肯定した後はお互い軽い自己紹介をした。
「……フリードさんって、ポケモン博士なんですか?」
「そうだよ」
「ついでに言うと、キョウスケはフリードの助手を務めている」
「(聞いてないよっ!)」
なんだか自分だけ置いてけぼりを喰らった感じになったリコであった。だが元々その事を話す機会もあまりなかったから仕方のない事ではあるが。
その後は帰る前にリコとロイの提案で、ホゲータが食べてしまったストライク達のきのみを集めて、本人にしっかりと謝罪させた上でちゃんと許してを得ることに成功するのであった。
「よしっ。終わった事だし、そろそろ帰るとしようか」
無事ストライク達のきのみ集めを終えた一行は、ロイと別れて今度こそ船に帰ろうとした。
「あっ、ちょっと待って貰えませんか?」
しかし今度はロイに待ったをかけられたのだ。
「どうしたんだロイ?まさか忘れ物でもしたか?」
「サツキ、まださっきの話が終わってないよ!」
「「さっきの話?」」
ロイの口から出た言葉にサツキは思い出したように「あー……」と言いながら納得していた。しかしキョウスケとフリードは何がなんだか理解が出来ていなかったのでサツキが代わりに事情を手早く説明した。
「なるほど……でもロイはポケモントレーナーじゃないんだろ?」
「今はまだ、ね。でも本人はポケモントレーナー志望だから知ってもらうにはちょうどいいと思うぞ?」
サツキのその言葉には説得力を感じた。確かに早めに知っておいても損はしないからだ。
「分かった。俺らが話せる範囲であれば構わんよ」
これ以上断る理由もないのでキョウスケはロイの話に乗ることにした。
「あれ?さっき言ってたサツキの友達って……「それはおそらく俺のことだ」…そうだったんだ!」
「そうだったんだ!」
その時ロイは何か気づいたのか顎に手を当てながらそう呟くも、キョウスケが軽く挙手して自分だと名乗り出た。もちろん、リコとロイは驚くしかなかった。その時お互いがハモって驚いたのでフリードとキョウスケとサツキはクスリと笑っていたが。
「あっ、それともう一つ…僕、ホゲータともっと仲良くなりたいんだ!」
そう言ってロイはホゲータを抱き抱えてこの場にいる全員にそう言い放った。
「……もしかしてロイはホゲータのパートナーになりたいって解釈でいいのか?」
「パートナー…うーん、多分そうなるのかな? ……うん!きっとそうだ!」
唯一事情を飲み込めてないリコにも解るようにサツキはロイが何が言いたいのか質問形式で尋ねた。するとロイはまだそこまで考えるに至っていなかったが、サツキにそう言われて自分はその自覚を意識するようになったのだ。
「あっ、でもホゲータって…」
「ホゲータは元々船に住み着いている野生のポケモンだ。俺もキョウスケもサツキもゲットしてないから問題ない」
そんなロイの様子を見ていたフリードは軽い助言程度に助け舟を出した。それを聞いたロイは安堵のため息をついた。
「だけど、ロイがホゲータとパートナーになるには一つ大事な事がある」
「大事なこと?」
しかしフリード真剣な表情で忠告を入れてきた。しかし大事な事が分からないのかロイは頭に疑問符を思い浮かべるしかなかった。
「ホゲータの気持ちだよ」
「ホゲータの?」
「そうだ。ホゲータをパートナーにしたいロイの気持ち、そしてホゲータの気持ち。それが互いにピタリと合った時、初めて本物のパートナーになれる」
フリードに言われたロイはハッとした。思い返せばロイはホゲータと仲良くなったのは歌の話で盛り上がったりきのみを一緒に食べた事だ。まだこの時パートナーになりない気持ちは芽吹いていなかったが、共にいるうちに段々とその気持ちが昂り始めたのだ。
「僕、どうすれば……」
「そこはお前とホゲータ次第だ。俺らは口出しできん」
キョウスケの言う通り、ホゲータのパートナーの話題はロイとホゲータだけの問題のため他の誰かが口出しできる権利はないので周りはただ黙って見守る事しか出来なかった。
「……分かった!どうしたいか一晩考えたいけど、いいですか?」
「ああ、いいぞ。どのみち俺らはまだ出発しないからな。それに、お互いの気持ちを考えたり気持ちの整理をする時間も必要だからな」
気持ちの整理…確かにフリードの指摘通り、それは大事なことだ。だから本当にホゲータのパートナーになりたいか、改めて認識する必要が出来たのだ。
フリードもニカッと笑いながらそう伝えるのであった。尤も、口には出していないがロイの気持ちもある程度尊重しているが。
その後は船に戻って、サツキとキョウスケはロイに自分達の伝説のポケモンをどうやって仲間にしたのか話をするのであった────。
一方、とある場所…もといエクスプローラーズのアジト。
此処のとある一室にて、執事のような風貌の前髪で左目が隠れている糸目の老紳士がモニターに映っているアメジオから、これまでの任務の途中報告を聞いていた。
ちなみに、アメジオはエクスプローラーズが所有する潜水艦を拠点に、発信機を付けたライジング・ボルテッカーズの追跡を開始していたのだ
「これがギベオン様の求めているペンダント……!しかしその輝き…」
『嗚呼、凄まじいエネルギーを秘めているようだ』
この老紳士はエクスプローラーズのボスであるギベオンからペンダントの事は聞かされているようで概ね理解はしているが、アメジオの報告で聞かされた話以上の結果で感嘆な声を上げていた。
「……ギベオン様にご報告致しますか?」
『いや、次の手は考えてある。まだ報告はするな』
これまでの結果をボスのギベオンに報告する事を老紳士は提案するも、アメジオにはまだ何か考えがあるようで釘を刺された。
「かしこまりました、無理はなさらずに。相手は【ライジング・ボルテッカーズ】のフリード…腕は立つと噂です。それと以前頼まれていた調査報告の結果ですが、もう準備は出来ています」
「すぐに送ってくれ」
アメジオの提案を素直に汲み取った老紳士は助言とともに、先日キョウスケにとポケモンバトルをした後に身辺調査を依頼されたので、その結果が上がった事を報告した。もちろんアメジオは送るよう指示を出し、老紳士はスマホロトムを操作してアメジオのスマホロトムに調査結果を送信した。
自分のスマホロトムに調査結果が届いた事を確認したアメジオはすぐさま送信された結果に目を通した。
『ある程度把握した。ハンベル、感謝する』
「恐縮です。それと、朗報をお待ちしております。どうかお気をつけて」
粗方調査結果に目を通したアメジオは老紳士…ハンベルに礼を言うと、そのまま彼から期待の言葉を添えられた。それに聞いたアメジオは『ではまた』と言い残して通信を切った。
アメジオからの報告を聞き終えたハンベルは一度椅子に座り直してため息を1つついた。その後は机の引き出しから先程アメジオに送信したものと内容が同じ調査報告書取り出し、それに目を通し始めた。
「しかし相手は強い。なんせ
ハンベルは調査報告書を捲りながらそんな事を呟いた。
ちなみにアメジオが先日対峙したキョウスケはカントー地方とジョウト地方では誰も知らないほどの有名人。それとホウエン地方やイッシュ地方で有名人のサツキがタッグを組んでジルとコニアを一蹴したのは、当然ハンベルの耳にも入っている。
もしそんな2人とアメジオが対峙するとなると此方も無事で済まないのは明白なのだ。
調査報告書に目を通している最中に、自身のスマホロトムから着信が入ったハンベルは即座に電話に出た。
「ベリル様。どうかなさいましたか?」
『今任務が終わったのと合流地点に向かう報告を入れただけだ』
ハンベルに連絡をしてきたのは、ベリルという名前の人物であった。ちなみに余談だが、電話越しだからベリルの詳しい素性は不明だが、声の高さからして男性である、というくらいである。
「……そうですか。ベリル様、確か貴方は今カントー地方にいらっしゃいますよね?」
どうやら任務終了の報告と合流の連絡を入れてきただけであって、他に特に何もないからそのまま電話を切ろうとしたが、カントー地方で任務に当たっている事を思い出したハンベルはこれから起こる事のために迅速に対処するべく、すぐさまベリルに自身のいる場所を確認させた。
『そうだが?』
「それなら好都合。では貴方に一つお願い事があるのです」
『お願い事ねぇ…しゃあない、付き合ってやるよ』
「ありがとうございます。それでは今貴方のスマホロトムに今から向かってほしい場所の地図と座標を送信しております。その後はそこにいる人達と合流して下さい」
チャンスと捉えたばかりか、ハンベルはベリルに任務内容を大まかに説明すると同時に彼のスマホロトムに場所の地図とアメジオが拠点としている潜水艦の座標の位置を送信するのであった。
『……了解。吉報、頼みにしとけよ?』
「分かりました。ではご武運を」
そう会話が終わるとベリルはスマホロトムの電話を切った。一方的に電話が終わったハンベルはまた1つため息をついた。しかし先程のように心配しているのではなく、安堵の表情を浮かべていたのだ。
ちなみにベリルはエクスプローラーズの幹部の座につく男。そんなベリルとアメジオが一緒にいればライジング・ボルテッカーズを太刀打ち出来ると判断しているのだ。そう確信したハンベルは今一度椅子を座り直して報告を待つのであった────。
まずは感想、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!
今回はアニメ本編に沿いつつ、ロイとホゲータの関係やフリードの言葉を前倒ししました。これで夜中に船に忍び込む事はないね、やったねロイくん!
あとは【エクスプローラーズ】側にもベリルという名のオリキャラを登場させました。彼の立ち位置としてはスピネルや他の幹部含めて幹部の座に就いてます。ちなみにベリル含めて3人ほどオリキャラを【エクスプローラーズ】の幹部として登場しますのでお楽しみに。
そして最後に……掲載当初はラティオスなどの準伝説以降のポケモンやホウオウなどの伝説のポケモンとかは手持ちに入れない予定でありましたが、オリキャラの提供をしてくださった『咲野 皐月』様と相談した結果、伝説も手持ちに入れる方針にしました。これに伴い、次回あたりにあらすじの内容を少し変更させていただきます。
ちなみに、劇中でもうキョウスケとサツキは何体かゲットしておりますが、先の話である【テラスタルデビュー】で、リコ達がテラスタル研修の最中にキョウスケ達を別地方で黒いレックウザや六英雄の情報収集も兼ねた伝ポケのゲットを予定しております。
そこで予定としては、2話先の『いにしえのモンスターボール』にてキョウスケとサツキの所有している伝説のポケモンが登場します。どんな伝説が出るか楽しんでいただけると幸いです。
最後に次回はアニメでいう『みつけたよ、ホゲータ』から始まります。投稿日は未定ですが、今月中を目処に投稿しようと思います。
それでは、また次回。
スカーレット・バイオレットには未登場のポケモンをテラスタルさせても……
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断然OK!だってアニポケだもの!
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ダメ。パワーバランス崩れるおそれがある。