クールビューティーな氷川さんと腐り目の比企谷君 作:速水さん
場所は変わってここはとあるスタジオ。そこには5人のバンドメンバーが練習をしているところだった。バンド名はRoselia。5人中4人はしっかりと練習に励んでいるが1人だけどこか浮かない顔をしている。
「友希那~一旦ここで休憩にしない?」
今井さんがそう言った後、湊さんが
「そうね。10分間の休憩にしましょう」
「あこトイレに行ってきます」
宇田川さんがそう言って出て行った。
「氷川さんそんなに落ち込んでどうしたんですか?」
急に白金さんが聞いてきたので私は
「いえ、大してことではなくて……」
「なになに、紗夜~もしかして愛しの八幡と喧嘩でもしちゃったの~?」
「け、喧嘩したわけではありません。それに愛しのはやめてください。まだ、そういう関係では//」
「まだね」
私は自分が言ったことを悔やんでいます。どうしてまだなんて言ってしまったのか。
「それよりも紗夜はどうして落ち込んでるの?」
「その、、、笑いませんか?」
「「「え?笑う?」」」
ここだけ聞くのですね湊さんは
「先週学校の授業で高校生活を振り返ってという課題が出されたんですが…」
「もしかして、氷川さん再提出だったんですか?」
「紗夜どういうこと?」
そういうのは今井さんと白金さんです。
「いえ、私ではなく比企谷さんの作文が再提出になったのですが、なんでも作中に私らしき人物が書かれていてそれで比企谷さんに直接言いに行ったのですが」
「そこでついつい言いすぎちゃったと」
「どうしてわかったんですか!」
今井さんに何も言っていないのに言い当てられました。
「だってそれ以外で紗夜が落ち込む理由ないでしょ?それで言い過ぎちゃたのは謝ったの?」
「まだです」
「なら、今電話でもして謝ればいいじゃん!そうと決まれば」
そう言って今井さんは自分のスマホを手に取って誰かに電話をかけ始めました。
「あ!もしもし、八幡?今空いてる?」
電話の主は比企谷さんでした。
「あのね、紗夜が八幡に話したいことがあるってさ、今から紗夜に代わるね?」
そう言って今井さんが私にスマホを渡してきた。
「ほら、紗夜言うなら今のうちだよ」
「ですが」
「つべこべ言わずにそれ」
そして私は今井さんのスマホで比企谷さんと通話することになった。
「どうした氷川?何か言いたいことがあるって今井から聞いたが、まだ作文の事で言うことがあるのか?」
比企谷さんはまださっきの話の事だと思っているそうです。
「い、いえ。その件の事ではありませんが、その…………」
「ん?氷川、もしもし~聞こえてるか?」
「先ほどはすみませんでした。比企谷さんの作文に私の事が書かれていて、別に嫌というわけではなかったのですがあのような書き方だと私がただのポテトの食いしん坊だと思われてしまいそうで、、」
私が比企谷さんに謝罪をすると
「俺もすまなかった。氷川に聞かずに勝手に書いてしまって申し訳なかった。俺も悪かった。だから、今回の事は水に流そうぜ、お互い」
「そ、そうですね。それでですね、、」
「どうした?」
「もしですよ、もしこの後よろしければ仲直りとして食事しに行きませんか?//」
私は緊張しながら比企谷さんに言った。ふと、周りを見ると今井さんがニヤニヤしていて白金さんはニコニコしていて湊さんは無表情でした。宇田川さんはどこをほっつき歩いているのですか。
「いいぞ。俺もちょうどピアノを弾きたくてそっちにいってるから終わったら教えてくれ。そのタイミングで俺も終えるから」
「わ、分かりました。それでは後ほど」
そう言って私は電話を切った。
「まぁ紗夜にしてはいい感じじゃない?それにしても仲直りのデートに誘うなんてやるぅ〜」
今井さんがそう言いながら、私の肩を突っついてきた。
「デ、デートではありません。これはただの食事です」
そんな感じで話していると、宇田川さんがやっと戻ってきました。
「宇田川さん、いったいトイレまでどれくらい時間かけたんですか?」
私が言うと宇田川さんは目をキラキラさせながら
「紗夜さん!この後八兄とデートするの?」
「ど、どうしてそのことを?というかデートではありません」
「あこ~もしかして八幡と会ってたの?」
「うん!あこがトイレ行った後に戻ろうとしたときに八兄に会ってジュース買ってくれたの!そしてそのあと喋ってたらリサ姉から電話が来て終わった後には紗夜さんと食事しに行くって言ってた~」
相変わらず宇田川さんには甘いのですね、比企谷さんは。私にもそれくらいの、、何を考えているんですか私は。
「それで何故デートってなったのあこ?」
「お姉ちゃんが前に男の人と女の人が一緒に食事をしに行くときは大抵デートって言ってた!」
「あこちゃん、それはちょっと違うかな?」
「そうなの、紗夜さん?」
「えぇ、比企谷さんとは仲直りとして食事をしに行くのであって、けしてデートではありません。いいですね」
私は宇田川さんに近づいて念を押した。
「は、はい!それと八兄からの伝言で『お弁当美味しかった、毎日食べたいくらいだ』って言ってました!」
「そ、そうですか//」
「紗夜〜もしかして照れてるの〜?」
今井さんはそう言いながら今度は私の頬っぺを突っついてきた。正直なところ比企谷さんに褒められて、素直に嬉しかった。
「て、照れてません。それにしても毎日食べたいですか……アシタモ、ツクッテコヨウカシラ」
紗夜はそう言いながら体をクネクネしていた。
「「「なんか小声で言って、周りには聞こえないと思ってそうだけど普通に聞こえてる」」」
3人は集まりながら何やら話していた。湊さんは1人で座りながら頭を揺らしていた。
「それにしても、紗夜はいつまで八幡の事を苗字で呼んでるの?出会って1年経ってるのに」
唐突に今井さんがそんな質問をしてきました。確かに彼とは出会って1年近くたっていますが、
「そ、それは//」
「「「「それは?」」」」
湊さんこういう時だけ話に参加しないでください。宇田川さんはどうしてワクワクしているのですか。
「は、恥ずかしいからに決まっているからです//」
私がそういうと皆さんそろいもそろって吐きそうな真似をしています。
「ど、どうして皆さん吐きそうな感じになっているのですか?」
「だってね」
「氷川さんって」
「紗夜さん…」
「これは甘いはね。砂糖を吐きそうだわ」
「どうしてそうなるんですか~」
紗夜以外のメンバーが思ったのはその意見が前にも違う人から聞いたと思った。
そのあと練習は一旦中止となり皆で恋バナを始めました。特に紗夜の。
「後で巴に言っとかなきゃな。けして男と女が一緒に遊びに行くときはデートじゃないって」
そう一人でつぶやくのは比企谷八幡であった。何故あこの姉の巴と知り合いなのか?何故、巴だけ名前で呼んでいるのかは次回以降お伝えします。
今後も温かい目で見守ってください