レイヴンの休日   作:鳳.

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色んな二次創作も含めて感情がないようにはまったく見えないんだけどなぁ…
って思った結果。


レイヴンの声
俺、強化人間だけど正直感情はあって物事が面白く見える


強化人間C4-621。

それが今の自分の名前だ。名前というより、管理番号だろうか。

 

強化されるより昔のことは、もうかすかにしか覚えてない。

手術の副作用で記憶障害も起こってしまったのだろうか。

 

さるハンドラー(飼い主)の元で傭兵家業をしている。

身体は上手く動かず、基本はACのコクピットの中にしかいない。

手や目などは機能するのでACを動かす分には苦労しないのだが、外を歩くとなると大変な苦労と苦痛を伴う。

 

強化の影響か、感情が死んでいると判断されたこともある。

 

しかし、それは誤り。

ここでこんな今現在の『自分』という存在について意味もなく考えてる以上それは「感情」が無い生き物がすることではないんじゃないかと自分で思うのだ。

では、何故感情がないと判断されたか。

それは、強化による弊害なのか、うまく声が出なくなってしまい、表情もあまり変えられなくなってしまったからだ。

うまく出ない声で言葉を喋り、表情も変えない。しかし、手術をした技術者本人はそんな失敗をしたことにも気づいてなかった。

なので、これはもう誰から見ても「感情が無い」と判断する他ない状況だったのだ。

 

不自由で、閉鎖的な生活。

普通の生活というものをそこまで知らないので、特別辛い思いはしていないが、同じ第四世代強化人間のG5イグアス君とかが羨ましくなってくる。

 

…ミシガンさんの部下ということは置いておいて。

 

ハンドラーの命でルビコンに渡り、速いところでもう数か月。

表情も声の抑揚もない僕に感情を伝えられる友達が出来た。

自分の感情は今まで、脳内に現れてはどこにも出せず消えていく独り言のようなものだったので、それを伝えられる相手が出来たというだけで、大変喜ばしい出来事だった。

 

ウォルター曰く幻聴らしいが、ここまで意思をもった幻聴というのもそれはそれでおかしな話だと思…

 

ーどうしたのですかレイヴン?何やら物思いに耽ってー

 

ああ、最近ゆっくりしてる時間がなかったからね。ここに来てもう長いし、ちょっとこれまでの事思い出しててね。

 

ーそういえば、レイヴンとウォルターはどうやってこの星に降り立ったのですか?衛星軌道には封鎖機構の衛生砲が多数配備されていて、企業勢力ですら安全な着陸とまではいかないそうですがー

 

別に。企業と違って帰りの事はそこまで気にしてなかったから、普通に突破しただけだよ。撃たれる直前にACで脱出して…。

 

ー……。あなたといいウォルターといい、頭よさそうにみえてバカな気がするのは気のせいですか?意外と脳筋なことしかやってない気が…ー

 

どこが?無事に降りられて今ここにいるんだから、正しかったってことじゃ?

 

ーいや、そうでなくて…『621、食事だ。ハッチを開けろ。』

あ、ウォルター。

じゃ、エア。悪いけどこれから御飯だから。

ーあ、ちょっと待ちなさいレイヴン、まだなんか納得がいかないのですけど!ー

 

エアがぶつくさ言ってるが、気にしない気にしない。

結果良ければすべてよしなのだ。

今はウォルターに従って全てうまく行ってるので、ウォルターの知能を疑う理由はないのだ。

 

 

ーレイヴン、先程あなたは自分の感情を人に伝えられないのをきにしていましたよね?すこし考えがあるのですが。ー

 

…勝手に考えを読むのはやめていただきたいが、まあそれはいいとして、そのアイデアって?

 

ーグリット086に侵入した時お見せしたように、私は様々な機械をハッキング…というか、自由に扱えるので、あなたの肩にでもスピーカーを付けてそこからあなたが言おうとしたことを私が代わりに言う…といったような感じで…ー

 

なるほど。その方法ならたしかに相手にも伝えられるかもしれない。

…でも最大の問題は、そこまでして伝えたい相手がいないことだなぁ…

 

ー別にいいではないですか。今まで戦ってきた相手も皆、戦闘中に喋りかけてきたじゃないですか。こっちからも応答したいとか思ったことはないのですか?ー

 

…確かに。そうすれば会話もできるのか。なるほど!それはいいアイデアかもしれない!

 

ーでは、早速ー!ー

 

message

from:C4-621

メッセージの新着通知に現れたその文字を見て、ウォルターは首を傾げた。

621の方から自主的に物事を伝えようとすることは、中々ない。

氷原にRad経由で行った時が最後だろうか。

怪訝に思いながらもそのメッセージを開いてみると…

 

『スピーカーと配線ありませんか』

 

…なんだこれは。621がそんなものを何に使うのだろうか。

返信を返してみる

「何に使うんだ?」

と、『暇つぶし』と返って来た。

暇つぶし…に使うにしては奇妙な道具だが、ガラクタの中にそれくらいはあった気がするし、ここでとくに断る理由はない気がするので、まぁ、持って行ってやることにした。

 

暇つぶしにスピーカーは使わないと思うんだ。

 

ーそれ以外の内容が思い浮かばなくて…ー

 

そもそも、スピーカーなんて持ってないのでウォルターにせびったが、だいぶ不振がられた。

世間知らずエアがメッセージを送ったせいだ…。

ーまるでレイヴンは世間を知ってるような口ぶりですが。ー

はい、そうですねどっちもどっちでした。

 

んで、このコードをそこにつなげればいいんだね?

 

ーはい、これでこのスピーカーに電源は行き渡っていると思います。試しに音を出してみますね。ー

と言った。

スピーカーから流れてきたのはー

『クイッククイックスロー クイックk

俺はつないだケーブルを引っこ抜いた。

おめなんてもん流してるんだ

 

ー…どんな反応するか見て見たかっただけです。 まぁ、これで次戦った相手にはレイヴンの声を届けることが出来ますね。ー

 

そうだね。次戦う相手が誰になるのか、自分がソイツ相手に生き延びれるのかもわかんないけどね。

 

 




東方の方も更新しないといかんってのに…。
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