レイヴンの休日   作:鳳.

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オチがちょっと雑になっちゃいました。
次の話が書きたくなっちゃったんです…。


会場

会場から少し離れたところにACを止め、そこから歩いて会場へ向かう。

向かってる間、後ろから不定期的に視線を感じたり感じなかったりしたのだが…

「何?」

「い、いやなんでも…」と言ってラスティは違う方を向く。

【見たい気持ちと見たら悪いと思う気持ちが混じってる様ですね。素直な方です。】

「(…そういえば思ったんだけどさぁ。エア。この服、どう見ても『普通の女の子』ではなくない?知ってたよね?こんな格好のキャラだってこと)」

【!?  …なんのことでしょうか】

「(一体どんな意図でこのこと隠してたんだか…)」

【決してレイヴンのいつもと違う服装の晴やかな姿が見たいとかそういうわけではあります。】

「(あるんだ)」

なんて脳内会話をしていたら、目的の場所に付く。

 

「戦友、今から君はこの会場にゲスト招待された『大豊娘娘』だ。そして私は、そのマネージャーだ。まずはそのことを忘れないでほしい。」

「分かった」

「よし、じゃあ…時間もいいころだろう。入るぞ。」

正々堂々、正面からゲートを潜る。

識別用カードももちろん受け取っているので(本人から)問題なく通過できた。

会場は、巨大なホールだった。

色んなところで会社の偉い人と思われる人たちが会話をして、ご飯を食べている。

そして、会場の端には見たことのあるものからないものまでいくつかの武器兵器が。

これが、今回の調査対象だろうか。

と、これまたそんなこと考えながら歩いていたが…。

 

「すごい見られてる気がするんだけど」

「仕方がない戦友。気にしないようにしろ。君は『大豊娘娘』だ。」

「う、うん…」

周囲の老若男女からの視線が近くを通るたびにこちらに向く気がする。

正直言ってかなり精神にクる。

ラスティに連れられるがままに適当にちょっとだけご飯をもらいながら歩いていたが。

「そろそろ、本格的に調査をしたい。武器の性能や、内容。聞き出す理由はいくらでも用意しているから問題ないが…君も付いてくるか?それとも、ここで待ってるか?」

「ごめん…人が多すぎるのと視線が集まりすぎるので正直ちょっと気持ち悪い…ここで待ってる…」

「あ、ああ…。それじゃあ、ゆっくりしていてくれ。」

と言うと、少しこちらを心配そうに眺めた後、人ごみに消えて行った。

 

【大丈夫ですか?レイヴン】

「(うーん、あまり…大丈夫じゃ…ないかも)」

会場の端で壁と一体化することに全力をかけながらそう返す。

この格好だとどうしても目立ってしまう。

だったら、こうして動かないことが適作だろう。

ラスティが戻ってくるまでは。

そう思ってじっとしいたが。

 

声をかけられた。

「ああ~?何だお前、見ねぇ面だなぁ…」

話しかけてきた人の顔を確認する前に感じた。

酒臭い。

おそらく、酔っぱらいの絡みだろう。

そう思いながらそちらを見ると

 

そこにいたのはG5イグアス君だった。

 

彼は私の顔を知らないが、私はベイラムの広報写真やとある画稿のログなどから、彼の顔を知っている。

顔が真っ赤な彼が、こちらに絡んできたのだった。

「誰だぁ…?お前…」

いつもは出てくると面倒くさいとは感じるが、特段脅威とは思えないほどの相手。

しかし、彼が目の前でこちらを見下ろしていると、いつものAC戦とはまったく違う差があった。

男と女なので当然だが、私より彼の方が背は高いらしい。

いつもは何とも思わなかったイグアスに…

恐怖を感じた。

「なんなんだお前はよぉ…ッ!」

と言いながら、酔っぱらいイグアス君はこちらの顔の横の壁を強く叩きつけて抑える。

いわゆる『壁ドン』というヤツだが、少なくともこれは恋物語ではないだろう。

恐い。

生身じゃ対抗できない。

脚が震え始めてきた時だった。

 

横から来た人影がイグアスを殴り飛ばした。

 

「ウチの連れに何してる。」

と横から来た彼ーラスティはそう言い放った。

 

随分フルスイングしたのだろう。

大きく響いた打撃音は周囲の注目を集めた。

すると、人ごみの中から一人の中年が出てきて、殴り飛ばされたイグアスを怒鳴りつける。

「イグアス!!!!貴様アアァ!!!泥酔するまで飲むなといっただろうこのバカ者が!!!!!!」

「…うっ」

イグアスはフルスイングが効いたのかダウンしている。

横から出てきた中年は、そんな彼をおぶる。

「悪酔いした貴様をたしなめるのはヴォルタの役で、貴様を殴り飛ばすのはナイルの役目だったな…」

と、つぶやいた後。

「すまなかったな。嬢ちゃんとマネージャー。何か問題があったら、ベイラムお客様相談室に俺の名前を使って呼び出してくれ。」

と言って名刺を差し出し、イグアスを背負ったまま踵を返そうと…

「…待てマネージャー。貴様の顔、見覚えが…」

 

二人は一瞬の間に風と消えていた。

 

 

「まずかったな…。レッドガンの奴等とはブリーフィングで顔会わせをしていた。正確に誰か気付いてないといいが…。…戦友、大丈夫か?」

「…怖かった」

「…そうか。情報は十分に取得できた。もう帰ろうか。」

「…うん…。」

 

 

何があったのかラスティは詳細に知らないが、621はその日はそれ以降はめっきり口数が減って、別れ際の「…今日はありがとう」くらいしかいわなかった。

ラスティはイグアスに何か酷いことをされたのではと心配になったが、当人曰くそういったことは全くないらしい。

後ろ髪を引かれつつも、ラスティは戦友と別れた。

 

 

『ご苦労だったな。621。今日は休め』

ガレージに帰るなりウォルターは声をかけてくる。

本当にご苦労した。

恥ずかしい格好したり。

酒のせいとはいえ襲われかけたり。

 

【…レイヴン】

 

疲れた…

ラスティと最後上手く話せなかった。

でも、助けてくれた時、すごく格好良かった。

安心できた…。

 

【…レイヴン、何ときめいちゃってるんですか】

「(!?)」




いつかアイデアが浮かんだら描写と内容を練った奴書くんで許してください。
あとイグアス君のこれは先輩も戦友も死んじゃったヤケ酒の面も結構あります。
だから中年の隊長さんも多少しんみりしてます。
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