それでは、どうぞ。
大学病院
創破の病室
今日は僕の退院する日だ。
僕の身体は完治し、後遺症等も残らないみたいだ。
今日は朝から父さんと母さんが家に戻るための準備を行いとても慌ただしかったが、昼には全部片付いたみたいだ。
ようやく家に帰れると思うと嬉しい。
だが、1つ大きな謎を残している。
パンドラという少女だ。
あの後、目が覚めると朝になっており、パンドラはどこにもいなかった。英雄たちのアイコンは地面に散らばっており、急いで回収した。皆さんも気を失っていただけみたいで、特に異常はないらしい。
念のため、医者に頼んで僕の身体も再検査を受けさせて貰ったが、特に異常はなかったみたいだ。
一体彼女は何者なんだ?
それに「愛してる」って一体僕の前世はどんなものだったんだ…
考えても仕方ない。今は出来ることをやっていこう
そう、
『ヒーロー』になるという夢を!!
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幼稚園
今日は退院後、久しぶりに幼稚園に通う日だ。
みんな元気にしてるかな。
●●組
僕は少し緊張しながら扉を開けた
ガラガラガラ~~
創破「おはようござ
「「「「「「退院おめでとう!!創破(くん)~!」」」」」」
創破「うぉっ!?」
教室の黒板にはデカデカと「退院おめでとう」という文字が書かれていた。幼稚園に入って、登校してくる人がどうも少ないと思ったら…
まさかこんなことになっているとは!
佐倉先生が僕の前にやって来た。
佐倉「創破くん、退院おめでとう。みんな創破くんがいなくて、とっても寂しかったのよ。みんな、お見舞いに行きたがっていたんだけど、テレビや新聞で報道されてる中で、園児たちをお見舞いに行かせるのはちょっと危険だと思って行かせなかったの。ごめんね。」
佐倉先生が言いたいことも分かる。お見舞いに来て
僕の関係者だということが分かってしまうとそこから芋づる式で、ネットが騒ぎ出す。そうなると、住所や個人情報までも特定されるかもしれない。
麗日さんたちは事件に巻き込まれた人達ということでお見舞いに来るのに問題は無かったが…
創破「先生、ありがとうございます。でも僕は全然寂しくありませんでした。ほら、発表会で発表する予定だった夢を見つけることが出来たんです!!」
佐倉「まぁホント!良かったじゃない。」
すると、声が聞こえたのか
みんなが寄ってきた
幼稚園児a「おぉ!創破の夢は何にしたんだ!」
幼稚園児b「ミュージシャン?それとも画家?」
幼稚園児c「消防士とか警察官とかでも悩んでいたけど?」
創破「ううん。僕はね、
絶対に
ヒーローになる!!!!」
麗日「やっぱり!!それじゃあ!私と一緒やぁ!」
麗日さんがはしゃいで、僕の手を掴み上下に振っている。
みんなもほっこりとした顔で僕たちを見ている。
なんでみんなほっこり顔?
麗日「あっ!そうくんごめん!」
麗日さんが顔を赤くし、手を離した。
創破「いや、僕は全然大丈夫だったよ。それより麗日さんお互い、ヒーローに向かって頑張ろうね!」
麗日「!!!うん!」
それから、みんなで退院祝いということで花束やみんなで一生懸命作った千羽鶴には驚いた。
それからみんなと椅子取りゲームや先生も含めた鬼ごっこをやった。
とっても楽しかったなぁ~~。
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皇家
幼稚園から帰り、晩御飯やお風呂を済ませ
今はベッドで寝ている
たった約1週間の出来事は僕の中にはある意識を大きく変えた。
いつも寝る時にはどうしてもあの声を思い出してしまう。
『◯◯くん、約束だからね』
『あぁ、約束だ!』
『…ありがとう。』
多分、僕の前世に関係があると思うけど、5年たった今でも全然思い出せない。
だからこそ、パンドラにもう一度会って前世のことを聞かなければならない。
この世界で唯一、僕が転生者だと知っているのは彼女だけだし、でも、問題がある。
英雄たちだ
みなさん口を揃えて
「アイツは危険だ!絶対に近づくなぁ!」
とか
「あんな禍々しい気配は今まで感じたことがない!いいか!これまでより厳しく指導していくぞ!」
とか
似たり寄ったりのことを忠告してくる
だけど、他に知る術が無い以上やはりもう一度パンドラに会う必要がある。英雄たちには申し訳ないけど。
それになにより、ヒーローになるという夢を見つけた!
だったら、その夢に向かって走るだけだ!
絶対、やってやるぞ~~!
創破「ヒーローに僕はなる!!!」
幼少期編《完》
ここまで読んで頂きありがとうございます。
創破はヒーローに向かってこれからたくさんの努力をしていきます。英雄たちは勿論、他にも心の中でたくさんの出会いをします。
予定としては次の章から原作開始です。でもその前に
パンドラ視点の話を書くつもりですので、どうぞお楽しみに。
感想や評価もよろしくお願いいたします。