深夜0時過ぎ
霧雨「はぁ、やっぱり気付かないかぁ。」
私、霧雨魔理沙は風呂に入り、さっぱりし終えた後、ソファーで今日のことを振り返っていた。
霧雨「……気付いて………欲しかったんだけど……」
この花もこのぬいぐるみも……この絵も……
『それで前世を思い出したら!どうするつもりだったんですか!!』
霧雨「うぉ!!」
びっくりした!
心の中であの女の声が聞こえて来た。
霧雨「何だよ。こんな深夜にそんな怒鳴り声しないでくれよ。それに今日は定時連絡の日じゃないだろ?」
『あなたまで!!何で皇創破さんの前世の記憶を思い出させるようなことをしたんですか!?彼が記憶を取り戻した時の危険性は!!貴女やパンドラに話した筈ですよね!』
霧雨「…………あぁ。」
『前世の記憶を取り戻したらどうするつもりだったんですか!!只でさえ、彼の力は強過ぎるのです!もしものことが起こったら!「そんなことになったのはあんたらのせいだろ。」!!』
自分でもびっくりするくらい低い声で言った。
霧雨「何でだよ。」
『………。』
霧雨「あいつが何をした。」
霧雨「なぁ!答えろよ!
何で人類を救ったそうくんに、また辛い思いをさせるんだよ!!!」
『………………。』
霧雨「答えろよ!なぁ!
女神アテナ様よぉ!」
『……………。』
霧雨「いいか!この世界に転生したのもあんたらの指示に従ってるのも全部そうくんのためなんだ!決してお前らのためじゃねぇ!」
ポロポロ……ポロッポロ
いつの間にか涙を流していた。
霧雨「記憶を取り戻させないのも、いきなり強力な力に目覚めて、死んでしまうきっかけを作らせないため!だったら一番近くにいる私が判断する!上から見ているだけのお前に!指図されるのは納得しない!!」
『………。』
霧雨「そうくんは今も苦しんでんだ!その苦しみを少しでも和らぐ為にもあたしやパンドラが居るんだ!!」
『………。』
霧雨「ハァッ、ハァッハァッ。」
『………分かりました。』
霧雨「あぁ?」
『そこまで言うなら分かりました。もう、私から皇創破さんの前世の記憶についてはとやかく言いません。』
霧雨「………………。」
『しかし!……これだけは胸に刻んでおいて下さい。
この世界は本来の物語とは違う方向に進んでいます。そして、これから起こるであろう出来事には彼や彼の力が必要不可欠です。………絶対に彼を死なせないように……』
霧雨「分かってる。」
『そうですか。では、また連絡します。』
霧雨「あぁ。」
しばらくして、女神の声が聞こえなくなった。
霧雨「寝よう。」
明日は彼と一緒に登校し、放課後も一緒だ………
大丈夫。今度は私が彼を守る番だから。
謎の声の正体が判明しました。
そして、次回からいよいよUSJ編に入っていきます。
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