仮面の英雄と約束の場所   作:Kod

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「さぁ、最初の試練となる出来事。いえ、伝説となる出来事。信じてますよ、貴方が乗り越えられることを。」


水難ゾーンの戦い

 

 

切島「敵ンン!?バカだろ!ヒーローの学校に入ってくるなんてアホ過ぎるだろ!」

 

八百万「先生!侵入者用センサーは?」

 

13号「もちろんありますが……」

 

轟「現れたのはここだけか……学校全体か……何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうこと出来る『個性』がいるってことだな」

 

そうだ、奴等がここまで念入りに準備するということは

 

創破「敵達は何らかの目的があってここに侵入してきたってことか。」

 

轟「あぁ、奴等はバカだがアホじゃねぇぞ。」

 

でも、態々雄英に入り込んでまで何をしたいんだ?それに敵って言っても、噴水近くにいる3人の敵以外はチンピラのような感じがする。

 

最もヤバイのは………あいつだ。

 

???「………ゥゥゥ」

 

脳が剥き出しになっており、一見人間のようには思えない姿をしている。この肌がピリピリする感じ、あいつはヤバイ。ひょっとしたらオールマイトと同等かそれ以上の強さかもしれない。

 

相澤「13号避難開始!学校に連絡!電波系の個性を持つ敵が妨害している可能性もある。上鳴!お前も個性で連絡を試せ!」

 

上鳴「ッス!」

 

相澤先生は13号と上鳴君に指示を出すとゴーグルを取り付け戦闘態勢をとってた。

 

緑谷「先生は!?一人で戦うんですか?あの数じゃ、いくら個性を消すってのいっても!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」

 

相澤「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん!

 

 13号!任せたぞ!」

 

相澤先生は捕縛布を取り出し、敵に向かって行った。

 

 

 

「あれ、個性が出ねぇ!?ブファ!!」

 

「馬鹿野郎!アイツは見ただけで個性を消すっつうイレイザーヘッドだ!!」

 

「消すぅ~!?へっへっへ。俺ら見てぇな異形型の消してくれんのか?」

 

相澤「いや、無理だ。発動型や変形型に限る。が、」

 

シュッ!シュシュッ!!

 

「ゴホッ!」

 

相澤「お前らみたいな奴の旨みは統計的に近接戦闘で発揮されることが多い。」

 

ドガッ!

 

相澤「だからその辺の対策はしてる。」

 

ドガッドガッ!

 

相澤先生はゴーグルで目線を隠し、誰の個性を消しているのか分からなくしている、あんな風に集団戦においてはそれにより、連携が遅れを取ってしまうということか……

 

緑谷「凄い!多対一こそ、先生の得意分野だったんだ!」

 

創破「おい緑谷、分析してる場合か!早く避難しろ!」

 

僕は緑谷の手を引っ張り、出口へと誘導させる。

 

 

???「させませんよ。」

 

 

創破「!!」

 

黒モヤが出口前に立ち塞がっていた。

くそ!相澤先生でも一人敵を漏らしたか。

 

???「初めまして我々は敵連合。」

 

この黒モヤ、相澤先生が戦っていた敵とは格が違う。さっきの光景からしてこいつの個性はワープか何かだろう。

 

黒モヤ敵「僭越ながら、ヒーローの巣窟である雄英高校に入らせて頂いたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和の象徴であるオールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創破「は?」

 

オールマイトを?殺す?

 

 

黒モヤ敵「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはずですが 何か変更があったのでしょうか?………まぁそれとは関係なく」

 

!!まずい!!

 

黒モヤ敵「私の役目はこれ……(バゴォォン!)爆豪「その前に俺達にやられることは考えてなかったか!?」」

 

爆豪と切島は黒モヤに向かって攻撃を仕掛けていた

 

だが、効いてないみたいだ。

 

黒モヤ敵「危ない危ない、そう、生徒といえど優秀な金の卵」

 

13号「ダメだ!どきなさい二人とも!」

 

黒モヤが広範囲に拡がった、まずい!

 

黒モヤ敵「散らして、なぶり殺す!」

 

くそ!

 

創破「皆!!」

 

無事でいてくれ!

 

 

.━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ザボォォン!

 

 

 

ボコォボコォボコォ

 

 

!!ここは!水の中?

 

どうやら黒モヤに飲み込まれてワープしたみたいだ。ここが水の中ということは水難ゾーンか?

 

 

創破『だったら、これで行くぞ!』

 

 

カチャ カチャ

 

 

オーズドライバーの右側にシャチメダル、左側にタコメダルをセットして、

 

 

カチャ

 

 

真ん中にウナギメダルをセットした。

 

メダルを3枚セットし終え、オースレイターを傾けた。

 

そして、右手にオースキャナーを持ち

 

 

デン!デン!デン!

 

 

斜めにスライドするようにしてメダルをスキャンした!

 

創破『変身!!』

 

シャチ・ウナギ・タコ

♪シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ♪

 

僕は仮面ライダーオーズ シャウタコンボへと変身した。

 

頭のシャチヘッドは深海のような所でもはっきり視覚・聴覚をとらえることが出来る。

 

創破『思った通り、水中には敵がわんさかいるな。』

 

シャチヘッドにより水中いる敵の位置を把握した。

 

創破『だがまずは、僕と同じようにここにワープしてきている人がいないかどうかの確認だ。』

 

一人であればここにいる敵を一掃出来るが他にワープしてきた人がいると巻き込んでしまう可能性がある。

 

創破『お、いた。蛙吹さんと……峰田君の2人か。』

 

シュルシュルルルルルルルルル!

 

僕は2人を視覚にとらえると液状化し、腕にある電気ムチのウナギウィップを蛙吹さんと峰田君に巻き付け、水上に浮かんであるボートに乗せる。

 

 

 

 

ボートの上

 

創破「大丈夫?二人とも?」

 

蛙吹「!その声、皇ちゃん?」

 

創破「あぁ、(変身解除)僕だ。このゾーンにワープしてきた人はこれで全員。二人とも怪我は無い?」

 

蛙吹「ケロッ、いきなりでびっくりしたけど、私は大丈夫よ。」

 

峰田「おいらも……何とか。」

 

創破「よし。それじゃあ奴等を倒してここから脱出する方法を考えようか。」

 

峰田「へぇ!?おいおい皇!オールマイトぶっ殺せるかもしれねぇ奴等と戦うのかよ!」

 

創破「峰田君?」

 

峰田「それよりもここでオールマイトか他のヒーロー待ってた方が良いって!おいら達絶対勝てないんだからよぉ~。」

 

創破「……いや、少なくともここにいる奴等は何とかなる、問題は……」

 

あの3人だ。あの3人を何とかしないとここからは出られない。1人の敵はワープだし、他の2人もそれ相応の強力な個性を持ってる可能性が高い。

 

創破「2人とも聞いてくれ!」

 

蛙吹・峰田「「!!」」

 

創破「敵側にカリキュラムが割れていた以上、奴等は虎視眈々とこの襲撃の用意をしていた。あの黒モヤが言ってたオールマイトが殺せる手段があるからこそこんな襲撃を企てた筈だ。」

 

蛙吹・峰田「「…………」」

 

峰田君は顔を青白くし震えており、蛙吹さんはこちらの話を聞きながら何か考えているみたい

 

創破「そんな奴等だけど、僕達が勝てる可能性はある!」

 

峰田「え!本当か!?」

 

創破「少なくとも、奴等は僕達の個性を把握しきれていないと思う。その証拠がここに蛙吹さんがいることだ。」

 

蛙吹「たしかに……私の個性が蛙って分かっていたら水難ゾーンじゃなく火災ゾーンとかに飛ばす筈よね。」

 

創破「そう!ここでオールマイトや他のヒーローを待ってたとしても数の多さでやられるかもしれない。だからやらないと……誰一人死なせない為に!!

 

蛙吹「!!皇ちゃん。」

 

峰田「皇……」

 

創破「2人とも、作戦を立てよう。個性の詳細を教えてくれないか?」

 

蛙吹「えぇ!分かったわ!」

 

峰田「よ、よし!分かった!」

 

無事に生きてここから脱出するために!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

創破「変身!」

 

シャチ・ウナギ・タコ

♪シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ♪

 

2人と立てた作戦を実行するために再び仮面ライダーオーズ シャウタコンボに変身する。

 

 

創破「よし!2人とも準備は良い?」

 

蛙吹「えぇ」

 

峰田「おぉう!こうなりゃ、とことんやってやる!」

 

敵達はどうだ?

 

 

 

水上

 

 

 

「おい!ガキ共はあの船の中にいるんだよな!?」

 

「あぁ。だけど油断するなよ、ガキと言っても雄英生だ。どんな個性を持ってるか分からねぇ以上、安易に突っ込んで行くなよ。」

 

「死柄木さんも言ってただろ、年齢じゃなく個性を見ろ。常識だろ。」

 

「水中にさえ、引き込んでしまえば確実に殺れるんだからよ。」

 

よし、雑談をしてるってことはそれ程自分たちの個性に自信があるってことか。それに水中に有利な個性しか持ってない奴しかいないのだったら好都合だ。

 

創破「それじゃあ行ってくる。蛙吹さんは峰田君をお願い、峰田君は集めた敵の捕縛を頼む。くれぐれも気を付けてね。」

 

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで、皇ちゃんも気を付けてね。」

 

峰田「よよよ、よ~し!やってやるぜ!」

 

 

 

 

僕は船の上から

 

創破「ウォォォォォォォォォォォォォ!」

 

敵「「「「!!??」」」」

 

 

 

敵達全員に聞こえるように雄叫びを挙げ

 

 

ヒュ……ズボン!!

 

 

水中に潜った。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

水中

 

 

 

ポコポコポコッ……

 

 

シャウタコンボのお陰で水中でも息が出来るし、敵もはっきり見える。

 

「水中に入ったぞ!まずはアイツを殺せ!」

「わざわざ目立つようにしてくるとは!」

「よほどの馬鹿だな!」

「お前に恨みは無いが死んでもらう!」

 

よしよし、来たぞ来たぞ。

 

僕は身体を液状化させ、船から少し離れた場所に移動した。

 

 

スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーー!!

 

「おい!待て!」

「アイツ!俺らより早いぞ!」

「くそ!」

「ちくしょう!!」

 

 

よし、ここら辺で良いか

 

創破「はぁぁぁ!」

 

脚に取り付けられている8本のタコ足タコレッグを展開させた。

 

創破「ウォォォォォォォォリャャァァァァァ!!!!!」

 

僕はその場で身体を超高速回転させることで巨大な渦巻きを作る。

 

そうすることで……

 

「うぉぉぉ!何じゃこりゃ!!」

「アイツの仕業か!」

「くそ!引き寄せられる!!」

「渦潮を作り出すとか、どんだけの力だよ!」

「水中だから踏ん張りが効かねぇ!」

 

敵達は此方に吸い寄せられるのだ!

 

 

ヒュンヒュンヒュンヒュュュュューーーーー!!!

 

 

「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」

 

吸い寄せられた敵達を1箇所に纏めることが出来た。

あとは、峰田君、蛙吹さん、任せたよ!

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

船上

 

 

蛙吹「!!渦が見えたわ。峰田ちゃん準備は良い?」

 

峰田「お、おおおう。皇のやつ、あんなことも出来るのか。」

 

蛙吹「さぁ行くわよ。」

 

蛙吹は峰田を抱え、蛙の跳躍力を活かして渦潮の向こう側へ跳ぶ。

 

蛙吹「ケロォ!!」

 

ピョョョョォォォォォォンンンン!

 

峰田「うゎぁ!」

 

蛙吹は峰田を抱えて飛び跳ね、渦潮の中心まで来た。

中心までくると、渦に巻き込まれている敵達が見えた。

 

蛙吹「峰田ちゃん、貴方の出番よ。」

 

峰田「う、うぉぉぉぉぉぉ!おいらだって、おいらだってぇぇぇ!」

 

峰田の個性『モギモギ』は頭に生えてるボール状の物体を本人の体調次第で何にでもくっつく物体に変化させ、投げることが出来る。

 

3人が立てた作戦は至ってシンプルなものだ。

 

創破が水中にて敵を誘導し、渦潮を作ることで1箇所に纏める。次に蛙吹が峰田を抱え、渦潮の上を跳躍する。纏まった敵達を峰田のモギモギで拘束する。

 

「な、何じゃこりゃ!!」

「取れねぇ!取れねぇぞ!」

「おい!お前らくっつくな!」

「動けねぇだろ!おら!」

「くそぉぉぉ!離れろぉぉぉ!!」

 

モギモギは敵達にくっつき、渦潮によって更にシャッフルされて敵同士がくっつき、やがて一つの塊になった。

 

創破は敵達が全員、モギモギに拘束されたことを確認すると蛙吹と峰田が着地した所へ向かい、2人と合流した。

 

創破「蛙吹さん、峰田君、敵達は全員拘束出来た。作戦成功だ。」

 

峰田「よっしゃ!やったぜ!」

 

蛙吹「凄いわ、皇ちゃん、峰田ちゃん。」

 

水難ゾーンでの戦いは僕達の勝利に終わった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

峰田「へへへッ、今朝快便だったし、アイツら1日くっついたままだぜ。」

 

蛙吹「なら良かったわ。後で警察に引き渡しましょう。」

 

 

敵達を一網打尽にし、僕達は今、水難ゾーンから出るために浅瀬を歩いている。そんな中、僕はどうしても考えてしまう。

 

創破「…………」

 

やっぱり、さっきの敵達の強さはそこまでの物ではなかった。精々チンピラか不良レベルだ。

 

やはり本命は、あの巨体な敵か?

 

それに僕達以外にもワープされた人は大丈夫か?

 

相澤先生や13号先生だって戦ってる筈だけど、大丈夫か?

 

色々と悩んでしまう。

 

蛙吹「皇ちゃん、ありがとう。」

 

創破「!え?いきなりどうしたの蛙吹さん?」

 

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで、正直言うと、私も峰田ちゃんほどではなかったけど怖かったの。」

 

創破「……え?」

 

一見して冷静に見えたけど

 

蛙吹「慌ててる人を見たら逆に落ち着くって言うじゃない?峰田ちゃんが慌てたことで私は冷静になれたのよ。だけど、皇ちゃんみたいに素早く状況を把握して作戦を立てることは私にはあの時出来なかったわ。」

 

創破「………蛙吹さん。」

 

蛙吹「だから今の内に言わせて、ありがとう。」

 

蛙吹さんは僕の目を真っ直ぐ見ながら、感謝の言葉を言ってくれた。

 

峰田「お、俺も。」

 

創破「峰田君?」

 

峰田「皇がいなきゃ、あんなこと出来なかった。脱出も出来なかったと思うし。だから、ありがとう。」

 

創破「……2人とも」

 

2人の感謝の言葉に少し肩の荷が降りたような気がする。

 

創破「こちらこそ、ありがとう。2人が協力してくれたお蔭で成功出来たんだ。僕達3人の勝利だ。」

 

蛙吹・峰田「「!!えぇ!(あぁ!)」」

 

この2人と絆が深まったような感じがした。

 

創破「よし!2人ともよく聞いてくれ。」

 

「「??」」

 

創破「これからの行動についてだけど、まず助けを呼んで来なきゃならない。」

 

峰田「たしかに、そうだな。」

 

幸い、水難ゾーンから出口までの距離はそう遠くない。

 

創破「このまま水辺に沿って、広場を避けながら出口を向かおう。」

 

テレポートウィザードリングを使用すれば一瞬で移動出来るが、この魔法は魔力(体力)を凄い使うのだ。しかも最長で半径約1キロメートル圏内である。人数が増えれば増えるほど移動距離に使う魔力は多くなり、長距離を移動できないのだ。ここから出口までは約2キロはあるし、テレポートした場所に敵がいたら終わりだ。

 

蛙吹「……皇ちゃん。」

 

創破「ん?どうしたの?」

 

蛙吹「相澤先生、一度にあんな人数の敵を引き付けて大丈夫かしら。」

 

創破「え?」

 

蛙吹「私の予想だけど、私達の為にやっぱり無理して飛び込んだんだと思うの。」

 

創破「・・・・」

 

峰田「へっ?……お、おい蛙吹まさか。馬鹿、馬鹿、馬鹿……」

 

峰田君も蛙吹さんの考えが分かったのか、怯えた表情で呟いている。

 

蛙吹「お願い、やっぱりどうしても気になるの。勿論邪魔になるようなことはしないけど、隙を見て先生の手助けをすることが出来ればと思ったの。」

 

創破「・・・・・」

 

蛙吹さんと僕はまた真正面から目を直接見るように立ち合った。

 

僕の考えとしてはNOだ。

 

手助け出来ると言っていたけど、蛙吹さんも峰田君も僕もまだ実践をさっき経験したばかりの学生だ。

 

そんな学生がわざわざ、本命らしき敵がいるところに行くとなると真っ先に狙われる可能性が高い。逆に相澤先生に負担をかけてしまうのだ。

 

 

 

 

でも………それでも…………

 

 

 

 

 

創破「分かった。」

 

峰田「!?はぁ!?」

 

蛙吹「ケロッ、てっきり反対されると思ってたけど良いの?」

 

創破「そもそも、僕は2人にどうこうさせる権利は無いからね。委員長でも無いし。だけど確かに、蛙吹さんの提案は危険すぎる。」

 

蛙吹「・・・・そうよね。」

 

創破「だけど、それは僕も一緒。」

 

蛙吹「え?」

 

創破「相澤先生はプロヒーローである前に1人の人間だ。プロだから体力とか上だと思うけど、いずれ限界はやってくる。そうなったら、あの場で救える人は誰もいない。」

 

蛙吹「………」

 

創破「僕の力で敵を足止めして、蛙吹さんや峰田君が相澤先生を救出すれば、先生の命を助けられる。だから僕も行くよ。」

 

蛙吹「………ありがとう、皇ちゃん。」

 

峰田「…………」

 

創破「峰田君はどうする。無理にとは言わないから。」

 

峰田「え!?いや、その……あぁもう!ここでおいらだけ出口に行くって言ったらカッコわりぃだろ!分かったよ!着いていくよ!」

 

蛙吹「ケロ、ありがとう峰田ちゃん。」

 

創破「それじゃあなるべく低い姿勢で、広場の方に移動しよう。いつでも自分の身を守れるように警戒はしておいて。」

 

蛙吹・峰田「「ケロォ!(分かった!)」」

 

僕達は広場の方に相澤先生の様子を見に歩き始めた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

USJ  広場付近

 

 

 

僕達は水辺に沿ってなるべく音をたてずに広場まで来た。

 

 

峰田「蛙吹、様子を見るだけだぞ、様子を。」

 

蛙吹「分かってるわ、峰田ちゃん。」

 

創破「良い?さっきも言ったように危ないと思ったら、直ぐに逃げるよ。」

 

僕達はそ~と水辺から顔を出し、広場の様子を見た。

 

そこには

 

 

相澤「ふん!」 ボコッ!

「ゲホォ!」

 

「コノヤロウ!ゲッ!」

相澤「ふん!」 ボコボコッ!

 

 

チンピラ敵を相手に格闘している相澤先生がいた。

 

今のところ、大きな怪我はしてないみたいだ、良かった。

 

 

創破「!!」

 

 

そう思っていると、上半身に手を付けた男が相澤先生に向かって走って行ってる。

 

アイツ、チンピラ敵よりも強い、それにこの禍々しい気配まさか。

 

創破「??」

 

それに何かブツブツ言ってる……23秒?20秒?何だ?何のカウントダウンだ?

 

相澤「!本命か!」

 

あ、相澤先生も攻撃を仕掛けに行った。

 

相澤「はぁぁ!」

 

ドゥン!!

 

手の敵の腹に先生の強烈な肘打ちが決まっ……てない

手の平で受け止めてる。

 

創破「!!」

 

相澤「チッ!」

 

手の敵「動き回るから分かりづらいけど、髪が下がる瞬間がある。」

 

相澤「なっ!」

 

手の敵「一アクション終えるごとにだ。そしてその間隔はどんどん短くなってきている。」

 

手の敵「無理をするなよ、イレイザーヘッド。」

 

 

ピキピキッッパリン! パラパラパラパラ

 

創破・蛙吹・峰田「「「!!!!」」」

 

アイツが触れてる相澤先生の肘が崩壊した!?筋肉繊維とかが剥き出しになってる!

 

アイツの個性か?手を触れると崩壊する個性……もしも頭とかに触れられたら一発で死ぬぞ。

 

まずい!あの怪我じゃ!

 

創破「!?」

 

あの脳剥き出しの敵が動き出してる。

 

まさか……

 

手の敵「ところでヒーロー、本命は俺じゃない。」

 

あの脳敵が相澤先生の背後に素早く移動した!

 

 

 

ヤバい!!!!

 

 

グシャ!

 

 

 

 

相澤「!!!ァァ…」

 

 

 

 

グチュグチュ!グシャグシャ!!

 

 

 

蛙吹「あ…あ……あい…ざわせん…せい…」

峰田「う……うそだろ……」

 

メシメシメシッッ グチュ!

 

相澤「ぐぉぉぉ!」

 

 

蛙吹さんも峰田君も目の前の光景に衝撃を受けている。

 

創破「・・・・・」

 

それは僕も、例外ではなかった。あいつは先生の背後に移動したら、目にも止まらぬ早さで先生の顔面を殴った。

そして、地面がひび割れるほどのパワーで先生を押さえつけ、右腕を折ったのだ。

 

あのイレイザーヘッドが悲鳴を挙げるなんて想像もつかない。

 

プロヒーローが悲鳴を挙げてしまうほどの力なのか!

 

 

まずいまずい!もしもあれが、オールマイトを殺す算段だとしたら、オールマイト並の強さだということになる。

 

創破「……ん?」

 

手の敵の横に何かいる?あのモヤ……ワープの敵か!

 

黒モヤ敵「死柄木弔(しがらきとむら)。」

手の敵「……黒霧(くろぎり)、13号は殺ったのか?」

黒霧「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして、1名逃げられました。」

 

創破「!!」

逃げたってことは誰か脱出に成功したのか!良かった。これで助けがくる筈。

 

死柄木「ハァー……ハァッァァァッッ!黒霧!!お前がワープゲートじゃなきゃ!粉々にしてたよ!!」ガシッ!ガシッ!ガシッ!ガシッ!

 

黒霧「・・・・・」

 

死柄木「…………流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わないか……ゲームオーバーだ……今回はゲームオーバーだ……帰ろっか。」

 

帰る?……だと?

こんなこと引き起こして帰る?

 

峰田「帰る?帰るって言ったのか?」

 

蛙吹「えぇ…そう聞こえたけど…」

 

峰田「……や…や……やった~~!助かるんだ!俺達!」

 

蛙吹「えぇ、でも……気味が悪いわ……皇ちゃん。」

 

創破「あぁ……こんなことしといて、あっさり引き下がるなんて。」

 

これだけのことをして……オールマイトを殺すんじゃなかったのか?これで引き下がったら、雄英の防犯意識が上がるだけだぞ!

 

それに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームオーバーだと?

 

 

 

アイツ……

 

 

 

 

 

 

ゲーム感覚でこんなことしてんのか!?

 

 

 

下手したら、死人が出るかもしれないんだぞ!

 

 

 

ドクン!!

 

 

創破「!!チッ!」

 

 

くそ!こんな時に!出てくるな!

 

 

 

 

ギュュォォォォンン!!

 

 

お前の出番は無いんだよ!

 

 

 

創破「……ん?」

 

 

?あの手の敵……こっち見てないか?

 

死柄木「あ…そうだ。帰る前に平和の象徴としての矜持を少しでも」

 

 

 

!!アイツ!まさか!!!

 

 

死柄木「へし折って帰ろう!!」

 

手の敵がすごい速さでこっちに近付いてきてる!蛙吹さんの顔に手を触れようとしているのか!?

 

マズイ!マズイ!マズイ!

 

創破「!!蛙吹さん!」ガシッ!

 

蛙吹「え?」

 

僕は蛙吹さんを手で押し退け、身代わりになるようにした。

 

変身してる余裕は無い!

 

 

 

弁慶さん!頼みます!

召喚!ガンガンセイバー ハンマーモード

 

 

創破「ドォォリャァァ!!」

 

 

ドドドドォォォォンン!!

 

 

弁慶さんの能力を憑依させ、武器召喚でガンガンセイバーハンマーモードを持ち、思いっきり殴った!

 

衝撃により周りに残っていたチンピラ敵や蛙吹さん、峰田君が吹き飛ぶ。

 

 

 

 

 

 

くそ!手応えが無い!っていうかこの感じまさか!

 

創破「!!!」

 

ハンマーの先には、相澤先生を押さえてた筈の脳剥き出しの敵がいた。

 

創破「マジかよ。」

 

威力は変身してる時と比べると弱いけど、それでも分厚いコンクリートぐらい普通に砕ける威力だぞ。

 

どんだけ頑丈なんだよ。

 

死柄木「へぇぇ……中々の威力じゃん。でもそれくらいの攻撃、脳無(のうむ)には通じないよ。」

 

シュ!シュュシュュ!

 

!!チッ!手の敵がこっちに向かって来た、ガンガンセイバーは脳無とかいう奴ががっちり持ってて動かせない!

 

 

僕はガンガンセイバーから手を離し、ドリルクラッシャー ガンモードで手の敵を撃つ。

 

 

ズキュン!ズキュン!!ズキュン!!

 

死柄木「!!おっと!!……遠距離攻撃も出来んのかよ!」

 

蛙吹「皇ちゃん!!」

 

創破「蛙吹さん!峰田君!出口まで逃げろ!!」

 

 

ズキュン!!ズキュン!!

 

くそ!手の敵は銃で抑圧できるけど………

 

死柄木「脳無!俺を守れ!!」

 

脳無「グォォ!」シュ!

 

創破「チッ!!」

 

手の敵を守るようにして脳無が盾になってる。

これじゃあジリ賃だ。

 

せめて変身できる隙が出来れば。

 

 

 

 

 

そう思っていた、その時

 

 

 

 

 

 

バババァァァンンンン!!!!

 

 

 

!!!!

 

何だ!今の音!出口から聞こえた!!

扉の方から煙が上がってる……誰かが扉を吹き飛ばした?

 

 

!!ってことは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイト「もう、大丈夫!!私が来た!!」

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは、今最も頼りになるヒーローだった!!

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

死柄木「……ヒヒッ!………コンティニューだ!」

 

 

 

 

 






ギギュュォォォォンン!!
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