仮面の英雄と約束の場所   作:Kod

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襲撃事件が終わり、A組全員がUSJ入口前に集められる所から始まります。

それでは、どうぞ!


閑話 抱いた思い【緑谷出久&爆豪勝己】

 

敵連合の構成員をUSJに駆けつけた警察官達が連行していく中、生徒達はトレンチコートを身に纏っている刑事・塚内の前に集められていた。

 

塚内「19、20、21。うん、先に搬送された生徒以外全員無事のようだね。取り敢えず、今は君たちに教室に戻ってもらおう。今すぐ事情聴取って訳にもいかないだろうし。・・・あ!すまないが緑谷くん、爆豪くん、轟くん、切島くんは私達と一緒に保健室に来てくれ。」

 

塚内は保健室に搬送された創破を除いた生徒が全員いることを確認した。

もっとも、霧雨、麗日、蛙吹は保健室に搬送された創破についていこうとしたが、保健室には重症のオールマイトもいるため、事情聴取という理由でその場にいてもらっていた。

 

 

そんな中、麗日が前に出て質問する。

 

 

 

お茶子「あの、刑事さん。相澤先生や13号先生、オールマイト先生、そ・・・・皇くんの容態はどうなってますか?」

 

敵と戦いながら自分達のことを守ってくれた先生達、そしてクラスメイトは救急車に乗せられ、病院や保健室に搬送されたが、その後のことは何も知らないためどうしても気になっていた。

 

 

塚内「部下に確認させよう、三茶。」

 

彼女ら生徒達の不安な気持ちを理解し、塚内は部下である猫顔の警察官に彼らの容態を事前に聞いてくれていた。

 

三茶「えーまず、イレイザーヘッドですが・・・・両腕粉砕骨折と顔面の骨折。幸い、脳に損傷は見られませんでしたが、目のまわりの損傷が酷く、何らかの後遺症が残ると思われるみたいです。」

 

相澤先生(イレイザーヘッド)は1体目の脳無との攻防により、自身の個性の要ともいえる目をやられてしまっていた。

 

三茶「13号は背中から上腕にかけての裂傷が酷い状態ですが、後遺症は残らないそうです。」

 

USJの入口付近にて黒霧と戦っていた13号だったが、ブラックホール黒霧を吸い込もうとしたところを黒霧がワープゲートを自身の背後に展開し、逆に自分が吸い込まれそうになってしまった。

 

 

三茶「オールマイトは全身骨折が酷いが、3名共に命に別状は無いようです。」

 

緑谷「先生………。」

 

 

緑谷の悲痛な声が聞こえる。

 

お茶子「皇くんは!皇くんはどうなんですか!?」

 

麗日は焦るような声で再度三茶に尋ねる。

 

三茶「皇くんについてですが、右手と左足が骨折、更に個性による疲労によってまだ意識が回復していない状態です。」

 

お茶子「そんな!?」

 

飯田「皇くんは大丈夫何ですか!?」

 

今度は飯田が鬼気迫るような表情で三茶に詰め寄った。

 

三茶「今は保健室でリカバリーガールが治療を行っています。骨折は既に回復済みで、あとは本人の気力次第だということです。明日まで目が覚めないようであれば病院に移ってもらい入院してもらうということです。幸い、後遺症は残らないようなので退院次第、ヒーロー科に復帰できるようです。」

 

飯田「そうですか。」

 

お茶子「良かった~~。」

 

それを聞いた生徒達は安心する。だが、そう思ったのも一瞬であった。

 

切島「・・・・俺たちが無事なのは、先生たちや皇のおかげだな。あの脳味噌敵は、オールマイトも吹っ飛ばしちまう程の力を持ってたんだ。あの時、皇が戦ってくれなきゃ俺たち本当に死んじまってたのかもしれねぇ。・・・・俺たちは一緒に戦うことも出来なかった!!情けねぇッ!!」

 

切島は拳を握らしめながら、自分の無力さに顔を俯きながら叫ぶ。そんな彼の思いはこの場にいる全員が同じ気持ちであった。

 

上鳴「礼の1つでも言っとかねぇとな。」

 

砂藤「そうだな、直接会えなくても電話でメッセージ送れるし。」

 

塚内「話してる途中で申し訳ないが、今呼んだ4人以外は向こうのバスで教室に戻りなさい。」

 

生徒達は気持ちを新にし、教室に向かうためバスに乗り込んだ。緑谷、爆豪、轟、切島は塚内達と一緒にパトカーに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

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緑谷side

 

 

緑谷「(何をやっていたんだ………僕は!!)」

 

 

幼い頃、燃え盛るビルからたった10分で被災者全員を救出したヒーロー、オールマイトの動画を見た。同じ頃、操縦不能になった暴走列車を自分と同じ年齢の子が身体を張って止め、乗客全員を救ったというニュースを見た。個性が発現したら、僕もあんなヒーローになる、きっとなれる。

 

 

 

 

そう思っていた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諦めた方が良いね、君は無個性だ。」

 

 

 

 

 

 

 

そのたった一言が当時5歳だった僕を絶望のどん底まで叩き落とした。

 

「無個性」、この超人社会にとって約2割の人が該当し、何の力も持っていない人類ということ。ヒーローは個性を持たなければ同じく個性を持つ敵を対処することは現実的ではない。

 

だから無個性はヒーローにはなれない。

 

 

子供でも分かる常識であった。

 

 

それでも僕はオールマイトに、ヒーローに憧れ、「将来のためのヒーローノート」というノートを幼い頃から今でもずっと書き続けていた。こんなことしても、無個性であることには変わらないのに

 

 

ヒーローになれる訳がないのに

 

 

そう思っていた

 

 

 

 

 

あの日までは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年前

 

 

 

学校からの帰り道、身体がヘドロのような敵に襲われ絶体絶命だと思ったとき

 

 

オールマイト「TEXAS SMAAAAAAAASH!!!」

僕を助けてくれたのは、憧れのヒーローオールマイトであった。あっという間に敵を撃退し、サインを貰おうとしたら既に書かれていて、今後も応援よろしく!という言葉を残して飛び去ろうとしたとき、僕はオールマイトの足にしがみついた。

 

 

 

どうしても、聞きたいことがあったからだ

 

 

もしかしたら……という希望を持てると思ったからなのかもしれない。

 

 

緑谷「個性が無くてもヒーローになれますか!?」

オールマイト「………………。」

 

緑谷「無個性の人間でも、貴方みたいなヒーローになれますか!?」

 

 

 

 

オールマイト「・・・・プロはいつだって命懸けだ。残念ながら力が無くとも成り立つとは、とてもじゃないが口に出来ないね。」

 

緑谷「(・・・やっぱり、そうなのか・・・。)」

 

オールマイト「人を助けることに憧れるのなら警察官っていう道もある。」

 

緑谷「(ちがう・・・聞きたかったのは・・・そういうことじゃ)」

 

オールマイト「敵の受け取り係なんて揶揄されちゃいるが、あれも立派な━━━━!!」

 

突然、オールマイトが膝を折り身体から蒸気のようなものが噴出した。

 

蒸気の噴出がおさまるとそこに立っていたのは

 

緑谷「え?」

 

ガリガリに痩せ細った金髪の男性がいた。

 

緑谷「えええええええええええっっ!!!?」

 

見慣れた筋骨隆々のオールマイトは、しぼんでいた。

 

隆起していた筈の筋肉が空気の抜けた風船のようになり、不健康なまでに痩せすぎの骸骨のようになっていた。

 

オールマイト「私はオールマイトゴフッ!!」

 

緑谷「ウソだぁぁ~~!!」

 

更に喋ろうとした際に吐血までする有り様は虚弱を通り越して病弱の域に達している。平和の象徴と呼ばれているものとは程遠い姿であった。

 

 

オールマイト「プールでよく腹筋力み続ける人いるだろう。あれさ、間違ってもネットに書き込まないでくれよ。」

 

 

オールマイトはシャツをめくり上げ、左脇腹につけられている痛々しい古傷を見せた。

 

 

オールマイト「この傷は5年前にある敵によって負ってしまった傷だ。呼吸器官半壊、胃袋全摘、度重なる受け傷と手術ですっかり衰えてしまった。今の私のヒーローとしての活動時間は約3時間しかないんだ。」

 

聞かされたのはオールマイトの秘密であった。

 

オールマイト「人々を笑顔で救い出す、平和の象徴は決して悪に屈してはならないんだ。ヒーローの重圧と恐怖心をごまかす為さ、時間切れになってこの姿の説明をしたが、君の質問への端的な答えはNOだ。」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━夢を見るのは悪い事じゃない。だが、相応に現実も見ろ。

 

 

 

そういう事だ。

 

何となく予想していたとはいえ、ヒーローの頂点である人から直接聞いた否定的な答えにショックを隠せなかった。

 

緑谷「分かってた・・・なんとなく・・・分かっていた、けど・・・」

 

辛いなぁと、心の底から痛感した。オールマイトが屋上の扉から降りてった後も眼からは涙がポタポタと溢れ、両手は涙を拭うことなく、胸を鷲掴みにしていた。

 

 

 

 

 

 

その後だった

 

 

 

 

僕の運命を大きく変える出来事が起きたのは

 

 

 

 

 

 

 

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「駄目だ!火元が多くて近付けない!!」

「私、二車線以上じゃなきゃムリー。」

「火災は俺が苦手とする所、ここは後輩に譲ってやる!」

「こっちも消火で手一杯なんだ!状況どうなってんだ!」

「あの敵!ドロドロで手では掴めない!」

「少年には悪いが、有向打になる個性のヒーローが到着するまで耐えてもらうしかない。なあに、直ぐ来てくれるさ!」

 

 

あの時、僕がオールマイトの足にしがみついたせいで、一度は捕まえたヘドロ敵が街で暴れてしまっていたのだ。しかも、ヘドロ敵は人質をとっている。僕の幼馴染みであるかっちゃんこと爆豪勝己くんだ。彼は自分の個性でもある「爆破」の個性を掌から出しながら必死にもがいている。周りのヒーローたちは有効打になるような個性を持つものがいないようで、対応遅れているようであった。

 

緑谷「(僕のせいだ!・・・かっちゃん、ごめん!ごめんなさい!!)」

 

アイツはヘドロだ、直接掴めない、有利になるような個性を持つヒーローが来るのを待つしかない。

 

緑谷「(それまで耐えて!頑張って!!すぐに助けが来るから!!)」

 

爆豪「ッッッ!・・・ッッ!ッッッ!」

 

緑谷「!!」

 

かっちゃんがこっちを向いている。

 

緑谷「(直ぐに・・・)」

 

爆豪「ンッッ!!ンンンッッ!!」

 

 

 

 

 

泣いてる

 

 

緑谷「(ヒーローが・・・助けに・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙を流している

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、僕が気づいた時には

 

 

 

敵に向かって走っていった。

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

 

「おい!何してるバカヤロォー!止まれぇ!」

「自殺志願者か!?」

「早く止まれぇー!死にたいのか!!」

 

 

背後からヒーロー達の呼び止める声が聞こえる、それでも僕の足は止まってくれない!

 

 

緑谷「(何だ!?何で!?どうして!?)」

自分でも分からなかった、こんなことをしたところで他のヒーローの邪魔になる筈なのに・・・

 

 

 

無個性の自分が出来ることなんて無いに等しいのに・・・

 

 

 

 

 

緑谷「かっちゃん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考えるより先に

 

 

 

身体が動いてしまっていた。

 

 

 

爆豪「(デク!?)」

 

オールマイト「(!?あの子はさっきの!!)」

 

 

 

僕は背負っているリュックをヘドロ敵に投げつけ、意識をそらした。手をひたすら、がむしゃらに動かし、ヘドロを掻き分け、かっちゃんを取り出そうとする。

 

 

緑谷「ハァッハァッハァッ!!」

 

掻き分ける、掻き分ける、掻き分ける、ただひたすらに掻き分ける。

 

爆豪「何で!!テメェが!!」

 

緑谷「足が!勝手に!!どうしてって、分からないよ!!でも!!」

 

色々思い付く理屈はあったと思うけど……ただ、

 

 

緑谷「君がッッ!!助けを求める!!顔をしてたから!!」

 

 

「「!!!!!!!!」」

 

 

ヘドロ敵「このクソガキ!!もう少しで乗っ取れるんだから邪魔すんな!!!」

 

 

ヤバい、僕もヘドロの身体に飲み込まれちゃう、殺されると思った時

 

 

 

 

 

オールマイト「情けない」

 

ヘドロ敵「!?」

 

オールマイト「情けない!全く以て情けない!君に諭しておきながら、己が実践しないなんて!」

 

緑谷「!!!!」

 

目の前には筋骨隆々となっているオールマイトが口から血を吐きながらも敵に向かって拳を構えていた。

 

 

 

 

 

オールマイト「プロはいつだって命懸け!!!」

 

 

 

 

「「!!!!!!!!」」

 

 

 

 

オールマイト「DETROIT SMAAAAASH!!! 」

 

 

 

 

 

 

 

振るわれたその右拳から、竜巻が起こった。

 

その凄まじい拳圧は周囲の炎をまるでロウソクに灯った火に息を吹き掛けるように消し飛ばし、上昇気流を作り出して空に打ち上げられた結果

 

 

 

雨を降らせ始めた。

 

 

 

 

 

たった一発のパンチが天候をも変えたのである。

 

 

 

 

 

その後、僕は当然のようにヒーロー達から説教を喰らってしまった。かっちゃんだけは被害者でもあり、タフネスさを買われ、スカウトとかされていた。

 

ヒーロー達からの説教がやっと終わった頃には既に夕方となっていた。オールマイトに一言謝りたかったけど取材陣に囲まれ、とても話していける状況ではなかった。身体的にも精神的にも疲れきった僕は、若干フラフラしながらも家への帰り道を歩いていると

 

爆豪「おい!クソデク!!」

 

緑谷「!!かっちゃん!?」

 

背後から聞き慣れた怒鳴り声が聞こえ、振り返るとそこには鬼の形相の顔をしたかっちゃんが明らかに不機嫌オーラを出しながら立っていた。

 

爆豪「言っておくが!!テメェに助けを求めてなんかねぇぞ!助けられてもねぇ!!あぁ!?俺はあの時1人でやれたんだ!!無個性の出来損ないが調子乗ってんじゃあねぇ!!恩を売ろうっていうのか!?糞ナードが!!」

 

そう言い残し、かっちゃんは回れ右をして行ってしまった。あんなことがあったのにこのタフネス、ヒーローがスカウトするのも分かる気がすると思った。

 

でも、

 

 

 

 

緑谷「(無事で良かった。)」

 

 

 

誰からも褒められた事ではないけど、素直にそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイト「私が来たぁ!!」

 

曲がり角から、突然オールマイトが現れた。

 

緑谷「オ、オオオオオオールマイト!?どうしてここに!?さっきまで取材陣に取り囲まれてた筈なのに!?」

 

オールマイト「なぁに抜けるくらいわけないさ!そう!何故なら私はオールマイゴフッォォ!!」

 

緑谷「うわぁ!?大丈夫ですか!?」

 

帰ってる途中にまた吐血し、身体はしぼみ、第三者から見るとカオスな状況だなぁと思う。落ち着いたのか、息を整え、真っ直ぐ僕を見据えながら口を開いた。

 

オールマイト「少年!君に謝罪と訂正、そして提案をしに来た!」

 

緑谷「え?」

 

オールマイト「君がいなければ、私は口先だけのニセ筋となる所だった。ありがとう!!」

 

ニセ筋……いや、そうじゃなくて!

 

緑谷「いや!そんなこと!!そもそも僕が仕事の邪魔してしまったんです!……無個性のくせに生意気なことも言ってしまって。」

 

オールマイト「そうさ!」

 

その言葉を待っていたかのように一際力強い声で言い放った。

 

オールマイト「あの場の誰でもない、小心者で無個性の君だったからからこそ!私は動かされた!!」

 

緑谷「!!」

 

オールマイト「トップヒーローは学生時代からこんな逸話を残している!・・・考えるより先に身体が動いたと!!」

 

緑谷「ッッッ!!」

 

僕はまた胸が苦しくなった、だけど屋上の時のような苦しさではなかった。

 

 

 

 

 

オールマイト「君もそうだったんだろ!!」

 

 

緑谷「ッッッ!!」

目頭が熱い、とても立ってはいられない。今にも泣き叫びたいと思う中、僕は母の言葉思い出していた。医者に無個性と診断され、母は震える声で泣きながらオールマイトが活躍している動画を指差しながら母に尋ねたのだ。

 

 

 

緑谷(幼少期)『ぼ、ぼくもあんな、カッコイイヒーローになれる、かな?』

 

緑谷母『出久!ごめん!ごめんねぇ!!』

 

ひたすら謝り、泣きながら僕を抱き締めてくれた・・・

違うんだお母さん、

 

緑谷「(あの時、僕が欲しかった言葉は)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイト「君はヒーローになれる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷「ッ!!うッッ!!・・・ゥッ!!ッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その一言が僕が一番欲しかった言葉であった。

 

 

 

 

 

 

 

それからオールマイトが話したことは更に衝撃的な言葉………いや、提案だった。

 

オールマイト「君なら、私の力を受け継ぐに値する!!」

 

緑谷「・・・へ?(受け継ぐ?)」

 

オールマイト「本題はここからさ!私の力を!!君が受け取ってみないかという話さ!!」

 

 

「ワンフォーオール」それがNo.1ヒーローオールマイトの個性、その個性は烈火の如く引き継がれてきたものであり、個性(ちから)を譲渡する個性、今までオールマイトも含めた多くの人が紡いできた力の結晶、それを僕に受け継いでみないかという提案だった。

 

緑谷「そんな大層なものを、なんで僕に?」

 

オールマイト「元々後継は探してたのさ、そして君になら渡して良いと思った!無個性で只のヒーロー好きな少年、君はあの場の誰よりもヒーローだった!!」

 

緑谷「!!!」

 

オールマイト「まぁしかし、君次第なんだけな、どうする?」

 

緑谷「・・・。」

 

僕は膝立ちとなっている足を真っ直ぐにして身体を立たせ、制服の裾で涙を拭った。

 

緑谷「(ここまで言ってもらえて、僕なんかに大事な秘密まで話してくれて………ある筈がないだろう………あるわけ無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

断るなんて!!!)」

 

震える膝を立たせ、真っ直ぐオールマイトの眼を見ながら僕は言い放った。

 

緑谷「お願いします!!!」

 

オールマイト「即答!そう来てくれると思ってたぜ!」

 

 

 

 

 

かくして僕の架空(ゆめ)は夢のままじゃなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕はヒーローを数多く輩出する雄英高校ヒーロー科に入学するため、ワンフォーオールを受け継ぐ(うつわ)作りを始めた。

 

海浜公園に不法投棄されたゴミ掃除、オールマイトが作ってくれたトレーニングプランを活用しながら全力で行った。勿論、決して生易しいものでなかった。ゴミの中には軽トラや冷蔵庫なんてのもあったし、それを何の道具も使わず、素手で運ばなければならなかった。

 

トレーニングが終わっても、学校や勉強がある。トレーニングで睡眠時間が削られ、ひたすら睡魔と戦い、放課後になったらひたすらまたトレーニング。

 

何度も吐き、何度も倒れた。

 

だけど…だけど…どんなに辛くても辞めたいという気持ちは無かった。世の中に、僕のような人間は大勢いる。

 

個性という努力では持てないものを持てるかもしれない、

 

しかも、あの平和の象徴オールマイトの個性なのだ。

僕は恵まれている、だからこそ、誰よりも努力しなければならないのだ。

 

 

そして、雄英高校の一般入試当日、ギリギリで器を完成させることが出来た。

オールマイトからも想像以上の出来栄えと言ってくれ、とても喜んでくれていた。

それから、ワンフォーオールを貰うため、オールマイトの髪の毛を食べ、ワンフォーオールを受け取った。

 

それから実技試験、個性把握テスト、戦闘訓練など色々な関門が立ちはだかってきたが、何とか突破することが出来た・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

USJでの敵襲撃が起こるまでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レスキュー訓練を行うため、USJへと来た筈が、仮想じゃない本物の敵との遭遇となった。

 

本物の悪意と対面し、僕は自分の力不足を嫌という程実感してしまった。オールマイトからワンフォーオールを受け取り、少しでも強くなったと思っていたが、そんな思いは呆気なく砕け散ってしまった。オールマイトを助けようと中央広場まで飛び出したが、何も出来なかった。

 

かっちゃんや轟くん、切島くん、特に凄かったのは皇くんであった。

 

 

緑谷「(皇くんは、入試や個性把握テストの結果から強いと思っていたけど、あそこまで強かったなんて。)」

 

 

時間制限があったとはいえ、オールマイトをあそこまで追い詰めた脳無2体を倒していた。オールマイトを運んでいたため遠くからしかよく見えなかったが、それでも自分達が割って入ろうとすら出来ないと感じる程、凄い戦いであった。もしも、皇くんがいなかったらと思うと本当にゾッとする。

 

緑谷「(今のままじゃ駄目だ!焦れよって相澤先生に言われたじゃないか!僕は誰よりも努力しないと!!早く強くならないと!!)」

 

僕は今回の出来事で改めて強くなることを決心した。

 

 

 

 

 

 

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爆豪side

 

爆豪「(クソが!あの鎧野郎が!オールマイトと同等の強さの敵とやり合ってやがって!!)」

 

俺はガキの頃から自他共に認める天才だ。個性も才能も他のモブ共よりも優れ、将来はオールマイトをも超えるヒーローになるんだと確信めいていた。

 

 

だが、不愉快な奴らが俺の道を邪魔しに来やがった。

 

 

一番不愉快なのは俺の幼馴染みであり、今まで無個性であると騙してやがった木偶の坊のデクだ。

 

泣き虫で非力で、陰キャなコイツは昔から俺の感情をイライラさせる野郎だった。そのイライラが更に増したのは戦闘訓練の時であった。

 

対人戦闘訓練で俺とデクのペア同士が対決することになった。そこで俺は今まで無個性であると騙してきたデクをこの手で半殺しすると決めた。個性があったとしてもデクは俺よりも下であるとその身に知らしめるためであった。

 

 

だが、結果は今でも思い出したくは無いが、俺のチームが負けた。

 

訓練後の公表でポニテ女が言っていた言葉を思い出すだけで、腸が煮えくり返るが、その言葉を納得してしまった自分にも腹が立つ。

 

その後の、他の奴らの戦闘訓練、中でもビルを丸ごと氷結させた推薦入学者の紅白野郎、入試1位と2位の鎧野郎と金髪女の戦闘は俺が一番であると思っていた自信を粉々に砕くには十分だった。

 

勝てないと、一瞬でも思ってしまった、そんな奴らと自分の戦闘訓練はガキと大人程の差があると感じた。

 

 

そんな自分がどうしようもなく、惨めに感じた。

 

 

戦闘訓練終了後、校門を出ようとしたとき、デクが後ろから話してきた。人から貰った個性やら訳の分からんことを言ってきたが、だからなんだ!?そんなの関係ねぇ!!

 

 

爆豪「それが何だぁ?今日………俺が...お前に負けたってことだけだろうが!!氷の奴、鎧野郎、金髪女を見て敵わねぇと思っちまった!!……ポニテ女の言うことに納得しちまった……クソが!クソクソクソ!!デク良いか!こっから!こっからだ!俺はここで一番になってやる!!もう二度と俺が負けるなんてねぇからな!!クソが!!」

 

ぜってぇにもう、デクにも誰にも負けねぇ、何が何でも絶対に一番になってやる!!

 

そう心に刻んだ。

 

 

 

 

 

 

そして今日、俺はプロが対面している敵の襲撃を受けた。

ワープで俺と同じクラスの切島が倒壊ゾーンに飛ばされ、ザコ敵と戦闘になった。敵は多かったが、一人ひとりの強さは大したことの無ぇクソ雑魚だった為、すぐに片付いた。そこから俺と切島は入口に戻る途中、中央でオールマイトと鎧野郎が俺等をワープさせた黒モヤを含めた、図体の無駄にデカイ脳ミソ敵と手首だらけの敵と交戦している様子が見えた。

 

 

俺等は隙をみて俺は黒モヤに、切島は手首敵に奇襲をかけた。切島の方は失敗したみたいだが、一番厄介な個性を持っているコイツを捉えることが出来た。

 

 

散り散りになる前に、コイツが言ってたことを思い出したのだ、危ない危ないってな。

生まれた時から物理無効だったら、そんな言葉使わねぇ。

つうことは実態があるということ、それさえ分かれば取っ捕まえることが出来る。俺の予想は当たってたらしく、俺の推察を喋ってみると黒モヤ敵は黙り込んだ。

手首敵は仕留め損ねたが、あの脳ミソ敵は俺等の後に来た氷野郎に氷漬けにされていた。

 

 

爆豪「(チッ!いつの間にかデクも来てやがる!まぁ後はオールマイトが全部片付ける、これで終わりだ!)」

 

そう思った矢先だった……手首敵が脳無と呟いた時、氷漬けにされていた脳ミソ敵が身体が砕けるにも関わらず、自力で拘束を解いた。そして、砕けた身体は瞬時に再生してしまった。

 

 

あまりにも人間離れしている光景に現を抜かしていた時だった。手首敵がまずは出口の確保だなんだとほざいた時

 

 

爆豪「!!!!」

 

俺に向かって脳無って呼ばれている奴の拳が迫ってきたと思った瞬間

 

 

ドガァァーーッッンン!

 

爆音が響いたと思った瞬間、俺はいつの間にかデクと鎧野郎の傍にいた。

 

緑谷「イッ・・・!かっちゃん!!!」

 

創破「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ。」

 

爆豪「ッ・・・・。」

 

緑谷「!?かっちゃん!?え?それに皇君!?どうしてここに!?」

 

爆豪「・・・黙れカス。」

 

創破「ハァッ・・ハァッ・・ハァッ・・爆豪君・・・怪我は無い?」

 

その言葉で俺は何が起こったのか理解した。

 

 

爆豪「てめぇか・・・鎧野郎。」

 

創破「まぁね。ハァッ・・ハァッ・・ハァッ・・・。」

 

あの爆発音は脳無が俺に向かって放った拳の余波、あれに当たってたら間違いなく死んでた。それを鎧野郎がそれ以上に速いスピードで俺をここまで移動したということ

 

 

その時の俺は自分が死んでた、という恐怖よりも

 

 

爆豪「(鎧野郎は・・・見えていたのか!!)」

 

 

自分と鎧野郎の実力の差が余りにも離れていることへの怒りが勝っていた。

 

そこから先はオールマイトと脳無の拳の撃ち合いを見ることとなった。脳無は「ショック吸収」と「超再生」という2つの個性を持っているというふざけた敵であった。

 

だが、オールマイトはそのショック吸収を真っ向からそれ以上の力でねじ伏せ、渾身の一発が脳無に入り、USJの天井を破り、雲を突き破って遥か彼方まで吹っ飛ばしてしまった。

 

ガキの頃からテレビやニュース、ヘドロ事件の時には力の一端を間近で体感したが、それでも認識が甘かったと感じた。

 

爆豪「出鱈目な力だ・・・再生も間に合わない程のラッシュってことか、(これがプロの……No.1の力か…。)」

 

オールマイトが勝ち、これで全てが終わったと思った・・・・・が、それは大間違いだった。

 

 

黒モヤ敵と手首敵が気色悪りぃ笑みを浮かべたと思った瞬間

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

さっきの脳無と少し姿は違えど、脳みそ丸出しの敵が2体ワープゲートから現れた。その内の1体がオールマイトを吹き飛ばした。吹き飛ばされた先を見るとそこには

 

 

「「「「「!?!?」」」」」

 

ガリガリに痩せ細った姿となっているオールマイトらしき人物がいた。

 

 

爆豪「(あ?・・・・・どういうことだ?)」

 

俺の知ってるオールマイトとは余りにもかけ離れた姿、あれがオールマイト?

敵の個性でああなったのか?

そういう疑問が頭の中でいくつも浮かんだ。そう思っていた矢先、2体の脳無がオールマイトに向かおうとしていた、どうするか考えていた時であった。脳無の進行を妨げるようにして鎧野郎が立っていた。

 

 

爆豪「(!!!アイツ!?何するつもりだ!?)」

 

そう思っていた時、俺達の傍にデクが走ってきた。

 

緑谷「みんな聞いて!皇君が敵達を引き付けてくれている間にオールマイトを連れてここから離れよう!!」

 

切島「え!?皇の野郎、一人で戦う気か!?んなの無理だろ!俺達もアイツの加勢にいかねぇと!!」

 

緑谷「駄目だ!このまま全員ここにいたら、それこそ犬死にだ!!皇君が時間を稼げる自信があるって言ってたんだ!!ここは彼に賭けるしかない!!」

 

爆豪「ざっけんな!!ノコノコ逃げろってことだろうが!あぁ!?オールマイトに匹敵する奴2体をアイツが食い止めるなんざ!デクの頭でも無理だって分かるだろうが、クソが!!」

 

この絶体絶命の状況で頭がおかしくなったのかと本気で思った。だが、あのオールマイトの状態を見るにもう戦えないことは嫌でも分かっちまう。

 

あの2体がさっきの奴のような強さだとすれば、今いる奴らで勝つ確率は非常に低い。せめて、学校にいるヒーロー他が応援に駆けつけてくれりゃ良いが。

 

そう思ってたとき、

 

 

オールマイト「プロヒーロー、オールマイトの名において個性の使用を許可する!!

 

 

「「「「!!!!」」」」

 

 

爆豪「(オールマイトが・・・・・戦闘を許可した!?)」

 

緑谷「かっちゃん!轟君!切島君!本当にもう時間が無いんだ!入試1位の皇君の実力を信じよう!!飯田君が少し前に雄英の先生を呼びに行ったから、そろそろこっちに着く筈だから!!急ごう!!」

 

切島「・・・分かった。皇の覚悟を無駄にするわけにはいかねぇしな。」

 

爆豪「・・・チッ!!」

 

轟「よし、急ごう。」

 

俺達は鎧野郎が敵達と話している間に、オールマイトを回収した。

 

オールマイト「グッ!す……すまないね、少年達。無様な姿をさらしてしまって……」

 

緑谷「大丈夫ですか、オールマイト?」

 

オールマイト「あぁ……何とかね…私よりも皇少年の方が心配だ……早く応援が来てくれると良いのだが……」

 

デクと切島はオールマイトに肩を貸し、俺と氷野郎は周囲の警戒をしていた。こんな状況で聞くのもあれだが、俺はオールマイトに、何で鎧野郎に戦闘での個性使用を許可したのか聞きたかった。

 

それにその姿のことも、聞きたかったが今はそれどころでは無いと必死に抑える。

 

 

 

「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンン!!」

 

 

「「「「「!?!?!?」」」」」

 

 

突然、敵と鎧野郎のいる所からけたたましい咆哮が聞こえてきた。離れている筈なのに、まるで巨大な獣が傍にいるような背筋が凍る程の威圧感を感じた。

 

 

爆豪「(何だ!?この背筋が凍るような気配は!?……いや、実際に寒い!?)」

 

咆哮が聞こえた後、今は春の筈なのにUSJ 内はまるで冬のような寒さであった。

 

 

切島「さっきの咆哮やこの寒さ、もしかして皇がやったのか!?」

 

緑谷「多分そうだと思う。皇君は色んな能力を持った鎧を生み出すことが出来るみたいだから、この現象もその内の1つだと思う。」

 

切島「マジかよ・・・一瞬でこんな寒さになるなんて信じられねぇ。戦闘訓練の時も思ったけど、スゲェ個性だな。」

 

 

ドゴォォンン!!ドガッドガッドガッ!!ドォォォォォーーーーンンン!!!

 

後ろから激しい爆発音が絶え間なく聞こえてくる。その音が脳無のものなのか鎧野郎のものなのかは分からない。だが、爆発音が続いているということは戦いは続いているということ。

 

 

つまり、あの脳無2体鎧野郎が渡り合っているということであった。

 

 

爆豪「(クソッ!クソ!クソ!)」

 

認めたくねぇ、認めたくねぇが嫌という程実感してしまう。

 

アイツ(鎧野郎)が俺よりも圧倒的に強いということを

 

 

ドガァァアアアンン!!

 

 

そう思っていると今までよりも一際大きい爆発音が聞こえてきた。爆発音だけでなく、物凄い風圧も俺達のところまできた。

 

 

緑谷「今の爆発音って・・・・・」

 

轟「皇が戦っている所から聞こえたな。」

 

切島「・・・・・やっぱ戻ろうぜ!アイツ1人でオールマイト並みの強さの敵と戦っているんだろ?だったら、俺達も加勢しに行かねぇと!!」

 

爆豪「るせぇぞ!!こっちには動けねぇオールマイトがいんだぞ!俺達が戻った所で、結局は何も変わらねぇんだよクソが!」

 

オールマイト「・・・・・すまない。」

 

緑谷「謝らないで下さい、オールマイト!!」

 

轟「・・・今は入口ゲートまで護衛だ。チンピラ敵もまだいるみたいだしな。」

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオンンンン!!!!

 

 

 

「「「「「!?!?」」」」」

 

 

さっきの爆発音よりも更に大きい爆発音が後ろから聞こえ、反射的に俺等は後ろを振り返った。

 

 

「「「「「!!!!!!」」」」」

 

目に入ったのはオールマイトがUSJのドームに開けた穴の隣に更に大きな穴が開いていた。

 

 

そして、その穴から指す太陽の光によって、身体全体が紫色で翼のようなものが生えている何かが飛んでいる姿をはっきりと見ることが出来た。

 

 

切島「あれって・・・皇か!?まさか、本当にあの敵に勝っちまったのか!?」

 

オールマイト「どうやら・・・・・そうみたいだな。」

 

まさか、本当に…………

 

爆豪「(あの鎧野郎が……………)」

 

俺は助かったという感情よりも・・・何故か・・・悔しいという感情が心の中を占めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、鎧野郎が脳無2体を片付けたちょうど良いタイミングで学校にいる沢山のプロヒーローが到着し、敵達を拘束していった。だが、首謀者らしき手首敵と黒モヤ敵には逃げられてしまった。

 

鎧野郎と担任、宇宙服、オールマイトを除けば殆どが軽傷で済んだということだった。全員の安否を確認後、俺とデク、切島と氷野郎はパトカーに乗り保健室へと連れてこられた。そこで話されたのは、オールマイトの時間制限であった。昔、敵に付けられた傷によってこんなガリガリ姿になり、ヒーローとして活動できる時間が限られているというものだった。

 

警察やオールマイトから絶対に口外にしないようにとされ、事情聴取を受けてから帰宅となった。

 

 

爆豪「(アイツの実力を甘く見てた!!)」

 

思い出すのはあの鎧野郎の姿だった。あの時、校門でデクに向かって叫んだ、ここで一番になってやると。だが、その背中は余りにも遠くなった。

 

爆豪「(今のペースじゃ駄目だ!!絶対に!!絶対にデクも!!氷野郎も!!鎧野郎も!!追い越して俺がNo.1になってやる!!!)」

 

 

 

 

改めて、俺は決心した。

 

 




読んでいただき、ありがとうございます。

次話でUSJ 編は最後です。次話は最近出てなかったあの人が登場します。


感想や評価、よろしくお願いします。
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